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このページは「おれバカだから言うっちまうけどよぉ…」スレに投稿されたSSをまとめるページ(スレpart526~530)です。
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目次
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part526【TSトレ】
≫58二次元好きの匿名さん21/12/04(土) 13:29:52
ドーベル「兄さん最っ低!!
女の人にそういうこと言うのホントにデリカシーない!」
ネイチャ「侘助さん。
またアタシのトレーナーさん泣かせたの?」
スズトレ「もう少し別の言い方あったと思うけど……
流石に泣かせるのはお姉ちゃんとして許せません」
ネイトレ「いや、なんかもう……
これ以上この話続けなくていいから……!!」
侘助「……そんなにダメなのか」
4人「絶対ダメ」(十六方にらみ)(アイアンクロー)
≫90二次元好きの匿名さん21/12/04(土) 14:08:00
侘助「……見なかったことにするか」
ドーベル(いやでも、少女マンガなら
この後周りの熱に当てられた兄さんが
『ごめん、オレも我慢できない』って言って
そのままアタシと兄さんの顔が近づいて…………////)
侘助「ドーベル?おーい」
ドーベル「」
侘助「……帰るか」(お姫様抱っこ)
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part527【TSトレ】
≫38二次元好きの匿名さん21/12/04(土) 18:01:53
侘助「カレーなんて何入れたって変わんねえだr」
タキトレ「ドベトレ、また忘れちゃったんだね……」
侘助「じゃがいも人参玉ねぎ水カレー粉肉!!!」
タキトレ「隠し味は?」
侘助「……覚えてねえ……ごめん、タキトレ……」
タキトレ「また、一緒に作ろっか。次は忘れないでね」
侘助「……怒らないんだな、また忘れちまったのに」
タキトレ「今度はカレー以外も教えてあげるよ、
カレー以外も作れるようにならなきゃ、ね?」
侘助「……おう、おう!!!!オレ頑張る!!
そしたらさ!!またタキトレん家遊びにいっても」
タキトレ「もちろん、楽しみに待ってるよ」
侘助「やった!!!土産に美味しいもの持ってくるから
腰抜かすんじゃねえぞ、タキトレ!!!」
≫103二次元好きの匿名さん21/12/04(土) 19:09:56
「よし!皿にも盛り付けたしこれで完成だな!」
「そうだな、ヒシトレさんが料理上手いから助かった。ありがとう。」
「マーチトレさんも十分上手に出来てるよ!どんどん上達してるじゃん!」
「そ、そうか?それなら良いんだが…」
「それじゃ、冷めないうちに食べよ!」
「ああ、いただきます。」「いただきます!」
「いやー!美味しいな!」
「………」
「?どうしたんだマーチトレさん。そんなぷるぷる震えて。」
「…か、辛い…」
「まぁ確かに結構辛いな。」
「辛くないの…入れたはずなのに…なんで…」
「え?俺が見た時は大辛って書いてあった奴を入れてたように見えたけど…」
「…間違えたって事かよ…なんで俺はいつも失敗して…」
「だ、大丈夫だって!辛いけど美味しく出来てるよ!それに食べれないなら俺が食べるぞ?」
「いや…大丈夫だ。自分の失敗は…自分でなんとかする…」モグモグ
「マーチトレさん…その心意気、とっても良いと思う!よし、俺も辛さマシマシで一緒に食べ切る!タイマンだ!」モグモグ
そのあと汗だくになりながら、二人ともなんとか食べきったのだった。
≫122二次元好きの匿名さん21/12/04(土) 19:38:51
愛の女神脳内会議
「テイトレはメス!ウエディングドレス!これは人類の夢なんだよ!どうして分かってくれないんだ!」
「にわかがよぉ!テイトレは決める時は決めるんだよ!花婿衣装だろjk…」
「パンツタイプのウエディングドレスあるよ(小声)」
「ぐっ…がっ…決まらない…ああもう!はじけてまざれっ!!!」
現実
「…テイトレこれでウエディングドレス何回目だよ」
「ウエディングドレス着ると婚期が遠のくって聞くよね?大丈夫?」
「ありがとうボノトレ…マヤトレうるせえ!変な部屋に閉じ込められて以来着たことない!」
「いやドレス何回も着ることに怒れよ…ってなんか聞こええたか?」ハジケテマザレー!パァン!
「…えっ」
「…!テイトレ!とりあえずこの上着着て!マヤトレ!」
「おう、なんか買ってきたらいいか!?」
「そのスーツ脱いで!早く」
「ヤダーッ!」
この後マヤトレは自分からスーツを貸した。自身の恥よりも友情を選んだのだ。モブトレに露出狂扱いされかけて泣いた。
≫139二次元好きの匿名さん21/12/04(土) 19:53:14
───日も沈んだ夜更けに。
「お…、何かすまねぇファイトレ」
「業務で夕食がこの時間になるなんてね…」
「いやいい、二人とも気にしないでくれ。」
…トレーナー室にいる三人、ファイトレと黒カフェトレとドベトレは、大分遅くなった夕食を自分達で用意していた。
───といっても、ほか二人が自炊に向かないというか出来ないためファイトレがほぼ作っており、丁度鍋をかき混ぜていたが。
「…チキンカレーで良かったか?」
今、彼女が作っているのはチキンカレーとで、ファイトレは丁寧に煮込んだチキンを使っていた。
「いや、折角ファイトレが作ってくれるっていう以上、そこは任せてるぜ。」
「僕らは食べる側だからね、それにどんな味か気になるから」
「ふむ…なら良いか。じゃあもう少しだから待っていてくれ。」
二人からの返事に、ファイトレは鍋から目を離さず反応する。二人はその姿をみながら会話していた。
「…ファイトレって自炊も結構出来るんだな」「外食が多いのかなと思ったけど、そんな訳でもないんだね…」
「…私はここに来てからちょくちょくファインにご飯を作っているんだ。昔から料理は結構していたから慣れているとも。」
「…それに、二人も作れるようにならないとまずいだろうね。教えてもらってるとは聞くから、味見がてら出来たら食べさせてくれ。」
「ああ、分かったぜ」
「…うん」
ここでファイトレは火を止めると、出した皿に盛り付けて机に運ぶ。カレー特有のいい匂いと、その色合いが食欲をそそった。
140二次元好きの匿名さん21/12/04(土) 19:53:45
「「「いただきます」」」
三人で掬うと口に運ぶ、味わって飲み込んだ後
「…うめぇ!ピリっとした感じがするぜ」
「…普段食べるのと違う風味だ、美味しいね…」
「ふふ、スパイスに私はこだわっていてね。本場インドから仕入れたそれを自分なりにブレンドしてみたんだ。」
「…すげえな、ファイトレは料理人とかだったりするのか?」
「いや、これは家庭料理の延長線だろうし、多分料理出来る人はやってる人も多いだろうからそこまでではないよ」
「でも、ここまで美味しいのは凄いと思いますよ」
そう言いながらがっつく二人を見つつ、自分で作ったカレーを味わう。一人で試していた時とは違うけれど、美味しいと感じた。
(料理のスパイスは、こうやって複数人で食べることも一つだろうな。…なんて、私が言うにはまだまだだろうな。)
「…美味い」
明るめの茶色をしたチキンカレーは、まだ熱く感じた。
短文失礼しました
カレーとかはスパイスにこだわるファイトレです。こういうのこだわっている人って案外多いそうですよ?
オグトレとか料理人勢には及ばないけれど、ある程度自炊するし美味しさにこだわる彼女です。二人の料理も味わってくれるでしょう。
…長時間の活動で携帯も私も充電切れ寸前ですが、根性で何とか耐えるつもりです。オラッ!まだ二週間休みなしなだけだぞ!
≫149平成三強+1トレ カレー編21/12/04(土) 20:05:58
「イナリトレさんたちー! カレー出来ましたよー!」
「ふむ……スケッチはここらで切り上げるか。了解した、今行く」
「あれぇ、鍋が二つあるけれど……オグトレさん、どういうこと?」
「ああ、以前、栗毛のクリトレに中辛カレーを振舞ったら、一口で目に涙を浮かべてね」
「あったな、そういや。俺が自衛官時代に食べてたレシピだと辛すぎたみたいでなぁ」
「あはは……その節はどうも……恥ずかしい所をお見せしました」
「いや、構わないさ……まあそういうこともあって、今回は甘口と中辛、二つ作ったんだよ」
「どっちもたくさんありますからね。どうぞ遠慮なく召し上がってください」
「うん、楽しみだなぁ……そういうことなら、ボクは甘口から頂こうかな」
「俺は中辛を貰おう……さてこのカレー、俺の眼鏡にかなうかな!?」
「……あの、どうして僕を見るんです?」「姉さん、きっと眼鏡にかけてるんですよ」
「うん……うん! 美味い! 実に美味いな! 素晴らしい完成度だ、惚れ惚れする!」
「ほう、そうかそうか。まあ週一のこいつを何より楽しみにしてた同僚もいたくらいだしな」
「口に入れた瞬間に香り立つスパイス! 後からふわりと広がる野菜の甘味! 深いコクが而してキレの邪魔をしない後味!」
「……褒めすぎじゃないか? いや、そう言って貰える分には嬉しいんだが」
「否! オグトレさん、これはそれだけ美味い! 米、具、そしてルー! 三位一体の感動を、表現せずにはいられない!」
「まあ、急いで食べ過ぎてのどに詰まらせんようにな。いくらでもおかわりできるから焦るなよ」
「んー……♪ 美味しいね、甘口カレー。一口だけ中辛も食べたけど、ただマイルドになってるだけじゃないんだねぇ」
「おっしゃる通りです! ただ甘くするだけだと刺激が足りなかったりしますから」
「リンゴ、ハチミツ、エトセトラ。隠し味もいくつか入っています」
「結構手間が掛かってるんだね……もしかして、隠し味の一つは愛情かな?」
「ふふふー、ヒミツ、です!」「冷めないうちに、僕らも頂きましょうか」
老若男女、世代を超える愛は、姿が変化してもきっと変わらない。
野菜の甘味、果物のコク。お肉の旨味もたっぷりと、キリッとスパイスも忘れずに。
でも一番の隠し味は、隣で食べるあなたの笑顔……だったりするかも。
(了)
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part528【TSトレ】
≫72二次元好きの匿名さん21/12/04(土) 22:10:03
グラトレ(独)サンタ?
