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目次
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part746【TSトレ】
≫69二次元好きの匿名さん22/05/02(月) 18:59:56
「おはようございますトップさん」
「あの、どちら様ですか?」
「私ですよ、私。トップさんのトレーナーです」
「あ、そうだったんですか。おはようございます…す?」
「まあ戸惑うのも無理はありません。何せ朝起きればウマ娘。私もびっくりしましたから」
「そんなびっくりで済むものなんですか…?」
「それが済んでしまうから不思議なんですよね」
「い、そっちに急いで向かいますね!」
「そんなに急がなくていいですよ。それと申し訳ありませんが、今日の朝練は中止にしましょう」
「はい!あ、トレーナーさんの寮の入室許可は…」
「私から伝えておきます。怪我なく、安全に来てください。あと、ヒナギクを一輪、お願いできますか?」
ぴんぽーん。ぴんぽんぴんぽーん。
「はいはい。そんなに急がなくても聞こえてますよ」ガチャ
「トレーナーさん!大丈夫ですか!?」
「ええ。体のバランスと耳の位置がどうも慣れませんがね」
( トレーナーさんのお胸がその…すごくすごいです……)
「あ、それよりトレーナーさん、なぜヒナギクを?」
「これを左耳につけて…と」
「目が金色に……すごい…」
70二次元好きの匿名さん22/05/02(月) 19:00:56
「はろー!貴方がフランキー?…じゃないみたいね」
「ふら……え?」
「あら、貴方も栗毛なのね?よろしく頼むわ」
「あ……えっと…貴方は?」
「ああ、わたしはキンチェムよ!よろしく!」
「………はぇ?」
(チェムさん。変わってくれませんか?)
「おっけー」
「と、こんな感じでトップさん。ヒナギクを頼んだのはこうやって入れ替わるために必要だったんです。あ、なら三女神様と、ダストレさんにフジトレさんにも挨拶をしないと」
「あの……それよりも…その…服が…とても……すごく大変そうです」
「……下着無くてもバレませんかね?」
「バレるに決まってます!私オペトレさんよんできますから!」
「こけないよう気をつけてくださいね〜。では、オペトレさんとトップさんの朝食を用意しておきましょうか」
≫98二次元好きの匿名さん22/05/02(月) 20:43:10
「はえ〜、こことか取り扱ってるんですね。知りませんでした。」
「そうなの、ここは割と種類あるから選ぶのには悪くないわよ。同じものでもいいけど、気遣いぐらいはするべきだわ。」
キタトレのトレーナー室、キタトレのPCを使うキタトレとその画面を見るトプロトレは胸につけるものの話をしていた。
「オペトレさんにとりあえず用意してもらったのですが、頼り続けるのもちょっと駄目ですから…」
「それはいいのだけど、もう少し聞く相手は選んであげなさいな。私と同じカップ数なのだし…」
トプロトレに悪意はなくただ天然で聞いたのだろうが、黒カフェトレやパチタマトレに聞いてもまともに返答できないのだ。
(トプロトレ、凄く天然だから見てるこちらとしては結構心配なのよね。まあ他にも見てくれる人はいるでしょうけど…)
「あ、チェムさんにも挨拶してもらわないと」
ヒナギクを左耳につけるトプロトレ、瞳と髪が金色に染まりキタトレは興味深い顔で見る中、チェムことキンチェムは
「はろー!私はキンチェムだよ!えっと、キタトレで良かったよね?」
「ええ、よろしくねキンチェム。…でもダストレやフジトレの彼女とはまた違うのね…ふぅん、なるほど…」
「ねえ、何一人でなっとくしてるんだいー?…っと、交代だね、りょうかい!」
外して戻ったトプロトレに、PCを閉じて立ち上がったキタトレは向き合うと優しく、しかし妖しげな雰囲気で
「ともあれ、何か困ったり気になる事があったら私の元に来なさい。出来る範囲でなら、私は手助けしてあげるわ。」
「ありがとうございます!」
そう言いながらも早速近寄ってくるトプロトレ。距離感がいまいち掴めてないのかその大きな胸がもう片方の双峰にぶつかる。
変形する二人の爆乳、少し笑みを浮かべながら首をこてりと倒したトプロトレと微笑するキタトレという光景が見れたそうな。
短文失礼しました
早速出来たてのトプロトレを借りて一つ、バストサイズというかカップ数同じなので情報共有してそう。
トプロトレはド天然だから、キタトレは気にしてそうです。トプロトレ製作者さん、問題等あれば気軽に言ってください。
≫105二次元好きの匿名さん22/05/02(月) 21:13:49
びたーん、びたーん。
トレセン学園の一角で、今日もメンコ代わりにアジの開きで遊ぶトレーナーが二人。
ゴルトレとムントレである。
「うーん、やっぱ醤油塗らないとダメそうだな」
「ああ、まさか醤油一つでここまでひっくり返りやすくなるとは……」
「何をしているんですか?」
そんなことを話していると、ひょいとブロンドミルクティーのウマ娘──トプロトレが覗いてくる。
「そのツラは……トプトレか?」
「はい!遂になっちゃいました」
「そうか。君も遂に……」
「おうそうか、なっちまったか!ならまあ慣れてくしかねぇな!」
「ところで、ゴルトレさんとムントレさんは何を?」
「魔ルドがチームトレーナーとしての都合上遅れるからよ。ちょっとアジの開きで遊んでてな」
「メンコ代わりになって、後で表面を洗えば焼いて食べられる。経済的だろう?」
「……経済的……合理的ですね!」
「おお!わかるかトプトレ!」
「であれば、君もアジの開きを試してみるといい。一先ずはこのハイパームントレおでんカスタムを貸してあげよう」
「あってめぇ!しれっとカスタム品渡しやがって!初心者はこの市販のやつ使わせて特訓だろ!?」
「わぁ、お気遣いありがとうございます!とりあえずは市販のものでやってみたいかと!」
「ふっふっふっ……どうだムントレ!」
「くっ……やはりカスタム品は邪道だというのか!」
アジの開きを見比べるトプトレ、なにもついてないアジの開きを持ってマウントを取るゴルトレ、おでんの汁につけたアジの開きを持って悔しがるムントレ。
そんなところに現れたのは……
106二次元好きの匿名さん22/05/02(月) 21:14:03
「……えっと……ゴルトレちゃん、ムントレちゃん。後トプトレさん。なにやってるの?」
「……げっ、魔ルド!」
「おや。もうチームトレーナーとしての仕事は終わったのかい?」
「うん。終わったけど……それで、この大量のアジの開きはなんなの?あと、なんでトプトレさんはアジの開きを見比べてるの?」
「それは、その……」
「ちょーっと、うっかり……」
「……三人でアジの開きで遊んでいたんですよ?」
そのトプトレの言葉を聞いた瞬間、魔ルドの優しげな目が一瞬で氷になる。
「……ゴルトレちゃん、ムントレちゃん。ちょっと"お話し"しようか」
「いや、な?ちゃんと後で洗って食べようとしてだな?」
「ああ。調味料も後で食べる際に使うためにも……」
「だからって、こんなに買ってきてどうするの!?」
「そこかよ!?」
────この後、ゴルトレとムントレは大量にアジの開きを購入したことを起こられ、アジの開きは四人とゴルサブトレと黒ルド、チーム"プラエトリアニ"含む担当たちで美味しくいただかれたとさ。
めでたしめでたし。
≫130二次元好きの匿名さん22/05/02(月) 23:02:40
「天然って何でしょうねえベガトレさん」
「天然ねえ……とりあえず天然水でも飲めばわかるんじゃないの?」
「なるほど確かに!」
「……どう、なんかわかった?」
「おいしかったです!」
「そう、そりゃよかったわね」
「でも天然の反対って養殖だと思うんですよ。じゃあ養殖の水って何でしょう?」
「んー……そもそも養殖じゃなくて人工なんじゃないのかしら」
「あー、そっかぁ……あれ?じゃあ養殖マグロは人が作り出した新たな生命体……?」
「いや違うと思うわよそれ」
≫135貴女のいない1時間(1/2)22/05/03(火) 02:17:58
「……!」
何気なくレース日程を記した手帳を眺めていた時、それは起きました。
一瞬の感覚の空白、のち覚える違和感。かつてはそちらの方が"普通"だったのに、今ではそちらが"異常"に感じます。
頭の横側から伝わる音、腰の後ろ側の軽さ、そして──閉じた目に映る、一面の闇。
「ふむ……夢で見た女神様は、どうやら本当のことを仰っていたようですね」
「せめて開始時刻も伝えて下されば、なんて。トレーニング前のこのタイミングなだけ良しとしましょう」
奇しくもウマ娘になってしまったあの朝と同じく、僕はまたトレーナー室で夜を明かし、仮眠をとっていました。
そして夢に現れた女神を名乗る存在は、確かに僕へこう言ったのです。
「今日、一時間だけ、あなたを"ウマ娘になる前のあなた"に戻してあげましょう」と。
「目を閉じた状態で何も見えない、なんて……何時ぶりでしょうか……それと」
「……貴女のいない、本当に僕ひとりだけの時間、なんて」
ウマ娘になったあの日。僕の身体は、つぎはぎのウマソウルである彼女によって作り替えられ……
そして、僕と彼女とは身体を共有したまま、しかし魂は分かたれたまま、今日に至りました。
……本当に不思議なものです。自分の身体が、自分ひとりのものなのが、寂しいだなんて。
「じっと目を閉じて、何をしている?」
「ああ、あじさいさん。丁度よかった、お暇でしたら時報役を頼まれてくれませんか」
「構わぬ。しかし、自分で時計を見れば良いのではないのか?」
「仰る通りです。しかし、万が一にも僕の瞳が以前のものに戻っていてはいけませんので」
ウマ娘になって、愛バに連絡を取り、合流するまでの僅かな間。
その間に、確かめ、驚き、悩み、決めたこと。それは、「レースに関わる間は決して目を開かない」こと。
彼女が僕の傍にいる証にして、一度開けば首の落ちるのを待つばかりの瞳を、誰にも見せないと決めたのです。
136貴女のいない1時間(2/2)22/05/03(火) 02:18:54
「よく分からぬ。吾にも、目は見せぬというか」
「ええ。ここが学園である以上、何処で誰が見ているかも分かりませんから」
「そうか。10分おきに知らせればよいか」
