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このページは「おれバカだから言うっちまうけどよぉ…」スレに投稿されたSSをまとめるページ(スレpart666~670)です。
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目次
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part666【TSトレ】
≫31二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 23:35:18
「やあ、みんな! リャイトレおにいさ……おねえさんかもしれないな!
たくましい腹筋の証といえばシックスパックだが、これはどこの筋肉が魅せているか知ってるかい?
……そう、腹直筋だね!
腹直筋は肋骨から恥骨にかけて伸びていて
身体を屈めたり、曲げたり、捻ったりする時に使う筋肉だ。いつもは呼吸の手助けもしてくれているんだ。
重いものを動かしたり、身体を安定させる時にもこの筋肉を使う。
更に、腹直筋は便通を促したり、赤ちゃんを産む時に大きな助けとなってくれる。
つまり自分がベイビーを授かった時、頼れる筋肉はずばりここというわけだね……。
その腹直筋が織りなすシックスパックだが、実はこの筋肉が鍛えられたから現れているわけじゃないんだ。
筋肉の間に縦に走っている“白線”と横に走っている“腱画”と呼ばれる腱性線維があって
それらが筋肉を6つもしくは8つに分けているため、皮下脂肪が薄くなると割れて見えるんだね。
ちなみにシックスパックが現れる条件は体脂肪率が10%を下回ることなんだが
これは女性にとっては生理学的に危険な状態でもある。
ライアンや自分はその辺りしっかり気をつけて筋トレをしているので
トレーナーの皆は無理してシックスパックを目指さないようにな!
もし腹筋を触りたい場合はいつでも声をかけてくれ! 君の手に触れられることを心待ちにしているよ!
それでは、アデュー!」
41二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 23:57:35
「重要なのは体脂肪率だね!
例えばダイエットをしているシックスパックの見えない女性と、鍛え抜いたシックスパックの見える女性なら
同じ体脂肪率でも、後者の方が健康体なのは間違いないだろう。
体脂肪は食べた栄養と運動で消費した栄養の収支が合わなかった時に使われるべきものだから
これが少ない状態が続くと、身体のより大事な器官から栄養を持っていくことになる。
それが運動性無月経(生理不順)や骨粗鬆症を起こしてしまうので、女性の体脂肪率は大事だというわけだね。
これらは「女性アスリートの三主徴」(Female Athlete Triad ( FAT) )とも呼ばれていて
多くの女性アスリートを悩ませる問題でもあるんだ。これはウマ娘のみんなも同じだね。
だから、身体を鍛える時に大事なのは身体が摂取して、消費する栄養の管理、というわけだね!
トレーナーのみんなも栄養管理の講座はしっかり受けといてくれ!」
≫52二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 02:16:55
「トレーナー君……!」
「ルドルフ……!」
互いの無事を確かめ合う様に名前を呼び合う二人のウマ娘。
皇帝と皇帝の伴侶……
そう呼ばれる二人はこれから起こる事を予見し、離れるのを嫌がるかの様に手を伸ばそうとしている。
「クッ、すまないトレーナー君」
「ウウッ、ルドルフゥ……」
しかしロープで厳重に縛られた身では腕を伸ばす事すら出来ず、ただお互いの名を呼ぶ事しか出来ない。
そんな最後の抵抗とでもいうべき二人の遣り取りを前にしても眉一つ動かさない執行人……グラトレは、ただ静かに両手を上げる。
「…………ッ!」
「…………ッ!」
その動作を見て、二人は終わりの時が来たと悟らざるをえなかった。
命乞いの言葉は無かった
皇帝とその伴侶の矜持か、はたまたこれから起こる事への恐怖か……
答えは二人にしか分からない
そしてそんな考察など無用とばかりに、無情にもグラトレの両手は勢いよく振り下ろされたのだった。
53二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 02:17:04
ガァオンッ!!!!!
ギャギャギャギャギャギャッ!!!!!
「ト、トレェェナァァァッ……!!!」
ガァオッッ!!!!!
ギャギャギャギャギャギャッ!!!!!
「ル、ルドルフゥゥゥゥゥッ……!!!」
哀れ、GTRに括りつけられたシンボリルドルフとタッくんに括りつけられたルドトレ。
しかしこれはテレビ会議にぴょいの後が映り込んでいた二人へのお仕置き。
……当然の結果なのだ。
「マルゼンさんは着いて来れるかい?」
グオンッ!!!
ギャアッ!!!!!
「アアアァァァ……」
「余裕よ!!」
ヴンッ!!!
ギャギャッ!!!!!