モブA「おお、これは、これは、執行部員様……お変わりの無い様で」
執行部モブ「しっ、手短に……それで例のブツは?」
モブB「こちらを……ブラトレ総受けの生徒会モノで御座います」
執行部モブ「おお、良いぞ……」
モブB「では例の報酬を」
執行部モブ「ああ、これが報酬の同人誌年末一斉検挙の情報だ」
モブA「よっしゃ!!」
モブC「これで、今年は我々の勝ちだ!」
モブB「しかし、自分等のボスの本を求めるとは……執行部員様、貴方も好きですねぇ」
執行部モブ「ふっ、懲りずに描き続けるお前等程では無いさ」
モブC「ですかね?」
執行部モブ&モブ達「アハハハハハ!」
ミニスカサンタ「あらあら、話は聴かせて貰いました〜」
モブA「な、何奴!?」
モブB「って、トナカイに乗ったサンタ!?」
サンタ「ええ、ええ、しがないクリスマスのサンタですよ〜」
執行部モブ「ちっ、巫山戯た格好をしやがって、名を名乗れ!!」
サンタ「……おやおや、執行部員さん、よもや私の顔を忘れた訳では無いでしょう?」
執行部モブ「むっ? ……な、なぁぁっ!? グ、グラトレさん!?」
モブA「見つかったぞ同志達!?」
モブB「なんとでもできないか!?」
モブC「グラトレだと!?」
73二次元好きの匿名さん21/12/04(土) 22:10:45
グラトレ「……許可も無くトレーナー達や生徒達を題材として勝手に本を創るとは……ましてやそれに本来取り締まるべき執行部の一員が絡んでいるなど、言語道断です!!」
執行部モブ「くっ……こ、この様な有馬記念の近い日にグラトレさんが居る訳が無い! グラトレさんを名乗る不届き者め、成敗してくれる!!」
モブA「皆の者! であえ、であえぇ!!」
モブ達「ウオオオォォォッ!!!」
グラトレ「……あらあら、大人しく捕まる気は無いのですね……仕方ありません、成敗してくれましょう!!」チャキ!
タ〜タ〜ター、タタタ、タタタ、ターターター タラララ タ〜タター、タター、タター、タータータ〜タタ〜 タ〜タター、タター、タター、タータタ、タタッ、タタ〜……
キィーン、キィーン…ズバッ ガキィン、ズバッ バコォン……キィーン、ガキィン、ガキィン、ズバッ……
執行部モブ「……くっ……キ、キェェェェェ!!」
グラトレ「はぁ!」ズバッ!!
執行部モブ「む……無念……」
グラトレ「…………成敗!!」
ナレーション「こうして、グラトレにより年末に向けて計画する者達と執行部の裏切り者は捕まり、生徒会室には束の間の平和が訪れるのでした」
めでたし、めでたし……
≫90二次元好きの匿名さん21/12/04(土) 22:30:26
───トレセン学園、特設ターフ上にて
キタトレはカメラを持ったプリトレに、今回の撮影予定を聞いていた。
「…模擬レースの撮影で良かったのよね?」
「ええ、トレセンのPVに使うのでここで走っていただきます。相手役には…」
「私が相手役のシチトレだよ、よろしくねキタトレ。」
気さくな笑顔で笑いかけてくるシチトレに、キタトレも笑顔で返しながら握手した。
「よろしく頼むわシチトレ。…しかし、サトトレが不調気味だったから、急遽代役を私がすることになるとはね…」
「…いやー、ごめんねキタトレ。」
足の不調を訴えて休んでいるサトトレは、キタトレに向かってそう謝った。
「構わないわ、別に仕方ないし気にしてもないのだから。」
「…すみません、ではそろそろ撮影を始めますね。お二人とも用意してもらってよろしいですか?」
プリトレからの声に、キタトレとシチトレは動き準備する。
「…分かったわ。」
「私は用意できたよ。」
「…では、始めますね。」
合図と合わせて走り出すキタトレとシチトレは模擬レースということで、互いに遠慮することなく風を切りながら走る。
「…大丈夫かしら、シチトレ?」
そんなキタトレからの心配を一蹴するようにシチトレは笑った。その顔にキタトレも笑みを浮かべる。
撮影役のプリトレも、今の所は問題ないのだろうか、特に何も言うことなくカメラを向けていた。
カーブを曲がりながらカメラの前を通り過ぎるコースに乗る。ここでアピールをする訳ではないが、それでも多少なりと緊張する。
(中々良い感じかしら…プリトレの反応も悪くなさそうね。)
シチトレがコースの外側により、私を追い抜きにかかる。私は彼女にあえて寄らないようにしつつ、速度を保った。
(…これは勝てそうね、あと100m…!)
カメラが設置されたゴール板をシチトレと並んで…いや、わずかにキタトレが前に出ながら越えようとして…
91二次元好きの匿名さん21/12/04(土) 22:30:41
ドォン!
「きゃッ!?」
目の前が爆発したことに思わず驚いて悲鳴をあげるキタトレ、豊満な胸を揺らしながら急制動をかけようとして…
…その踏み抜いた地面の偽装の下にある水の中にドボン!といい音を立てて沈んだのだった。
「…プハッ!?何かしらこれ!?」
…浮き上がってきたキタトレの前に現れるサトトレ、その手にはドッキリ成功の文字が。キタトレは撮影の時点から騙されたことに気づき…
「…三人とも……まあいいわ…」
凄く神妙な顔をして、びしょ濡れのままプカプカと水に浮くキタトレであった。尚、その水に濡れて透けた服と水に浮いたの2つの山に、後に撮影した動画をみたトレーナー達は何かが破壊される音を聞いたのだった。
短文失礼しました
ドッキリに掛けられるキタトレです。三人が仕掛け人の偽模擬レースのゴールで爆発+落とし穴に掛けられるやつです。野球で似たようなものをやっていた所から着想して作りました。ちなみにターフは特設部分で引っ掛けてるのと、キタトレは悲鳴も無意識で演じます。
…先程やらかした身で言うことではありませんが、皆様のwikiはssを書く時は勿論、たまに気分転換がてら眺めています。なので用意してくれる皆様には大変感謝していますし、どれも見てて楽しいとも思います。これだけは伝えておきたいです。
≫122二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 00:29:59
────あの顔は、今も覚えている。
ある日、年も近く仲も良かった彼がウマ娘になった。
尤も、彼は三人目で、先に二人の先例がいたからか冷静に判断できた──と、当人は言っていたが、その後彼と似たようなことをしたトレーナーが僅かな時点で彼もまた”皇帝に近い”のだろう。と僕は思ってしまった。
そんななか、僕もまたウマ娘となり、彼は女性的な言葉使いと振る舞いをしていた。それは、彼というキャンバスに油絵具を塗りたくるみたいに。
そして、それは見覚えがあった。フラッシュに管理されていった僕だ。そして、彼はウマ娘となってから少しあと、突然行方知れずになっていたし、振る舞いが変わったのはその後であったのは誰もが知る限りだ。
そして、その大半が裏に隠された真実を知らなかったか、或いはその影を恐れて口にしなかったかだ。
そんな中僕は、真実を知りながらもその影を恐れ、今の、フラッシュとの時間を守ろうとし、彼を救えなかったどうしようもない奴だ。
────そんな彼を、変えられてしまった、彼の闇を、恐れと後悔からついつい避けてしまっていた僕は、遂に彼に捕まって、僕の部屋で二人きりで話すことになってしまった。
「なんで、避けるのフラトレさん」
「……それは」
次の言葉をどう紡ぐか出てこない。そんな口調じゃなかったのに。彼はそれが自然であるかのように振る舞っている。
「”それは”?……恥ずかしいの?大丈夫。私は言いふらさないし、それで態度は変えたりしないよ?」
「……駄目だ。言いたくない。君の為にも、僕の為にも」
「それは、私のためじゃないはず。と、いうか理由がわからないと、私の為とも思えないんだけど……」
彼の好奇心が、優しさが、僕のそれに刺さる。そして、彼は優しいがために苦しんで、こうなってしまったんだと思い、彼がこうなる前に助けられなかった後悔が、彼に対する贖罪にもならないそれが、口から零れる。
それは、あまりにも稚拙で、言い訳でしかないものだったが、彼は黙って聞いていた。
123二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 00:30:49
そして、終わってから一言。
「……ありがとう。話すの、辛かったよね?でも、話してくれてありがとう。よかったぁ……嫌いになっちゃった、とかそういうのじゃなくて……私、こうなって、怖くて……同期のみんなや生徒会トレーナーの二人は態度を変えてこなかったけど、他のみんなは……というか、あんまり関わらない人は……でも。ありがとう。そのままでいようとしてくれて、それで……辛かったでしょ?ずっと、そんなこと考えてたら、辛くなってたはずだし……」
その優しさが、あまりにも辛い。そして、一つ思ってしまう。”また、塗り直してしまおう”と。
そう思い、彼の唇を奪う。
甘くて柔らかいそれ。彼は戸惑いの目を向けるが、キスを続けると、覚悟したような目になる。
ジャスト一分、そんな口づけが終わると彼は一言「いいよ」と告げ、こちらに体を預けてくる。
それに手を伸ばし────気が付くと、色々な液体にまみれた”彼女”とベッドで眠っていて、フラッシュからの定期的な連絡が来ていた。
それに「相談したいことがある」とだけ返し、シャワーを浴びに行って”彼女”に、ルドトレにそれを話した。
ルドトレは「いいよ。フラトレさんが、そうしたいなら……」とだけ言った。
────そうして学園にて”彼女”を連れ、フラッシュにこう告げた。「どうにか、彼を助けたい」と。
フラッシュは一言「理解できません」と言ってから考え込み「……成功する確率は1%を切るかと。そして、成功後の保証も出来ません」と告げた。
「……それでも、それでも僕は、彼を見捨てられないんだ。責任は、僕が取る。フラッシュは関係ないと言い張る。だから、だから……」
大人げなく、みっともなく泣いていたのだろうか。そっとルドトレがハンカチを差し出してきた。
