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このページは「おれバカだから言うっちまうけどよぉ…」スレに投稿されたSSをまとめるページ(スレpart816~820)です。
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目次
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part816【TSトレ】
≫15二次元好きの匿名さん22/08/12(金) 21:36:40
おい(押し戻す)
はい?(とぼけて見せる)
野菜はいらん。肉をよこせ
はい(野菜コロッケを差し出す)
おい!(怒ってみる)
はい…はいぃ……(しくしくと泣き出す)
な…泣かんでもいいだろう(困惑する)
はぃぃ…ぃ…(涙を増やす)
うう…分かった。それをよこせ(コロッケを受け取る)
はい…!(笑顔になり、野菜2割増コロッケを差し出す)
≫18二次元好きの匿名さん22/08/12(金) 21:56:47
「ふんふんふん〜」
ケーキ。それは脂質、糖質、カロリー、欲望…その他諸々をめいめいに詰め込んだ、悪魔としか言いようのないスイーツ。
しかしその『ケーキ』という甘美な響きだけで、人は容易に堕ちるのだ。
今ここ、マンハッタンカフェトレーナー室でも、戦いの火蓋が切って落とされようとしていた。
「豆は…あった」
ミルで豆を挽き、フィルターをセットして豆を入れ、沸かせた湯を注いで蒸らし、待つ。その間に部屋には慣れ親しんだ香りが広がる。
「……うん。成功」
にこにこと満面の笑みを浮かべて、抽出に成功したコーヒーを机に置き、冷蔵庫から紙箱を取り出す。
『Châteraisé』
そう書かれた紙箱の中には、ショートケーキと濃厚ベイクドチーズケーキ、シュークリームが入っていた。
慎重に取り出していると、扉が開き一人の来客があった。
「やあやあ黒カフェさん。お元気かい」
「タイキトレさん、こんにちは。ティータイムの準備はできてますよ」
おっほうとソファに尻を沈め、皿に分けられたシュークリームを自身の前に寄せる。
「ありゃ、黒カフェさんふたつ食べるの?」
「ああ、いえ。これは…」
そう言って部屋を見回しながら、「影さーん、影さーん」と声をかける。それに笑いながらタイキトレは
「そんなお化けじゃあるまいし、出てくるものなの?」
「………ふう」「ひゃっっ」
もやあっとした叢雲のようなもやと共に、薄い輪郭がタイキトレの後ろに現れると、そっと耳へと息を吹きかけた。
19二次元好きの匿名さん22/08/12(金) 21:57:47
「誰、誰なの!」
後ろを振り向きながら迅速に縄を構えるタイキトレ。しかしそこには誰もいない。
「……ショートケーキ」
「影さんの分ですから。フォークどうぞ」
「ありがとうございます」
目をキラキラと輝かせながらイチゴの乗ったショートケーキへと向ける、藍色のボブカット、大きな耳、両耳ピアスを開けたさサブトレーナー、影カフェの登場だ。
「え、……え!?」
目をめずらしく白黒させながらタイキトレが影カフェを見つめる。一方影は、まるで宝物のようにそっとショートケーキを持ち上げ、じいっと見つめている。
「あの……え?どうやって出てきたの?」
「それはこう…タイキトレさんの存在明度操作を数倍濃くしたというか…百聞は一見にしかずですね。影さん、できますか?」
「…あ、はい」
ショートケーキに意識を奪われている影カフェを一旦呼び戻すと、彼女の輪郭が空気と一体化していく。瞬きした瞬間、どこにもいなくなった。
「はえ〜…すっごい。どこにも居ないね」
「私、影カフェ。今、タイキトレさんの隣にいますよ」
またしても耳に息を吹かれ、背筋が凍る。本当に向こうの世界からの息吹のようで、とても冷たい。
「そりゃ!」
一か八か、縄を投げつけると見事にかかったようで、見事に胸の部分が強調される形で縛り上げられた影カフェが浮き出てきた。
「今解くからね〜。ちょいと松たか子」
せっせこ結び目を解くタイキトレの対岸で、えもいえぬ切なさで胸をかきむしる黒カフェ。
「や〜それにしてもすっごいねえ今の。どうやるの?」
「こう……そんなに意識することはないですよ。深呼吸して交感神経を鎮めるみたいに、自分の『今ここにいる』っていう意識を沈めていくんです。すると……ほら」
消え去ったと思った影カフェは、後ろからタイキトレの耳をそっと撫でつけてやる。
「ほう〜。すっごい」
「偶然の産物ですが。それより…ケーキ、食べましょう」
20二次元好きの匿名さん22/08/12(金) 21:58:14
トントン、と目がトびそうになっている黒カフェの肩を叩いてやると、ハッと意識を戻す。
「ケーキ、い頂いてよろしいでしょうか?」
「あ…ああ。うん、食べよう。タイキトレさんも、シュークリームどうぞ」
「ありゃ、これはこれは。じゃあ羅針盤…じゃなかった。ご相伴に預からせていただきます」