「アアアァァァ……」
大馬力エンジンとタイヤのスキール音、そしてボンネットに括られた二人の悲鳴。
それらの音はドップラー効果となって日光いろは坂に響き渡るのだった。
スタートに残されたグラトレ
「私も参加したかったですね~」
≫75二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 07:47:42
『海辺の出会い』
「ねえやめようよ、危ないよ」
「だって帽子が落ちちゃったんだもん、取らないと母ちゃんに怒られちゃう」
人通りの少ない港、二人の子供が消波ブロックのほうへと飛ばされた帽子を取ろうとしていた。
しかし道具も何もなく、自ら波打ち際の帽子のもとへと進もうとする少年を、同い年くらいの少女が引っ張って止めようとしている。
子供盛りに無謀盛り、止める者がいなければ少年はあっという間に進んでしまっていたであろう。誰しも幼いころは後先を考えずに行動してしまうものである。
「おや、あんなところで何をしているのでしょうか?」
「んー?なんか揉めてるな……ちょいとちょっかいかけるか」
「言い方もう少しありませんでしたか?助け舟を出す、とか」
そちらを少し遠めから見る二人のウマ娘。かたや薄水色に毛先が黒の特徴的な芦毛、かたや透き通るような月毛すら地味にしてしまう謎の鳥類系仮面。一人のせいで壊滅的に怪しい。
「じゃあそれで行くか。おーいそこのちびっこどもー!」
芦毛のウマ娘が手をぶんぶん振りながら走っていく。それを追うように仮面のウマ娘がゆっくりと後に続く。
「ちびっこってなんだよー!」
「誰ですか?」
二人の子供がその声に反応する。少年は怒っているようだが、やんわりとスルーしながらウマ娘が少女の疑問へと答える。
「俺?俺はねぇ、後ろのあいつと一緒に釣りに来ただけよ。なんかわちゃわちゃしてたからなんかあったのかなって」
「ふぅ、相変わらず早いですね。結局、この子たちはどうしたのですか?」
遅れて仮面のウマ娘が現れる。
「「仮面の人!?」」
「見たことある!」
「トレーナーさんだ!」
先程までの光景はどこへやら、あっという間に仮面のウマ娘一色の話題となってしまった。
「……大人気らしいな」
「おかしいですねぇ、話が明後日の方向へ逸れてしまいます」
見事なまでに話題が吸われてしまったため、状況確認に少々時間がかかってしまった。
「なるほどなー、大事な帽子が強く吹いた風で吹っ飛んで」
「そのままにしておいては波にさらわれ、母親に怒られてしまう、と」
二人は話を聞いて、ふむふむとうなずく。二人の子供は何とかならないか、といったような表情でこちらを見続けている。
76二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 07:47:54
「んー、まあ何とかならんことはない。が」
芦毛のウマ娘は口を開く。それに少年が反応するが、最後の一言にちょっとだけひっかかる。
「が?」
「海を舐めるな小僧!むやみやたらと波に近づくのは死ぬもんと思え!」
「は、はいっ!?」
先ほどまでの緩めの表情を解き、びしりと言い放つ。
何時の時代においても、海難事故というのは起こりえるもの、海は雄大で、そして危険なものなのだ。
「というわけで、引き留めていたそこの嬢ちゃんの判断が正解ってわけだ。こういう時に子供だけで動くってのは危ないことにつながるからな。絶対に周囲に頼るんだ」
「は、はい……」
しょぼんと項垂れる少年に、仮面のウマ娘がしゃがみこんで話しかける。
「安心してください、彼女が何とかしてくれますよ」
そう伝えると、にこりと笑う。
少年は近くで見たことで気が付いた、その仮面の裏に潜む明眸皓歯たる顔立ちに少しだけどきりとした。
「というわけでこいつを使って……あ、針傷は勘弁してね。それっ」
芦毛のウマ娘は担いでいたケースから手際よく釣竿を組み立てると、ある程度帽子の見える位置に近いところからひゅっとその釣り針を飛ばした。
針はまっすぐに帽子のもとへとたどり着くと、クイと引く動きによって針の先に帽子を捉える。
あとは簡単。リールを巻けば、帽子は少年の手の届くところへと帰り着くことができた。
「ほれ、今度は飛ばされないように注意するんだぜ」
帽子を大切にかぶりなおすと、少年はようやく明るい笑顔を取り戻した。少女も、安心したように胸をなでおろす。
「ありがとう、ウマ娘のお姉ちゃん!」
「ありがとうございました!」
「えぇ、良かったですね。やはり子供は笑っている姿が一番です」
「だなー。さてさて、俺らはまだこの辺にいるけど、気を付けて遊べよー」
そう告げて二人が立ち去ろうとすると、二人の子供に呼び止められる。
「あ、あの!僕、大きくなったら……」「わ、私も……」
「どうしたー?」
「「お姉ちゃんみたいな立派な釣り人になります!」」
そう言われて、思いっきり膝から崩れ落ちる芦毛のウマ娘の姿があったとか、なかったとか。
うまぴょいうまぴょい。
≫88二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 10:33:20
「ふぅ…」
「おお…追い込むなぁキタトレ…」
…トレーニングルームでペンチプレスをしているキタトレに声を掛けるのはウオトレ(親父)…今はウオトレの方だった。
タンクトップと短パンという服装で汗をかいているキタトレはそのしっかり締まった腰を見せつけている。
ジャージ姿のウオトレを見たキタトレはペンチプレス台から降りると、隣に掛けてあるタオルを片手に拭きながら
「あら、ウオトレ。貴方もトレーニングしに来たのかしら?」
「ああ、まあ今日は俺って言うより…」
彼は瞼を閉じてもう一度開く。その瞳は水色から金色へと変化していた。
「…俺のトレーニングだ。」
「確かに、貴方なら体を鍛える為にするでしょうね。」
ギムレットはその返事にふっと息を吐くと、キタトレの使っていたペンチプレスを見ながら問いかけた。
「キタサンの、お前もチームトレーナーとなれば大分忙しいだろう。」