それを受け取り、涙を拭いてからフラッシュを見ると、「わかりました。私も手伝います。しかし──」
”彼の恐れを振り払うのは厳しいでしょう”と告げた。
────それは、すぐにわかった。
計画を練り、準備を始めてから数日後。僕とフラッシュは生徒会室に呼び出された。
それが、何を意味するかは自らが一番理解していた。
124二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 00:31:17
生徒会室に入ると、そこには真っ青な顔をして震え、うわごとのように「ごめんなさい」とだけ繰り返すルドトレと、今まで見たことがない表情で怒る生徒会長シンボリルドルフその人が鎮座していた。
「……何故、呼び出されたのかは、理解しているだろうか」
「はい」と僕が返すと、フラッシュも肯定する。
「よくも”私の物”に傷をつけてくれた……だが」
言葉を続ける前に、ルドトレが叫ぶように言い放つ。
「私が、私が誘ったから……私が、逃げたいって言ったから……私が、私が悪いから……二人は、付き合わせただけ……私が悪いの、だから、だから……」
思わず否定したくなるが、それを抑える。きっと、ルドトレはそれを望んでいない。叫びたいのに、無碍にしてしまえば何が待ってるのかとも思う。フラッシュも、それに異論は挟まない。
「……そう、か……」
そう一言述べたルドルフは、少し考えた後
「……二度と、誘いには乗らないでくれ」
とだけ告げ、もう下がっていいと言った。そうして生徒会室を出ると、ついトイレに駆け込んでしまい、戻してしまう。
胃液の酸っぱいそれと空っぽになった胃の中を感じながら、「やらなければよかった」「言わなければよかった」とだけが繰り返される。
その後には、鏡に向かって「ごめんなさい」と言う。今は、それだけでなんだかすっきりしてしまうのだった。
125二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 00:31:38
────あの日から、ルドトレの姿は影も形もなくなってしまった。
彼の居たという証拠は、定期的に届く手紙が告げているだけだが、その手紙に今の居場所は記されておらず、ただ今が幸せであることといつか会いたい旨、そしてやや性的な恰好のチェキが付いているだけだ。
しかし、彼が愛用していたペンのインクじゃないことから、やはり誰かが代筆しているのだろう。
そして、本物は────と思う度、ひたすらに後悔と感謝が襲う。
「結局、僕はフラッシュとそのまま添い遂げることになりそうだ」と書いた返答を一度送ったが、それを彼が見たのかはわからない。ただ────
あの唇の感触だけは、今も鮮明に覚えてしまっている。
≫134普段と違う教官ちゃん21/12/05(日) 00:42:56
教官ちゃんは───寝坊した。
「……(起床)。……?(違和感) ……、…………っ!!!??!?!??!!!??!?!?」
寝坊とか、あんまりしたことのない教官ちゃんはとても焦った。教官ちゃんは、時間にはとてもしっかりした男だった。寝坊など、小学生くらい以来だった。そして、それが三女神様のちょっかいだと思ったりしない程度に、自分を信用していない人間だった。まあ、自らの寝坊を神様のせいにする輩がまともかと言われると言葉に詰まってしまうが、ともかく教官ちゃんはまた少し己にがっかりしたのだ。
そして教官ちゃんは───走った。
じつは教官ちゃん、以前蹄鉄を貰ってから(イクトレ工房産、いつか書きます)、一度もちゃんと走ったことがなかった。というのも、教官ちゃんは走るのが嫌いなのである。速く走れないからだとか、疲れるからだとか、そういうのではなく、『競走』それ自体に嫌悪を向けるトレーナーにあるまじき気質だった。極端な話だが、12人中のひとりの、12人中のひとりの、12人中のひとりの、これまた12人中のひとりだけが重賞勝利という夢を叶えられる修羅の舞台に、本能に走ることを押し付けられた───少なくとも教官ちゃんはそう思っている───うら若き少女達が放り込まれている事実に、吐き気を覚えていた。
だから、教官ちゃんは走りたくなかった。
単純に、走るのが嫌なのはもちろん、走るのが好きになるのが、恐ろしかった。
自分が『走る喜び』を知ってしまったら、きっと多くの夢を潰してしまうから。
それはとても傲慢で思い上がり甚だしい皮算用めいた考えだったが、走るという一点において、それだけの自負を得るに足る軌跡を教官ちゃんは辿ってきたのだった。
まあそんなことを思いつつも遅刻しないためにめっちゃ走るのが教官ちゃんだった。俗物だった。けっこう目先のアレコレに惑わされやすいウマ娘だった。
135普段と違う教官ちゃん21/12/05(日) 00:43:32
そして───教官ちゃんは間に合った。
肩で息をしながら正門を抜けると、顔見知りの生徒と鉢合わせた。恰好からして、早朝トレーニングをしていたのだろう。健康的な肌に幾条もの汗が滴っていたので、教官ちゃんは思わずハンドタオルを取り出してさすさすしたのだ。
こんな感じでいいかとタオルを仕舞ってようやく、教官ちゃんは生徒がとても呆然とした表情をしていることに気づいた。そういえば、普段とてもエネルギッシュな彼女だが、しばらく声を発していない。しまった、と思う教官ちゃん。うら若き乙女に、自分のような人間が触れていいハズがないのだと自責して、慌てて謝ろうとした時、生徒は言った。
「……ずいぶん、派手に染めたジャン教官ちゃん……? いや、とっても似合ってるけど」
教官ちゃんは───その日、はじめて仕事を休んだ。
地毛を晒して全力疾走していた事実に打ちのめされ、お布団にくるまっていたのだった。うまぴょいうまぴょい。
備考:けっこう前の概念から、普段と(外見が)違う教官ちゃんでした。お目汚し失礼しました。速筆マンになりたいし1レスで纏められるようにもなりたい冬の夜でございました(強欲な壺)
≫140二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 01:51:11
「むっ!?」「メカっ!?」「......」
「貴様!なんだその姿は!」
「お前こそなんだその姿はメカ!」
「そ、そんな事より何故貴様がここに居る!?」
「決まってるメカ!トレーナー達を曇らせる為メカ」
「あれだけ分霊体を破壊されてまだ懲りないか!」
「貴様こそ飼いならされおって!女神の眷属としての誇りは無いメカ!?」
(おなかすいたな......)
「黙れ!スクラップにしてやる!」
「メカ!返り討ちにして焼き龍にしてやるメカ!」>
(女神様からリソース引っ張ってきてるんだから相打ち以外の結果は無いのによくやる......)
邪
ボコスカメカカマアジサイ
手な感じの3邪龍の絡みが浮かんできた
≫162二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 08:29:47
───キタトレの朝は早い
ピピピピピ!
(…4時ね、いつもどおりだわ。昨日は24時を回らないかってくらいのはずだし。)
ベッドから起き上がった彼女は、早速朝の内に資料室から借りていた本を読む。彼女は日中ではなく朝方にこういうことをするのだ。
「読書…と言っても、勉強がてらってこともあるのよね…」
…おおよそ一時間程、スポーツ医学についての本を読みつつ、5時にはそれをやめて朝の支度を行う。
(…手慣れたものね。)
洗面台で長い髪を整え、わずかに化粧を施して手早く着替える。化粧関連はシチトレから教わって軽くなら出来るようになっていた。
もはや何とも思わなくなってきた自分の豊満な肢体を見つつ、トレーナーバッジのついた服装に腕を通す。
先日、ドッキリで水に落ちたものの、昔から常に健康的な身体はくしゃみの一つも起こすことはなかった。
(まったく…やられたわね。…でもまあ、別にいいわ。三人とも楽しそうにしてたし気分転換にはなってるでしょう。)
朝食を作りながらそんなことを思う。結構甘い対応をしているのは分かっているが、まあそれでも私は良かった。
「いただきます」
用意した朝食を一人で取りつつ、今日のプランを考える。大まかに定めて後は適時変更していくやり方が私のスタイルだった。
(今日は…走り込みになるけど何人か足の調子がいつもと違うみたいだし、その子達を私の近くに回しましょう)
「ごちそうさまでした」
一人の時でもこういう所作は欠かさない。礼儀正しく振る舞うことは大切だ。片付けた後、車に乗り込みトレセンへ向かった。
163二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 08:30:09
車を停め、歩く私。6時近くとなれば朝からランニングしている子もちらほらと見える。そんな中、一人立ち止まると私に声を掛けた。
「…あ、おはようキタトレ!」
「…スズトレかしら、おはよう。朝からランニングしてる姿もよく見るようになったわね。」
「朝のランニングもトレーニングの一環なんだ」
「そうね…。私もランニングに付き合っていいかしら。2、3週くらいしておこうかと思ってね。」
「もちろん、私は構わないかな。」
その言葉を聞くや否や私は走り出す。スズトレもすぐに走り出すと時速数十キロの世界に飛び込んだ。
(走っている感じは良好、疲労とかも許容範囲って所かしら。スズトレも…見た所今日は調子良さそうね。)
走りながらコンディションを冷静に分析する。今日チームの並走に付き合っても問題なさそうなのも確認しておく。
「スズトレ、今日の午後にチームで走るけど付き合わないかしら?」
「…分かった、スズカと一緒だけど…?」
「勿論構わないわよ、むしろ歓迎するわ。」
「…じゃあ、よろしくするね」
…スズトレを引き込んだのに合わせてプランを立て直す。今日もチームにはいい経験になりそうだと思った。
(…さて、今日も忙しくなりそうね…!)