いただきます、と三者三様のスイーツを頬張る3人。
ケーキを食べ始めてから、食べ終わってしばらく経っても影カフェははっきり見えたという。
タイキトレ曰く、『やーすごかったよ。解語之花って感じ?そんなヒトがケーキもくもくしていたずら好きなのはどっか、気が合いそうだねぇ」とのこと
おしまい。
wiki見てたら黒カフェさんとタイキトレさんの仲がいいとあったのから思いつきました。
影カフェはシャトレーゼのショートケーキを触媒にした場合に限り確定召喚できます。加えて甘いものに目がないので基本なんでも喜んでくれます。かわいいですね。
最後にタイキトレさん、黒カフェさんをお借りしました。エミュの方の自信が皆無ですので道頓堀にスパイラルダイビングさせてもらいます。
≫87二次元好きの匿名さん22/08/13(土) 21:08:04
ロブトレの育成方針
「私のトレーニングについてですか?ええ、簡単なものであれば教えますよ」
「ふふ、ロブロイが秋の三冠を取ったのに特別なトレーニングだったり、思ったよりもハードではない、あまり勝てなかったときとあまり変わりがない、と感じられましたか?」
「そうですね、まずかつてのロブロイですが、あの頃はまだ体が出来上がっておらず、きつめのトレーニングは難しいものでした」
「ですが、成長した今のロブロイならこのトレーニングよりもさらにハードなものにも問題なくこなすことはできるでしょう。それにロブロイは落ち着いている子で、私のトレーニングにも信じてしっかりとこなしてくれますので、嫌がることもありません」
「その上でハードなトレーニングをしなかったのは、彼女の体が明確に出来上がっている、する必要がない、と言えるほどになっているというのがありますね」
「あ、いえいえ、それは緩いトレーニングをすればいいわけではありませんよ。キツすぎず、それでいて緩すぎない、そのために細かな工夫は常に考えています。それこそ、日々変わっていく彼女の体を見続けたうえで、ですね」
「そうですね、最初の頃はやりたくてもできなかった、そして成長した今はやれるけど無理にはやらなかった、というのが正しいでしょうね」
「その上で、どうして秋の三冠を取ることができたか、ですか?ふふ、それは……」
「彼女は最初からずっと、私の英雄、だったからですよ」
以上、ロブトレの育成方針でした。結構前のスレ(確かpart812?)であったそれぞれのトレーナーの育成方針を見てのものです。
ロブトレはハードなものはせず、基礎通りのトレーニングを行っています。
ただ、その中で少しずつその日その日、またそのウマ娘ごとに合わせて細かな工夫をしている感じです。同じ運動量でも少しずつ違うのです
そしてこのトレーニング内容は、実は実馬のロブロイのトレーニングとも同じ感じなのですよね
「同じ調教量でも‘‘やりたくてもできない’’のと‘‘する必要がない’’のでは違うんだな」というのは名馬物語から藤沢調教師からの言葉で、調教の観点を改めて考えさせられたそうです
ちょっとそのあたりも踏まえて、ちょっと書いてみました。
以上、短文失礼しました。読んでくださりありがとうございました。
≫156二次元好きの匿名さん22/08/14(日) 18:18:30
イクトレ「いくお、はあしえ」(ビチビチ)
イクノ「ダメですトレーナーさん。塩分摂取量が規定値を大幅にオーバーしています。日本酒もダメです。これでは心身共に被害が及びます」
イクノ『これらを食べれない方が心身に悪い。離してくれ』
イクノ「ダメです。認められません」
イクトレ「いくお……」
イクノ「しかしここに、あぶみ本舗謹製塩分85%カット、及び味はそのままの梅干しを用意しました。これでいきましょう」
イクトレ「いくぉ!!!」
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part817【TSトレ】
≫9二次元好きの匿名さん22/08/14(日) 21:02:10
「同志Bこれは」
「同志Aよくぞ聞いてくれたこれは最新のAI使ったイラストアプリその名もUMA・Iだ」
「ほうワードを入力するだけで勝手にイラストを出力してくれるのかすごいな」
「だからこのように……普段女物を拒否するトレーナーにあんな衣装やこんなコスプレを着させることも可能なのだ」
「もこもことしたドレス姿からから露出度が高いビキニまで、ほほう勝負服入れ替えももなかなか」
「おっと見せられるのはここまで……C100の目玉の一つなんでな楽しみに待っていてくれ」
≫10二次元好きの匿名さん22/08/14(日) 21:06:42
トレセン地下帝国C100 い-UCHI おしながき
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≫21二次元好きの匿名さん22/08/14(日) 22:55:00
「「ひぃっ!」」