「そうね、今はたまたま休みだけどトレーニングしてるわ。あの子達のアグレッサー…相手役を務めるのには欠かせないわね。」
「…なるほどねぇ、大分ストイックな訳かキタサンの。」
隣のダンベルを持ち上げたり降ろしたりと鍛えながらキタトレは話す。
「時間なんていくら有っても足りないわ。トレーナーとしての知識と経験、競争バとしての能力。必要なものは多いのよ。」
「…担当に似たという訳か、キタサンの。担当のウマソウルと同じようなストイックさだな。」「あら?それは初めて聞いたわね。ウマソウルが見えるとは知っていたけど、キタのウマソウルもストイックなのね。」
「まあ、俺はそれ以上にお前のウマソウルが気になるな」
───その時のギムレットの顔はとても興味深そうな顔をしていた。
「…それ、今度聞かせてちょうだい」
「ああ、いいとも。」
そこまで話すとギムレットも隣のベンチプレスで体を動かし始める。その後、二人してキツイメニューをこなすのだった。
終わってからその汗をかいた腰や太ももの素肌を晒す脱いだ二人はとても凄かったらしい。
短文失礼しました
トレーニングするキタトレとギムレット。ウオトレはスパルタメニューこなしてる二人をかっけーとか思ってそう(出番少なくてごめんなさい)。キタトレのウマソウルについてはまた今度書きます。運動後の二人とかちょっと色気がやばそう。
89二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 10:34:14
オマケ
「…気になる人がいるのかちらないけど、僕の体についてちょっと解説するね。」
「まず僕は小型高出力のエンジンを積んでるようなものなんだ。体が小さいから加速もいいしパワーもある。…まあ、代わりに死ぬほど燃費が悪くて発熱するけど。僕が大食いなのもそのせいだね、体を動かさない省エネ状態でも皆よりエネルギーを消費するんだ。」
「だから僕は体中に皆より多くエネルギーを溜め込んで、全身から放熱することで対処してるんだ。全身が燃料タンク兼放熱器っていう感じかな?僕の勝負服が白ワンピ一枚(と下着)なのは薄くて通気性がよくないと走る時の熱を逃がせないからなんだ。」
「後は基礎代謝が高いお陰で体の回復も早いから酷使出来るんだ。体が小さいのと相まって壊れにくいんだ。こんな所かな。」
「それじゃあ休日、楽しんでね!」
≫124二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 12:23:20
「さあということで大何回かタチネコ会議を始めるわよ!」
「発酵上等!アタシたちはこのために生きている!」
「まずはお通しルドトレさんだね…」
「こりゃあもう問答無用のタチでしょ!あの傾国系魔性の色気に当てられたらどんな奴でもにゃんにゃんよ!そうじゃないやつは枯れだわ!」
「いやバカでしょ。彼女はシビトレさんのヘタレ攻めにつよつよ誘い受けって聖書にもあるんだし」
「それもいいがやっぱシビトレさんは受け一辺倒でしょうが。あのルックスと性格なら受け。絶対受け」
「おっとマルトレさんも忘れてもらっちゃあ困る。「言ったよね?ちゃんと食べなかったらお仕置きだって…」とか言ってかよわいシビトレさんを…」
「ところでお通しも済んだし次いこ次。黒タマさんは皆的にどうなる?」
「ネコ」
「ネコ」
「ネコ」
「全会一致なのね…私は悔しいわよ」
「だって強い黒さんは解釈違いよ!彼女は無自覚で顔真っ赤にして「なんで…??」って慌てふためく役が天職なのよ!?」
「まって黒さんならカフェトレさんもはいるからそれはそれとしてカフェトレさんたちは全員ネコだよね」
「はい解釈違い乙です。タバコさんはあのハスキーボイスで耳をじっくりじっとり攻めてくるバリタチです」
「そうなるとつよつよ誘い受けもアリね」
125二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 12:23:37
「落ち着いて聞いてくれ。スタンフォード大学がカフェトレは全員ネコという研究結果を発表したわ」
「スタンフォード潰すわ」
「落ち着け発酵その1!オックスフォードはシュレディンガーのカフェトレを発表したのよ!」
「観測するまで結果はネコ、タチと二つあるということね…」
「実際カフェトレたちのタチネコは量子力学の結果論に基づいているのよ」
「深い…深いわね…まるでマベトレの深淵のように…」
「マベトレ…は攻め。タチだわ」
「いやいやメスガキムーブかましておいての本性のよわよわを曝け出すネコだわ」
「これだから素人は…マベトレこそ本当の誘い受けでしょ。煽ってからのリバ。これこそ至高の領域よ」
「その思考…至高の領域に近い…なんちゃって」
「腹を切りなさい」
「ケッ!?」
「血を流す発酵その3は置いておいて、大人数トレたちにシフトしましょ」
「ウオデッカマンハッターボジョーファイスーズね…ならウオトレ4…5?5人衆」
「といえば最近来た女性のウオトレちゃん!」
「彼女は難しいわね…むしろ難しすぎて逆に万能説があるわ」
「無知ということそれ自体が強いわね。知識がない故のよわよわネコ、知識をつけた上での経験不足によるネコ、知識をつけてバリバリのタチ…いいわね!」
「右はもちろん親父さんよね」
「いや右202さんでしょ。あの巨体から繰り出されるネコこそいいのよ!彼は受けに回るべき!」
「これ以上はやめよう。戦争となる。今回得られた収穫は大きい。特にシュレディンガーのカフェトレと量子力学の結果観測に基づくタチネコの決定理論は興味深かったわ」
「じゃあ今日はここでおしまいね。本人たちには絶対悟られないように」
「「「「散!」」」」
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part667【TSトレ】
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part668【TSトレ】