「ええ、宜しくお願いします……念の為、誰も入ってこないよう、こちらを」
『ミーティング中につき、御用のある方は後程お声がけください』と書かれた表札を勘で手に取り、あじさいさんへ渡します。
……暫くすると、カラン、と音がしました。ありがとうございます、あじさいさん。
──1時間。それは、今の僕がひとりきりで過ごすには少し、長い時間でした。
~🕒~
長い1時間が過ぎ、再び感覚が一瞬途切れます。やがて再び感じるのは──慣れてしまった、感覚。
頭上から伝わる音、腰の後ろで揺れる器官、そして──閉じていても見える、トレーナー室の光景。
「これを言うのが何だか不思議に感じますが、同時に言わなければいけない、とも感じるのです」
『ええ、ええ。是非、聞かせて下さるかしら。わたくしも、言わなければいけないことがあるの』
「はい。では──お帰りなさいませ。レディ・ラトラヴィアータ」
『ふふ、ええ──ただ今戻りました。ミスタ・────』
いつからでしょう、僕が彼女と一つの身体にいることに、違和感を覚えなくなったのは。
いつからでしょう、以前より近づいた愛バの目に、より強く惹かれるようになったのは。
──それはきっと、初めから。"僕"が"僕たち"になった、その瞬間からなのでしょうね。
「……さて。ウマ娘の姿に戻ったところで、昼食にしましょう。あじさいさん、お礼をさせて下さい」
「きつねうどんを所望する。ネギと揚げ玉多めの気分だ」
「承知しました。少し早いですが、今から行けば食堂が混む前に着くでしょう」
「うむ。バクシンだな」
(了)
137タイシンタイシンタイシンシン22/05/03(火) 02:20:01
〈おまけ〉
「お、バクトレじゃないか! 丁度いい、相談したいことがあるんだが」
「おや、どうしたんですタイトレさん。僕に相談事とは」
「ああ。以前バクシンオーの歌……『バクシンバクシンバクシンシン』だっけか、あれをバクトレが歌ってたろ?」
「う゛っ……それは、ええ。確かに歌いましたね……」
「アレ、俺も歌えないか?」
「えっ」
~🕒~
最近、クラスメイトたちの間で変な噂が流れている。
何でも『ロビーのジュークボックスに新しく追加された曲が、何だか濃い』らしい。
音ゲーのノーツやMVの演出が濃いならともかく、曲そのものが濃い、とはどういうことなのだろう。
そんなことを考えながらロビーに入ったアタシの耳に入ってきたのは──
『タイシンタイシンタイシン! タイシンタイシンタイシン! タイシン! タイシン! タイ! シン! シーン!』
「ブフォッ!?」
聞きなれたアイツの声による、どこからどう聞いても濃い──というか恥ずかしい歌だった。
──翌日以降、この曲がロビーのジュークボックスから"は"聞こえなくなったらしい。
(了)
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part747【TSトレ】
≫39二次元好きの匿名さん22/05/03(火) 19:48:31
タキオン「今日は簡単、ミキサー一つで作れる料理をやっていくよ」
不健康4人組「いえ〜い」
タキオン「具材は簡単さ。トマトにバナナ、リンゴ、キャベツ、レタス、パプリカ。タンパク質としてチキンサラダにこれらを牛乳で割れば完成さ」
不健康4人組「いえ〜い」
タキオン「足りない栄養素はサプリで補う。これこそ最適解さ」
不健康4人組「いえ〜い」
ママ「……なんであんなに固定化された返答なの?」
養タキ「全員4徹、食事忘れてる、外に出ていない……」
ママ「さ、て、と。おじさん張り切っちゃうぞ〜??💢💢」
≫67二次元好きの匿名さん22/05/03(火) 21:48:57
『怪物ふたり』
「おい、匿え」
バァンと開け放たれるドア。最近立て付けが若干悪くなっている気がするのでそろそろたづなさんに頼んで修理を依頼しておかないといけないかもしれない。
「開口一番匿えじゃあないのよブライアン、とりあえず前後の経緯を説明してくれ」
俺の担当、ナリタブライアンが何とも言えない困り顔を見せながら、こちらへと近づいてくる。そういうこの日は彼女の誕生日だ。つまり、そういうことなのだ。
「今まで私の誕生日パーティだなんだとケーキやなんやらを周りの奴らが用意していたのは覚えてるな?」
「あぁそうだな、なんだかんだ楽しんでたじゃないか」
「……今年はそうもいかん、さらに増えてしまったからな」
「……あぁー」
恐れ多いだなんだと理由をつけていた後輩たちも今や気心知れた友人のように関わってくるため、誕生日パーティーの規模はさらに増してしまい、遉にブライアンの手に負えるものではない、とのことなのだろう。
「さすがに一日中揉みくちゃにされては走れるものも走れん」
「まぁそれもそうだがねぇ、誕生日ってのは祝いたい人と祝う人それぞれがいるからこそ成り立つんだぞ?ちょっとくらいなら付き合ってあげてもいいんじゃないか」
諭してみると、うんうんとまた唸り始める。彼女の中でいろいろなものが天秤に乗せては取り払われているようだ。
「……昼だ。昼の時間だけ、誕生日パーティとやらに参加する」
「うん、それで良いさ。ブライアンの時間を大事にしたいっていうのは向こうも同じだろうからな」
「……その代わり、夕方からは私に時間を寄こせ」
言い渡された条件は、快諾をもって返すことにした。
夕方に書類仕事を終えてトレーナー室で待っていると、朝のようにブライアンがトレーナー室へと入ってきた。
昼の間ブライアンはしっかりと姉や友人、後輩たちと交流してきたようで、普段よりちょっとだけ疲れたような、それでも面倒だとは思っていないであろう表情で俺のところへと戻ってきた。
「お疲れブライアン」
「あぁ」
暖かくなってきたが、まだ夕方の時期は涼しいので少し暖かいココアを渡す。優しい甘さが二人の喉を癒していく。
68二次元好きの匿名さん22/05/03(火) 21:49:17
「どうだった?」
「……まぁ、悪いわけではない。だが大仰すぎる」
聞けばチームメンバーやハヤヒデたち以外にもルドルフやグルーヴ、マヤノやウオッカ、チケットやタイシン、ライスやタンホイザにフクキタル、更にはマックイーンやネイチャ、テイオーたちまでもが参加したとのこと。誕生日パーティという括りとしてはあまりにも多い人数が集まったようだ。
なるほどそれは疲労するのも無理はないだろうな、と。
「まあそれだけ大切に思ってる友人が沢山いるってことさ」
「まぁ……そうだな。さて、ここからは私がしたいようにする時間だ。準備はいいな、トレーナー」
「おう、そのために仕事は全部終わらせてるからな」
何をするつもりなのかは全く聞いてないので期待半分不安半分といった具合なのだが、表情には一切出さないでおく。
黙ってついて来い、と言わんばかりに歩き続けるブライアン。それをゆっくりと追い続ける俺。
あの日が来るまでは遠くから見続け、支えてきた背中。あの日が来てからは、共に走りながら、形は違えど同じように支えてきた彼女の背中。
あの日がひとつの境になってしまったが、今も俺とブライアンの歩む道は同じ道だ。
そうしてたどり着いたのは、日も落ちて暗くなり、星々の明かりが照らす練習コース。
ウマ娘とウマ娘、走る者と走る者。共に戦場に降り立てば、やることはただ一つ。
「……簡単に勝てるとは思ってくれるなよ?ブライアン。お前とサシで走ってきた数ならほかの誰にも負けない自信があるからな」
「あぁ、あんたこそ簡単にくたばってくれるなよ?あの日初めて共に走った時から、あんたも走り続けてきた。これまでの積み重ねは、あんた自身をも強くしてきただろう。……ならば、これ以上言葉はいらん」
「……コインが地面に落ちた時が、始まりの合図だ。良いな?」
目の前の怪物は、こくりと頷く。
黒き怪物と、白き怪物。数多に知られた三冠ウマ娘と、誰にも知られぬジェーンドゥ。
金属音を放って空に舞い上がったコインが地面に落ちた瞬間に、ふたりは風になった。
己の命を、魂を、脈動を。燃え上がらせ、輝かせ、吹き荒れさせて。
作戦も、知識も、何もかもをかなぐり捨てて。
ただ己の本能と、闘争心を滾らせて、走る、走る、ウマ娘ふたりが走る。
69二次元好きの匿名さん22/05/03(火) 21:49:54
結論から言えば、また俺は負けた。
だが、それは勝負の結果だけだ。ブライアンを楽しませられたのなら、そいつは俺の勝利に違いはない。
「あーやっぱ勝てねえなあ!俺の愛バにゃかないっこねえってわけだ!」
「ハッ、最終直線までに何度も何度も追い抜き返してきたくせによく言う!」
「大人の意地ってもんがあるからな!」
「意地だけで、私と張り合うなんてあんたも大概バカだな……いや、今更か」
「バカで結構!真剣勝負は意地と意地のぶつかりあいよ」
ターフのど真ん中にごろりところがり、背中を大地に合わせて星空を見上げる。
全力で握りしめた拳からはちょっとだけ血が滲み、足先も乳酸菌で一杯だ。その全身疲労感の塊のような状態でも、満足感と、高揚感が止まらない。
「俺はなぁブライアン、ウマ娘の走る姿にあこがれてこの世界に入ったわけだ」
「あぁ、何度も聞いたさ。それだけあんたの脳裏に、ウマ娘の走りが鮮烈に焼き付いてるんだろうな」
「そしてこうやって、ある種の頂点に立ったウマ娘とともに歩んで、ともに笑って、ともに戦ってきた。これ以上ないくらい幸せもんだよ俺は」
「……あぁ、私もあんたがいてくれたからこそ、ここまでこれた」
「……こういう気分のまま言うのはなんか絶対おかしいなってのは思ってるが、言わせてもらうぜ。誕生日おめでとう、ブライアン」
「……あぁ。ありがとうトレーナー」
彼女がもっとも生きていると実感できるのは、やはり走りの中。だからこそ、ブライアンは俺をレースに誘ったんだろうし、俺もそれに応じたのだ。
「こういう時にポンと誕生日プレゼント渡せりゃよかったんだが、生憎荷物の中だからな……」
「抱えたまま走るわけにもいかんだろう、そんなハンデを持ったまま戦いに来られても困る」
「そりゃそうだ」
疲れた体に鞭打って、ベンチにあるリュックの元へと共に向かう。せっかく悩んで用意したプレゼントを渡さぬままに終わってしまうのは勿体ないにも程がある。
がさごそと荷物の中から取り出した箱を、ブライアンへと手渡す。
「ま、開けてくれ」
「あぁ」
