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目次
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part56【TSトレ】
≫27二次元好きの匿名さん21/09/27(月) 12:20:47グラトレ B72→B95
「……またか」
朝起きて直ぐの感想はそれだった
「また大きくなってる……三女神の野郎か」
以前も有った三女神の気まぐれ膨乳現象である
……あの三女神像は一度解体して三猿像に変えてやろうか……
そんな事を考えながら取り敢えず試しに前回と同じ様に着物を簡単に着てみる
「……駄目ですね……見えてしまってます……前より大きくなってるんでしょうか?」
前回よりも更に大きくなったのか見えてしまっている……完全にアウトだ
……しかし前の様に慌てたりはしない、ちゃんと対策を取っているのだ
「サラシの出番ですね」
ブライアントレに勧められて買ったサラシを巻いて再度着物を着る
「前より大きくなったからでしょうか? こんなに苦しかった覚えは無いのですが……」
サラシで苦しいがなんとか着ることは出来たので学園へと向かう
締め付けたとはいえサイズが合っていないのは間違い無い為にサラシを巻かれた胸がキチンと隠されていないのはご愛嬌という事で……
≫28二次元好きの匿名さん21/09/27(月) 12:20:56≫27
学園に付くまでに息苦しさは段々と強くなっていった
「……マズいですね……グラスを呼びましょう……」
グラスに連絡を取った後にソファーに横になり何故こんなに苦しいのか考えてみると、1つだけ思い至る事が有った
「……締め過ぎですかね?」
そう考えてサラシを緩めようとするもギチギチに固められて緩まる気がしない
「……切るしか無いですね」
仕方無いのでハサミでサラシを切っていく
ハサミの金属質な刃が胸の峡谷を通るのは、冷たさでなんとも言えない感じだった……
切った事で緩んだサラシを抜き取る
「はぁ〜、やっぱり締め過ぎだったんですね〜」
これで息苦しさは消えたが……
「さて……この、見えてしまっているモノはどうしましょうか?」
「トレーナーさん! 大丈夫ですか!?」
そんなタイミングでグラスは来てくれた
「ごめんね、グラスを呼び出しておいて息苦しさの方は解消してしまったんだ……でも別の問題が……」
「ああ、それは良かったです……それで別の問題とは何……………………」
安心したらしいグラスはコチラの姿を見て硬直した
「あっ、ごめんね……前より大きくなったのか今度はその……見えちゃってて」
「……………………なるほど」
何故か部屋の鍵を閉められた
「グラス?」
「会長さんの気持ちが少し分かった気がします」
「……密室で聴きたくない名前が出たんだけど?」
そうしてグラスと1日サボる事になったのでした……
≫127二次元好きの匿名さん21/09/27(月) 12:53:59ルドルフを心酔してるモブウマ娘が皇帝を超えるとか言ってるトウカイテイオーに敵意を持つ
暫くちょっかいをかけてたが全く相手にされ無いのでターゲット変更してウマ娘になったトレーナー狙い始める
いい反応をするトレーナーに対し、段々とイジメが過激になる
2冠目取った数日後トレーナーが一人になった所を襲撃して初めてを奪う百合乱暴、翌朝トイレであられもない姿になったトレーナー発見するテイオー
ウマ娘恐怖症になりウマ耳や尻尾見るだけで怯えるトレーナー的なやつください
≫172二次元好きの匿名さん21/09/27(月) 13:05:23≫127
この概念は他のトレーナーにも使えるかもしれない💡
オグリを心酔してるモブウマ娘が中央で初めてオグリの勝利を阻んだタマモクロスに敵意を持つ
暫くちょっかいをかけてたが全く相手にされ無いのでターゲット変更してウマ娘になったトレーナー狙い始める
いい反応をするトレーナーに対し、段々とイジメが過激になる
2冠目取った数日後トレーナーが一人になった所を襲撃して初めてを奪う百合乱暴、翌朝トイレであられもない姿になったトレーナー発見するタマモクロス
ウマ娘恐怖症になりウマ耳や尻尾見るだけで怯えるトレーナー
タマモクロスに対し来ないで化物と言い放ってしまう
落ち込むタマ
担当に酷い言葉を投げ掛けてしまったトレーナーは自己嫌悪陥り一人富士の樹海へと足を運ぶのであった
みたいなのも下さい
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part57【TSトレ】
≫4二次元好きの匿名さん21/09/27(月) 13:13:00たておつ
地味にpart1から居た二人組
「あ、お姉ちゃん!今度の合同トレーニングの話なんだけど…」
「やめて。いや本当にその呼び方やめてくださいカレンチャンのトレーナーさん」
「どうして?一応流石にお姉さまはライスちゃんに悪いかなって配慮したんだけど」
「そもそも僕は貴方の姉でも何でもないでしょうが!」
「でもライスちゃんだって別に兄妹関係にあるわけじゃなくて憧れの、とか絵本みたいな、って意味でお兄さま、お姉さまって呼んでるでしょ?」
「まあ…確かに…………いややっぱそれとこれとは全然違うと思いますが!」
「ねぇお姉ちゃん…その…このお本、難しい字が多くて…」
「全くしょうがないなぁ…ほら見せって読みませんよ!」
「むぅ…正気に戻るのが早い…やはりまだ私はカワイイに値しない…カワイイは再演する。アンゲロス、私のカワイイ」
「人を変なテストというかカワイイの測定に使うのやめてくれません?」
「ところでライトレ、今お本をネタに使っちゃったせいでそこの物陰からお前の担当がじっとこっちを見てるんだけど、俺どうしたらいいと思う?」
「…………その後ろでお兄ちゃんの自分以外へのお姉ちゃん呼びにすごい何とも言えない感情が渦巻いているカレンチャンさんも見えますね」
この後、お互いの担当の機嫌を直すため一日費やすことになったお兄さまとお兄ちゃんであったとさ
うまぴょいうまぴょい
≫68二次元好きの匿名さん21/09/27(月) 13:32:10なんかスカートをはかされたタイトレ。特に気にせずトレーナー室で仕事してソファーで仮眠をする。
少ししてタイシンがやってくるとそこには片膝立てて寝てるせいでスカートが捲れパンツが見えているタイトレの姿が。おいおいと思ってスカートを引っ張って下げてやったが、ふと邪な気持ちが浮かび掴んだスカートをピラりと持ち上げてしまう。白だった。タイシンの何かが崩れた。
≫109二次元好きの匿名さん21/09/27(月) 13:45:00マルゼンスキーの刑を受ける会長
そして何故か後部座席に座らされるタイシンとタイトレ
激しいカーブの度に激しく揺れるB90にタイシンの性癖は歪む
≫120二次元好きの匿名さん21/09/27(月) 13:51:24≫109
(なぜあたしは拷問を受けているんだ?)
激しく揺さぶられる車体。括りつけられたイロボケライオン。
運転するはマルゼンスキー。鍛えたテクは獅子をも落とす。
隣に座るはトレーナー。揺れる揺れるは心も揺れる。
ついでに理性の蓋も揺れる。
おっとカーブだ危ないぞ。遠心力で胸部がゆがむ。
ついでにあたしの理性もゆがむ。
ちょっと意識を落としておこう。なぁに終了までまだ1時間ほどかかる。
≫110二次元好きの匿名さん21/09/27(月) 13:46:28前の新人トレーナー概念が良かったので書いてみたよ
俺は最近トレセン学園にやってきた中堅トレーナー!
前の学園では「余計な事しかしない」「悪気なく善意で人のトラウマを刺激するタイプ」「人の心とかないんか?」「無自覚曇らせの天才。頼むから死んでくれ」なんて散々だったけどめげずに頑張るぞ!!
なんていったって俺はウマ娘の素質や才能を見抜く事だけは褒められるんだ!きっといいスカウトを…おっあんなところに一人で車椅子に乗った儚くて壊れそうな雰囲気の芦毛のウマ娘が!