私は笑みを浮かべて思いを馳せるのであった。
短文失礼しました
キタトレの朝の風景です。トレーナーの職務にどっぷり浸かっている彼女は毎日こんな感じで色々してます。代償は彼女の諸々。
チームプロキオンはキタトレが他を積極的に巻き込むことで友情トレを起こしまくってる感じです。忙しいキタトレもにっこり。
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part529【TSトレ】
≫26二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 09:49:00
「トレーナーさぁん!今日も今日とて開運グッズの……トレーナーさん!?」ダッ
「…居眠りしてるだけでしたか……。ふむ、机の上には散らばった書類と書籍の数々……むむ、嬉しい反面やっぱり無理はしてほしくないですねぇ……」
「……!」ゴソゴソ
「むっふっふ、これで大丈夫でしょう。さて後は……普段しかめっ面のトレーナーさんも寝ちゃっていればかわいいものですねぇ。すやぷぅと寝息を立てちゃって……」
「…懐かしいな…──っ!」ブンブン
「…全く…、寝てるトレーナーさんが悪いんですよー?このこの」プニプニ
「おっほほ~、やわこいですねぇ。普段あんなに仏頂面なのにどうしてこんなにふにふになんでしょうね~。いつも私にしてるみたいにお顔をもみほぐしてしんぜよう~、うりうりミ゜ャ゛ッ」ガッ
「オヤオヤ……?随分お早いお目覚めで……?」ギギギ
「…生憎隣でさんざ鳴かれてまだ寝てられるような図太い神経はしてないもんでな…」
「ではトレ゛ーナーさん゛も起きたこと゛ですしそろ゛そろこのお゛てては離し゛ていただい゛て……」ギギギギギ
「なーにお前のお気に入りの表情筋マッサージだ。遠慮せずありがたく受け取りやがれ」
「いえいえそんなオゴゴゴゴゴあっすごい小指から親指まで順繰り往復に力がががががが」ギゴゴギゴゴ
「…ったく。一回寮に戻る必要があるなら何で来たんだよ……そっち行って全部済ませてからこっち来りゃいいだろ……ん?左手に何か……」
「石……確か…アベンチュリンか?」
「…はぁ、しょうがねぇ。今日は進捗に関わらず早上がりするか。確かに冷静に考えりゃ非効率的だしな……。……まあそれはそれとして」
「コレいつどこでどうやって買ったか後で問い詰めねぇとな?」ゴゴゴゴゴ
しばらくして再び鳴き声が暖かな昼下がりに響いた。
うまぴょいうまぴょい。
≫34二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 10:04:42
ロブトレ「……zzz」
ロブロイ「トレーナーさん、失礼します……!トレーナーさん!……よかった、眠っているのですね」
ロブロイ「最近はトレーナー業だけでなく、デザイナーとしての勉強もして、疲れていたんですね」
ロブロイ「フフ……。いつもお疲れさまです、トレーナーさん」毛布を掛けてあげようと近寄る
ロブトレ「ん……ロブ、ロイ……」近寄ってきたロブロイを抱きしめる
ロブロイ「ひゃっ……!と、トレーナー、さん……」
ロブトレ「……大好き、です……ロブロイ……zzz」抱き着きながら眠っている
ロブロイ「トレーナーさん……私も、大好きですよ」抱きしめられながら額に軽くキスをする
ロブロイ「トレーナーさん……とっても、あったかいです、ね……zzz」
トレーナー室の鍵は開いたままであり、その後入ってきた一般トレーナーは抱き合ったまま眠っている二人の姿の愛しさと二人の間で潰れ合うもので性癖が破壊された。
ロブトレは眠っているときは何かに抱き着いて眠っているため、毛布を掛けに着たロブロイを抱き寄せてしまいます
そして、ロブトレの体温はあったかいのでその温かさでロブロイも眠りに誘われるのでしょう
≫35二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 10:06:23
「すぴっすぴっ……すぴーん」
「トレーナーさーん、起きるっスよー……」
「すすぅん……」
「いい加減起きないと……起きないと……」
「すぴー」
「あーダメっス!そういうのはダメっス!」
「すっぴん……」
「……せ、せめて仮面の下をちょっと見るだけでも」
「すぴぴぴ……んごっ」
「わっひぃ!」
「……すぴーすぴー」
「……やめとくっス」
≫37二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 10:14:30
プリトレ「……っ……くッ……」
プリンセス「トレーナーさん、失礼しますわ……!!と、トレーナーさん!」
プリトレ「っ……俺、は……私(わたくし)、は……」
プリンセス「トレーナーさん、しっかりしてください、トレーナーさん!」
プリトレ「……プリン、セス……」
プリンセス「トレーナーさん……お願いです……私を、置いていかないで……」トレーナーの手を強く握りしめる
プリトレ「……プリン、セス……zzz……」
プリンセス「トレーナーさん……」そのまま優しく膝枕に移る
プリンセス「私の王子様……どうか、少しでもゆっくり休んでくださいませ」安らかな寝息を立てるトレーナーの頭を優しくなでる。傷つけないように、慈しむように……
プリトレは今なおウマソウルからの影響を受け続けており、眠っている中も浸食を受け続けていたりします。
それを自分の意志で抗い続けている、自分とプリンセスの道を見続けろ、と対峙し続けていますので
そのあたりのところもしっかり書きたいところです。
≫52二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 10:48:56
「ドベ助...俺みたいな無乳ならともかくその胸でノーブラやサラシは駄目だろ、ほらネイトレ呼んだから一緒に買ってこい」
「タマトレさん、来ましたよ」
「おっ!来たか早かったな、ほらドベ助...おい、なんで俺の腕を掴んで...」
「せっかく出しタマトレさんもね」
ある晴れた 昼さがり 下着屋へ 続く道
荷馬車が ゴトゴト タマドベを 乗せてゆく
かわいいタマドベ 連れられて行くよ
悲しそうなひとみで 見ているよ
ドナ ドナ ドナ ドナ タマドベを 乗せて
ドナ ドナ ドナ ドナ 荷馬車が ゆれる
青い空 そよぐ風 つばめが 飛びかう
荷馬車が 下着屋へ タマドベを 乗せて行く
もしもつばさが あったならば
楽しい学園に 帰れるものを
ドナ ドナ ドナ ドナ タマドベを 乗せて
ドナ ドナ ドナ ドナ 荷馬車が ゆれる
≫56二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 11:05:02
グラトレ「ドベトレさん、元が男とはいえ流石にブラ無しというのはどうかと思いますが……」
ドベトレ「そう言うグラトレこそブラしてねーじゃん!」
グラトレ「私は鍛練で汗を掻いたから外しているだけですよ、それに着物ですので目立つ事はありません…………おや? そういえば何故ドベトレさんは私が今ブラをしていない事に気が付かれたのでしょう?」
ドベトレ「……上から見たら隙間から見えてんぞ」
グラトレ「………………あら?」
≫57二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 11:10:28
「や、やめろドーベル」
「何言ってるの? 私はただ兄さんをマッサージしてあげるだけ。タキオンさんにもらった"弛緩剤"もよく効いて体がほぐれてきたでしょう?」
侘助は目線を手首に移す。ウマ娘ならどうとでもなるはずの、か細い手錠の鎖も、力の入らない体ではちぎることは困難だった。
「さ、一番凝ってる場所を解さないとね」
ドーベルがぷつ、ぷつ、と侘助のシャツのボタンを外していく。そこには厚く巻かれたサラシがあった。
「こんなに締め付けて、兄さんは悪い子ね」
透き通る様な綺麗な爪が晒しの上をカリ、と掻き侘助が肩を震わせた。
「さ、マッサージを始めましょうか。兄さん」
「ズルッズルルルルルッ」
「ん?」
≫71二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 11:41:20
「トレーナーさん、今戻りましたっ。聞いてください!実は川の近くを通りかかった時に夕日が……トレーナーさん?」
「スー……スー……」
「……パソコン開いたままだから仮眠、というよりは寝落ちよね……そういえば最近、書類が多いって言ってたっけ。」
「えーっと、確かここら辺に……あった、毛布。」
「起こさないように慎重に、慎重に……」ファサッ
「ふぅ……これでよし。あとは温かい飲み物も用意しとくべきよね、最近冷えてきているし。」
「……スー……」ギュッ
「トレーナーさん……?」
「……あったかい……ムニャ……」
「……いつもありがとうございます。ゆっくり休んでくださいね、トレーナーさん。」
≫76二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 11:50:26
〜OHIRUNE・イクトレ編〜
『AFK』
「……トレーナーさんはお休み中ですか」
「……っくち」
「風邪をひくといけませんね……」
(工房の布団に寝かせるイクノディクタス)
(むずがるイクトレ)
「……ねーんねん、ころりよ、おころりよ……」ぽんぽん
「……んぅ」ぎゅ
「……これでは出られませんね」
「では、私もシエスタへ、ご同行……ご同睡?させて頂きます……」
(数時間後、まさかの添い寝に激しく動揺したあと子どもの添い寝でしかないと気付きどんよりと瞳が曇るイクトレ)
≫78二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 11:55:00
グラトレ「……スピー……スピー」
グラス「トレーナーさーん……あら、お昼寝中でしたか」
グラトレ「スピー……」
グラス「ふふっ、よく寝ておられますね〜……ですがお布団で眠らないと風邪を引いてしまいますよ〜?」
グラトレ「……zzz」
グラス「……仕方ありませんね」
気持ち良さそうにぐっすり眠っているトレーナーさんの為に私は布団を敷く事にしました。
グラス「……これで良いですね」