≫53雨の日〇? 1/222/02/06(日) 22:29:53
────その日は朝から大雨だった。
雨粒が地面を叩く音が絶え間なく聞こえる。待ってましたとばかりにカエルたちの合唱が聞こえる。そして日は陰り、一日中どんよりとした雰囲気が漂う。
トレセン学園内の空気も当然重く、皆どこか浮かない顔をしている。
そんな曇天の中、一角にあるトレーナー室ではいつも通り、平常運行のウマ娘とそのトレーナーが居た。
ひとりは黒い長髪を持つウマ娘、マンハッタンカフェ。
もうひとりは不慮の事故で人からウマ娘になった、黒い短髪を持つトレーナー、カフェトレ(黒)。
ふたりは午後の5時から5時半までの30分間、トレーナー室でコーヒーを嗜むのが日課になっていた。例え雨であっても、雪であっても、雷であっても、ふたりのルーティンが崩れることは決して無い。
いつもの穏やかな時間が流れる中、マンハッタンカフェが外を眺めながら口を開く。
「……大雨、ですね」
「えぇ、今日はずっと降っていますね」
「…トレーナーさんは……雨は嫌いですか?」
「雨……雨ですか。嫌いでは無いですが、好きでも……ないですね」
カフェトレ(黒)はそう言いながらも、何かを思う顔をしていた。
嘘をついてはいない。カフェトレ(黒)は、ウマ娘化前から雨の日だろうと気にしない男だった。ただ、カフェトレ(黒)は、雨の日に一種の“トラウマ”があるのだ。
「……あの日もこんな天気でしたね。カフェ」
「あの日……?」
「…メイクデビューから2ヶ月後のことです」
「………あぁ、思い出しました。……とても懐かしいですね」
54雨の日〇? 2/222/02/06(日) 22:30:40
当時、トレーナーに成り立てのカフェトレ(黒)は経験が浅く、若すぎた。
メイクデビュー戦を終えたマンハッタンカフェの距離適性を見誤り、マイル走に出場させてしまったのだ。
たづなさんには反対をされたものの、カフェならいける、と押し切った。結果としては14位の大敗退、デビュー戦を終えてすぐのウマ娘の顔に泥を塗ってしまった。
その日は大雨だった。以降、この記憶はカフェトレ(黒)の苦い思い出として残っていた。
「悔しかった……ですよね。僕が不甲斐ないばかりに……」
「……気にしないでください。悔しかったのは間違いないですが……私も、トレーナーさんも、成長するには必要な過程だったと思います。……今では大切な思い出になっていますよ」
マンハッタンカフェはカフェトレ(黒)の目をまっすぐと見ながらそう言った。
深く、引き込まれそうな、それでいて芯のある迷いのない瞳。その瞳は、カフェトレ(黒)の長年の悩みを晴らすには十分すぎた。
「………あなたは強いですね」
「えぇ。……あなたのおかげで強くなりました」
少しいたずらな顔をしながらマンハッタンカフェは言葉を続ける。
「でも……そうですね。トレーナーさんには……償いをしてもらいましょう」
「償い……ですか」
「……これからも私と一緒に、色鮮やかな思い出を作ってください。……約束、ですよ」
「……ふふっ、わかりました。僕とあなたの両手から溢れるほどの思い出、これからも、一緒に作りましょう」
その言葉を聞いたマンハッタンカフェは、嬉しそうな笑顔をカフェトレ(黒)に向けるのだった。
トレセン学園の一角にあるトレーナー室。その中は、ふたりの暖かい笑い声と、コーヒーの香りと、小さな幸せで満ちていた。
────雨脚が弱まってきたようだ。
≫70二次元好きの匿名さん22/02/07(月) 01:23:22
「ミルク……?」
「……えぇ?」
夏のまだ暑い日。ぼくは飼い犬のミルクが死んじゃってからも決まった散歩道を歩いていました。
一緒に歩いた散歩道だけどやっぱり寂しくて、ミルクによばれてる気がして山道まで行きました。
山道に居たのは地面に届きそうな位白くて長い髪のウマ娘の子、白いワンピースに日傘を突いて歩いている子でした。
真っ白な姿につい愛犬の名前を呟くとウマ娘の子は不思議そうな顔をしています。
話を聞いてみるとその子は成人しているらしい事、昔の友達の思い出の場所を探しに来たと言ってました。
面白くないと言うと除霊カメラを作りたくて幽霊を撮りに来たと高そうなカメラを出しました。
除霊カメラはわからないけど幽霊が出そうな場所を案内する事にしました、カッコいいカメラを触りたかったです。
歩いてる間にミルクの事を聞かれました、先程呟いた事を聞かれちゃったみたいです。
ずっと一緒に居た自慢の飼い犬だから教えてあげました。死んじゃった後も散歩道を歩いていることも。
だからこのウマ娘の子をミルクが帰ってきたのだと一瞬思った事も全部教えました。
アニメや漫画の見すぎと思ったけどウマ娘は笑わずに聞いてました。
「……お前はオレの事笑わないの?」
「辛い時は何かに頼っても良いよ、大事な子なんだろ」
「でもオレ……ミルクの事忘れられなくて」
「冷たいかもしれないけど仕方ないのは仕方ない。けど散歩は続けても良いんじゃない?」
「ずっと気にしてたらかっこ悪いし……」
「毎日歩くのはかっこ悪くないだろ、忘れたくないなら出来るだけの事やればいい」
71二次元好きの匿名さん22/02/07(月) 01:23:36
オレより小さい子に、それも傘突いて時々ふらついてる様な子の話にビックリしました。
小さいのにすごいなって褒めると成人してると言いますがオレより小さい子供にしか見えません。
結局オレはお地蔵さんが幾つか並んでる場所しかない事、幽霊が特別出そうな場所なんてない事まで話しました。
カメラを触りたかった事まで話したら下山した後少し貸してくれると言ってくれました。
その話をしてた頃、犬の鳴き声が聞こえました。
「……何が聞こえた?」
「今の声、ミルク……?」
「あー……止まって深呼吸。もう一度良く聞いて、本当にミルク?」
「あ、うん……違う、あれ?」
ウマ娘の子はそれだけ聞くと何か呟いたと急にオレを引っ張ってスマホで写真を撮りました。