こんにちは!早速で悪いんだけど君をスカウトさせてくれないか!?…おお、また勘違いしてる外部のトレーナーがきたみたいに笑うその顔も素敵だ!どうしてそんな顔をするのかは全く分からないが!
ビジュアルもいい…人気が出そうだ、これは頑張らなくては!スカウトとは押して押す事。彼女が何か言う前に声をかけまくるんだ!
今は怪我をしているようだが君には走りの素質がある!治ったら元気にターフを駆け抜けることができるさ!君は走るために生まれてきたんだ!君だって本当は走りたいんだろう!?何にも縛られずに自由に!!
…おお、俺の熱烈なスカウトに興奮して胸を抑えて震え出したし息が荒くなってきてる!もう少しだ…よし、最後は俺のとっておきの口説き文句で!
君ならあのトウカイテイオーを越えられる!!
ふふ…あまりの感激で泣き出してしまったか。テイオー…テイオーと吐き出すように言っているし彼女もトウカイテイオーを走り抜きたいんだな!
最後に肩を掴んで最高の笑顔で…あ、あれどうしたんだい君達。めちゃくちゃ怖い顔で俺を見て…なんでそんな物騒なものを持ち出しているんだい…
この後無事スパダリテイオー様が心を癒し二人はまた仲を深めましたとさ。中堅トレーナー?さぁどうなったんでしょうね…
≫130二次元好きの匿名さん21/09/27(月) 13:55:34「なぁマルゼンスキー」
「なぁに?トレーナーちゃん」
「今日はザーギンついでにルーレット族するって聞いたけどなんで会長はボンネットにくくりつけられてるんだ?」
「今日はルドルフちゃんからのお願いなのよ?介抱される立場からの逆転プレイをまたしたいんですって」
「なんだそれ。あ、事故ったルーレットのやつ壁に刺さってる大丈夫か?」
「うんうんもうすぐ江戸橋ね。いくわよぉここのインを攻めるの!そしてー、一気にブットビ〜!」ァ゛ァ゛ァ゛
「東京タワー綺麗」
「そうね、やっぱり夜景は東京がバッチグーよ」ァァァァァァルナカエル!モウイイカラァァァ
「ん、パッシングされてるけど」ワァァァァ
「ええ、勝負の合図よ」
「ポルシェっぽいけど」ニギャァァァトレーナードコオオオルナコワイヨオオ
「タッちゃんなら余裕のよっちゃんよ!!」
≫135二次元好きの匿名さん21/09/27(月) 13:59:27今ふと脳裏に過ぎった妄想
トレーナーにセクシーポーズさせて誰が一番最後まで我慢できるかステークス
一位には予約年単位待ち高級ホテルのスイートルームのタダ券≫150二次元好きの匿名さん21/09/27(月) 14:03:44≫135
マジでそう言う目で見ないブライアン
鏡を見ているようで恥ずかしくなるだけのマックイーン
耐えた、カレンチャン≫160二次元好きの匿名さん21/09/27(月) 14:08:16≫135
和服で扇情的なポーズですか?
う〜ん?
こうやって胸元を緩めてみたり
帯を緩めて足を出してみたりですかね?
……この状態で雌豹のポーズでも取ってみますか……
……グラス……お尻を凝視するエルをシバきなさい≫161二次元好きの匿名さん21/09/27(月) 14:08:28≫135
担当側はまだ全然余裕があったのに
増していく周りの囃し立てに恥ずかしくなってリタイヤしてしまうネイトレはいる。だって見たもん!!≫176二次元好きの匿名さん21/09/27(月) 14:13:18≫161
ネイトレ「……けて……助けて、ネイチャァ……」
おおっとナイスネイチャトレーナー!羞恥に赤く染まる身体がどんどん震えていくぞー!達してしまうのかー!?
ガンバレトレーナーサーーーン!!アトジッキョウオボエテローーー!!!≫164二次元好きの匿名さん21/09/27(月) 14:09:49≫135
てか真面目な話スズカとブライアンの両者がガチったら決着つかなくない??
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part58【TSトレ】
≫30ガンマギリ頭スズトレ21/09/27(月) 14:36:49『昼15時、異次元より風が吹く』
────トレーナーさんの様子がおかしい。
数日前の、10月のある日。トレーニングの時に顔を合わせた時、一目でそう確信した。
具合が悪いわけでも、悩みがあるわけでもないと思う。
ただ…ほんの少し、トレーナーさんが漂わせる落ち着いたオーラが強かった。そのうちに秘めている明るさが少しだけ減っていた、とも言えるかもしれない。
ともかく、よほどの仲じゃないと見抜けないほどの些細な異変だった。
「…何か、心当たりはありませんか?」
「…ごめん、分からない。」
「…俺もだな。結構仲良い方だとは思っていたが気づきさえしなかった。」
エアグルーヴのトレーナーと、フクキタルのトレーナーがそれぞれ苦しそうに答える。
エアグルーヴと、マチカネフクキタル。2人とも私と仲がいいウマ娘で、かつトレーナーがトレーナーさんのようにウマ娘化現象に巻き込まれた共通点がある。
ウマ娘化現象が活発化してからは巻き込まれたトレーナー同士での交流の機会が多く設けられており、以前から私たち繋がりで交流が多かったおふたりなら何か聞いてるかもしれない、そう踏んで相談に乗ってもらったのだ。
「そうですか…すみません、おふたりも巻き込んでしまって。」
「いや、スズカにはフクも世話なってるし気にするな。むしろ力になれなくてすまない。」
「だけどほっとくわけにもいかないし、私たちの方でも事情を知ってる人がいないか探してみる。」
「…はい、ありがとうございます!!」
それから、水面下で捜索が始まった。とはいっても私が動けばトレーナーさんはすぐに気づいて逆に心配をかけてしまう。
そうフクのトレーナーに言われ、任せるしかなかったのは少しだけもどかしかった。
そうして、月日が流れて…
『事情を知ってる人が見つかった。直接会える機会を設けるから空いてる期日を教えてほしい、との事だ。』
そうエアグルーヴから連絡を受けたのは月をまたぎ、11月になった頃だった。
そしてその当日の昼休み。
コツコツ休み時間に食べてたおにぎりのラストひとつを口に入れ、エアグルーヴのトレーナーに用意してもらった部屋へと向かう。
「サイレンススズカです。入ります。」
扉をノックしながらそう前置きし、扉を開ける。
「…あなたは…」
「久しぶりね、スズカ。」
…扉の先にいたのは、最初に私を拾い上げてくれたあのトレーナーだった。
≫31ガンマギリ頭スズトレ21/09/27(月) 14:38:32≫30
「…ふぅ、こんな感じか?」
できあがったトレーニングスケジュールをサッと再確認し、一息つく。
スズカの復帰レースは11月21日のアンドロメダステークスに決まった。
正直なところ、スズカならいきなり重賞でも問題ないとは思った。しかし、11月でスズカが出られそうな重賞は福島記念と武蔵野ステークスを除いてGIしかなく、またこの2つも若干時期が早い。
何せ最後に出た天皇賞・秋から一年以上経っている。私としても念の為レースへの仕上げは時間をかけて行いたい。
「…スズカの復帰レースならオープンでも人は集まるだろうし。」
どちらかというと静けさを好むスズカと違って、私は騒がしいのも好きだ。いや、好きになったと言うべきか。
レース場でスズカがゴールして上がる大歓声を聞く度に、スズカが世界に祝福されてるようで嬉しくなる。
…だけど、インタビューどうしようか。変わり果てた私を…
待て、またネガったな私?