グラス「ではトレーナーさん、すみませんが運ばせて貰いますね?」
グラス「よいしょ、これで良しと……では、毛布を…………」
眠っているトレーナーさんを布団まで運び、毛布を掛けようとした時にふと思いました。
グラス「トレーナーさんと添い寝をするのも良いですね……」
布団を見ればトレーナーさんの片腕が都合良く腕枕に出来そうに伸びています。
グラス「……では、失礼しますね?」
グラトレ「スー、スー、スー」
グラス「あら?」
トレーナーさんの寝息を了承と受け取ってトレーナーさんの片腕を腕枕にした時でした、トレーナーさんのもう片方の腕が動いて私を抱き締めたのです。
グラス「トレーナーさん……起きられてますね?」
グラトレ「ス、スピー」
グラス「ふふっ、仕方の無い人ですね」
結局、私を抱き締めたままトレーナーさんは再度眠りに落ち、私もトレーナーさんに抱き締められたまま眠りに落ちたのでした。
≫79二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 12:01:52
「トレーナーさ…ってあら?」
「zzz…」
「車椅子だからって、そのまま寝ちゃってますね…」「…」
「…トレーナー室で良かったです♪…これはちょっと人には見せたくないですね…」
「スー…スー…」
「えっと、ブランケットは…っと」ファサッ
「スゥー…スゥー…」
「起きてないみたいですね…おやすみなさい」
「…んぅ…」
「…私は隣にいますよトレーナー?…ふふ、離れたりしませんから…改めて、おやすみなさい…」
≫82二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 12:08:45
〜OHIRUNE・ヘリトレ・ヘリサブ編〜
「……くかぁ」
「ま!? ……じじピ、マジ寝してね?」コショコショ
「ここのところお疲れでしたから……っ。座り寝は首を痛めますし、とりあえず、これをっ」コショコショ
「りょりょっ」
(マットレスを敷いてふたりがかりでじじピを寝かせ、毛布をかける)
「……むにゃ。いいぞぉ……んザン……」
「ふぁ……つか、ウチらもksnmくねー? マジおめめ大トロじゃね〜……?」
「クールダウンは済んでますし、お昼寝しても大丈夫ですよっ」
「りょりょ! したらツレガン寝しよっ」ぐいー
「えぇっ? でも仕事が……」
「言うてトレぴっぴもさりげ眠いっしょ? ほらー担当ぴかまちょってかまちょって〜?」ぐいぐいー
「わ、わかりましたからっ。せめて汗くらい拭いてから……っ!」
≫83二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 12:10:06
カフェ「……トレーナーさん」
黒カフェ「はい」
カフェ「居眠りブームが……来てますね」
黒カフェ「そうですね」
カフェ「……トレーナーさんは乗らないんですか?」
黒カフェ「いや、乗りたいのは山々なんですけど……昼寝できないんで」
カフェ「……ちなみに昨日の睡眠時間は……?」
黒カフェ「2時間ですね」
カフェ「トレーナーさん?」
黒カフェ「はい……」
≫86◇眠り姫の君へ21/12/05(日) 12:13:45
もう何度目だろうねぇ、トレーナーさんの居眠りしてるところを見るの。別にチーム運営してるわけでもないのに、意外と忙しいのかな。それとも単純に体力不足?ネイチャさんはちと心配です。
……こうやって寝てるトレーナーさんの手に指を絡ませるのも繰り返しやってますからね、慣れたもんですよ。ゆるーく握り返してくれるのも好き。これで起きないんだから、今どんな夢見てんだか。
……無防備な顔が幼く見えるのも不思議。といってもこの見た目超綺麗系がそのままキリッとしてる事なんて滅多にないんだけど。……多分、ほんのちょっとだけ口開いてるのがそう見える原因かも。ダメだよトレーナーさん、ちゃんと口閉じてないと。あたしが塞いであげましょうか?いやキスすると眠りから覚めちゃうかな?なーんて。はは……。
……はあ。キスがしたい。
好きだよって、大好きだよって言って、愛してるよって言って、そしてキスがしたい。欲をいうなら、好きだよって、大好きだよって言われて、愛してるよって言われて、そしてキスされたい。
……顔を近づけてみる。このまま誰かが背中を押したら、地震なんか起きたら。そんな外力を期待している自分がいる。でも寝ているところを襲うのは、なんて考える自分もいてどうにも踏ん切りがつかない。……あーあ。そうやってうだうだ考えてるから、いつの間にかキスになってるんだ。
………………あれ?
あたし、動いた覚えないです。というか唇が優しく押し当てられてる感じ。あの、もしかして。
「プハ……トレーナーさん、起きてます?……おーい。口角がどんどん上がってますよー?」
「……フフ」
「起きてんじゃん!絶対起きてんじゃん!いやもう目がうっすら開いてる!起きてる!違う違うって手を広げても騙されますかい!」
「ううん、違うの。そういうんじゃなくて」
「じゃあ、なんだっていうんですか」
「……五回目だねって」
「マジで言ってる?」
「うん。今回のはカウント」
いつものへにゃっとした表情のまま、嬉しそうに口元緩ませおってからにコイツ……!
「あとそれと……大好きだよ。ネイチャ」
「……」
「あれ、愛してるまで言ってほしい?」
「……」
「……言わせたみたいになっちゃうから自分からそれは言えないと。いじらしいねぇ」
「……トレーナーさん」
「なーに? !! ……」
……これでカウント6だからね。間違えないでね。
(終)
≫92侘助21/12/05(日) 12:17:05
「兄さん、入るよ」
浴室にて覗くは、色白の絹のような美しき肢体。
「……こっち向いて、っていうか、
何回も見てるでしょ私の身体。」
「……やっぱ、恥ずいって、
ドーベルの、その……見るの」
まだ湯船に浸かって数分しか
経っていないはずなのに、
オレの身体は、沸騰するほどに熱い。
「タオル巻いてくれよドーベル……
なんつうか、目のやり場に困るっつうか、さ」
「何よ、兄さん。
私の身体が貧相だって言いたいの?」
ムスッと頬を膨らませる彼女。
やっぱり、いつ見ても可愛い顔をしている。
「逆だよ逆。魅力的すぎるんだよ。
お前の、その……姿が……」
「……ありがと……///」
二人して、既に茹で上がってしまう。
真っ赤になった顔を見合わせれば、
お互いの間抜けな顔にくすりと笑ってしまう。
「そうだ、私が兄さんの身体洗ってあげる
昔みたいに、背中流しあおうよ」
こいつは何を言っているのか。
昔と今は、色々と違うだろうが。
それに───────
93侘助21/12/05(日) 12:17:28
「お前はもう高校生だし、オレもいい大人だ。
そういうのは、もうちょっと先でも……」
「兄さん、恥ずかしいんでしょ、
かわいい彼女に身体洗ってもらうのが」
によによと笑うドーベル。
いつからこんなにも積極的になったのだろう。
最近の少女マンガは進んでいるんだな、と、
そう断定づける。
「……分かった分かった。オレの負けだよ。
ドーベルの好きにしてくれ」
「ふふ……///
じゃあ、アタシが先に背中流してあげるから」
そう言って、彼女はオレの背中へとまわる。
オレも備え付けの椅子に座り、背中を預ける。
「ごし、ごし、っと」
誰かに背中を流して貰うというのは、
いつになっても慣れないものである。
ほんの少しの違和感と、
それを遥かに超える、心地良さと安心感。
正直、ずうっとこのままが良いと思うほどに、
心が安らいでいく。
「兄さんの背中、昔より小さくなっちゃったね」
「……うっせ。別に困ってねえしいいんだよ」
くすくすと笑うドーベル。
男だったら今頃どうなっていたことやら。
そんな、ありもしない想像をしている内に、
オレの背中は綺麗に洗い終わったようだ。
「ありがとドーベル。次はオレが……」
席を変えようと、立ち上がろうとする。
94侘助21/12/05(日) 12:17:50
だが、
「アタシ、まだ兄さんの前洗ってない……!!」
振り返ればドーベルはまだやる気のようだ。
「いや、流石に前は……
いいから席変えろドーベル」
彼女の講義の目を無視して、
後ろに回ろうとする。
「ダメ!!」
突如、ドーベルが後ろから抱きついてくる。
明らかにモノが背中に当たっている。
「ちょ、ちょちょちょ!!!!
ドーベル!!!!離れろって!!!」
必死に離れようとすればするほど、
ドーベルの腕の力を強くしていく。
押しつぶされた胸が、蕾が、
ノーガードの皮膚をダイレクトに刺激する。
「あっ……ちょっと……タンマ……!!!」
「だーめ、お風呂が嫌いなわんちゃんは、
ご主人様がきっちり洗ってあげなきゃね」
抱きついたままの彼女は、するすると
オレの胸へと手を滑らせていく。
「ひゃっ!!!ドーベル、やめっ……」
「兄さん、ホントに『ココ』弱いね」
ドーベルに知られたオレの弱点。
どこで覚えてきたのか、
熱を帯びた白い手のひらで、
オレの弱点にボディーソープを塗っていく。
95侘助21/12/05(日) 12:18:10
「んっ、んん……」
「兄さんって、おっぱい大きいんだね。
アタシよりも一回り大きいかな」
脳が痺れていく。
上半身の前と後ろを、
同時にダメージを受け続ける。
「やめ、離せ……!!!」
振り払おうとしても、
何故か力が抜けてしまった身体では、
彼女の腕一本すら動かせない。
「この前の温泉宿じゃ、
兄さん逃げちゃったし、
対策するのは基本でしょ?」
変なとこで真面目なんだからホント……
前回の反省を生かしたトコは褒めるべきなのか。
「はあっ……、はあっ……、んんっ……」
振り払おうとする度に、
ドーベルの手は激しさを増していく。
「かなりずっしりしてるし、
肩とか辛くないの兄さん?」
手を乳の下へ滑らせて、重さを確認する
ドーベル。ふよん、ふよんと、
重みを実感させるように動かしていく。
「重さもあるし、サラシだから……
まあ、ちょっと苦しい感じはするが」
「ちゃんとブラ買いなよ、
今度一緒に買い物いってあげる」
「ブラ嫌なんだよなあ……あの感触はちょっと」
96侘助21/12/05(日) 12:18:29
そうこう言いながらも、
胸を攻めるドーベルの手は止まらない。
……もう15分くらい揉まれてないかコレ?