頬が当たっていい匂いがしたけど写真を撮ったと思うとすぐに離されてスマホをずっと見てます。
「な、なんだよ……?オレ、ミルクのとこ行くぞ!」
「動くな!……そのままじっとして」
何がなんだかわからず泣きそうになりながらそのままにしていました。
2,3回動こうとしたら止められた後、ようやくもう良いと言われたと思うと急いで山を下る事になりました。
ウマ娘なのに足が悪いのか何度も転んだり日傘を突いて捕まったりしていました。
流石に疲れたので二人で公園のベンチに座り込みました。お金を渡されて自販機で二人分飲み物を買うよう言われました。
息整えたら少しカメラ貸してあげると言われましたが、オレは疲れて寝てしまいました。
72二次元好きの匿名さん22/02/07(月) 01:23:46
カフェトレ(黒)「それでやけにボロボロのワンピースで帰ってきたんですか、また何か巻き込まれたと思いましたよ」
セイトレ「巻き込まれたと言うか偶々下車した駅近くの山で転けただけですよ。それより見て欲しい写真があるんですよ」
カフェトレ(黒)「取り敢えず除霊カメラ作りは止めてください。危ないですから、それで写真は?」
セイトレ「使い方わからないし誰かに譲りますよ。写真これですけど、これって心霊写真だったりします?」
カフェトレ(黒)「僕除霊出来るだけで専門家って訳じゃないんですけど……。多分違いますね、野犬じゃないですか?」
セイトレ「じゃあ特に何か憑いてたりはしなさそうですね、良かった」
カフェトレ(黒)「然しこの写真、後ろにピント合わせてますけど無茶苦茶距離近くないです?」
セイトレ「元男だし気にする事あります?心配させずに野犬来てるか確認したかったから仕方ないじゃないですか」
カフェトレ(黒)「それ話したんですか」
セイトレ「……話してないですね」
────────────────────────────────────────────────────────────
起きたら夕方になってました。起きたオレは山での事が夢かと一瞬思いました。
でもあの子が突いてた傘が日除けに差されてました。
あの子は否定してたけど、心配したミルクが帰ってきて元気づけてくれたかもしれないと思いました。
オレはミルクに安心してもらう為にも、引きずらない様に散歩を続けようと思います。
作文 夏休み一番印象に残った出来事
≫92二次元好きの匿名さん22/02/07(月) 09:49:58
この学園では、今まで多くのメカ邪竜がトレーナーにより倒されてきていた。
しかし、倒されたメカ邪竜の残骸処理は今までどうしていたのか。
これは、誰もが知るメカ邪竜の、誰も知らない死んだあとの物語。
この残骸、どうする?
「‼️」天才技師
「スクラップとするのなら、こちらで」あぶみ本舗
「生徒会としては、此方に任せて欲しいものだが」トレセン学園生徒会
「コレの死体は、不燃ごみでしょうか」理事長代理
侘助、ゴルシ、風紀委員、学級委員長、マッスル、セイブル、魔剣グラム
「……会議!誰が現場責任者としてこれを執り行うか話し合いをする!」トレセン学園理事長
(一同の顔面アップ)
「これでは間に合いません……」
前代未聞の事態。
学園存亡の危機をかけた「あとしまつ」が今始まる。
「ルドルフ!?」
メカ邪竜のあとしまつ
「メカ邪竜……竜、流暢……」
「ルドルフ、多分面白くならないと思うよ」
「えっ」
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part669【TSトレ】
≫166二次元好きの匿名さん22/02/07(月) 23:15:06☆だから三日は長いってば
「……今更だけどこのカッコ露出多すぎない?」
「本当に今更デスネー? クーリングオフはもう受け付けてまセーン」
「たしかに三年以上経ってるから無理かぁ……いやなにが厳しいってコート着るの無理なのがマジでヤバい。寒くて死ぬ」
「こう、ホットなパワーがバァーーン!って湧いてこないデスカ?」
「当人のための勝負服デザインだから他人が着ても力出ないんじゃないかな……共通ステージ衣装?体操服?知らん知らん」
「ウーーーーン。改めて見ても雪の中をいく格好じゃないデース……!!」
「アンタの勝負服でしょーに。ついでにスペシャルウィークとマルゼンスキーにも言ったれ。……あとさ」
「あと?」
「……地味にではあるけど、ヘソだしが恥ずい」
「……ンーー? でもトレーナーさんのショーブ服もおへそ見えてますヨネ?」
「実を言うとアレでも結構恥ずい」
「オゥ……」
「腹巻き許可してくんないかなぁ神様……あ、却下アナウンス出た。早い」
「ジャパニーズ・ハラマキ!?」
「腹切りみたいに言うんじゃないよ。あー家帰るのダルいぃー……」
結局トレーナー室や浴場を行き来しつつ、トレセンの設備利用で三日籠城したタイキトレだったとさ。
うまぴょいうまぴょい
胸揉まれるのとヘソだしルック強制なら割と真面目に悩むタイキトレ。
シビトレさんかわいいですね。湯たんぽ族大好き
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part670【TSトレ】
≫26二次元好きの匿名さん22/02/08(火) 00:24:53
「おはようからおやすみまで! リャイトレの筋肉講座の時間だよ!
今日は尻えくぼこと“ウェヌスのえくぼ”について説明しよう!
これはお尻の少し上、腰のあたりにできる一対のくぼみのことだ。
ウェヌスとはローマ神話におけるヴィーナスのことで、男性だと「アポロのえくぼ」と呼ばれるよ。
これがあると後背から見たお尻の肉のラインがとても美しく見えるので、ボディビルでも美容でも大事な要素だね。
ウェヌスのえくぼは上後腸骨棘と皮膚の間に伸びる短い靭帯によってできるもので、腰・背筋などを対象とした
オルタネイト・ボディアーチなどの筋肉トレーニングで作っていくことができる。
お尻の筋肉を鍛えることは腰痛改善にも繋がるので、是非検索して継続的にトレーニングしてみよう!