瞬間、左腕に指が振り下ろされる。
「っっっぅ〜〜ッ!!」
左腕に突き刺さる痛みで机に突っ伏す。
まあ余計なこと考えそうなったんだから仕方ない。悪即斬ならぬネガ即打である。
にしてもここ最近しっぺの回数が増えた。久しぶりの出番から始まりこれで5回目。そろそろ慣れが来そうで若干怖い。
「トレーナーさん、入ります。」
「あ、スズカ、学校おつかれさま。」
「はい、ありがとうございます。」
そうこうしてる間にスズカが授業を終えてトレーナー室に入ってくる。
「アンドロメダステークスなんだけど、今日から登録開始だからちょっと待ってて。
あと当日までのトレーニングスケジュール組んだから目を通しておいてほしい。」
「あ、その事なんですが…」
「ん?」
「…復帰レース、ジャパンカップに変えれないでしょうか?」
≫32ガンマギリ頭スズトレ21/09/27(月) 14:39:36≫31
スズカの口から出た言葉に、思わず思考が止まる。
ジャパンカップ。日本の強豪はもちろん、海外からも優秀なウマ娘達が集うGIの中でもより一層難しいレースだ。
さらに今年は前年、スペシャルウィークと激闘を繰り広げたブロワイエがすでに出走を表明している。
いくらスズカと言えど流石に無茶だとしか思えなかった。
「…なんでだ?」
「すみません、今はまだ言えません。
…でも、お願いします。どうしても出たいんです。」
そう頼むスズカの目はどこまでも真っ直ぐで。
これを断ってしまえば、きっと私は一生後悔する。
「…分かった。ただしスケジュール組み直す必要があるから今日は付けない。今まで通りのトレーニングメニューで自主練してくれ。」
「…ありがとうございます!いってきますね。」
そうして、スズカは廊下を駆けていく。
「…大丈夫。スズカなら大丈夫だ。…大丈夫だ。」
しばらくの間、一人しかいないトレーナー室にその言葉がこだまする。
まるで、怯えた子供が自らを鼓舞するように。
11/29、ジャパンカップ当日。
「久しぶりの勝負服だけど大丈夫そうか?」
「はい、昨日も確認しましたけどどこか壊れたりとかはしてなさそうです。」
「ならよかった。」
トレーナーさんは安心したように息を吐く。
「…トレーナーさん、今回は無理を言ってすみませんでした。」
「…いや、大丈夫。久しぶりのレースなんだし、思いっきり走ってこい、スズカ。」
「はい。いってきます。」
「じゃあ私はそろそろ観客席の方に行くね。」
そう言い残し、トレーナーさんは部屋を出ようとする。
「ちょっと待ってください。」
「どうした?」
「…見ててくださいね、トレーナーさん。私の走りを。」
「…ああ。」
≫33ガンマギリ頭スズトレ21/09/27(月) 14:41:12≫32
「…今日は俺でもわかる。らしくないな、スズトレ。」
「フクトレ、来てたんだ。」
そう声をかけてきたのはフクトレ。フクキタルも一緒だ。
「スズカにはフクが世話になってるしな。」
「スズカの方も割と振り回してると思うしそこはどっこいどっこいだと思うなぁ。」
「そうか?」
「そうですよ!?スズカさん結構私のあたしの話聞いてない時ありますからね!?」
切実にそう訴えるフクキタルを見てハハハ、とフクトレと笑う。
「んで?なんで今日はこんな最後尾にいるんだ?」
「…ほら、こっちの方が広く見通せるからたまには…」
「お前スズカがレース出る時はいつもゴールすぐそこの一等席だろうが。」
「ぐっ…」
「何か抱えてるのは分かってる。そろそろ話せ。」
咄嗟に閃いたごまかしが言い切る前にぶった切られ、さらにダメ押しされる。
思った以上に分かりやすく顔に出てるらしい。
ごまかしは効かないぞオーラがメラメラとフクトレから感じられる。下手したらアイアンクローまで来そう。
「…信じきれなかったんだ。」
「────」
「スズカがジャパンカップに出ると決まったときから、ずっと。
スズカが勝つって信じきれなかった。スズカのトレーナーである私だけは、スズカを誰よりも信じなきゃいけないはずなのに。」
1ヶ月近く時間はあったのに、今も私はどこかでスズカが負けてしまうんじゃないかと思ってしまっている。
「…そう考えると、脚が動かなかった。」
≫34ガンマギリ頭スズトレ21/09/27(月) 14:42:40≫33
「…はぁ〜〜〜…」
フクトレの大きなため息が周りに響き渡る。そして。
「よし、前行くぞ。定位置はグルトレが取ってくれてる。」
「え、ちょ!?」
「じゃあ脚失礼しますねー。」
「待って!?流石に恥ずかしいから!!」
そんな私の声も虚しく2人に担がれてドンドン前へと運ばれていく。
一応スカートの中身は見えないようにしてくれてるけど違う、そうじゃない。
自分でも分かるくらい赤くなっていく顔を両手で隠している間に、揺れが止まって2人から開放される。
「こんにちはスズトレ。」
「こ、こんにちはグルトレ…」
羞恥心で未だにリンゴ状態の顔を隠しつつグルトレに挨拶をする。
「念願のスズカの復帰レースだけど、心境は?」
「不甲斐なさでいっぱい。フクトレにバレてるくらい顔に出てるならスズカにはバレてないわけないし…レース前に不安にさせちゃったかもなぁ…」
「…重症ですね…」
「だろ?てかサラッと失礼だなおい。」
耳が露骨にぺったりしてる私を見てフクトレとグルトレがそう顔を合わせる。
「…スズカなら大丈夫だと思いますよ。スズカのトレーナーさん。」
その様子を黙って見ていたエアグルーヴが口を開く。
「はい!その通りです!!今日のスズカさん大大吉ですから!!」
それに続くようにフクキタルも。
「まあ、とりあえずもうすぐ始まるし見るだけ見よう。」
とグルトレが促し。
「スズカに言われたこと思い出せ。」
とフクトレが背を叩く。
『見ててくださいね、トレーナーさん。私の走りを。』
「…ああ、そうだな。」
前を向く。スズカの全てを、見届けるために。
≫35ガンマギリ頭スズトレ21/09/27(月) 14:43:27≫34
レースがついに始まり、18人のウマ娘が一斉にゲートから飛び出す。
だがその中でも一つ飛び抜けて加速していくウマ娘が1人。言うまでもないけどスズカだ。
もはや代名詞となった大逃げで序盤からぐんぐんと差を広げていく…けれど。
「…ペースが早いな。」
フクトレがそう呟く。
そう、ペースが早い。いつもなら7、8バ身近くつけられる差が5バ身程度にとどまっている。
原因はハッキリしている。…3番手に位置するブロワイエだ。
フランス最強のウマ娘、ブロワイエ。彼女の特徴として誰か1人をマークする事にある。
凱旋門賞ではエルコンドルパサー、昨年のジャパンカップではスペシャルウィーク、レースごとに相手は違うが、されれば最後そのウマ娘はブロワイエの圧をレース中ずっと受け続けることになる。
「…今回はスズカが1番の相手と判断した、って事ですか。」
「復帰相手にも容赦ないな…苦しくなるぞ。」
グルトレとエアグルーヴが苦しそうに話す。
その後、3コーナーを抜けて、レースは向こう正面へ。
スズカと後続の差はやや開いておよそ6バ身。だけどブロワイエは未だに3番手を維持し、スタミナの消費を抑えている。
おそらく2番手のウマ娘も一度譲ってしまえばそのまま負けるのが分かってるから、下がれないんだろう。
レースが動いたのはスズカと、それに少し遅れる形で第4コーナーへと差し掛かった時なった。
『おっとここでブロワイエ動いた!!ぐんぐんと速度をあげていく!!』
ついに、ブロワイエが動いた。
≫36ガンマギリ頭スズトレ21/09/27(月) 14:45:11≫35
終盤に入り、速度を上げたスズカをさらに超える速度でジリジリと差を詰めていく。
「ちょっと速すぎません!?」
「…少なくとも昨年とは比べ物にならないな。」
フクキタルの叫びにフクトレが冷静に分析する。
もうすぐ最終直線、しかしブロワイエが3バ身まで迫る。
『サイレンススズカ、ここまでか!?』
────スズカが、負ける。
その瞬間、頭が自責の念に覆い尽くされる。
当然だ、万全なスズカならブロワイエだろうと逃げきれる。もしそれができなかったのなら原因は私だ。
肝心な時にネガティブになったから?