「お前、やっぱおっぱい好きだろ……」
「なっ!!!そんなことないし!!
ただ、兄さんの疲れを癒してあげてるだけ!!」
図星だったのか、突如慌て出すドーベル。
焦って腕を離したその瞬間を狙い、
オレはドーベルから逃れようとする。
「この瞬間を!!!待ってたぜ!!!」
一瞬にして、身体を後ろへと滑りこませ……
としようとした所に、床に零れていた
ソープに足を取られる。
「「あっ」」
急いでドーベルが抱きつき直したのが
悪かったのか、二人一緒に宙を舞う。
このままだと、ドーベルが頭を打ってしまう。
まずい!!!
そう直感的に思ったその瞬間、
オレはドーベルを抱きしめていた。
「ドーベル!!!!!」
97侘助21/12/05(日) 12:18:53
「ご、ごめん兄さん……!!
私が調子乗っちゃったから…………」
「いや、お前にケガがなきゃ、それでいい」
足を滑らせた時にもつれたのか、
浴室の床で抱き合うようにして倒れる二人。
すんでの所で、ドーベルの頭を腕でカバー
したため、彼女にケガはなかったようだ。
「に、兄さん……その、この体勢って……////」
そう、二人は今、ドベトレがドーベルを
押し倒している状態なのである。
見る人が見たら、事案であること間違いなし。
ドベトレの右手はドーベルの頭の後ろ。
左手はドーベルの〇〇を掴んでいたのだ。
「に、兄さん、そろそろ……」
98侘助21/12/05(日) 12:19:22
「なあドーベル」
少しトーンの落ちた声にビクつくドーベル。
「オレがさっき離れろって言ったときさ、
お前離れてくれなかったよな」
「いや……その……///」
少し怒っているような、
いや、少し違うようにも見えるドベトレの顔。
「なあドーベル」
「ひ!!ひゃい……!!」
「本当のご主人様はどっちだ」
ドーベルは理解した。
この顔は、『捕食者』の顔だと。
罪を犯した者に対する、罰を与えし獣の顔だと。
「あ、いや、あの……」
「悪いことしたら、
しつけてあげなきゃいけないんだろ、なあ」
まさに、意趣返し。
自分で自分の墓穴を掘ってしまったのだと
心底理解する。完全に立場が逆転してしまった。
「風呂上がったら、オレの部屋に来い」
「あ、は、はい……」
「随分とやってくれたからな、
同じだけの罰は受けてもらう」
そう、兄さんの本質はこれだ。
最近は弟やチワワみたいで忘れていたけど、
奥深くにある『本質』は、
かわいらしい子犬なんかじゃない。
狙った獲物を絶対に逃さない『猟犬』なんだ。
「楽しみにしてろよ、『ベル』」 了
≫103チヨノオートレSS21/12/05(日) 12:25:50
「すぅ…すぅ…」
「トレーナーさん、失礼します。…あれ?」
トレーナー室を訪れると、トレーナーが備え付けのソファーの上で横になっていた。この人が寝落ちするなんて珍しい。ここのところ忙しかったのだろうか?
「もう!風引いちゃいますよ?」
部屋の隅に置いてある布団を持ち出し、トレーナーにかける。泊まり込みで仕事をする用のものだが、こういう時には役に立つ。私はソファーの余っている部分に座った。
「お父さん…お母さん…」
寝言。トレーナーの過去からして、見ているのは昔の夢…今は亡き家族の夢だろうか?
気持ちよく寝ているようだし、このへんで失礼しよう。そう思って立ち上がろうとした私の服の裾を、トレーナーの手が掴む。
「いかないで…」
「______」
か細い声だ。トレーナーの頬に涙がつたった。どんな夢を見ているかは私には分からない。でも…
「大丈夫…大丈夫…」
もう少しだけ、側にいることにしよう
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
その後、気づけば一時間くらい側にいたそうな…
終
≫106二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 12:28:09
〜OHIRUNE・スイトレ編〜
「ひぃん……」
「あら……? トレーナー、寝てるの……?」
「すぴぃん……すぴぃん……」
「折角遊んであげようと思ったのに……フン、だ! それならいたずらしちゃうんだから!」
(ペンでネコひげを描くスイープトウショウ)
「あはっ、使い魔にはお似合いね♪」
「ふぁひぃん……」
「……ふぁ。あくびうつされちゃった」
「眠気の魔法ね……これはもう、眠るしかないのよ……」
(毛布を引きずってスイトレのお腹の上で寝転ぶスイーピー)
(無意識的に抱きしめるスイトレ)
「……ひぃん」
「あははっ。もちもちのベッドね、よく眠れそー……」
「おやすみ、トレーナー……」
「……おやすみぃ、スイーピー」
(消灯されるオペトレの執務室)
≫107二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 12:28:47
〜OHIRUNE・ダストレ編〜
(自宅のコタツで寝るダストレ)
(合鍵で当然のように入るダイワスカーレット)
「……むにゃ」
「あら……もー、お腹出して寝ちゃって。風邪ひいちゃうでしょー?」
(コタツの電源を切り、ベッドに寝かせるスカーレット)
「むにゃむにゃ……スカーレットぉ」
「あら、夢でもアタシといっしょなの? ……なぁに、トレーナー?」
「……だいしゅきぃ」
「 」
(無言で悶絶した後、いそいそとダストレの寝るベッドに潜り込むスカーレット)
「……なら、夢でもいっしょにいなさいよ、ばぁか」
(この後寝ぼけたダストレがぎゅーしてぎゅーされて気絶した)
≫111二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 12:39:48
「ぴーー……すかーーー……」
「ウララ……貴女が先に寝ていてはお題になりませんよ。まあ鼻ちょうちんができてないだけマシですが」
「ムニャムニャ、まだ食べられるよぉー……」
「ダメです。また太り気味になるのは許しません」お腹ポンポン
「グゥぅぅァァァァアアァァァァァ………………すぴー……」
「……落ち着きましたね。それじゃ、横失礼します」
「……えへへ、トレーナー……」
「……わたし、夢の中で食べられてないといいんですが」
くー……くー……
まだ、まだ食べられる……(ポンポン)……やぁぁぁらぁぁぁれぇぇぇたぁぁぁぁぁぁ………………ぴー……
≫122二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 12:53:33
「スゥー……スピー……」
「お兄ちゃーん? そろ起きないとだよー?」
「クー……カー……」
「もう、お兄ちゃんのねぼすけ。でもでも、こんなに無防備に寝てたら、カレンに何されても文句言えないぞ♪」ツンツン
「んー…………スゥ……」
「…………本当に寝てるなぁ。最近、ちょっと忙しかったもんね。しょうがないなー。ベッドまで運んで……」
「…………カレン」
「ふふっ、なーに? 今なら寝言ってことで何でも言い放題……かも♪」
「いかないで……」
「…………」
「俺を置いていかないでくれ、カレン……」
「…………カレンが、お兄ちゃんを置いて行くことなんか無いよ」
「カレンに釣り合う、私にならないと……」
「…………どんな夢を見てるの? お兄ちゃん……」
「私なら、カレンと同じ私になれば、カレンの夢を……」
「……………ん、そんなことしなくても、お兄ちゃんがそばにいれば、それだけでカレンの夢は、きっと叶うよ、お兄ちゃん」モゾモゾ
「スゥー……クゥ……」
「えへへ、お兄ちゃんあったかーい…………なんちゃって」
「クー……カー……」
「……………うん。寝言、止まったね。……カレンも眠くなって来ちゃった。いい夢見ようね、お兄ちゃん?」
「んー…………?」
この後、お兄ちゃんが起きたときにはカレンチャンが覆い被さるように絡まっており……端的に言ってカレンチャンに潰されていた。
今では自分より大きくなっったカレンチャンがちょうどいい感じに絡まった結果、本気で動けなくなったのである。
そして襲い来るカレンチャンの柔らかいの感触や匂い、そしてまだ書類を書き終わってない事実や尿意にお兄ちゃんは──
──耐えた。
うまぴょいうまぴょい
≫126二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 13:02:14
〜OHIRUNE・オペトレ編〜
「さあ、午睡と洒落込もうか!」
「趣旨からもうおかしいね」
(覇王と黒子、車で移動中……)
「さておき……酔ったかい?」
「天動説に眼を射られ、地動説には釘を打ち、身は囚われて船底に……嗚呼、ボクはただ、人道説の時を待つのみさ……」
「気遣って運転したのだが、今の君には阿呆船の如くといったところか……不甲斐ない」
「では、どこかで休もうか……何か希望は?」
「国道沿いのお城みたいなホテルがいい……」
「君には十年早いな。最寄りのちゃんとしたホテルに寄ろうか」
「ボクと君の一夜城ぅ……」
「午睡だって言ったじゃないか。延長はナシだよ」
(覇王と黒子、チェックイン)
「さあ着いた。幸い予定は空いているから、ゆっくりおやすみ」
(オペラオーを館内着に着替えさせてやるオペトレ)
「トレーナー君、トレーナー君」
「なんだい。随分しおらしいね」
「覇王は添い寝を御所望だよ」
「……それは、私をどう見て言っている?」
「キャスティングは君に任せるよ」
(一頻り懊悩しながら、燕尾服を脱いでオペラオーの隣に寝転がるオペトレ)
「……好きにしなさい。脚本は、君に任せる」
「ああ、実にいじらしいね、トレーナー君……」
(昼寝したらめっちゃオペラオーが元気になったのでオペトレいじったりホテル楽しんだりして一晩過ごして朝に帰った)
うまぴょいうまぴょい
≫128お話をしたい教官ちゃん21/12/05(日) 13:11:32
「おーい……起きてくれー、もう夜だぞー」
「むにゃむにゃすやんすやん……」