包み紙がばりばりと破られ、箱のふたが取り外される。
その中には、丁寧に梱包材で包まれた金色のハンマーと、ちょっとした手帳が収められていた。
70二次元好きの匿名さん22/05/03(火) 21:50:24
「ハンマーは……私が使っているものと同じようだな」
「あぁ、もうだいぶ握り手も擦り減ってたし、交換の時期だからな。ちょっとグレードはよくなってると思うが、手触りは同じのはずだ」
梱包材を外して軽く試し振りをするブライアンは、その感触をしっかりと確かめているようだ。
「……あぁ、問題ない。これならまた長く使えるだろう」
満足したように、軽く笑みを浮かべるブライアン。長く使うものだからこそ、良い物を。そして、なるべく手に馴染むものを。選んだものは正解だったようだ。
「そしてそっちが本題だな」
そう言って、手帳を指さす。ブライアンはその手帳をパラパラとめくっていく。
「……これは、海外レースの情報か」
「あぁ、ウオトレやオベトレ、リウトレやパルトレ達にも協力してもらって作ったんだ。まだ走り足りないブライアンのために、一番走りたそうなレースのプレゼント……というわけにはいかなかったから、できるだけありったけの情報を載せておいた。満足してくれるといいが?」
ちょっとお道化たように言い放つ。当然こんなものを見せられたら、満足なんてしないはずだ。
「……おい、こんなものを見るだけ見て満足するはずがないだろうが。そこに戦う場所があるのなら、自らの脚で戦うのが当然だろう」
そう言いながらも、まだ見ぬ世界へと思いを馳せ、静かに笑うブライアン。
「そう言うと思った。これからもよろしくな、ブライアン」
「あぁ、これからも……私たちが最強だと証明するだけだ」
まだまだ俺たち怪物ふたりの旅路は続く。
海を越えた先の戦いがどんなものになるかはまだまだわからない。
それでも、前へ前へと進み続けるのが俺たちだ。
世界の果てにたどり着くまで、幾千もの星を越えて、走り続けようナリタブライアン。
≫88二次元好きの匿名さん22/05/03(火) 23:46:36
もぐもぐ…
「あれ、何個目だったけ?」
「15個目、ですわね…」
もぐもぐ…
「…ん、おかわり」
…大食い会場、そのステージの中央で小さな口で食べる一人の少女。サトトレはちょうど15個目のバーガーを食べ終わった。
トレセン企画の一つとして出されたハンバーガー大食い選手権。トレーナーの部でのことであった。
「これ、トレーナーの部ってサトトレが一位じゃないかマクトレ」
「ええ、もう独走状態ですねあれ…というか、運動した直後なのに胃が食事を受け付けるってどういうことですの…?」
『え、僕大食いに参加するの?…じゃあ、エネルギー消費しておかなきゃ。久々に全力疾走してこようっと』
…4000Mwithキタトレをレースの感覚で走った後、数時間も経たずに参加しているのだ。普通なら受け付ける訳がない。
…大量のハンバーガーがサトトレの胃袋へと収納されていく。しかも、通常のより大きいサイズで15個なのだ。
「む〜り〜」
「は、入らねぇ…」
他の参加者(大の大人)が早速苦しめられてるなか、美少女…幼女?がもりもり食べる絵面は控えめに言って宇宙猫案件である。
「なあ、料理班大丈夫なのか?」
「あのオグリさんすら満腹に出来るのでそこは大丈夫ですが…流石に見誤ってましたわ。」
凄く美味しそうな表情で、満足そうにパクパクするサトトレには毒気を抜かれる。…ただし、その量を見なければだが。
「あ、もう一つお願いします」
16個目を頼んだ当たりで、テイトレとマクトレはサトトレの食事量とか諸々について考えるのをやめた。
…結局、大食いはサトトレがぶっちぎって勝利し彼は珍しく0から満腹まで食べれた事で喜んでいたらしい。
短文失礼しました
食事量のヤバさを見せつけるサトトレ。勿論ですが、レース当日で消耗したあとの食事なんかは結構な量を食べます。
4000Mwithキタトレは仮にやるなら地獄のスタミナ消耗戦になりそう。サトトレはちゃんと勝ってきてます。
≫96二次元好きの匿名さん22/05/04(水) 00:23:32
だべりーの(ネイトレ・ブラトレ)
「ブラトレさんからブライアンのノロケってあんまり聞かないですよね?」
「どうした急に」
「いや、私がネイチャのかわいい推ししてばっかりだなぁって」
「ねいとれしってるか。たんとうののろけはふつうしない」
「……えーと、まつ毛長くて綺麗に整ってるし、実はよく見ると顔の造りは童顔というかかわいい系で……」
「やめろ! それ以上はこっちから言う! 言わせろ!!「どうぞどうぞ!」」
「…………ちょっとまとめるから時間がほしい」
「ぶーぶー」
「時間稼ぎついでに聞かせてくれ。実はこっちも担当絡みで一つ気になってたことがあんのよ」
『……って、いや柄にもないこと何言ってんだアタシ! 恥ずいなぁーはははは……忘れて忘れて! あはははは……』
『……こっち見ないで。こういう夢語りとか、アタシ向いてないんだって……!』
『…………ふはっ、やば。アタシもくさいセリフ言ってる。背伸びしたこと言ってんなー』
「……ネイチャってもしかして結構カッコつけたがり?」
「そうですよ?」
「マジか……謙虚だったり卑屈だったりするイメージが先行してた。あと三下ムーブ」
「何してんのネイチャ……まあ基本的に自分を信じきれてないとこと、でもここぞって時に思考をカットしてええカッコしいになる所がありますね」
「あー……反射的に身体が動いちゃう、的な? ヒーローじゃん」
「速攻マイワールドに没入して言葉を紡いだりアクションして、そこからすぐに我に返るタイプです」
「ヒーローじゃないな……」
「でもカッコいいんですよ。そしてかわいい……分かりやすいところで行くとこれとか」
「思ってた以上にカッコつけ屋だった」
「そこをつつかれると、うにゃっちゃうところも含めてかわいい子です。……と言ったところでブライアンのかわいいところまで3、2、1!」
「もう少しでまとまるから待て!」
(終)
≫97二次元好きの匿名さん22/05/04(水) 00:24:07
だべりーの(タイキトレ・ブラトレ)
「そうだ。ブラトレさん知ってるー?」
「なにをー?」
「ここ最近タイキ主催でバーベキューするたび、途中からブライアンちゃんがやってきて肉をモリモリ食べてくって話」
「あいつ何やってんの!?」
「あらま、やっぱ知らなかったん? 髪も下ろして伊達メガネっぽいの掛けてたし、お忍びで来てるのかなーって思ってたけどマジかー」
「……ブライアンが来た日ってわかる?」
「ちょい待って、えー直近のカレンダーでいうとーー……先月のココとココとココ」
「あーなるほど、妙に体力有り余ってるわけが分かっ……! いやバーベキューしすぎじゃ?」
「んにゃ、これでも減ったよ。でもそっかぁ。じゃあ次回のバーベキュー予定知らせない方が良かったかな?」
「うーん知らぬ間に太り気味になってたんじゃ目も当てられないからなぁ。申し訳ないけど」
「おけーリョーカイ。笑顔で食べてたらしいけどトレーナーに無断ってのはあかんよねぇ」
「……笑顔?」
「そそ、タイキはそう言ってたけど、自分の目からじゃなんとも。あ、でも調子上げてたのは分かるよ」
「……」
「……確かめにおいでー? 一人増えるくらい無問題よ?」
「……前言撤回。俺付き添いでバーベキューに参加させたいけど、いい?」
「ういうい。歓迎よん」
(終)
以上。オムニバス・ブラトレさん
ウラトレさんとの絡みも書こうとしたけど間に合わなかった……
ナリタブライアン誕生日おめでとう!(1日遅れ) うちにもいい加減来てくれてもいいんだよ?
≫103二次元好きの匿名さん22/05/04(水) 01:07:28
『だべりーのあふたー:のろけるかうんたー』
「はいじゅーう、きゅーう、はーち」
「タンマタンマタンマ、急かされるともっと出てこねえよ!」
「なんだったらもう何回もリピートしてますよ? いい加減おなか括ってしゃべりましょうよ」
「ぐぬぅ、今日はネイトレの押しが強い……わかったよ、全然纏まってないから取り合えずでいいな?」
「いいとこいっぱいきいてみたーい」
「まあさっきネイトレが上げてたぶんもあるが、目付きや普段の雰囲気とは裏腹に結構丸目の顔っていうか、童顔系なんだよな。雰囲気こそ違っても意外と姉妹似てるんだよこれ」
「あぁー、確かに。ハヤヒデも可愛らしい感じの顔つきですね」
「他はぁ……結構周りのことしっかり気にしてるんだよな。ぶっきらぼうな雰囲気ばっかり取り沙汰されてるから雑誌だと『孤高の三冠ウマ娘!』とか『クールな一匹狼!』とか特集されることがマジで多いんだけど、悩んでるやつにちょっとだけアドバイスしてたりする」
「えっ、そうなんですか?」
「あぁ、いつぞやの駿大祭の後にユキノがそういう感じのことをお礼に言ってきててな。へぇブライアンもそういうことするんだなぁ~って思ってたけど多分直接言ったら照れ隠しで俺のほっぺが伸びるから今もあんまり言ってない」
「あはは……」
「あとは……まあ、うん。炬燵に屈するところとか」
「今年の冬も見ましたね……」
「勝負服の裾をちぎり捨てたりとか」
「千切り捨て……えっ……えっ……?」
「猛禽類大好きなところとか、たまに咥えてる枝は自家栽培とか、辛すぎな料理食べてもだんまりしながら頑張って食べるところとか……ほかには子供のころぬいぐるみに名前つけてたりとか、抽選機を割とウキウキで回してたりとか、外れるとやっぱりあたりがよかったなって落ち込むところとか」
「……おなか一杯になってきましたブラトレ先生!」
「それを定期的に聞いているのが俺でェす!」
「申し訳ありませんでしたぁ!」
≫113二次元好きの匿名さん22/05/04(水) 10:09:39
「何勘違いしているんだ…!!」
「へ?」
「まだ俺のご飯奢りフェイズは終了していないぜ!!」
「さあいくぜ!まず1食目!!ドロー!!
クレジットカードを墓地に捨て・・・北京ダック・・・追加奢り!!!」
「!!!」
「2食目ドロー!!特選和牛フィレ肉のパイ包み焼き“ウエリントン風!!」
ドロー!!フォアグラ!!ドロー!!キビヤック!!ドロー!!キャビア!!ドロー!!松茸!!ドロー!!はちみー!!ドロー!!ルーサーバーガー!!ドロー!!マーズバー!!ドロー!!シュールストレミング!!ドロー!!バーテックス!!