私が信じきれなかったから?
ウマ娘になった事を活かしきれなかったから?
なぜ、なぜ、なぜ…
『ありがとう…ございます。よろしくお願いします、トレーナーさん…!』
ふと、頭をよぎるのは全ての始まった日だった。
『私…信じてみます。トレーナーさんやスペちゃんが信じてくれた、私の走りを。』
『…はい!ただいまかえりました、トレーナーさん…!!』
『今は一緒に、歩きたいです。あなたの隣で、あなたと同じ速さで。』
「…カ…」
責める理由を探すための回想で垣間見た記憶が、消えかけた心に小さな火を灯す。
『これで完成ですね。』
『だな。ふぅー…流石に疲れた。けど最後に言い訳くらいは考えないとな。』
『…あ、閃きました。"私たちの関係が決して切れませんように"とかどうでしょう?』
『元のブレスレットを私たちと見立てて、って事?…いいね。気に入った。』
『ふふっ、ならよかったです!』
────不安になるのはいい。信じきれないのも、ギリッギリセーフとしよう。でも、途中で諦めるのだけは許さない。
叫べ。声を振り絞れ。たとえ喉が壊れたとしても。
「…スズカッ!!!」
無音の世界にいる彼女に届くように。
≫37ガンマギリ頭スズトレ21/09/27(月) 14:45:37≫36
走る。
先頭の景色を走る。
崩れゆく景色を、それでも走る。
あと少し、あと少しなのだから。
あと少しで…
最終直線、ゴールが視界に入る。
そして、それと同時に。
「…スズカッ!!」
無音の世界に、トレーナーさんの声が響き渡る。
かつての天皇賞・秋のように。
「…久しぶり。」
誰もいない先頭の景色よりも、もっと綺麗な…
────トレーナーさんの待つ、先頭の景色。
最初に異変に気づいたのはグルトレだった。
「…ブロワイエ、遅くなった?」
最終直線に突入し、残り600mの地点で、スズカとブロワイエの差が2バ身で固定されたのだ。
「…いや、違う。これは…」
それに続くようにフクトレが呟く。
そうだ。ブロワイエが減速したんじゃない。
スズカが、加速したんだ。
≫38≫37
『おっと!?ここに来てサイレンススズカ、再加速!!ブロワイエにはこれ以上詰めさせない…いや、むしろ再び差をつけ始めている!?』
スズカが駆けてくる。
白熱する実況も、湧き上がる歓声も、何もかも聞こえないように。私が待つゴールへと、走ってくる。
『私はトレーナーさんの景色を見るので!』
────ああ、そういう事だったのか。
ウマ娘になってから、ずっと忘れていた事を思い出す。
私はスズカの走りが何よりも好きで────
────ゴールを誰よりも速く駆け抜ける彼女を誰よりも近くで見たくて。繊細な彼女が折れてしまわないように力になりたくて。
ずっとここまで頑張ってきたんだ。スズカと、二人一緒に。
≫39≫38
残り400m、3バ身。
残り200、4バ身。
なおも、スズカの加速は止まらない。
『止まらない!!止まらないサイレンススズカ!!世界のウマ娘達を!!ブロワイエをも置き去りにして!!』
これから数え切れないほど言うだろう言葉を、一足先に口にしよう。
『異次元の逃亡者!!!サイレンススズカ!!!!』
「…ありがとう、スズカ。」
『今1着で、ゴールインッ!!!!!!!!!』
────多分私は、この日を一生忘れない。
文字通り人生が変わったあの日以降に初めて見た、私の大好きな景色。
4年を共に歩んだ相棒の、奇跡の大復活。
大歓声で迎えられた彼女の手には────
────2人の絆の証が、輝かんばかりに握られていた。
≫59二次元好きの匿名さん21/09/27(月) 15:03:17今日も私はトレーナー寮の扉を叩くか千思万考し、そしてやめる。この永永無窮とも思える時間はもはや日常となっていた。
事の発端はウマ娘化現象であるが、直接の原因は一部のウマ娘による憂さ晴らしであった。
有名ウマ娘の知識すら危ういという夏虫疑氷な彼女らは、憂さ晴らしを兼ねてウマ娘化したトレーナーを強襲するという軽慮浅謀な行いを思いつき、その最初の標的がトレーナー君であった。
その結果犯人らを即退学まで持っていき、被害は一人で済んだのは喜ぶべきなのかもしれないが、事前に止められなかった代償はあまりにも重かった。
────ウマ娘不信。それが今のトレーナー君を蝕み、私が迂闊に声をかけられない原因であった。
「……ル、ルドルフ。ごめん、ごめん……近寄らないで……」
その言葉はあまりにも重苦しく、震えていて、自らの担当すら信じられなくなったそれは、あまりにも悲しげであったことは鮮明に覚えている。
「ごめん、ルドルフ……約束、ずっと、一緒にいる、って言ったのに……無理みたい。辛い、今の私が、今の自分が、嫌で、嫌で……ルドルフ、同じ視座でいられなくなって、ごめん……ごめん……」
うわごとのような謝罪、窓を見てガラスに写る自分に震えるトレーナー君。
引き金を引いたのは私であり、それを自認し、彼女を見る度にそれを悔いる。
────何が悪い。あの犯罪者たちだ。
────どうしてこうなった。私と、三女神の像だろうか?
────私はまだまだ悔いる方法が山のようにある。だが、三女神は?
かちりとなにかが噛み合う。ぶちりと血管が切れる。その頭脳と気性の両方が殺意とその方法へと転化される。そうして、トレーナー寮の扉の前でこう話す。
「……トレーナー君。やや別の者のような言い回しをしよう。"神に反逆してくる"」
返答は小さな声であったが、久方ぶりに帰ってきた。「無事でいてね」
やめてくれ。まだ君は私を、あまりにも辛いのに考えてくれているのか。
涙と怒りは噛み合い、私はスマホから複数の場所へ連絡する。
「"三女神滅ぶべし"」
≫61二次元好きの匿名さん21/09/27(月) 15:04:00≫59
────数日後。その言葉はあっけなく果たされようとし、三女神側から手打ちの相談が来た。
1:戻りたがっている者は戻す。
2:二度とこのような形での干渉はしない。職責を果たす。
3:故に、焚書、像の破壊等による存在抹消はやめてくれ。
4:事後処理が終わったら相互不干渉。
これを飲まない理由はなかったし、これでトレーナー君の心が安らぐのならば安かった。
確かに、生徒会長から越権した行為は咎められたが、結果として事件解決へと向かったことで、どうにか一週間の自室謹慎処分となった。
来週が楽しみだ。
────翌週、謹慎もあけて外に出れるようになり、戻ったトレーナーが散見される学園を歩み、トレーナー寮の扉を叩く。
「……ルドルフ?」
反応した声は、女のものであった。
その瞬間自らの判断を呪い、懺悔した。
────何故ちゃんと全員を戻せと言わなかったのか?その考えが全身を震わせ、扉を開こうにも手に力を入れることすら叶わない。
そうしていると、とてとて歩く音が聞こえ、ガチャリと開く。
そこには予想通り、"一週間以上前と変わらないトレーナー君"がいた。
「すまない、すまない、すまない、すまない、すまない」
膝に、身体に力が入らない。涙で視界が歪む。
混乱しているはずのトレーナー君が私を支え、室内に引き込む。
────どうにか、トレーナー君の淹れてくれたインスタントコーヒーを飲み、気持ちを落ち着かせ、全てを話す。
トレーナー君の顔は真っ青のまま、一言
「……ルドルフ、私のためにありがとう」
と述べ、青い顔のまま何も言わなくなる。
欲望より後悔の上回る今では襲う気にもなれず、そっと部屋を出ようとして、つー、と頬に何か流れるのを感じる。
涙だ。トレーナー君も泣いている。それを見て、何かが壊れる。二人でわあわあ泣き続ける。
やがて泣き疲れてから、トレーナー君が何か調べだし、こう切り出してきた。
「……旅行、行こうか」