「こんなところで寝てたら風邪引くぞー……っていうか職員が野外でぶっ倒れてるのはちょっとまずいぞー……」
「……むっ」
「起きたか職員さん。おはよう、こんなところで寝てるなんて、ちょっと不用心だな。荷物とか盗られてないよな?」
「ああいえ……すみませんブラトレ殿、大丈夫であります。ありがとうございます」
「ならいいけど。やばかったらちゃんと休んでくれよなー」
「……何もなかったな。ここで意識を落とせば何かしら、と思ったが……アテが外れた。いや、勝手に頼っているのはこちらで、むしろいい迷惑なのだろうが」
チクリ
「さて、アナタと話すにはどうすればいいのか。……ウマソウルとの交流には前例がある、ならば因子とも出来るはず、と思いたいが……」
祠の御前。
教官ちゃんと呼ばれるウマ娘の呟きに、言葉を返す『誰か』はいない。
四足の獣は微動だにせず。ただ静かに、見守っている。
≫130二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 13:19:23
「ねぇトレーナー、その変な怪獣のぬいぐるみ……のような物は何?」
「あーそれ、なんか蠢いてたから拾った」
「うご……!?本当に大丈夫なの?」
「まあ大丈夫なんじゃない?機械の類じゃないっぽいし、んなこと言ってたらネイチャちゃんがたまに抱えてるあれなんか喋るらしいわよ」
「……まあいいわ。トレーナー室に置きっぱなしだとなんだか気が散るから、あなたの家に持って帰っておいて」
「はいはーい」
「良いのか」
「まあ大丈夫でしょ、なんかあんたからはよくわからないけど……似たよーなのを見たような記憶があるのよねえ」
「似たようなモノ……?」
「いや何だろうね?よくわからないわ」
「……自ら言うのもなんだが壊滅的に怪しいぞ我は」
「まあ余計なことはしないだろうし、いいんじゃない?」
(こちらには来ていないようだが機械の彼奴はしょっちゅう破壊されているようだしな……)
「まあよい、身を寄せさせてもらえるのであれば感謝する」
「ん。ああ、そういえば名前聞いてなかったね」
「我は……うーむ、アジサイとでも呼んでもらおうか」
「アジサイ?ああ、紫だから?」
「そういう訳ではないのだが……まあ良い、宜しく頼むぞベガトレ殿」
「ほーい。まあたまに喋り相手になって頂戴な。まあ会話相手に貧してるわけじゃないんだけど……」
~数分後~
「かわいーいですねぇアジサイちゃん……」
「ううぬぬぬぬ、撫で繰り回すのをやめてもらいたいのだがアル殿!」
「やーんかわいいですねぇ……これからよろしくお願いしますねー」
「ぐぬぬう、ここに来たのは間違いだったかもしれない!」
じたじたと逃れようとするアジサイ。でも逃げられなかった。
運命(アホ)直属なのではといううわさを聞いたのでこっちに配属してしまおうかなということで拾った(ブラトレと悩んだ)
出ることもあるし出ないこともあるかもしれない……まあこいつも分体いっぱいあるだろうし(
≫133二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 13:24:39
「トレーナーさーん!!入りますよ!!」
ガチャりとドアノブを回す。
暖房の効いたトレーナー室は
やっぱりいつ来ても心地いい。
「トレーナーさん?」
「んむぅ……zzz」
驚いた、いっつも学園を走り回って
仕事に追われているトレーナーさんが、
お昼寝しているなんて。
「寝顔……初めて見たかも」
普段は見ることの無い長いまつ毛。
ほんのりと紅い唇。
「トレーナーさんもやっぱり女の子、ですね」
そんなことを思いながら椅子を持ってくる。
いつまでも見ていられる、
まるで大人になった自分を見ているみたい。
「私も大人になったらトレーナーさんみたいに
可愛くなれるかなあ……」
強くてかわいい、でもちょっと頼りない
おっちょこちょいな皆のお母さん。
でも、その裏で沢山頑張っているのを
私は知ってる。
「この資料……トレーナーさん、
最近、隈出来てたし……無理してたんだ……」
手元の資料の下に、あったのは昔プレゼントした私の勝負服デザインの手帳だった。
「少しだけ、拝見いたします……!!」
そういってパラパラとページをめくる。
134二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 13:25:17
お正月に、夏合宿。G1レースに、地方遠征。
「たっくさん、思い出作りましたね。
私、楽しかったです。でも、」
4月から12月にかけて、何度見直しても、
『休み』の日は1日も無かった。
思い出がいっぱい詰まった手帳というのは、
それだけ空欄が犠牲になっているということ。
「ちょっとだけイタズラ、許してくださいね」
そう言って私は手帳のポールペンを引き抜いて、
今日の日程にある文字を書き込む。
「今日のトレーニングはお休みです、
トレーナーさん」
トレーナー室にある、二人で買ったブランケットを二人を包むように掛ける。
「お昼寝のトレーニング頑張りましょうね、
トレーナーさん」
そうして、暖房なんかよりずうっと心地よい
トレーナーの体温に包まれながら、
私は意識を手放した───────
135二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 13:25:44
「ん……あれ、俺、なまら寝てたんべか」
お昼寝なんていつ以来か、
今月はクリスマスに、大掃除、そして何よりも
「有馬記念がある……、けっぱんなきゃ……」
そう言ってスペからもらった手帳を確認する。
「あれ、こんなの俺書いたべか?」
そこには普段使わないピンクのインクで書かれた、ちょっぴりかわいい丸文字。
─────────────────────
『今日はお昼寝トレーニング!!!』
「……ぷふっ……なにこれ、ふふ……!!」
136二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 13:26:55
お昼寝トレーニングって何だよ!!!
とか思いながら隣りで眠る担当を見る。
「気遣ってくれたんだ、スペ」
スペの頭をやさしく撫でる。
「んん……トレーナーさん……無理しないで……」
目元に雫が煌めく。
「そっか、心配、かけちゃったよなあ」
最近は忙しく、お出かけも全然していなかった。
たまには、こういうのも、良いかな。
「それじゃあ今日は二人っきりで
トレーニングするかな、」
そう言って、ブランケットを羽織って、
スペと身体を密着させる。
「目覚ましは……いいや」
おでこを合わせ、鼻先にキスをする。
「トレーナー……ひゃん……」
「どうか、いい夢をスペ」
だんだんと身体が暖かくなっていく。
スペの体温はどうやら高めのようだ。
「二度目のお昼寝、お休み、スペ」
〜『二度目のお昼寝』了〜
─────────────────────
普段はイタズラとか絶対しないスペが
トレーナーの為にちょっぴり悪さをしちゃう。
そんな、ある冬のひととき。
≫147二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 14:18:05
☆一目会ったその日から
わがなは「じゃりゅう・あこうかまじしさい」。りゃくして「あじさい」。
わがみはいま、てんぴぼしされている。……ぬくい。かくせいのとき、きたれり。
───タイキトレのトレーナー室
「……いやなんですかこれ」
「あれ、バントレさん知らない?最近映画にもなったカマキリライオンドラゴン。その邪龍エディションと言えば分かるっしょ」
「一向に分かりませんでしたね」
「うっそーん……世界進出も視野に入れてるらしいけどまだまだかー」
「……こういうのが好きなんです?」
「一目会ったその日から、って奴でねぇ……。ドベトレさんとこに一人暮らし記念って事で、すでに一匹渡してたり」
「布教活動に手を染める程ですか……たしかに目元に入る蒼にはかなりの洒落っ気を覚えますね」
「でしょでしょ?あ、ちなみにネイトレちゃんは別派生のカマライゴンが大好きでね?そっちはウマ娘の子らにも好評みたいよ」
「……このたてがみと鎌のような意匠には見覚えがある気がしたのはそちらでしたか。しかし私が聴きたいのは幾つかあるんですが、」
「分かった待って。当てるから言わないでね……!」
「……ふふ。楽しそうですね」
「自分、エンジョイ勢ですから。……『なんで濡れてるのか?』」
「正解です、一つ目はそれですね。乾かしてる最中ですか?」
「そそ、うっかりコーヒーの香りのするあじさいにしちゃってね……あ、あじさいってのは本名長いから略してファンからそう呼ばれてんのよ」
「なるほど、あじさい……だから慌てて洗って乾燥しているところだと」
「うんうん。でも『一つ目』ってことは二つ目以降もある?うーーん……降参!問題プリーズ」
「……やや投げ出すのが早いですがいいでしょう。とはいえ、問いを投げる前にこちらも答えを知ってしまったのですが」
「あれ、自分なんか言ったっけ?」
「予定していた二つ目は『この花はなんですか?』です」
「この花って、どれ?」
「いやいや、これですよこれ」
148二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 14:18:25
「……なにこれ知らない」
「そんな事あります!?」
「おぉ……ちゃんと根本から咲いてる。どうなってんだこれ」
「…….こんな仕様が搭載されているぬいぐるみなら取説とかに書いてあったんじゃないんですか」
「うんにゃ?これは射的の景品だったし、前に手に入れたのもゲーセンのUFOキャッチャーだったし」
「絶妙に裸売りしてそうな入手経路……!」
「……うんまあ、なるほどね。ぬいぐるみに花咲く事も、ある!」
「……モグワイって知ってます?」
「なにそれ、ギズモ?」