「きゃぁぁぁぁぁあ!!!」
「もうやめて!!」
「HA☆NA☆SE!!」
「とっくにトレーナーさんの身体はぷにぷによ!もう勝負はついたのよ!」
≫163二次元好きの匿名さん22/05/04(水) 17:58:20
「前から思ってたけどートプトレおにいちゃんちょっと天然すぎじゃないのー?」
「お兄ちゃんですか……?知らなかったです。マベトレさんが私の妹だったとは、私にこんな可愛らしい妹がいたんですね」
「えっとー☆トプトレおにいちゃん??」
「いままで兄らしいことは何もしてこれませんでしたが、これからは思う存分しっかり甘えてくださいマベトレさん」
「違うからねーそうやってすーぐ勘違いする雑魚なところー★」
「ざこですか。確かに若輩者ですから精進したいところですね」
「だれかー★☆」
166二次元好きの匿名さん22/05/04(水) 18:19:25
「ふふっ、違いますよトプトレさん! マベトレさんはトレーナーの皆さんを"お兄ちゃん""お姉ちゃん"と呼ぶんです!」
「ああ、そうだったのですか。これは失礼しました、私だけの妹ではなかったのですね」
「確かにトプトレさんだけの妹ではありませんが、かといって僕たちの妹でもないのですけどね……」
「ふぅむ……?」
「うーんと、とりあえず"トレーナー皆の妹分"だと思えばいいんじゃないでしょうか!」
「なるほど、妹分ですか。自身の背中を見て育つ方がいる、というのは緊張感があってよいですね」
「そうですね。僕たちもトレーナーの中では年齢も若く、経験も浅い方ですから……後進がいる、と思うのはいいことかもしれません」
「ええ……そうだ、ひとつお伺いしたいことが」
「なんでしょうか!」「僕たちにお答え出来ることなら」
「はい。クリトレ(小)さんは、クリトレ(眼鏡)さんを"姉さん"と呼んでいらっしゃいますよね」
「はい!」「そうですね……まさか」
「他の方々にはさん付けこそすれ"兄さん""姉さん"とは呼ばない、ということは、お二人は姉妹なのですか?」
「……えーっと……」「やっぱり……」
≫178二次元好きの匿名さん22/05/04(水) 19:01:49
「こんにちはベガトレさん。調子はどうですか?」
「はいこんにちは…誰?」
「私ですよ私。トップさんのトレーナーです」
「ああトプトレ!とうとうなっちゃったのね」
「はい。あ、これこの前の京都のお土産です。しば漬けどうぞ」
「うん。ベガと食べさせてもらうわ。それより…ほほう…」
「どうされましたか?」
「いやいや。いいものをお持ちですなあぐへへへ」
「今は鞄しか持っていませんが…これはトップさんが作ってくださったんですよ。大切に使わせてもらってます」
「なんと言う迅速な惚気…嫌いじゃないわ!」
「ベガトレさんに好いてもらえるなら、トップさんもマイヤさんと居られますし、私も嬉しい限りです」
「ほっほう〜やっぱりウマ娘になっても天然は不変ね!」
「それに関してなんですが、この前ネスタキさんに私の養殖を頼んだんですけど、「流石にそれは人としての断りを外れるねぇ」って断られたんです」
「オウケイわかった一旦ストップ」(もにゅ)
「…?どうして胸を揉むんです?」
「これにはチョモランマよりも高くマリアナ海溝の3倍深くない訳があって…ほうこれは中々…ネイトレとはこれまた違ったいいものが宿っておりますなあ」モミモミ
「なるほど…ネイトレさんにも何か宿ってらっしゃるんですね。あ、宿っているといえばチェムさんもご挨拶の方を」
「チェム?」
「あ〜…今眠っていらっしゃいますね。また今度ということで」
「なるほどんぶりよ。ふむこれは…」モニュモニュ
「私の胸を揉んでて楽しいんです?」
「そりゃもちろんよ!こりゃ将来私の癌に効くわね…嫌じゃないの?」
「嫌というか…ベガトレさん癌なんですか?」
「冗談よ冗談。というかこの光景に何も言わないのね」
「私の胸でベガトレさんが助かるなら安いですよ?あ、私これでも男なのでそこは気を付けていただければ」
「ならばのーぷろぶ…めむ?ぷろむれむ?」
「ノープロブレムですか?」
「そうそれム!これからも揉みしだくから覚悟しなさいよ!」
「トモの方もお付けしましょうか?」
「是非!」
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part748【TSトレ】
≫62二次元好きの匿名さん22/05/05(木) 05:58:30
連休中のある日、私は彼女の家で過ごしていた。
そうしていると、私に膝枕をしている彼女がそっと呟く。
「……ルドルフ」
甘い、甘える声。こういう時は彼女も欲しているだろう。
私は身体を起こしてからこう返す。
「ああ、大丈夫だ」
「……よかったぁ。それなら、今日は──」
そうして、彼女は一瞬だけ鞄を見る。
「……トレーナー君?」
「なんでもないよ?今日もね、好きにしてほしいなぁ、って思って。それで、呼んじゃって」
「私が気になるのはそこではない。何故鞄を?」
彼女が、少し悩ましげな顔をしてから話す。
「ちょっと、仕事が残ってて。あっ、でも、連休が終わってすぐやればいい奴だし、すぐ終わるから。ルドルフは、気にしなくていいよ?私のことだから、ね?」
何時も通りの優しい笑みと共に告げる。
「……しかし、だ。君が細事に気を取られて私を見ないということほどつまらないこともない」
「……え?」
「君一人ですぐに終わるなら、二人ですれば本当に短い時間だろう?」
彼女のチョーカーについた飾りがちらりと揺れる。
彼女が、柔らかく優しげで、嬉しそうな笑みをする。
63二次元好きの匿名さん22/05/05(木) 05:58:43
「……ありがとう、ルドルフ」
「なに。これも私の我が儘だ」
「なら、もっと聞いてあげなくちゃ。私もその分我が儘言うけど、ね?」
そうして、私は立ち上がり鞄を持ってくる。
ふと時計を見ると、時間はまだまだある。
──ご褒美を与える時間は沢山あるようだ。
≫83二次元好きの匿名さん22/05/05(木) 10:57:54
蒼ファル「トプトレさん。ウマドルになりませんか?」
トプトレ「おや、私がウマドルに、ですか?」
蒼ファル「ええ。何も走ってくれとは言いません。少しライブに出ていただけないかと」
トプトレ「なるほど、ライブですか。楽しそうですし、何よりトップさんのやスマートさんと一緒に踊れるとなると、とても心躍りますね」
蒼ファル「思うに、トプトレさんのそのキンチェムさんとの入れ替わりやそのメリハリの効いたスタイル、それにそのブロンドミルクティーの希少な髪色はウマドルとしてアドバンテージに働きます」
トプトレ「希少な髪色ですか…密猟者が出てきそうですね」
チェム(ずるいよ〜変わってよ〜!)
トプトレ「チェムさん、後で変わりますから」
蒼ファル「ボーカルレッスンは私が担当しますしダンスレッスンもデジトレさんに頼んであります。トレーニングの日程に影響が出ないようにスケジュール調整も行います。如何でしょうか?」
トプトレ「それなら是非お願いしますね。ただ、トップさんとの予定もあるので、そちらの調整だけお願いしますね」
ファルトレ「ありがとうございます。では詳細は後程メールで送付します。よろしくお願いしますね」
トプトレ「トップさん。私もしかしたらデビューするかもしれません」
トプロ「え…トレーナーさん、どういうことですか?」
トプトレ「今度ウイニングライブの練習をすることになりまして」
トプロ「え…その…すっごく…すごく驚きです!でも…その…え?え??」
おしまい
≫89二次元好きの匿名さん22/05/05(木) 13:47:58
「もしもし?俺だよ俺」
「えっと、どちら様ですか?」
「だから、俺だって」
「おれ…ああ、オレさんですか!」
「そ、そうだけど…俺の事、覚えてる?」
「どこかで会ったことがありましたでしょうか?」
「ほら、あそこだよあそこ」
「アソコですか…聞き慣れない土地ですね」
「だからさ…あの、突然なんだけど1200万ほど貸してくれないか?」
「そんなに…どうされたんですか?」
「ちょっと母親の治療費が払えなくなってさ…」
「そんなことが…高額療養費制度や高額医療費貸付制度などの利用は検討してませんか?」
「へ?」
「3割負担でもそこまで高額となるとそういった制度の利用を視野に入れた方がいいと思うんです。その場合一括ではありませんし、返済困難な場合は軽減制度などもありますしおすすめd」ツーツーツー
「あれ、切れてしまいました。きちんと払うことが出来ればよろしいのですが」
≫94二次元好きの匿名さん22/05/05(木) 15:33:07
9『弱点』
「トレーナー殿!?貴方程のお方が倒れているなんて何があったのです!?もしや…敵襲!?」
「ち、違うのですヤエノ…落ち着いて…」
「敵の特徴は?どちらへ向かいましたか?否…それよりも助けを呼ばねば…!」
「ヤエノ、だ、大丈夫ですから…。ただ、その…」
(ぐぅ〜)
「お腹が、空いているだけなので…」
「し、失礼しましたっ!見慣れぬ状況を目の当たりにしたためつい取り乱してしまい…」
「非はこちらにあるのですから、気にしないでくださいヤエノ。むしろそこまで心配してくださったことが私は嬉しいです。おにぎり、有り難くいただきます」
「…ですが私の記憶の限りでは、このようにトレーナー殿が動けなくなる程の状態になったことはないはず。本当に不調等ではないのですか?」
「それに関しては心当たりはあるのです。恐らくウマ娘に変化したことが影響しているかと」
「ウマ娘化が、ですか?」
「はい。ウマ娘とヒトでは、脚力を始め出力される力の量に大きな差があります。その分、消費するエネルギー量が増加するのも必然というもの。私は元より食が細い方であるため余計にエネルギーが不足してしまったのでしょう。お恥ずかしい限りです」
「そうでしたか…確かにトレーナー殿が食事をしている姿を見た記憶はあまりありませんでしたが…」
「ですので、これからは3倍の量の固形栄養食を常備することで対策を。二度とこのような不覚は取りませぬ故、ヤエノも安心してください」
「…すいません、トレーナー殿。今、なんとおっしゃいましたか…?」
「ですので、これからは3倍の量の固形栄養食を常備することで対策を。二度とこのような不覚は取りませ」
「少しお待ち下さいトレーナー殿!その、まさかとは思いますが、普段からそのような食事を…?」
「…?はい、そうですが。保存場所を問わず日持ちし何処でも補給できる、便利な物です」
「ですがそれでは、健康的な観点から見ても、あまりよろしくはないのではないか…と」
「…ヤエノの言い分はご尤もです。分かってはいるのですが、私は金銭的にも余裕は殆ど無く…。それに、その…自炊が、できない、ので…。で、ですが、食材の切断に関しては右に出るものは居ないと豪語しております。それ以外の手順が関係してくると白旗なのですが…」