≫62二次元好きの匿名さん21/09/27(月) 15:04:13≫61
────それから1ヶ月。
相変わらず私以外のウマ娘を恐れるトレーナー君では仕事にならず、トレーニング内容だけ貰い、それをこなす日々を終えて、二人は遠い町にいた。
トレーニング内容を貰うとき、チラリと覗いた部屋から物がだんだん減っていくのを見ながら。
その町は切り立った崖が有名であり、私はひたすらに警鐘を鳴らす自らの心を抑え込んでいた。せめて、彼女が世を去る時一人にしないよう。
そうして、観光地たる崖へ向かおうと話すトレーナー君の笑顔はあまりにも美しく、"やめておこう"という言葉すら出せなかった。
崖につくと、そこにはどういうわけか人もおらず、波の音だけが響いていた。
「ルドルフ」
「……トレーナー君?」
「これから、何があってもルドルフは、ついてこないで」
「……やはりか」
「まあ、ルドルフならわかってたよね。それでも、止めないんだ。やっぱり」
えへへ、と笑う彼女は、ようやく救いがあるんだ、等と話しそうな顔をしていた。
「……私は、君に生きてほしい」
「……それは、できないや。約束やぶりだけど、ルドルフにとって辛いかもしれないけど。こんな私じゃ、ルドルフには迷惑かけちゃう。こんな自分は、自分じゃなくて、こんな、こんな身体が、嫌で、嫌で……」
そう話しながらじりじりと崖に近づいていく彼女を止めるための一歩すら踏み出せない。
「ルドルフ。君は、せめて私以外の全てのウマ娘を幸せにしてあげてね。もしできなかったら、私ずっと恨む。ルドルフを大嘘つき、って恨む。絶対許さない」
それは、君が先に嘘つきだろうとすら、切り出せない。切り出したら、戻ってこれないから。既に手遅れなのに。
「ルドルフ。次のトレーナーさんと仲良くね」
ヒュッ、と風を切る音と共に、彼女の姿が消える。
ウマ娘の耳が、肉の潰れる音を聞き取ってしまう。
止めるチャンスはいくらでもあったのに。説得の言葉は山のようにあったのに。彼女の幸せは、それではないと、それではないと思っていたから、出てこなかった。
────遺されたのは、絶望しきった顔のシンボリルドルフと、主を失った片足だけのヒールだけであった。
≫117二次元好きの匿名さん21/09/27(月) 15:24:19心が沈んだ…でもぞくぞくする…これが、素質…?
…軽めの上げるね。前にバレンタイン概念の時にトレーナー達がみんなに配る用チョコをいっしょに作る妄想なんだけどさ
多分指導する先生になるのがフラトレ、オグトレ、ボノトレ…グルトレも得意そう。ライオンがいないからルドトレもやれるかな?
トレーナーによって得意な事ややりたい事あるから役割分担するんだろうなぁ。スズトレとか誰かが止めるまで黙々と板チョコ細切れにしたりボウルかき回してそう。
ロブトレやライトレがデザインとかラッピング考えるて話し合ってたら可愛いよね。(食えればいっしょでは)とか呟いたやつは連行されて二人に意見聞かれまくるんだ。
なんだかんだで作業は進むけどいかんせん大人数なためよく接触事故が起きるんですよ。伸ばした腕がタイトレのお山に沈んだりトレーナー同士で無意識に尻尾が絡まって声を上げちゃったりする訳。
ちょっと変な空気になる調理室、進みが遅くなる作業。無意識のクソボケとイラつきになんかおかしくなったタマトレが、
「じゃまやぁ!!このデカケツゥ!!」
そう叫んでグラトレとカフェトレ(ケツ)のお尻を叩く。
そこからはもう阿鼻叫喚。大騒ぎする奴らを見ながらブラトレとマクトレとかが試食用のチョコ頬張りながら大変だなぁとか言って達観してたら働け!とマルトレ辺りに頭を叩かれる。
そんなトレーナー達のドタバタギャグバレンタインネタが読みたいので誰か書いてください。軽いの…
≫118二次元好きの匿名さん21/09/27(月) 15:24:40トレセンの社用車でマルゼンスキーが運転なんだけどしばらく普通に走っててタピオカ飲んだり何故かティラミス食べたりしてマルゼンスキー先輩といえ社用車で荒っぽい事はしないんだなと後部座席だからって油断してシートベルトしてなかったら助手席のマルトレに「そろそろシートベルトした方がいいよ」っていわれ?と思ったら峠であたりで急加速してドリフトぶちかまされて隣でシートベルトしっかりしてたタイトレの胸に顔面から突っ込んだタイシンの理性が崩壊する。
≫131二次元好きの匿名さん21/09/27(月) 15:35:21「ちょっ」ボヨン
「まっ」ボヨン
「うおおお!?タイシン大丈夫か!?」
「ん? あ、シートベルト間に合わなかったのか。タイトレさん、タイシンちゃん抱きしめて抑えた隙にシートベルトしてあげてください。
「わかった!!そい!!!!」ムギュン
「ッ〜〜〜〜ッ!!ーーーっ!!」
「タイシン少しの辛抱だ!」シートベルトガチャ。
「よし、もう大丈夫ブベラ!!」
「死ぬかと思った!!」
「い、いやそれはシートベルトしてなかったタイシンが……」
「そう言う意味じゃない!!!」
「言うの遅かったの悪いのはこっちだから。曲でも流すから落ち着いてタイシンちゃん」
「メンゴメンゴタイシンちゃん」
≫145二次元好きの匿名さん21/09/27(月) 15:40:36「よいしょっと」ガコンッ
「…いや何してんの」
「何って…薪割りだけど」
「…なんで?」
「この体になってからそういえばやったことないなって思って。やっぱ前の体より軽くいけるのはちょっと複雑な気分」
「逆にやったこと…いやまあアンタならあるか…」
「まあそんなわけで焚き火はまかせろ!」ガコンッブルンッ
「……」
タイシンの性癖は壊れた
≫158二次元好きの匿名さん21/09/27(月) 15:49:45「まずい…全然釣れないぞタイシン…」
「落ち着きがないからじゃないの。はいまた一匹」
「ぐぬぬ…ちゃんとこうして胸で竿は固定してるのに…」
「……」パキッ
「…ん、おおっ、だらっしゃああい!」バシャッ
「…!」ビクッ
「よっしゃ釣れたぞタイシン!どうだみたか!」
「嬉しいのは分かったけど魚を振り回すなバカ!ていうかなんか…濡れて…!?」
「ああドリンク溢しちゃったか…はあ、着替えないとなあ…まあまず魚をってうひゃあ!」ボスッ
「……!!?」
「まずいタイシン!え、ちょっとこれどうすれば…とにかく取ってくれタイシン!」
タイシンの性癖は壊れた
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part59【TSトレ】
≫10二次元好きの匿名さん21/09/27(月) 16:22:43たておつ
覚醒お兄ちゃん妄想
トレーナーによる1200mでの模擬レース。3200mは長すぎたから一度真面目に対決してみよう、と突発的に開催されたレース。とはいえ、まあ正直、そこまで乗り気ではなかった。
なのに、ゲートから出て、前を走っているある一人のトレーナーを見た時、心の中で何か枷が外れた音がした。超えてはならない一線を超えようとしている感覚。駄目だ、と叫ぶ心でさえ耐えられない本能。その時ふと見えたのは、いつかの日の情景。
「すごい、あの─────────にも劣らないウマだ!」
「ついにあのウマを超えるスプリンターが出るのか!」
「とうとう世界レーティング2位か…」
「惜しいな…もし────────が引退してなかったら…」
「…もし競い合ったなら、どっちが強かったんだろうな」
言葉の意味はその時分からなかったけど、音だけはしっかり覚えている。同世代の、同じく海に関する名を持った無敗の怪物の名。そして、違う世代の、決して出会うはずもなかった偉大な先達の名。
「ははっ、あはははっ!」