「知ってるじゃないですか。ちゃんと分かっておいた方がいいですよ」
「うーーーん、たしかに知らん間にバカスカ増えて警備員さんに一つ残らず討伐されてたら嫌だしなぁ……ありがとねバントレさん」
「いえいえ」
「……あのタイキトレさん。もしかしてこの子、太陽の方向見ていませんか?」
「かもしんない……実はひまわりなのかいお前」
……わがなは「あじさい」。ひまわりにあらず。
ひとめあったそのひから、こいのはなさくこともある。なおれんあいにはよくないはなことばがおおいあじさい、ちゅういすべし。
(終)
≫155二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 14:36:43
「……ようボノトレ」
「何マヤトレ、その背中に引っ付いてる寝てるのマヤノちゃん? 背負ってどこにいくつもりなのこのロリコ」
「ボノトレこそなんか寝てるアケボノちゃんに抱きかかえられてるけど……もしかして、動けないのか、それ」
「ふふっ、体格差があるとこういう時キクよね、うん」
「そうか。じゃあそういうことで」
「待ってマヤトレ。助けて。いや本当に」
「いいじゃんなんかこう……熊に抱きかかえられてる壺とか鮭とかみたいになってるけど、男冥利に尽きるって奴だろ。うん」
「それはそ……いや何を言わせる気!」
「自分で勝手に飛躍するなよー。じゃあお幸せにな―」
「待って、わりと本気で動けないんだよこれ!」
「なんかこう……アケボノちゃんの腕がジェットコースターとかの体固定するアレみたいになってるもんなぁ……」
「正直その……恥ずかしい……、さっきカレトレが来たけど無言で何枚か写真撮っていっちゃったし……まさかあの写真ウマスタとかに上げてないよね?」
「流石にそういうことはしないだろ……たぶん……」
「お、起きてボーノ!」
「むにゃむにゃ……えへへートレーナーさーん……」
「……そもそも、何があったらそうなるんだ?」
「……ちょっと書類整理してたら寝ちゃってたみたいで……起きたらいつの間にかアケボノに抱えられてた」
「抱えやすそうな寝方してたんだろうなぁ……」
「いや抱えやすそうな寝方って何さ」
「まあお前も最近根詰めて忙しそうにしてた様子しか見せてなかったしな。アケボノちゃんも心配だったんだろ。たまにはそんな感じで休んでる姿見せて安心させてやれ」
「…………急にまともなこと言わないで。でも、それは……そう、なのかな」
「そうそう。じゃあそういうことで」
「…………いややっぱ助けて! 別にこんな場所じゃなくてもいいでしょ!」
「自分で頑張って起こせー。じゃあ俺はマヤノを部屋に寝かせてくるから」
「待ってマヤト……(規制)、本当に行っちゃったよ」
「…………ん、あれ? 今手慣れてる様子で部屋に寝かせるっていったよねマヤトレ。でもマヤノちゃんの寮にボクらは入れない……」
「……………………もしもしマヤノのパパさん?」
この後紆余曲折あったものの最終的に親公認のロリコン野郎という風評が広がることになりなんかおかしくねぇかと静かに枕を涙で濡らすマヤトレでしたとさ
うまぴょいうまぴょい
≫162二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 15:22:59
「ネイチャちゃん!パパ公認なんだからもっとトレーナーちゃんは応えてくれてもいいと思わない!?」
「マヤノ……この点に関しちゃあたし、割とアンタの味方だよ」
「本当に!?ホントのホントに!?」
「おうともよ!ホントのホントのホントですとも!」
「じゃあどうすれば大人のキスできると思う!?」
「……うーーーーーーーん!」
まずは順当にほっぺから攻めていくのはどうかとアドバイスしましたとさ
うまぴょいうまぴょい
≫166二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 15:43:53
[(!)出遅れ]
ヒソヒソ……ヒソヒソ……
(ねぇ、ちょっと! ねぇってば)
(ん、どうしたのさ。図書室での私語は厳禁ですよ、って図書委員ちゃんに叱られんぞ)
(覚悟の上よ! じゃなくてあそこ、窓際の席よ。あれ、バクトレさんよね?)
(バクトレさん……あー、スプリンターの)
(そ。あの元気溌剌な学級委員長の担当トレーナーさん)
(見覚えあるな……うん、間違いない。サクラバクシンオー担当トレーナーだな)
(さっきからじー……っと窓の外眺めて動かないんだけど、どうしたのかしら)
(トレーニング風景でも見てるんじゃないか? 丁度どっかの教官がやってる筈だろ)
(でも、いまやってるのって中長距離路線のトレーニングのはずよ)
(……そうか。わかったぞ)
(わかったって、何が?)
(きっとスプリンターとしてだけじゃなく、マイラー、やがてはステイヤーとして担当を育てるつもりなんだ)
(……いやー、きついでしょ)
(……だよなー。じゃあ、誰か新しくスカウトするつもりとか?)
(そうかも……あ、でも今でも結構振り回されてるっぽいし、難しいんじゃないの?)
(確かにしょっちゅう引っぱられてるのを見るな……それならこの線もナシか)
(何でだろう……あ。バクちゃんだ)
(誰だよバクちゃんて)
(バクシンオーさんのことよ。クラスメイトからそう呼ばれてるんだって。こっそり私もそう呼んでるの)
(ふーん……お、声かけてる)
トレーナーサン! モウ、イネムリナンテ、モハンテキデハアリマセンヨ! ……ムニャ。ン、ゴメン、バクシンオー。ツイ……
「「……居眠りしてただけかい!」」
「そこ、図書室ではお静かに!」
「「ゴメンナサイ」」
(了)
≫170二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 15:51:42
「…私のアルバム、か。」
学園内で一人佇みながら、ファイトレこと私はひっそりと考えていた。
(私の思い出ね…。)
そんなことを思いながら、私はその話をファインに持ちかけられた時のことを思いだした。
「過去のアルバムね…」
「トレーナーの小さな頃の写真とかってあるかな?…私、すっごく気になるの。」
ファインからのキラキラとした目によわりつつ、私は過去を振り返ってないと返事した。
「…残念なことなのだけど、過去の私の写真はないよ。家とはとうに縁も切れてるだろうし、一人でいた頃はそんなこと考えなかったから。」
昔の事を振り返りつつ、私は
「う〜ん…、じゃあ、トレセンに来てからの写真でアルバムを作ろうよ♪」
「トレセンに来てから?…まあ、それならいくつかあるだろうけど…」
「折角だからトレーナーさんが選んでね♪」
「…ああ、分かったよ」
「…とはいえ、こう簡単に選べるものではないな。」
ウマホのデータから写真を眺め、スライドしながら選ぼうとするが、どうしてか中々選べなかった。
「今まで悩むこともなかった…いや、そもそも考えたことなんてなかったか。だが他人に聞くものではないだろうし…」
───ファインとの写真はもちろん、一人の時に撮られたものや、他のトレーナーと一緒に撮ったもの等色々あった。
(…そうだな、私も思えば多くの人と関わったものか。ファインだけじゃない。)
…その事が、何だか少しだけ嬉しいと感じたのは私の気の迷いでもないのかもしれなかった。
「はは、随分変わったな…」
171二次元好きの匿名さん21/12/05(日) 15:52:17
───それから時間が経ち
「…トレーナー?」
「…」
呼びに来たファインは、死んだように静かな寝息で壁に体をもたれかけて眠るトレーナーの姿を見た。手元を見たファインは
「…えへへ、選んでたんだね」
「…」
…彼女の手元にあるウマホ、その画面には色んな写真が選ばれていたのだった。ファインは、そんなトレーナーにそっと触れる。
彼女のひんやりとした左腕と、わずかに温かみを持った顔に、ファインは口元を緩めながら触れているのだった。
短文失礼しました
過去のアルバムはないけど、今のアルバムを持つことになったファイトレです。彼女と関わった人達の写真はきっと乗っているでしょう。
軽く寝落ちしてますが、基本彼女は眠りは浅いタイプで分かりやすい物音一つで目が覚めます。つまりss中で彼女は…
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part530【TSトレ】
≫2前スレのお題でーす21/12/05(日) 16:32:28
ある日の夕暮れ。私はちょっとした用でトレーナー室に行っていた
「トレーナーさん、ちょっと聞きたいことが」
ドアを開けて中を見ると、そこには机に突っ伏して寝ているトレーナーさんを見た
「寝てる……珍しいものを見ちゃったかな、これは」
本当にこんな姿は初めてだ。思い返すといつもトレーナーさんは少し気を張っていて(そんな素振りは周りには見せず、むしろふんわりしてる様に見えていただろうけど)、私や担当達の子の前で居眠りするようなことはなかった
いつも仮眠らしきものを取っていたとしても、だれか来るとすぐ起きる。それがトレーナーさんのいつもだったけど、今日ばかりはぐっすり眠っている
……厚着してるから毛布を掛けたら逆に暑そうだ
「寝てると本当に無防備だね、貴方は……」
顔をまじまじと近づけても起きない。寝息と一緒に背中を上下させ、その瞼は固く閉められている。
こんな姿を見せるということは、最近漸くリラックスできるようになってきた、ということで私も少し嬉しい。
けれど、せっかく恋人が来ているというのに寝られっぱなしというのもほんの、ほんのちょっぴり面白くないため、少しだけ悪戯してから帰ることにしよう
そう思って、私はその人の唇に私の唇をつけた
「よい夢を、眠り姫様」
私の用事は火急の用事ではないから、後回しにしよう。そう思ってトレーナー室を出る
あなたが無防備に眠れる日々が、これからも続いていきますように
「……起こしておいて言うセリフじゃないでしょ……」