95二次元好きの匿名さん22/05/05(木) 15:33:50
『誤解』
「と、トレーナーさんが倒れてます〜!?大丈夫ですかぁ〜?!」
「ふふっ…このコートは耐寒性能、耐衝撃性能共に優れた一品だけども耐熱性能に関しては最悪…夏場まで行かずとも暑くなった日にはめちゃくちゃ蒸れる…ちょっと、油断してたかも…」
「うわ言のようにコートの解説している場合じゃないですぅ〜!そんな状態なら早く脱いじゃってください〜!」
「で、でもドトウ以外に見られるのは恥ずかしいし…」
「…(きょろきょろ)い、今は私しかいないので大丈夫です〜!取り敢えず私がコートだけ脱がしますっ」
(がちゃがちゃ…ばんっ)
「(時間はかかりましたけどなんとか脱がせましたぁ。でも何個かボタンとか金具が吹き飛んだ気もしますぅ…)」
「ごめんね、ドトウ…。迷惑かけちゃって」
「大丈夫ですぅ。今日はトレーナーさんが私に迷惑をかける日ですぅ。いつもお世話になってる分、迷惑どんとこいですぅ〜!」
「ふふっ…ありがとう。…あっ」
「シャツも結構濡れちゃってますぅ。こっちも替えないとダメそうですぅ。えいっ」
「やっ、ちょっ…ど、ドトウ!?部屋の外見て外!」
「?外がどうかしましたか?」
(ざわざわ…)
「なんだか騒ぎ声(ドトウの)がすると思って」「様子を見に来たら」「あのメイショウドトウが」「動けないウマ娘をお、襲ってる…」「し、しかも脱が」
「きゃああああああああああ!!!!!!」
「うわぁぁぁぁん誤解ですぅぅぅぅ!!!!」
(その後、変な噂が少し立ったりしたものの、ドトトレは駆けつけたフクトレやオペトレの助けもあって無事介抱されました)
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part749【TSトレ】
≫39二次元好きの匿名さん22/05/05(木) 22:34:01
「テイトレ…ネイトレ…これ…これを着てくれ…」
「一生のお願い…ほら…駅前の人気店の焼きプリンがあるよ…」
「えっプリン!くれるなら着る!」
「…テイトレやめとこ?なんかこの二人目が怖い」
「スイパラ券もあげちゃうよ…ネイチャといっしょに行きたくない?」
「うっ…うーん…でも…なんだかなぁ…」
「ほら…着るだけ…先っちょだけでいいから…」
「なんでそ、そんなに…」
「ふひっ…こぽぉ…」
「「ひっ…」」
「なんなら…手伝っちゃうよ…」
「お待ちなさい」
「何奴!?」
「私は謎の覆面ウマ娘、パクパクマン!」
「同じく謎の野菜食べさせるマン!」
「あっマクトレとブラトもがっ」
「テイトレ。覆面超人の正体を暴くのは悪魔超人でもやらないんだ」
「フクトレも来てたんだ…テイトレちょっと離れとこ」
「行きますわよ!」
「おう!」
「ああ!パクパクマンが飛んで両腿を掴みモブの頭を肩口に!」
「野菜食べさせるマンが股に頭を差し込んで上昇し、空中で相手の身体を反転させて足首を掴んだ!」
「「やめろー!死にたくない!死にたくなーい!」」
「「長かった戦いよさらば!マッスルドッキングー!!」」
「…ごっごきゃって」
「めきぃって…」
「ギャグ時空ですから次のコマで復活してますわ」
40二次元好きの匿名さん22/05/05(木) 22:34:19
──数分後
「…何だよこの服…技術の無駄遣いが過ぎる」
「というかこれ着たとしてモブトレ達からしたら普通の服なんじゃ」
「違うんですねぇ我々が見えなくても担当の子や他のトレーナーが見て起こる一悶着がたまらないんですねぇ」
「見えなくてもいい。むしろ見ては行けない…常識改変とかその辺のフェチズムが刺激されるんです」
「こいつら反省してませんわね?」
「気持ち悪…お前らフクに近寄んなよ」
「頭おかしい」
「くくく酷い言われようだな…」
「まぁ事実だからしょうがないけど」
「今度は俺がブレーンクローかジャッジメント・ペナルティするぞ」
「やっぱアロガントスパークいっとくか」
「地獄の断頭台の方が効きそうじゃありません?」
「無料期間でキン肉マンを読み返してる影響が出てる…」
「キッキン肉マン23巻までと38巻から6巻分が5/6までジャンプ+で無料!」
「「見てねー…」」ゴギャッバギィボキィミシミシ…
≫71トレーナー全力でハグしろ委員会22/05/06(金) 10:51:23
Q.いっぱいハグすると幸せになるというジンクスがあるそうです!
いいジンクスなので沢山しようと思います!スカーレット先輩もどうですか!?
「ん!」
「ん!?」
突然担当ウマ娘に両手を伸ばされて困惑したのは、俺ことダイワスカーレット担当トレーナー。なんだかこの名乗りも久しぶりな気がするね。伸ばされた両手は俺に何かを期待しているようだが、いきなり過ぎてちょっと理解が追いつかない。
「……しなさいよ」
「……まさか」
「ハグ! しなさいよ!!」
「ウワーッ! やっぱりそれ!?」
実は最近、ジンクスブレイカーで有名なサトノのお嬢様が自分のトレーナーを抱っこしているので、それに当てられたウマ娘とトレーナーがハグしている光景をよく見るのだ。この間はタイトレさんがタイシンちゃんをぎゅ~っとハグしてねとめの区別もつかないような顔にしていたのでもしや……と思ったが! 思ったが!!!
何にせよスカーレットの恵まれたBODYでそれをやられると大変色々危険なのだが、普段頑張っているスカーレットの願いを断るのも偲びない。俺はおずおずと彼女の腕の中に収まり、そっと手を背中に回した。
「「…………」」
不思議な沈黙と共に、そっとスカーレットの腕が畳まれ、俺を包み込む。スカーレットの豊かな胸越しに心音が響くが、それ以上に俺の心音が反響している気がする。
お互いの耳が触れ合い、瞳と瞳がばっちりと合って……俺は思わず目を背けるが、スカーレットの手で真っ直ぐに見つめさせられる。やがて唇と唇が近づいて……
「ごめんスカーレット。昼のサラダ、ガーリックチップ入ってた」
「フンッッッッッッッッ!」
「はっぎゅ」
……俺の失言から渾身のサバ折りが炸裂し、俺は意識を失った。これでいい、これでいいんだ……スカーレットにはまだちゅーは早いって……
その後目を覚ましてもハグは継続されていたので俺は危うくえっちな夢でも見てるのかと勘違いするところだったが、なんとか粗相はせずに立ち直れた。ぐっじょぶ俺。
A.ま、まあ……たまにやるのもいいんじゃないかしら!
うまぴょいうまぴょい
≫80☆100%中の100%22/05/06(金) 14:32:47
「トレーナーさぁん……フルパワーハグ、用意はいいですネ……!?」ジリ...
「待って。アンタの遠慮がないと自分死んじゃう。そこのダストレさんみたいになっちゃう」タジ...
「トレーナーさんなら大丈夫デース!!」
「厚い信頼が今はうらめしい!」
……ども、タイキトレです。珍妙な委員会の発足によりリアルにピンチです。最近こんなんばっかだね?
いやはや、普段はなんだかんだ無意識に力をセーブしてくれてるタイキだからハグも受け止めきれるのに、枷のない全力は流石にまずい。イヤだよ担当のハグで昇天(マジ)なんて。
「……はいタイキ。提案があります。自分からハグしたげるから、おんなじくらいのパワーで」
「……ムー」
「こっちからも目一杯ハグするから! ね! ねっ!?」
渋々といった様子でこちらの提案を了承するタイキ。そうむくれないの。ごめんて。ちょっと日和ったなとは思ってるし、埋め合わせはするから。
「パワーが足りないデス……」
「なに言ってんの。自分がこんなにギューッとすんのなんてタイキぐらいよ?(ダストレさんをサンドイッチした気もするけど)」
「……スペシャル、ですカ?」
「ん。そりゃもう特別に家族愛、親愛……えーと、つまりはラブよラブ」
具体的に『家族愛』って英語でなんて言うんだろね。単純にファミリーラブなんかしら。それとも別途単語がある? うーん分からん。
……でもこんな回答でタイキ的には十分だったらしい。
「〜〜〜〜ッッ!! トッレーナァーさぁぁぁん!!!♪♪」
「がっっ! あ゛ッッ!!? すごいやつ!! ダメこれ!! 聞こえちゃいけない音してるぅっ!!」ミシミシミシィィ...!!
「♪♪♪♪♪♪♪♪」
「!!!?!?!? あ」ピキィッ
……どうやらタイキは絶好調の向こう側へ行った模様。ふふふ、このタイキは強いぞぉ。自分は、どうだろ。なんか自身の身体が俯瞰で見えてるけど、多分元気です。多分。……あ、こらタイキ。断りなくキスするでない。
(終)
81☆やってやれないことはない22/05/06(金) 14:35:56
委員会の罠にハマってから数日後──
「……んじゃ見ててねフクトレさん。黒カフェさん」
「今度は何見せるんだお前」
「なんでこの人選なんだろ……」
「こうね、自分の胸をグッッッと押し込みながら苦しくなるのを我慢しつつ、しばらくそのまんまでいるの」
「はぁ……あのタイキトレさん。どんどん血の気が引いてません?」
「ちょっと待て。マジで何しようとしてるんだ」
「まま、ご照覧あれってね……! ……で……これが……本当、の…………」ガクッ
『幽体離脱〜』
「やりやがったこのバカ!!!」
『フクトレさんひどっ! どうどう黒カフェさん。すごない?』
「力業!! すごいけど力業すぎる!!」
『アホカナ? アホなのカナ???』
『あ、今までになくはっきり見える。ヤッホー』
『あアッ!! 黒以外に見られたことないノニ!!』
「……それはどうだろ」
「遺憾ながら……」
『結構バレてると思う』
『ウソでショ……』
【結果】幽体離脱(パワー)を習得しました。
(終)
以上。「イチャイチャは他の子がやってくれるべ」アンド「ただでは転ばない」の精神です。
≫85【成功?/逃走】22/05/06(金) 14:56:47
急に出てきた謎のなんたらハグ委員会
アホな発言をして沈められる者、迂闊な発言をして死にかける者、何故か幽体離脱を試みて成功してる者、物凄いイチャついてる者に監禁されかけている者。
誰か、助けてください。今のトレセン学園はピンクかアホしか居ない、めんどくさい地獄です。
「こ、この状況は凄まじいものがありますね。誰か収めようとする人とか居ないのかしら?」
(何だこの状況、アホとピンクとバカしか居ねぇじゃねぇか、見てる分には面白れぇが巻き込まれたくはねぇな逃げるか)
幸いにも私がやるべき仕事は終わらせたし、深く関わりのあるウマ娘も居ないし、例外のダイワスカーレットもメイントレーナーに夢中だ。
<いたたたたたらたたっ!
<やわらか……でか……
<ギブ、ギブだってぇ!緩めてぇ!
<────耐えた
<ルドルフ?どうしたの?
「……仕事が終わったので帰らせていただきますっと」
(地獄具合が加速してるじゃねぇか!さっさと逃げよう)
こうして、私こと黒ダストレは多大な犠牲(笑)によって逃げたのでした
犠牲になった皆さん、皆さんの事は忘れません!