笑い声が漏れる。レースの最中なのに、自分が笑っているのが分かる。でも仕方ない。こんなの──耐えられない。それにもし、この場の誰よりも早く駆け抜けたなら、きっと今よりずっと笑顔になれるだろう。
そうだ、私は今、ただ証明したいんだ。この世界に私の名を。王を受け継いだ者としての意地を。───────の名を。お互い何もかもが違っても、その魂だけは変わらないから。
私は“海の神”。私は何も恐れない。さあ私から今“すぐに逃げろ”。
私は“王”。私に限界なんて必要ない。私は私の“正しい道”を行く。
この世界でも、最速は私だ。私の名は───────。
さあ、この見果てぬ世界でも、変わらず越えていこうじゃないか。
≫13二次元好きの匿名さん21/09/27(月) 16:23:36恋しいと自覚する時 ルドトレ
身体が怠く、重い。頭が上手く回らない、熱い。起きた私は覚束ない足取りで、体温計を引き出しから取り出して体温を計る。少しすると電子音が響き、数字が表記される。
「39.0……」
39.0℃と表示された体温計に余計頭がグルグルとした。スマートフォンを手にして彼女に連絡を取ることにした。呼び出し音ですら頭に響く、それでも私は電話で連絡を取ることを選んだ。なぜなら。
「おはよう、トレーナー君。どうしたんだ?」
彼女の声に安心する。
「おはよう…あの、今日なんだけど」
今日は彼女と出かける日だった。昨日にいろいろ予定を組み、話し合ったのに私は熱を出してしまった。情けない、体調管理も仕事のうちなのに。
「その……私」
「いい…それ以上話さないでくれ」
ああ、彼女を怒らせてしまった。いつものお仕置きは別にいい。彼女に嫌われたくはない。
「これから君の家に行くから良い子にして寝ているんだ」
「うん、ありがとう……」
通話が切れた瞬間に涙が出そうになった。彼女は私のことを嫌いになった訳ではないんだ。私のことを心配してくれていた。安心し、ベッドへ戻り、近くに体温計とスマートフォンを置いて眠る。
≫14二次元好きの匿名さん21/09/27(月) 16:24:26≫13
頭を撫でられている気がする。後頭部がひんやりしてる。気持ちいいなぁ。
「良い子にしていたね」
彼女の声だ。ああ、そう言えば私の家へ行くって言ってた。起きなきゃ、謝ってお礼をしないと。
「んっ………」
「おはよう、トレーナー君」
彼女はベッドに座り、私の頭を撫でていた。
「ごめん…今日なのに……」
「良いんだ。君の健康の方が大事だからね」
普段あんな事をしてくるウマ娘とは思えない発言に思わずドキリとした。
「ありがとう、ルドルフ…よく私が体調を崩したのがわかったね?」
「竜吟虎嘯、君の声を聞いてすぐにわかった」
思わず、彼女の手へ手を伸ばす。恋しい、彼女がただ、ひたすらに恋しかった。察したのか、彼女は私の伸ばした手をいつもよりもずっと優しくゆっくりと指を絡めた。
「今日は随分と甘えただ。熱のせいかな?」
彼女は嬉しそうにイタズラな笑みを浮かべた。きっと熱のせいなのだろう。私が普段気付いていなかったかもしれない気持ちへと言い訳した。
≫16二次元好きの匿名さん21/09/27(月) 16:24:59≫14
「ああ、そうだ。君にお見舞いの品があってね。持ってきているから出しても良いだろうか?」
部屋を見ると紙袋と大きなトートバッグが部屋にある。彼女が持ってきたもののようだ。頷くと、絡めていた指を離し紙袋を手にしてまたベッドへと座る。紙袋から食べ物の入ったタッパーが出てきた。
「これはオグリキャップのトレーナーからだ。君との連絡を聞いていたのか真っ先にこれを用意してきた。食欲があるなら後で温めてゆっくり食べよう」
「あの人…」
併走トレーニングでよく会い、コミュニケーションの多いトレーナー。なぜだかよく抱き着いてくる。でもご飯が美味しいから嫌じゃない。そうだ、聞きたいことがあった。
「ねぇ、ルドルフ…どうやって家に入ったの?」
家は鍵をかけていたはずだ。どうやって彼女は私の家へ入ることができたのだろうか。
「ああ、それは合か…鍵があいていたから。インターホンを一応鳴らしてから入ったんだ。不用心だから気をつけるんだ」
「鍵あいてた?そっか…気を付けるね」
彼女が鍵があいていたと言うのならそうなのだろう。体調を崩していたのなら忘れてしまうかもしれない。彼女は引き続き紙袋からものを取り出す。
≫18二次元好きの匿名さん21/09/27(月) 16:25:35≫16
清拭タオルと書かれたパッケージの品だ。確かにこの熱ではお風呂には入れそうにない。とても助かる品だ。そのあとも、フルーツゼリーや冷却シートといった品が出てきた。
「これだけあれば君を泊まりで看病ができるだろう?」
私を泊まりで?熱のせいだろうか、不思議な言葉が聞こえてきた。
「何があっても、私が君の隣りにいる」
私の両頬を優しく撫でる。顔が熱くなる、これもきっと熱のせいだ。そのまま彼女の顔が近くなる。鼓動が高くなり、息が浅くなる。ぴたりと彼女の額が私の額に重なる。鼻と鼻、唇と唇が触れそうだ。普段あれだけの事を彼女としているのに今更こんな事でドギマギしている。熱はひどいことをする。
「少し、熱がさっきよりも高くなっているな、眠ろう」
額が離れ、深呼吸をする。どうしてだろう、いつもより彼女がずっと。
「こうして、手を繋いでいるから」
手が絡められる。頭を撫でる彼女の顔はいつもよりずっと優しい。瞼を閉じると、彼女の唇がふれる。
「おやすみなさい、トレーナー君」
≫19二次元好きの匿名さん21/09/27(月) 16:26:04≫18
ふと、眠りから目が覚める。重たかった瞼を開けると手を絡めたまま、彼女が横で眠っていた。絡めた手をもう片方の手で包み、同じ掛け布団の中へと入らずにゆっくりと呼吸をしていた。
「そんなことをしたり、ルドルフが風邪を引いてしまうよ」
そっと起こさないように彼女掛け布団の中へ。こうしたらもっとあたたかい。不思議と今朝ほどの怠さも落ち着いていた。時計を見ると夜だった。今日はふたりでお出かけなのに、こんな事になってしまって申し訳ない。涙が溢れてきた。
「ごめんね…ルドルフ……ごめんね…」
ポロポロと涙が顔を伝う。私のせいで彼女の時間を無駄にしてしまった、ただでさえ多忙な彼女の大事な時間だというのに。
「謝らなくて良いんだ」
彼女が目を覚した。涙が流れている顔をそっと指で拭い、私を抱き締めた。あたたかい、いつもよりもずっとあたたかくて、やさしくて、とろけてしまいそうだ。
≫20二次元好きの匿名さん21/09/27(月) 16:26:36≫19
ぐぅ…とお腹の虫がないた。彼女はくすくすと笑った。
「食欲が戻っているなら食べて、そのあとは身体を清拭しよう」
じっとり汗で身体濡れた身体は彼女とそういう事をした時とはまた違っていた。彼女がベッドから降りて、タッパーを温めようと部屋を出る。ひとりだけの空間になったベッド、部屋が辛かった。私は今朝よりは落ち着いたもののまだ少し覚束ない足取りでリビングへ歩いた。
「駄目じゃないか、寝てないと」
ソファーにかけて、温め終わるのを待っていた彼女はふらついている私を慌てて抱き支えた。彼女のぬくもり、彼女の香り、彼女の声だ。私が今一番恋してくたまらないもの。
「だって……」
抱き着いて彼女の胸へ顔を埋める。顔を上げて、彼女を見る。
「ルドルフがいないの嫌だ……」
彼女がいないと嫌だ。彼女がいない生活は嫌だ。彼女のいない学園は嫌だ。私の人生に彼女がいないと嫌だ。私には彼女が必要不可欠だ。
≫21二次元好きの匿名さん21/09/27(月) 16:27:13≫20
「そうか、それならブランケットを羽織って、ここで一緒に食べよう」