ちなみに……あー、これは言わなくてもいいかな? ああ、ダメ? そうか……ううー……。
……本当に俗説に過ぎないんだが、ウェヌスのえくぼが存在すると骨盤周りの血行が促進されているという説がある。
これが何を意味するかというと……えっと、その……感じやすいんだそうだ。何が、とは言わないけど。
……えっ!? ウェヌスのえくぼは自分にあるのかって!?
勿論! 自分はしっかり鍛えているからね! ほら見て、えくぼのウェヌスも満面の笑顔!!(ムキョォッ!)
…………あの。だが、感じやすいかはわからないから、俗説だから……
……と、とにかくさらば! アデュー!!」
≫40二次元好きの匿名さん22/02/08(火) 05:25:38
トレ吸いとは、ウマ娘となったトレーナーの様々な部位に顔を埋め、そのまま息を吸い込むことを指す。
同様の行為に「ネコ吸い」があり、いずれもリラックスなどの効果が期待できるとされる。
今回はトレ吸いについて、実際に行いながらその順序を解説する。
1.対象の探索・発見
まずするべきことは、吸わせてくれる対象を探し、これを発見することである。
探索の結果、今回はスーパークリーク担当トレーナーの栗毛の方、クリトレ(小)氏を発見できた。
身長147cmと小柄であり、より小柄なサトトレ氏程ではないが体温が高く、抱っこすると暖かい。
また普段は担当と同じく緩く後ろに纏めているため気付きにくいが、髪の量が多くモフモフである。
フワフワの尻尾と合わせ、優しく撫でる、手櫛で梳くなどすると幸せな気分になれる。
2.交渉
健全にトレ吸いを行ううえで最も重要と言っても過言ではないステップが、対象との交渉である。
トレーナーは日夜様々な業務に携わる忙しい職である。対象もトレーナーである以上例外でなく、故に交渉が必要となる。
具体的な手順としては、まず対象に余裕(暇)があるかを確認し、その後トレ吸いしてよいかを確認する。
またこの時に周囲の状況確認も同時に行う。今回はクリトレ(小)氏に快諾頂いたため、次のステップに移る。
3.吸う
トレ吸いを行う際、顔を埋め吸う部位には髪、尻尾、耳、お腹などがあり、また吸う際の姿勢も様々である。
今回は後ろ髪を吸うこととし、クリトレ(小)氏を椅子に座った筆者の膝の上へ座らせ、後ろから抱きしめる姿勢をとった。
所謂子供体温を感じつつ、後ろ髪に顔を埋め、息を吸い込む。
……あ゛~イイ。あったかい。幸せ。モフモフ。ずっとこうしてたい。やばい。
4.トレ吸い後
以上がトレ吸いの具体的な順序であるが、忘れてはならないのが吸った後の感謝である。
トレ吸いは吸わせてくれるトレーナーがいるという前提のもと、その時間などを頂戴して行うものである。
存分にトレを吸って回復した後は、きちんと対象に感謝の意を述べねばならない。
互いに不快な思いをせずに別れ、ここで初めてトレ吸いの全ステップが終了するのである。
──『トレ吸いのすゝめ(著:モブトレD)』より抜粋
≫54二次元好きの匿名さん22/02/08(火) 08:46:03
───トレ吸い。それは、何処から発祥したのか不明だがトレセンにて流行り始めた行為。
そして、そのターゲットは小動物のような小さいトレがなりやすく、必然的にサトトレもまたよくされる一人であった。
「ほほう、これがトレ吸いってやつね…!」
「嬉しそうだねベガトレ…」
椅子に座り、サトトレを膝上に乗せて髪の毛に顔を埋めるのはベガトレ。表情は見えないが声色からして満足気。
「スゥ~」
(くすぐったいな…)
「はぁ〜…いいわー!」
思い切り吸っては吐き、そう声を上げたベガトレは、髪の毛を弄ってもう片方の目を出しアルに切り替える。
「───では、私も…」
今度はベガトレとは違い優しく吸う。サトトレは相変わらずされるがまま。
「…っ〜!」
サトトレのもふもふした毛に埋もれ、主に担当の手によって欠かさず行われてる手入れによるいい匂いを堪能するアル。
少ししてベガトレに戻り、何度か吸って吐いてを繰り返した頃。
「…見つけたぞベガトレ」
「おっファイトレ(女)じゃん!」
何処からか歩いてきたファイトレに挨拶するベガトレ。ファイトレはニコニコした顔で近寄るとベガトレに手を置き
「…さてベガトレ、私は少ししたいことがあってね」
「なるほど、でそれはどんな?」
ファイトレの手の力が強まる。
「まあなんだ…ベガトレ、吸わせてもらおう。」「…え?」
「安心するといい、君の担当に話はつけてある。今日は予定がないのは確認済みだ。」
「待って、待ってファイトレ!?せめてもうちょっとサトトレ吸いさせてー?!」
慌てて抵抗しようとするが相手はファイトレ(女)。あえなくホールドされて持ち上げられると連れて行かれる。
「ふふ、彼女(アドマイヤベガ)も吸いたいって言っていたからな。ということでベガトレのトレーナー室に行こうか…」
「あああああ!!!………!…」
…そんなベガトレを尻目にベンチにちょこんと座ったままのサトトレ。その隣にそそくさと座り彼を持ち上げるシビトレ。
「…ん、いいよ…ふわぁ…」
「…ありがとう」
許可が出たことで後ろから抱き締めると髪に顔を埋めて、スンスンと吸うシビトレ。互いに無言の時間が流れる。
≫62二次元好きの匿名さん22/02/08(火) 12:32:23
(ま、待て、落ち着くんだ俺……!)