~~終われ~~
波に乗ってみたが関わり的に出せる人が居ないのでこうなった、後悔はしていない。ちょっとミスってました
≫91二次元好きの匿名さん22/05/06(金) 18:41:08
「“トレーナー全力でハグしろ委員会”……ですか」
「でも私たちカフェトレは……」
「3人いるからなぁ、カフェは誰とハグしたいとかある?」
「私は……選べません。3人とも大事な私のトレーナーさんです」
「うーん、じゃあどうしますかね」
「ねぇ黒、僕いいこと思いついたんだけど……」
ゴニョゴニョ
「まず黒がカフェに後ろから抱きついて……」ギュ
「次に僕が黒に抱きついて……」ギュ
「最後にタバコが後ろから僕に抱きつく!」ギュ
「おぉ、流石義さん。いい感じです(チョットハズイケド)」
「……カフェ、私たちの温もり……感じる?」
「……えぇ。トレーナーさんたちの暖かい心、しっかりと伝わってきます」
「……でも」
「でも?」
「これじゃあまるで、冬のてんとう虫……みたいですね」
「アッハハ!相変わらず面白いこと言うなぁ!」
「じゃあ、僕らは今だけ冬のてんとう虫ですね」
「……もう5月だけどね」
- 終-
≫92からかい好きのフジトレさん22/05/06(金) 18:47:17
「……トレーナーさん、これはなに?」
「全力でハグ。今流行ってるんだって」
「……うん、それはわかるんだけど」
「けど?」
「その……私の頭の位置」
「添い寝してる時とかよくやってるでしょ?」
「いやそれでもここまでぎゅっとはされてないしそもそもここ今外だし私も流石にちょっと恥ずかし」
「当ててるんだよ♡」
「トレーナーさんもしかして楽しんでむぐっ」
≫102二次元好きの匿名さん22/05/06(金) 20:23:02
「ネ・イ・チャー♪」
「もしかしなくてもノリノリですねトレーナーさん?」
「私からあすなろ抱きっていうか後ろ抱きするのははよくやるけど、ネイチャからされるのは中々ないもの」
「結構やってる気もするんですけどねー……はい、これでいいですかー?」
「……もっと強く」
「……潰れるほどはやりませんからね」ギュッ
「ネイチャ、ちょっと体温低い……?」
「トレーナーさんがぬくいんですよ。だからちょっと分けてください」
「うん。いっぱいあげる……正直ね、断られるだろうなって思ってた」
「あはは、今さらこれぐらいでたじろいだりしませんて。トレーナーさんも言ったとおり……な、何回も抱き締められてますから」
「ううん。だって、今チア服じゃない?」
「……………………」←今気づいた顔
「普段より露出多めっていうか体温がダイレクトっていうか。やっぱりその格好ってお腹冷えない? 大丈夫?」サワサワ
そこにはいきなりのお腹タッチに思わず頭突きをしてしまったネイチャと、見事KOされるネイトレがおったとさ。
うまぴょいうまぴょい
≫124二次元好きの匿名さん22/05/06(金) 21:48:31
「どうしろってんだ……」
俺ことダイワスカーレット担当トレーナーは、実は嗅覚が鋭い方だ。あくまで平均よりは。
だからか、自分のコートの残り香とか、男物の香水ではk……おっとそれ以上はいけない。なんか色々ヤバいのでダメだ。
ともあれ、そんなよわよわになる身体能力も時には役立ってくれる。
例えばこのあからさまに置かれた、明らかに俺を狙い打ちにするような同人誌に対して、奥から香るスカーレットの匂い、という状況に対してもそうだ。
なので手を出したら負け。君主危うきに近寄らずというわけで。
「……うぉおおおおっ! 脚が滑ったあああっ!!」
意外っ、それは尻尾の毛ッ!
転んだ素振りで同人誌に近づき、尻尾を思い切り動かして弾き飛ばすッ! 敢えて、壁の近くにッ!
拾ったか拾っていないか、壁の向こうからは見ることができない! そのまま壁の向こうまで転がり、すかさず拾うッ!
これが俺の逃走経路だっ、どうだわかるまいスカーレットッ! これでウオシスさんに責められる俺を拝みたい放d
「ボディチェックの時間よ……」
「なっ、なんだってェエ〜〜っ!?」
バカなっ、いつの間に俺は抱えられていたんだッ!?
スカーレットのおててが俺のボディラインをなぞり、思わず声が上ずる……一点、隠した同人誌が収まるおなか以外は!
マズい、と思った瞬間に俺はスカーレットにがっちりと抱き留められ、身動きが取れなくなっていた!
「後で話があるわ」
「あっ、待ってスカーレット違うんだよ! 乗らない方が空気読めてないと思ってえ! あっやめっ、ぎゅうぎゅうしないはっぎゅ」
この後みっちりお説教されてホコリまみれの尻尾をめいっぱい洗われたり、同人誌は表紙だけで中身書かれてなかったり散々でした。ちくしょうゆるさねえ……
うまぴょいうまぴょい
≫138二次元好きの匿名さん22/05/06(金) 22:30:40
「ねえキタトレ?」
「何かしらサトトレ?」
「…腕、落ちてるよね」
「…否定できないわね」
───Switchを手に一狩り行ってるキタサトトレは、腕の鈍ったキタトレに安定のサトトレが突っ込んでいた。
「前はノーダメで狩れてたのに今被弾してるのは言い訳できないよ?」
「正直大分触ってなかったのよね…寧ろ腕の鈍らない貴方が羨ましいわ。最近貴方には負け越しが多いのよ。」
二人ともゲームは結構やり込んでる組だが、ジャンル次第で有利不利とれた昔と違い今じゃサトトレの方が大体上手なのだ。
そんな中、ふとキタトレは渡されていたとある資料を思い出し、サトトレを誘って部屋を出た。
──⌚──
「なにこれ…凄くそっくり。相当手間かかってるよねこの装備…」
「ええ、私達に合わせてモンハンの装備を作ってみたらしいのよ。随分物好きよね…でも、その熱意は尊敬するわ」
ガチャガチャと音を立て、再現した装備を着て立つ二人。そして製作者達は凄くイイ顔でカメラを構えていた。
ちなみにギャラとかも支払うとあちらから言ってきていたが、流石に二人で止めさせて無料での撮影会である。
「構えはこんなので良かったよね。このサイズでも普通に持てるのはウマ娘の力ありきだしありがたいなぁ」
「そうね、現実的に再現すると大きすぎ且つ重すぎて持てないからガワだけでしょうけど、それでもそこそこ重いのよね…」
ゴアとフィリア装備に身を包み、キリッとした顔のキタサトトレを撮りまくる彼等は最高といわんばかりの表情だった。
…撮影も終わり、その装備のまま話す彼等と二人。今にも我が生涯に一片の悔い無しとか言い出しそうな彼等から
「え、僕らにこれをくれるの?」
「はい!撮りたかったものはバッチリでしたので、そのレプリカ装備はそちらにお渡しします。ご自由にお使いください。」
「そう…ありがとうね。大事にさせてもらうわ」
───その後、別の機会にキタサトトレがつけてきた所凄く人気を集めることとなり、また違うものを彼等が作ることになった。
短文失礼しました
最高のイラストに感化されて仕上げてきました。彼等はいわゆるコスプレに通じる一般ヲタクグループです。
ゲームの腕は拮抗してて分野次第なキタサトトレ。最近は忙しいせいでキタトレは鈍ってきています。
≫144二次元好きの匿名さん22/05/06(金) 23:41:41
「全力ハグ委員会?ハグするんですか?いいですよ。」
「感謝します、マスター」ギュッ
(まあハグ自体は結構されてる気がしますが……)
「…………♪」
(私も心地いいですし、ブルボンが喜んでくれてるみたいで何よりです)
「……でも人前であんまり長いのはダメですよ?」
「了解です、マスター。しばらくお待ちください」ギュゥゥ
(まあ、今日は皆さんハグしてるみたいですし、まあいいですかね……)
≫150二次元好きの匿名さん22/05/07(土) 04:36:28
僕がトレーナー室に入って最初に目にしたのは、両手を大きく広げた同僚──クリトレ(小)の姿でした。
「……何をしているんです?」
「姉さん! "トレーナー全力でハグしろ委員会"からのお達しです! ハグしましょう!」
……頭痛がします。謎の委員会への困惑と、ニコニコしながら期待を込めた目でこちらを見ている彼の姿に。
「……まあ、変な衣装や突拍子もないイベントでないだけマシでしょうか」
「えへへ! ぎゅーっ……姉さん、あったかいですねー……」
しかし、とりあえずハグすればいい、というのであれば、特に断る理由も見つかりません。
「そうですね。なんだか安心するような……む、お昼にカフェテリアのケーキ、食べましたか」
「おおーっ! 流石は姉さんですね……ご明察、です! ちょっぴりビターなチョコが美味しくてー……」
……などと抱き合ったまま世間話をしていると、トレーナー室のドアが開く音が。
「失礼します~……あらあらトレーナーさん、お二人で何を~?」
「あ、クリーク。丁度いいところに!」「? 丁度いい、とは?」
入室してきたのは僕らの担当バ、スーパークリーク。僕らの愛バへ、もうひとりのクリトレは僕の腕の中からこう誘い掛けます。
「クリークも一緒にハグしよう! 今なら僕が姉さんを捕まえておけるから!」
「まあまあ~! それは素敵です~!」「え、ちょっと……あっ力強い!」
油断していた僕は、がっしり捕まえられてしまっていて……結局、そのまま三人でハグすることに。
少々どころでなく気恥ずかしいですが……しかし愛バによく似た同僚と、何より大事な愛バの二人が楽しそうで。
「(……まあ、たまにはいいかな)」なんて考えてしまったりもしたのでした。
(了)
≫166二次元好きの匿名さん22/05/07(土) 11:07:24
「ハグの効果……?確かにハグには精神的なリラックス効果があるが……」
「最近、ウマ娘とトレーナーがハグをしているのをよく見かけてね、少し気になったんだ」
「黒ルドはよくハグされてるよね。グラトレさんとかタイキトレさんとか」
「あれはハグというか……湯たんぽ代わりというか……カウントして良いものか」
当時のことを思い出して少し恥ずかしくなったのか、黒ルドの顔が赤くなる。
「……そうだ、ルドルフもハグしてみない?黒ルドも一緒に」
「確かに、普段密着することがないからね。トレーナー君との触れ合いは大事だ」
「そうだな……まあ、みんなそういう雰囲気だしな、うん」
「決まりだね。じゃあ僕が後ろで……」
「私が前、で良いんだな?」
魔ルドは後ろから、黒ルドは前から背中に手を回してルドルフを挟み込むように抱き着く。
「ルドルフは温かいね……あ、これは黒ルドの手かな」
「……こうして密着すると改めて思うが、本当に私はウマ娘になったんだな」
「それでもトレーナー君たちは、私のトレーナー君であることに変わりはないよ」
ルドルフと魔ルドが黒ルドの手に自らの手を重ねる。2人の優しげな眼差しに、じわ、と涙が出そうになるのを何とか耐えた。
167二次元好きの匿名さん22/05/07(土) 11:07:47
「……ねえ、このまま寝ちゃおうか。せっかくみんな暇なんだし、ね?」
「そう、だね……正直に言うと、私も少し眠く……なってきたんだ」
「たまにはそれも……良いか」
3人とも、眠たげな声。
「……じゃあ、おやすみ」
「ああ、おやすみ」
「おやすみ……ありがとう、ルドルフ、魔ルド」
3人はソファで寄りかかって目を、閉じた。
委員会へ提出する資料です、ご査収ください。魔ルドさんをお借りしましたがエミュ大丈夫ですかね?3人には川の字とかで寝てて欲しい……
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part750【TSトレ】
≫26二次元好きの匿名さん22/05/07(土) 17:09:41
「ハグ…ハグですか」
「トレーナーさん、どうしたんです?」
トップロードが部屋に入ると、トレーナーは何やら封筒の中身を吟味していた。
どうやら話を聞くとどこかお偉いさんの方から『担当とハグをしろ。でなくばその服ひん剥いて裸リボンにする』的なお達しが来たそうで。
「裸にリボンを…ですか。風邪をひいてしまいますし、何よりそんなにリボンの調達場所が気になります。やはり業者さんに頼むのでしょうか?」
「そこですか…?」
(ねえ何話してるの?)