温め終えた電子レンジが電子音を響かせる。いい香りが鼻腔を擽る。彼女に手を引かれ、ソファーに座り、肩にブランケットがかけられる。
「皿を借りても良いか?」
「うん」
彼女は棚の皿をいくつか取り出して、タッパーの中身を綺麗に盛り付けてテーブルへ運ぶ。そして、ひとり分の箸とフォークを用意した。私が不思議そうな顔をしながらいただきますと口にすると、彼女はひとくち分を取り、私の口元へと運ぶ。
「あーん…」
「あーん……んむ」
美味しい、あたたかくてやさしい味だ。そのまま彼女に食べさせてもらい食事を終えた。彼女は使ったものを洗い、私を横抱きにして部屋へと運ぶ。
≫22二次元好きの匿名さん21/09/27(月) 16:27:48≫21
彼女は私をベッドに座らせる。私にかけていたブランケットを取り畳んですぐそばに置き、私のパジャマのボタンを外していく。ブラに包まれていない胸が彼女の前に曝されるとブランケットをまた肩にかけて、清拭タオルを取り出す。
「汗でベタベタしているね」
「うん……」
「綺麗にしてあげよう」
彼女につけれたキスマークにまみれた身体を肩から腕、胸、腹、背中と彼女に丁寧に拭かれていく。時々声が漏れてしまった。彼女は我慢しなくていいが、今日はそういう事をする気はないよとくすくすと笑いながら言った。彼女の言葉に甘えた身体が正直に反応するように私は脚を震わせ、いやらしい声をあげてしまった。
「下着とパジャマは……ここか」
引き出しを漁りながら、彼女は清拭の終わった上だけ私に着せた。パンツとショーツを脱がし、私の身体を清拭した。敏感な身体の為に秘部を清拭された時はそういう事をしているのではないかと身体が勘違いをするくらいに感じてしまった。今度元気になったらまたたくさん可愛がってあげよう、そう彼女は言って私にショーツとパンツを履かせた。
≫23二次元好きの匿名さん21/09/27(月) 16:28:18≫22
私をベッドへと寝かせると、彼女は服を脱ぎ、一糸纏わない姿になる。私は彼女が新しい清拭タオルを取り出すのを見て不思議がる。
「常に私と一緒に居たいのなら、こうするしかないだろう」
ベッドへ乗り出して、横になっている私の頬を撫でる。明日に元気になっていそうだから一緒に風呂に入ろう。それで良いと彼女は言った。彼女の鍛えられたしなやかな身体には私とそういう事をした時の爪やキスマークが散りばめられていた。行為の事を思い出してしまい、顔が熱くなる。それに気付いたのかまたベッドを乗り出して私の頭を撫でた。
「そんな欲しがった顔をしても駄目だ。さっきも言っただろう、今日はなしだ」
清拭を終えた彼女は着替えて私のベッドの中へと入る。身体を抱き寄せ、手を絡める。彼女に頭を撫でられ続け、私は眠りについた。
窓からさす朝日で目を覚ます。身体の怠さは抜けきり、熱っぽさも無くなっていた。すやすやと眠る彼女の顔を見る。
「ありがとう、ルドルフ…」
彼女の閉じている瞼へとそっとキスをした。私は思っていたよりずっと彼女に依存していたのだ。そう心のどこかで思いながら。
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part60【TSトレ】
≫19二次元好きの匿名さん21/09/27(月) 17:30:44「んー勝負かー。走るのが……」
「走るのはちょっと」
「だよな。じゃあ………んーーーあっそうだ!!」
(コンビニに走るマクトレ)
「酒の飲み比べ対決にしよう!」≫24二次元好きの匿名さん21/09/27(月) 17:32:35≫19
激写!
ストロングゼロを友人とガブ飲みするメジロマックイーン!?
天皇賞はどうする!?
≫42二次元好きの匿名さん21/09/27(月) 17:38:33では駄文失礼します。
私は、ゴールドシチーのトレーナー。訳あって"俺"から"私"になった元人間のウマ娘だ。
で、今私は、何をしているのかと言うと。
「うーん…こっちもいいし、これもいい…」
「あのぉ…シチー?そろそろ…」
「ちょっと待って。次の服選んでるんだから。」
そう、愛バに服を選んでもらっている。
…と言えば聞こえはいいが、実際には着せ替え人形状態である。
まぁ、私には女の子の服の選び方とかは分からないし、彼女はエキスパートだから、任せるつもりでいたから別にいいんだけど…
やっぱり、未だに、少し恥ずかしい…
「もう何着も買ったし、そろそろ別なの買いに行かないと…」
「…はぁ、分かった。じゃあこれとこれ追加で買ってここは終わり。」
カートを滑らせ、会計を終わらせる。そろそろ休憩したいところだが…
≫43そんな考えは次のお店を見た時に、吹っ飛んだ。
「…そういやアンタ、まだ買ってなかったね。」
シチーの指の先には、女性下着の専門店があった。
思わず生唾を飲み込む。
「う、うん。」
ここに、来て私は酷く乱れたことを考えてしまったようで。それは顔にもでていた。
「ねぇ…シチー…」
「…ふ、ふーん。アンタ、男の頃にもそんなこと考えてたんだ。」
「…じ、実は。」
「…いいよ、アタシも、とびっきりの選んであげる」
「う、うん… 私も。」
2人で入っていったのに、私たちは店内で一言も交わさなかった。ただ、会計の時に商品を見てお互いにこう思った。
(*1)
以上です、ありがとうございました。
≫71二次元好きの匿名さん21/09/27(月) 17:47:55超絶短編マクトレ3
侵食茶会とダイヤモンドトレーナーハート
「あら、これ美味しいですわね。どこのお菓子ですトレーナーさん?」
「表参道の〇〇というカフェのチョコラスクですわ。気に入っていただけたなら嬉しいですわね」
「ええ、とても。そうだ、今度一緒に行きませんか?」
「いいですわね。次の土曜はわたくしもフリーですし、行きましょうか」
「楽しみですわ!では次はわたくしの持ってきた」
「駄目だ 今日の分はこれまでだマックイーンいつも言っているだろう食べ過ぎるとトレーニングの効率が落ちると」
サトノダイヤモンドさん「 👁 👁」
≫88二次元好きの匿名さん21/09/27(月) 17:55:13「え、誰だアンタ。なんでトレーナー室にいんだ?……おい寝てんのか?トレーナーどこ行ったか知ら」
「息子よ…… 👁 👁」
「ウワッーーー!? ビックリさせんなよ!!!まいいや起きたんならさっさと自分のトレーナーのところいきな」
「息子よ……私だ👁 👁」
「いや誰だよ。せめて娘でしょ」
「私がトレーナーだ👁 👁」
「は?」
「息子よ……証明しよう。先日映画見てる時キスシーンで五回叫んでたな👁 👁」
「え、なんで知って……え?え? う、ウワッーーー!!トレーナーがウマ娘になってるーーー!!」
まで想像した
≫90マクトレとカレトレがお互い担当バも葦毛だし自分も葦毛だしで「葦毛良いよな…」「良い…」と語り合ってるところにふとゴルトレが通りかかりぼそっと「お前ら葦毛なら誰でもいいのか?」と呟くと「「違うんだゴルシ聞いてくれ!」」と二人同時に振り向いて言った後首を傾げるマクトレカレトレと面白いものを見つけた表情をするゴルトレ
後日何かと「トレーナーさん…あなた葦毛なら誰でもいいんですの?」「お兄ちゃん…葦毛なら誰でもいいの?」と揶揄れることになったマクトレとカレトレであった
ついでにゴルシに「いや別にいいんだけどさぁ…そのネタどうよ?うん」と言われ驚愕するゴルトレ
≫99二次元好きの匿名さん21/09/27(月) 18:01:40カッコイイ系とカワイイ系で競り合ってたウオトレに親父系が割り込んできやがった......息子よ......選べ......≫105二次元好きの匿名さん21/09/27(月) 18:04:05≫99