トレセン学園の昼下り、モブトレーナーな俺は資料を求め図書室へと来ていた。
普段はそれなりに人が居る図書室だが、今日は少々少ない。
これならゆっくりと資料を読めそうだ……そう思って周りを見ると、陽の当たる窓際の椅子にグラトレさんが寝ているじゃないか。
グラトレさんが無防備に居眠りするなんて珍しい事も有ったものだ、だけど昼下がりにこの陽気は仕方無い。
そう思いつつ資料探しに戻ろうとした時に気が付いてしまった。
「グラトレさんの横……俺の探していた本だ……」
探し物が寝ている人の直ぐ横に有ったのだ。
(起きないでくださいね~……)
折角気持ち良く寝ている人を起こさない様、慎重に慎重に回収しようとする。
そして……
(取れた!)
上手い事起こさずに本を取れた、そう思った時だった。
(なんだ? この良い匂いは?)
何やら良い匂いがしている、そしてそんな匂いの発生源となり得るのは目の前で寝ている人な訳で……
(髪の匂いを嗅いでみたい……)
そんな邪な考えが一瞬で湧いて来たのだった。
63二次元好きの匿名さん22/02/08(火) 12:32:37
(ま、待て、落ち着くんだ俺……!)
何を考えているんだと湧き上がった邪な考えを押し込めようとする。
しかし……
(グラトレさんが無防備に寝ている所に遭遇するなんてそうそう無いし、こういう時に大概居る担当ウマ娘も居ない……好機では?)
……欲望に負けた。
「ちょっとだけ……ちょっとだけ……」
傍から見たら絶対ヤバいよなって心の何処かで思いつつ、グラトレさんの髪へと顔を近付けて行く。
近付ける度に段々と強くなる良い匂いに心を高鳴らせる。
残り数cm……後少し……
「私のトレーナーさんに何か?」
…………終わったな俺。
「…………んっ、あら? グラス?」
「おはようございますトレーナーさん♪」
「おはようございますグラス…………それと、あの、そちらで正座しているトレーナーさんは?」
「気にしないでください♪」
「えっ、いや……」
「気にしないでください♪」
「あっ、はい」
その後、グラスはグラトレの匂いをたっぷり堪能し、モブトレーナーは立てない程足が痺れ切ったのでした。
うまぴょいうまぴょい
≫80赤タボ少年SS22/02/08(火) 15:15:30
ある夏の日のことだった。家族で海水浴に来ていた僕は、泳いでいる途中に足がつって溺れてしまった。そんな時、僕を助けてくれた人がいた。
目立つ赤と黄色の髪に青い目。頭の上には、人間とは違うことを示す大きな耳。助けてくれたのはウマ娘のお姉さんだ。身長は僕より一回り大きい位だったので年上のお姉ちゃんかと思ったけれど、大人のお姉さんらしい。あのトレセン学園でトレーナーをしているそうだ。
お礼を言うお父さんお母さんに対し、お姉さんは当然のことをしたまでと言っていた。時間が経ち足が元に戻った頃、お姉さんが様子を見に来た。
「大丈夫そうで良かった」
僕に合わせて屈んでくれたお姉さん。その顔にはとても優しげな表情が浮かんでいた。
少しの間さっきの溺れた記憶のせいで泳ぐのが怖かったけど、お姉さんが泳げるように手伝ってくれたので怖くなくなった。その中でお姉さんの身体にギュッとされた時はなんだかドキドキした。そのまま、お姉さんと暫く遊んだ。海で楽しそうにしているお姉さんはとてもきれいだった。
でも、そんな時間は長くは続かない。あっという間に時間が過ぎて、帰る時間がやってくる。
「いつか、また会えたらいいな」
名残惜しそうにしていた僕の頭を撫でながら、お姉さんはそう言って笑った。
あれから時間が経ったけど、お姉さんのことははっきり覚えていた。そして、また会いたいとも思っている。
自分はトレーナーだとお姉さんは言っていた。もし、僕がトレーナーになったらお姉さんに会えるのかな。そう閃いたとき、僕はウマ娘レースの本を手に取っていた。
≫88テイトレ吸い1/222/02/08(火) 15:44:24
「なあテイオー」
「うん?どうしたのトレーナー」
いい天気だったから散歩でもしちゃおうか、とトレーナーの車椅子を押していると、不意にトレーナーが呟き始めた。
「最近流行りのトレ吸いってやつ……あるだろ」
「あー……トレーナーの髪の毛だったりお腹だったりに顔を埋めて吸うやつだよね」
トレ吸い。何が発端で流行り始めたのかわかんないけど、担当の子がトレーナーの匂いを嗅ぐことで癒しを得る行為。
やったことある子から聞いてみたけど、猫吸いみたいでクセになる子もいるみたい。トレーナーを吸ってる時のことを語るその表情は、みんな幸せそうだった。
だから正直、ボクもしてみたい。してみたいけど、トレーナーが嫌がることはしたくないから、言い出せないでいる。
したい気持ちとトレーナーを怖がらせたくない気持ちで悶々としてるところにその話題が出てきたものだから、内心ボクはどきりとした。
「その……さ、俺の周りのトレーナーから聞いてみたんだ。アレやると担当は幸せそうだって、みんな口を揃えて言うんだ」
「だからその、テイオーも……したかったり、するか?」
少し恥ずかしそうに、尻尾を揺らしながらそういうトレーナーの姿があまりにも愛おしくて、いじらしくて、思わず掛かりそうになる。
「ボクは……したい、けど……トレーナーは嫌じゃない?」
「まさか。テイオーに触れられるのが嫌なわけないだろ?だから、ほら………遠慮しなくていい」
ここまで言ってくれてるなら、吸わない方が失礼だよね。
思い切ってトレーナーを後ろから抱きながらサラサラとした髪に顔を埋めて、大きく息を吸う。
一瞬で鼻腔をトレーナーで満たされる。これは……うん、ダメだ。間違いなくダメになる。幸せ過ぎる。このままずっとこうしていたいくらいに凄まじい多幸感。
89テイトレ吸い2/222/02/08(火) 15:45:33
みんながクセになる、って言う意味がよく分かった。呼吸する度に出るくすぐったそうな声や、視界を埋め尽くす芦毛。トレーナーの全てがボクを満たす要素になる。
「ふう、ありがとトレーナー。最高だったよ」
「もう良いのか?」
「うん、これ以上は……ちょっとホントに戻れなくなりそうだから」
きょとん、と首を傾げるトレーナー。
だってホントに危なかった。ちょっと気になって尻尾の方を見たら、凄く持ち上がってたんだから。
≫118二次元好きの匿名さん22/02/08(火) 18:00:10
ねえ~……
あのさ、あの黒鹿毛の子って~……うん、わかってる。知ってるよ?