「ああチェムさん。どうやら私はハグをしないとトップさんの目の前で服を剥かれてラッピングをされるそうなんです」
(へ〜!面白そうだし私も混ぜて?)
「チェムさんが風邪をひいては三女神様にも示しが付きません。それに、ハグをするなら私の体が必要では?」
「あの、私は…」
「ああ、すいませんトップさん。置いてけぼりでしたね。ショートケーキとチョコケーキ、どっちを食べますか?」
「チョコケーキでお願いします…じゃなくって!」
「まあまあ。焦ったからと言って、そう良い結果が掴めるってものじゃありませんよ。今はゆっくりと、どうすべきか考える時です。動くのはそこからです。ね、チェムさん」
(………)
返事がないキンチェムを「昼寝でしょうか」と一旦置いておいて茶葉を急須にいれる。
「ケーキに緑茶…?」と首を捻るトップロードにコトリ、と湯呑みを置く。
トプトレもショートケーキと湯呑みを持ってソファにつくと、いただきますと箸を持つ。
「あの…トレーナーさん?何故ケーキに箸を?」
「私は日本人ですし…箸を使うのは当然なのではないでしょうか?」
「はぁ……??」
「さ、いただきましょう。悪くなってしまってはケーキとパティシエの方にに申し訳ありませんか「はろー!!」
「「??」」
ばたりと勢いよく開いた扉の向こうには、頭にヒナギクをさし、金髪をたたえ、猫を頭に乗せたひとりのウマ娘がいた。
しかも妙にその姿に既視感を覚える。髪色と雰囲気以外はほぼ目の前のトレーナーと瓜二つな彼女に。
27二次元好きの匿名さん22/05/07(土) 17:10:04
「あーずるい!わたしもケーキ食べたい〜!」
「どちら様ですか?」
「キンチェムよ。もう忘れちゃったの?」
「ああ、チェムさん。どうしてその体を?」
「あの女神様達に交渉したら「それは紛れもなく愛の証!どーんと持って行っちゃいなさい!」って。目が覚めたら猫とお昼寝してたよ」
「なるほど。ではチェムさんの分も用意しますね。あと、扉が壊れてはいけないので、優しく開けてあげてください」
「了解!猫ちゃんは?」
「その様子だとおねむのようですね。椅子にクッションを置いておくので、そちらでお昼寝させてあげてください」
「は〜い!オスカーはこっちで寝ましょうね」
「オスカーさんというのですか。私のトップさんをよろしくお願いしますね」
「あの…」
「あ〜んごめんね?ロードちゃんも抱っこしてみる?」
「え…いいんですか?」
猫の昼寝場を作り終え、緑茶を再び淹れるトプトレに猫と戯れるキンチェムにトップロード。
「さ、できましたよチェムさん。チョコとハチミツのタルトでよろしかったですか?」
「ありがとう!懐かしい味なのよね、この2つ」
「トレーナーさん、この子はどうすれば?」ニャー
「そこの椅子に寝かせてあげてください」
「「「いただきます」」」
そうしてケーキに舌鼓を打って、結局ハグのことを忘れていたトプトレは、翌日トレーナー寮の部屋で裸リボンで拘束された状態で発見された。
ちなみに発見したのは朝練で併走の約束をしていたベガトレである。
その後のことは言うまでもない。
おしまい
学会提出用の資料です。
遅くなりましたし脱線しましたが(トプトレらしいと温かい目で見守って)ご査収お願いします。
≫75二次元好きの匿名さん22/05/07(土) 23:42:08
「…ん……んんっ」
目が覚める。今日もまた一日が始まろうとしているのを眠気から覚めた脳が理解しようとしたところにかかる声。
「…起きろ、ファイトレ(男)」
「…ファイトレ(女)?なにを…」
ふと腕にかかる体重に気づき、首を回して横を見る。隣で眠るのは殿下ことファイン…担当の姿だった。
顔が触れそうなまでの距離に、ファイトレ(男)は慌てて反射的に動こうとしたところをファイトレ(女)に抑えられる。
「…待って、どういうこと!?」
「私も分からん。起きたらファインの隣にいた、それだけだな。」
「誰かがこっそり運んだのか?」
「それはありえないな。私は睡眠が浅いから仮に誰かが体に触れようものなら即座に起きる。だからそうじゃない。」
何故?誰が?どうやって?…分からない。とはいえ、隣で眠るその顔は綺麗で思わず見入ってしまう二人。
「「…」」
「ん…あら、どうしたの二人共?」
「あっ、すまない…起こしてしまったか。」
「えっと、まあいろいろあって…」
とりあえず分かることだけを伝え、同時にSPを呼ぶことを伝えた所で、ファインは待ってと二人に言う。
疑問気な顔の二人を腕で引き寄せると、そのままベッドに倒れ込む。三人で川の字になると、離れられないように力を入れて
「今日は休日だから、たまにはこうやってゆったりするのもいいよね!」
「…そうだね」
「はは…敵わないなぁ」
中央のファインから右側にファイトレ(女)、左側にファイトレ(男)のサンドイッチするような形で、三人共力を抜いた。
…結局、このまま昼まで三人で過ごしたが、それはとても柔らかで幸せそうな空間が広がっていたそうな。
短文失礼しました
いつの間にか担当の横で寝かされてる概念より、ファイトレズとファインの朝の一幕です。凄く…凄いです!(語彙力NTR並感)
体質的にファイ女が一番眠りにつくのが遅いですが、二人分の寝顔が見れるため役得とか思ってそうです。
≫79やぶへび22/05/08(日) 00:20:54
「ヒシアマ~」ギュ
「トレ公!?急にどうしたんだい!?」
「ハグにはリラックス効果があるって噂を聞いたから、試してみようと思って」
「……本当は?」
「急にハグしたら、珍しい反応が見れるかなって。あっ、ほっぺた引っ張らないで……」
「よく見りゃクマできてるじゃないか。ちゃんと寝てんのかい?」
「やべ」
「逃がさないよ。それに」
「ちょっ、脇腹は、弱いから、つつかないで」
「前より細くなってるじゃないか、最近メシは食べてんのかい?」
「えーっと」
「ヒシアマ姐さんの目はごまかされないよ」
ヒシトレさんはお説教の後、お世話された。
≫86二次元好きの匿名さん22/05/08(日) 06:55:09
『月を抱きしめて』
「ぬおおおお!皆してトレーナーとハグするだなんてずる……いや、風紀違反っスよ!」
「行き成り叫びだして、どうしたのですか?バンブーさん」
「ひょわぁっ!?ト、トレーナーさん……聞いてたんスか?」
「いえ、風紀違反の下りからですかね。一体どうしたのですか?」
「う、うーん……実のところ……ごにょごにょ」
「ふむふむ、成程。つまりバンブーさんも私に抱擁したい、と?」
「え、あ、う、うーん……うううーん……」
「そこまで悩みますか」
「い、いやほら……体裁っていうか……アタシも風紀委員長なので……」
「ふむ、確かにそれもそうでしょう。上の立場にいる者であるからこそ、立ち振る舞いを考える必要がある。それもバンブーさんの考えとして正しいものだと思われます」
「そ、そう……っスよね!アタシは間違って無いっスよね!」
「ですが、私とて指導者の一人であります。この頃のバンブーさんは右に左に、大変忙しそうですからね。担当ウマ娘が最大の潜在能力を発揮できるようになれるというのであれば、私も一肌脱ぎましょう」
「えぇ!?」
「さぁ、私の胸に飛び込んでも宜しいのですよ?偶には人肌恋しくなる事もあるでしょう」
「……では……お言葉に甘えて……?」
「ではどうぞ。……はい。どうでしょうか?」
(……なんだか不思議な気持ちっスね……安心感?っていうか……優しく抱きしめられた時の柔らかさ?っていうか……)
「んー……うーん……良い気持ち……?」
「ふふ、お気に召していただけたようで何よりです」
「んんー……いや、うん。あんまり長く体を預けるのも良くないっスね。元気出てきたっス、ありがとうございまっス!」
「そうですか、それは良かった。……バンブーさん」
「はい、何っスか?」
「貴女の風紀委員に懸ける思いの強さ、そして風紀委員長としての行動全ては、私もとても素晴らしい物であると思います。ですが、あまり根を詰めすぎるのもまた宜しくないものです。疲れは精神の乱れへと繋がり、また精神の乱れは風紀の乱れへも繋がることでしょう。適度な息抜きを大切にしてくださいね、バンブーさん」
「ハイっス!あ、あの……もし、また疲れた時は……その時は、また、良いっスか……?」
「えぇ、その時はまた。何時でも頼ってくださいね、バンブーさん」
嫋やかに笑う月の姫のような顔が、バンブーの記憶へと刻まれた。
≫92二次元好きの匿名さん22/05/08(日) 10:21:42
「トレーナー!特別にウインディちゃんの事をハグさせてやるのだ!」
「ハグ?」
「そうだ!トレーナーには特別にさせてやるぞ!」
ウインディがトレーナー室に入ってくると急に僕にハグをさせてやると言ってくる。いきなり言われて少し驚いた。…そういえば最近…トレーナーと担当ウマ娘のハグの話をよく耳にする。もしかしてウインディもその話の事を知ったのかな?