「さあウオッカ」
「ねえウオッカ」
「息子よ……👁 👁」
「「「誰を選ぶ?」」」
「ウワッーーー!!!選べねえよ!!!」
「馬鹿ねウオッカ、三人ともウオトレとして個別に存在していい、それが言うっちまうスレよ」
≫101二次元好きの匿名さん21/09/27(月) 18:02:17とあるバー。
そこには、三人のウマ娘が夜伽を忘れて飲んでいた。
「それにしても、まさか君までウマ娘になるとは」
そう言いながらグラスを傾けるのは麗しい見た目の葦毛のウマ娘、エイシンフラッシュのトレーナー。
「私は、なってよかったと思ってるけど……イヤだった?」
そんな葦毛を横目に話すメッシュの入ったウマ娘になったのは私、ゴールドシチーのトレーナー。
「でも、またこうしてみんなで飲めて私は嬉しいけど」
そんなことを呟きながら、最初の方からウマ娘になってた、ワガママボディのシンボリルドルフのトレーナーがカルーアミルクを飲みながらえへへ、と笑う。
「またその顔……担当に見られたら襲われるでしょ?」
「そうそう、君と担当の噂なんて学園中に広まってるんだし……」
「……え?」
「え?あんなに派手にやっといて無自覚……?」
「……そういえば、ド天然なのを忘れてた……」
「いやいや、そんな噂になるほどでもないと思ってたけど……」
「いやいや、私とシチーが言えたことでもないけど随分派手にやってるじゃん……」
「そうそう、私とフラッシュみたいに……」
「……え?二人とも、シてるの?」
「「うぐっ」」
お酒が回ってるのか、けらけらと笑うルドトレ。地味に暑いとか言ってシャツのボタンも外してる。無防備すぎる。
「ならさー、次飲む時は担当との夜のお話ししよ?」
そういう彼女の提案に、私達は黙って頷くしかなかった。
≫137二次元好きの匿名さん21/09/27(月) 18:11:59『二色の風』
走る、走る。
ふたりのウマ娘が走る。否、人であったウマ娘が走る。
逃げる、逃げる。
一人は前を行き、もう一人は後を追う。
追う、追う。
大地を蹴り出し、風を切る。
トレーナー室でくつろいでいたブライアンのトレーナーは、またしても困惑した。
ブラトレの耳に飛び込んできたのは、サイレンススズカのトレーナーがウマ娘に代わってしまったというニュースだ。
「また増えたのか…これで何人目だ…?」
「わからん。だがまあ…前よりは増えるペースは落ちているそうだ」
生徒会としての仕事を以前よりもしっかりとこなすようになってきたブライアンは、此度のウマ娘変貌事件に関する情報が多く入ってくる立ち位置にいる。
そのため、必然的に生徒会メンバーとそのトレーナーは変貌事件にかかわることが多くなる。
「変わってしまったものがいた場合は、まず率先して我々生徒会のメンバー、そしてその担当トレーナーがサポートをできるように準備してほしい」
そう生徒会長殿が通達したため、シンボリルドルフのトレーナーやエアグルーヴのトレーナーも対応に当たっている。
また、生徒会以外でも初期に変貌してしまったナリタタイシンのトレーナーその他はできる範囲での協力を行っているようだ。
直近ではライスシャワーのトレーナーが変貌した。
「一時期は意味不明なうえ大混乱だったがまあ対応策がある程度できた後はマシになったもんだな」
「それはそうだが、結局私たちの負担が大きいことには変わらん。さっさと沈静化してほしいものだ」
「落ち着いて練習もできないしなあ…まあ仕方ない。これも生徒会の仕事よ」
今回はブラトレが対応してほしいとのことであったため、ささっと荷物をまとめてスズカのトレーナーのもとへと行くことにした。
≫138二次元好きの匿名さん21/09/27(月) 18:12:28≫137
「えー、こういう時はどういう挨拶がいいんだろう?初めまして?それともお久しぶりです?」
「顔は変わってもお久しぶりでいいんじゃあないですかね…?」
なんという緩い対応か。ちょっと前まで人間だったヤツの言うこととは思えない。両方そうだった。
優しげな青年は見るも無残に…いや、見事なまでに変貌していた。貌が変わるという意味ではこれほど的確な言葉もないだろう。
なにせ彼は担当であるサイレンススズカそっくりな見た目へと変化していたのだから。
「しかしまあ…担当にそっくりというのもなんともなんとも…」と言いながらブラトレは横に座っているスズカと見比べる。
瓜二つとまでは言わないが、姉妹と言われれば何の疑いようもないレベルだ。
「あのー、あんまりじろじろ見られると…ちょっと…」
「おっと済まない。ここまでそっくりなケースは久しぶりだから…」
たぶんではあるが、スズカと同じウマソウルを宿していると思われる。
「一応確認しておくが、精神面での影響は問題ない?」
「うーん…一応大きな問題はないけど…たまに走りたくなるんだ」
ははーん、やはりウマ娘になると走りたくなるらしい。全員が全員というわけではないが…
「…それならいっちょ走ってみます?」
「え、良いのか?」「良い良い、もしダメだったら俺ブライアンとトレーニングできませんもん」
「いやそうじゃなくて…あれ?走ることに忌避感があるわけではなく?」
確かに人によっては走ることを控える人も多いが、ブラトレはそうではなかった。
「俺は走るの楽しいですからね!」
「…じゃあ、一緒に走るか!」
そういうことになった。それだけである。
≫139二次元好きの匿名さん21/09/27(月) 18:13:03≫138
最初は軽い並走トレーニングのようなものであった。
次第にスピードは速くなっていき、もはやトレーニングというには収まらぬ速度で走る二人の姿があった。
(やはりほかの人と走るのも面白い…!もっと速く走りたい!)
(予想以上だッ…!逸材ッ…!さすがスズカさんと同じ姿ッ…!)
並んで走っていた姿はすでになく、追うものと追われるものの姿と変わり、二人は風となる。
(もっと先へ…もっと先へ…!)
(走れ…!走れ…!蹴りだせっ…!)
しかして終わりの時は訪れるもの。唐突にスズトレの速度が落ち始める。
「ッ!すみませんッ!」と叫び、ブラトレはグンと加速してスズトレの体を支える。
徐々にスピードを落としていき、止まるころには息を吐きだし切ったスズトレの姿と、なんとかそれを支えるブラトレの姿があった。
「ひゅーっ、ひゅーっ…す、すみません…走りすぎました…」
「ぐえっほ、いえ、俺も気が付きませんでした。申し訳ありません」
やはりウマとなったすぐではスタミナが切れるのも早い。鍛えぬまま全力で走ると体を壊してしまう。
「でも…とても楽しかったです。また何時か、もうちょっとゆっくり走りましょう…」
「ええ…そうしましょう。とりあえずはトレーニングで慣らさないといけませんがね…」
「あー…そうですね…スズカさんに手伝ってもらいます…」
ドタドタとブライアンとスズカもやってきて、スズトレを支えて休憩所へと向かう。
やはり走るのは楽しいが、鍛えることの素地があってこそのことである。
そして夕暮れ時、帰る時間となりつつあるので4人は解散することとした。
「約束ですよ」と、一言だけ微笑んでスズトレは告げた。
「ええ、もちろん」とだけ、ブラトレは返した。
「何の約束をしたんだ?」とブライアンは聞く。
「また走りましょ、ってね」とだけブラトレは返した。
「どんな約束なんですか?」とスズカは聞いた。
「また一緒に走りましょう、って約束です」と、スズトレは返した。
その後、時たまトレセンのグラウンドでは芦毛と橙色の風が吹いている。
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