あの、さ。君、いつもそう言ってるじゃん。私、知ってるよ?君の目が、最近あの子に向いてること。
……違う、そんな関係じゃない?君、いつもそう言うよね。
私じゃ、不満?君の為なら私なーんでもするよ?
他の子に負けないくらいのおっぱいも沢山揉ませてあげるし、毎日美味しいご飯も作る。お風呂も身体をぜーんぶ洗ってあげるし、お掃除も、コスプレも、なーんでもする。お金だって心配しなくていい。
それでも、嫌なの?それでも、他の子がいいの?
いいの?あの子は私みたいなこと、してくれないよ?
私には、あの子にはないもの、いっぱいあるよ。それでも。
……ふーん、そっか。そういうこと言うんだ。なら……
わ た し の も の に す る ね
……おはよう。さっそくだけど、お腹空いてるならご飯用意するし、お風呂入りたいなら準備するね?
え、ここはどこ、だって?腕の縄をほどいて、だって?
ここは私の家だし、腕の縄はほどかない。
だって、どうせ君は逃げちゃうでしょ?
……うん。君のことはわかってるから。当然でしょ?
だって……私を染め上げたのは君だもん。
≫132二次元好きの匿名さん22/02/08(火) 18:10:37
カレン「眼華邪龍斗流捻重怒!じゃりゅう008の進化態か!」
カレトレ「どうして曇らせトレーナーばかり狙う!」
邪龍「ハァ…モテそうにもねえ凡人にはわからんよ」
カレトレ「おい…なんだとお前…!」
「カレン「待ってお兄ちゃん!」
カレトレ「あ゛ぁ゛!?」
カレン「奴は曇らせを操る!それに今のお兄ちゃんはカワイイじゃない!テイトレさんよりマクトレさん、ブルトレさんがいいよ!」
カレトレ「…おお!!」
マクトレ「呼ばれましたわ」
ブルトレ「こんにちは」
V「お、なにしてんだ?」
トレーナーカキマゼール‼︎
サイクロンブルグラーム‼︎
カレトレ「すみません…今度ご飯奢りますから!」
カレカレカレンチャーン‼︎
邪龍「ほう…面白い」
うまぴょいうまぴょい
≫142二次元好きの匿名さん22/02/08(火) 18:57:35
……開放しろ、ですか~
何度も伝えている通り〜、私はあなたを離す気は無いですよ~
私は私のものを手放さないですよ~
……私のものにはならない、ですか~
…………ふふっ、御飯は美味しかったでしょうか~
……あなたが私の料理を食べないと言った時は大変心配致しましたよ~
私も料理人の端くれ、あまり栄養価だけの飲物を流し込むだけの食事は心苦しかったですからね~
……何故その話をするのか、ですか〜
ふふっ、先ずは胃から掴めと言いますからね~
ふふっ……
あなたの胃は私の料理しか入らなくなりました。
あなたの手は私しか触れられなくなりました。
あなたの足は私の近くしか歩けなくなりました。
あなたの声は私の耳にしか聴こえなくなりました。
あなたの耳は私の声しか聴こえなくなりました。
あなたの目は私の姿しか見えなくなりました。
さあ、後はあなたの心を私のものにしてくださいな。
…………強情ですね~
まあ、良いでしょう~
そろそろイカリソウのお茶も効いて来た頃でしょうから〜、今晩も求め合いましょうか~
……ふふっ、口では拒絶していますが〜……顔は期待に満ちていますよ?
さあ、そろそろ認めましょう?
……何故なら既に
アナタハワタシノモノ
≫156二次元好きの匿名さん22/02/08(火) 20:04:36
「俺の息子の前で…醜態は晒せねえよ」
「私だって意地というものがあるんだよ…スカーレット君の前で負けるわけにはいかないさ」
トレセン学園の一角で、ギムレットとタキオンがデッドヒートを繰り広げていた。
「親父さん、頑張って欲しいっす
「……」(Vは猫探しのため不在)
「アレは…なんですか?」(フリフリ)
「ウワー…またやってる…」
「バカねウオッカ…こうはならないでしょ…」
2人の熱い視線が交錯し火花を散らす。纏うオーラには鋭い日本刀のような、一触即発の鬼気が宿る。
そこで行われるその熾烈な勝負の正体は……
ジェンガであった。
「やるなタキオンの…」
「キミも中々…なぜ今の最後の一段が崩れないんだ!」
「テーブルクロス引きと同じさ…さあまだだ!まだ終わらんよ!」
「ウオッカ、練習行くっすよ」
「すごい…」
「お嬢、今度一緒にやってもらっていいっすか?」
「!!ぜひ!!」
「スカーレット、ほら今日並走だろ?ちゃっちゃか行くぞー」
「分かってるわよ!!」
この後タキトレと親父じゃない方の親父にめちゃくちゃ叱られた。
ウオシスは202とVとウオッカとジェンガでめちゃめちゃ楽しんだ。