「いいんですか?ウインディ」
「別にウインディちゃんは構わないのだ!さぁ!早くするかしないか選べ!」
「そうですか…じゃあありがたくハグさせてもらう事にしますね」
「にししっ!それでいいのだ!」
ウインディの気持ちに応えるのも大事だと思い、僕は言われた通りウインディを抱き締める。
「…こんな感じでいいですか?」
「おお!いい感じなのだ!」
ウインディもハグに満足しているのかとても嬉しそうな様子だった。
「なんかこうしてると落ち着きますね」
「確かに言われてみると…そんな感じがするのだ」
「もう少しこのままでいましょうか」
「しょうがないからウインディちゃんも付き合ってやるのだ」
その後もしばらく二人でハグし合っていた。
「お陰で元気が出たのだ!」
「それなら良かったです」
「よぉーし!元気も出たし、この元気がなくならない内に落とし穴でも掘ってくるのだ!」
「あの、ウインディ…ちょっと待っ」
「じゃあ行ってくるのだ!」
「……」
この後、いつもより元気になったウインディのイタズラの対処に忙しくなったシントレだった。
≫96トレーナー全力でハグしろ委員会22/05/08(日) 11:32:16
「ウェーイトレぴっぴかまちょしてかまちょ! ギュ~!」
「ええっ!? ぎゅ、ぎゅ~っ……?」
華の交わりとはかくも美しきか。
ベンチに腰掛けながら、ダイタクヘリオス担当トレーナーは自らの担当ウマ娘とサブトレーナーのやり取りを微笑ましげに見つめていた。
抱き合うふたりの胸部は中々に目を奪われる大きさ。それがむぎゅむぎゅと形を変える様はどこぞのダイワスカーレット担当トレーナーならば「間に挟まりてェ〜って思った時点で負けなんだよね。でも男なら一度は夢見るんだ。じゃあ逝こうかスカーレット」と担当ウマ娘とじゃれつくこと受け合いだが、生憎と孫のように可愛がっている弟子達がじゃれつくことで興奮するほど、老人は若くはなかった。たとえその身が若き女生のそれだとしても。
「じじピ〜! じじピもかまちょって〜!」
「ホッホ。今日は随分甘えたじゃのう」
「だってハグすんのめっちゃ流行ってっし! パーマー達ともぎゅ~したから、っぱトレーナーともやっとくべ? みたいな?」
「乱れとるのう、風紀」
まあよかろ、と腕を広げれば、ヘリオスは飛び込むように抱きついた。
力強く抱きしめられているのは、その日その日をヘリオスなりに、大事に噛み締めているからか。そう思うと、息苦しさも心地よく感じるのだった。
手持ち無沙汰に見つめる愛弟子を手招きすれば、おずおずと空いた片腕に収まりに来る。頭を撫でてやれば、それぞれのペースで頭を、耳を擦りつける、幸せな時間が訪れ始めた。
「ふ、不純異性交遊……!」
「めっちゃハグしてんじゃんウケる。ウチらもやっとく?」
「ええっ!?」
……孫とその担当ウマ娘に見られていたと気づくまでは、老人も胃痛なく過ごせていた。
うまぴょいうまぴょい
≫104ホラゲフェストレ1/422/05/08(日) 13:31:52
空中に浮かぶモニターに映るのは明かりのない廊下。廃墟と化した屋敷を探索する名作ホラーゲームだ。
普段、ウマソウルの私、リボーがいる精神世界では空中に浮かんだ大きなモニターにこの身体の主人格であるフェストレの視界が映っているのだが、今はゲームの映像がそのまま映っている。
私が観やすい様にと言う彼の配慮だろうか。だとしたらどうやって映像を切り替えているのだろう。
「ここの扉開かないな……。別の場所に仕掛けでもあるかな」
ゲーム内で別の部屋に移動しようと調べた扉が動かず、一旦引き返すフェストレ。
部屋の壁の絵画、棚の上の家具等をくまなく調べる。
「…………お?」
(っ!)
ゲームの主人公一人しかいない筈の部屋から突然呻き声が聞こえた。
フェストレは声が気になったぐらいで特に怖がってはいないが、私は警戒して必要も無いのに身構えてしまった。
慎重に調査を進めていると、棚の中に隠されていた鍵を見付けた。
恐らくこれを使えばあの扉を開ける事が出来るだろう。
念のために装備を確認し、銃弾をリロードしてから先程の扉の場所まで移動する。
思った通り、見つけた鍵を使って開く事が出来た。
暗闇から、一体の人型の怪物が襲い掛かって来た。
まるで来るのが分かっていたかの様に初撃をバックステップで躱すと、冷静に頭部に銃弾を撃ち込んで倒した。
私は自分がファイティングポーズを取っている事に気付く。
誰かが見ている訳は無いのに気恥ずかしさを感じ、ごまかす様に頭を掻いてから座り直して再度モニターに集中する。
眼前には、廊下よりも更に暗い部屋が広がっている。
105ホラゲフェストレ2/422/05/08(日) 13:32:33
______場所は変わって。
「うーん、なかなかビビってくれないね……」
「強敵なのは予想通りだけどな」
モニター、こちらは通常の現実世界のテレビに映っている物を見守るウマ娘が二人。スズトレとフクトレだ。
トレーナーTVゲーム実況部の特別企画で「フェストレさんのビビってる姿を見たい」と言うファンの要望に応えてフェストレにホラーゲームをやってもらっているが、現状怖がらせるどころか楽しませてしまっている。
冷静に状況を解説してくれるのでこれでは普通のゲーム実況だ。
「そういやアイツはどうしてる?」
「マルトレ?そろそろ出てきそうな感じはするけどね」
「ゲームだけじゃ効果は薄いだろうからって実力行使するって言ってたけど何するんだろうな」
「フクトレも何やるか聞いてないんだ」
「なんか良い作戦があるから楽しみにして欲しいと自信はあるみたいだったぞ」
「……あ、噂をすれば」
暗い和室の一部屋、ゲームに集中しているフェストレの背後の襖が音もなく開き、マルトレが足音を立てない様にしながら入ってくる。
気配を殺しながら、一歩一歩近づいて行く。その手には一本のボトルが握られており、その中にはゼリー状の物体が入っている。
「あれって滅茶苦茶感触が気色悪いスライムだったよな。前にTVで見た事ある」
「ホラーゲーム中にいきなりアレが来るのは確かに嫌だね……」
106ホラゲフェストレ3/422/05/08(日) 13:33:23
問題なくフェストレのすぐ後ろに立つ事に成功した。
音を立てない様にあらかじめ蓋を開けたままにしてあるボトルをゆっくりと近付けていく。
別室の二人も固唾を飲んで見守っている。
相手はゲームの探索に夢中だ。これなら行けると勝利を確信したマルトレがスライム入りボトルを持った右手を伸ばした。
______次の瞬間、マルトレの身体が引っ張られた。
ゲームをしていたフェストレが一切後ろを振り返る事なくマルトレの腕を掴むと、そのままマルトレの身体を自分の前に引き寄せた
訳も分からずされるがままになったマルトレは画面が見える状態で前に座らされると、フェストレが装着していたウマ娘用のヘッドセットを耳に着けられる。
流れる様な動きで「準備」を終えたフェストレは自分の両耳を強く抑えて塞ぎながらバックステップでマルトレから距離を取っていく。
突然の出来事で混乱していたマルトレの意識が戻るのと、目の前の画面に変化が現れるのは同時だった。
突然、画面の中に血みどろのゾンビが出現した。
モニター室にいた二人がヤバいと察したが時すでに遅し。
一瞬で恐怖のボルテージがMAXになったマルトレ。肺に溜まっていた空気が一気に喉まで登り……
「ひ゛ゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あっ!!!!!」
107ホラゲフェストレ4/422/05/08(日) 13:34:14
全身全霊の大絶叫が、部屋……否、学園中に響き渡った。
突然の事に大変驚いた生徒やトレーナー達だったが、声の主に直ぐに気付くと何ごとも無かったかの様にそれぞれの活動に戻っていった。
「……大丈夫か、スズトレ」
「なんとか致命傷は回避出来たよ……」
マルトレの絶叫を察知した二人は咄嗟に着けていたヘッドセットを外した事で直接的な被害は免れたが部屋の外から響いて来た声でスズトレが軽いダメージを負ってしまった。
すぐれた聴力もこんな時は弱点になってしまう。
とは言えそこまで深刻な物ではなく軽いめまいを起こした程度で直ぐに回復したが。
「マルトレは……あー失神してるな」
「フェストレさん例のスライム持ってる……マルトレが起きたら食らわせるつもりかな」
「助けに行ってやるか。フェストレさんにネタばらしして謝らないといけないし」
「と言うかあの人至近距離叫を食らったのにまるで効いてなさそうなんだけど」
「ベテランだしあれぐらいは我慢出来るんじゃないか」
ドッキリ大成功の看板を持って(失敗したけど)慌ただしく部屋を出て行く二人。
余談だが、このドッキリカウンターはこれはこれで需要があったのか「また見たい」との声が多く寄せられたとか。
≫131ハグするグラトレ(独)22/05/08(日) 18:11:56
「……~♪」
「あの~……トレーナーさん?」
「はいはい、どうされましたか~」
「どうして私は後ろから抱きしめられているのでしょうか? ……いえ、構わないのですが」
「実はトレーナーは担当ウマ娘を全力でハグをしなさいと、"トレーナー全力でハグしろ委員会"なるものからお達しが有りまして~」
「直球なうえに聞いた事も無い委員会ですね……」
「なんでも~、抱きしめると安心感や幸福感を感じてリラックス効果が有るのが科学的に証明されているとか~」
「確かに聞いた事は有りますね~」
「私も幸福感……でしょうか? こうやって誰かを抱きしめるのは好きですからね~」
「ああ、トレーナーさんはハグで満足感を感じているんですね」
「……満足感? ……ああ、確かにそうですね~」
「トレーナーさん、無自覚だったんですか……」
「ええ、グラスに言われて分かりましたよ~、私は抱きしめる事で満足感を感じていたのですね~」
「……満足感自体はハグの効果とは別でしょうけど」
「そうなんですか?」
「ああ、無自覚……いえ、それよりもトレーナーさん腕を離して貰えますか?」
「……え?」
「そんな悲しそうな顔をしないでください、ちょっと離して貰うだけで良いですから」
「…………は~い」
「では、失礼して…………はい、やっぱりハグは正面からの方が良いですね♪」
「あらあら、正面から抱擁するというのも良い物ですね~」
「そうですね~……でも、トレーナーさんは色々な人を抱きしめていますが、正面からは私だけにしてくださいね?」
「……あら、あらあら……ふふっ、これからは気を付けないといけませんね~」
「……これから?」
「…………おや」
うっかり藪蛇を突ついてしまったグラトレはグラスが満足するまでハグを続ける事になったとさ。
うまぴょいうまぴょい