「なんだ、そこまで怖いか二人共」
雨雲のせいでやや暗い外と、明かりのほぼない光景が映るテレビ。借りてきたホラー映画の鑑賞をしていたドベトレ、ウオトレ(女)、ファイトレ(女)ら170cm組は、恐怖で怯えるドベトレとウオシス、表情を僅かに緩めながら見るファイ女という構図が出来ていた。
「落ち着け、単なる女の幽霊だろう。」
「なんで落ち着いてられるんだよぉファイトレ(女)…」
「(ガタガタガタ)」
「私は暗闇とか不意打ちには慣れてるからな。アンブッシュ如きでは驚かんし、これくらいでは怯えんよ。」
耳をぺたんと倒して苦言を呈するドベトレ、震えて縋り付いてくるウオシス、知らんとばかりにストローでドリンクを飲むファイ女。
「ただの後ろから忍び寄って襲う典型的なパターンじゃないか。王道故にだろうが、最初にやり始めたのは…流石に分からんか」
…ビビり散らかす二人を横目に、ドリンクを入れに席から立ち上がって僅かに外すファイ女。ちょっと目を離した隙にくっつく二人。
「なあこのあと…」
「き、来ますよね…」
──画面の主人公が触られた瞬間、二人の首筋に這う冷たい感触。それは、まるで幽霊が本当に現れて触れてきてるかのようで…
「ヒュッ…」
息が止まる。ワンテンポ遅れて二人は──大音量で悲鳴を発した。途中でポンと叩かれて悲鳴を止める。
「なんだいきなり、私の手を幽霊のとでも誤認したか?とりあえず真ん中のスペースを開けてくれると助かる」
「あっ…ファ、ファイトレ(女)…」
「よかったです…(ぶるぶる)」
ドベトレとウオシスの間に腰を下ろすと、手を回してくる二人。どうやらアレは相当応えた様子。
「もう終わるまで抱きついてます…」
「…好きにするといいさ。」
…当然というかなんというか、見終わってからも暫く引っ付いていた。ついでにガチで怖くなって暗闇で眠れなくなったらしく、一応見せた責任としてドベトレも巻き込んで一緒に眠るファイトレ(女)とウオトレ(女)の姿もあったとかなんとか。
短文失礼しました
前スレのホラーネタより恐怖する二人と恐怖心がどっか行った女の図です。まあ暗闇で一人野外で寝るとか散々してたので…
そして170cm組で一緒に寝る光景、多分真ん中はファイトレ(女)かウオシスで、ドベトレは端っこそう(女二人に囲まれたら、ねぇ…)
≫110二次元好きの匿名さん22/08/16(火) 22:14:17
ギム「青いの、白いの、娘よ、ちゃんと肉を食え。肉こそ人が生きる糧だ」
202「あ……あざっす」
V「うおお!!肉だ!肉!」
ウオシス「あ……ギムレットさん、ありがたいんですが……あの、親父さんの分は?」
親父(おいギムレット。俺の肉はどこだ)
ギム「ボウズ、お前も漢ならばここで肉を譲れ。食べ放題だからいくらでも食えるだろ」
親父(なら唐揚げとホルモンとハラミを食わせろ)
ギム「任された」
≫136二次元好きの匿名さん22/08/17(水) 12:19:54
「11バック、Jバックってのは基本的には簡易版革命だな。そのターン中の強弱をひっくり返すというローカルルールの一種だ。利点としては3から順当に進めていった場合の手札消費を捗らせられるという点、高レベルカードを投げつけられる前に事前に防ぐ、逆に革命中に高レベルカードを消費したい時……まあ色々あるな」
「この手のローカルルール、起源がわからないものが多いですわね」
「まあそういうもんだろうしな、そういう許容幅の広いゲームだから後からカードに意味を追加できるというのがある」
「ちなみにさーブラトレ、11バック適用の勝負でJで革命起こしたらどうなるの?」
「……どうなるんだ? 革命返しの必要カードが11より上の数字になるのか……?」
「……何を参考すればいいかわからないのはローカルルール故の悲哀だな」
≫140二次元好きの匿名さん22/08/17(水) 13:07:36
「…….11バックって?Tバックの親戚じゃないの?」
「魔ルド!貴方それブラトレと黒ルドの前で言えますの!?」
「でも獅ルドさんの下着はCスt」
「セクハラ!」
「なぁフクトレ、魔ルドは何をいいかk」
「テイトレ。知らない方が良いことってものが世の中にはありましてよ」
「というか、元男なのに何故元々女性の獅ルドの下着を……」
「……なんでか、普通に元々女性のトレーナー用更衣室に案内されて……見ちゃっただけだよ?」
「なら心に秘めといてくださいまし!」
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part818【TSトレ】
≫37二次元好きの匿名さん22/08/17(水) 22:47:27
『バケ~、バケ~』
『た、助けて……!』
『あらあら~、少々おいたが過ぎていますね~』
『グ、グラトレさん!』
『此処は任せて貰いましょうか~』
『お、お願いします!』
『バケ~!』
『……では、さっくりと行かせて貰いましょうか~──駆けろ』
『──万緑叢中』
『バケ~!?』
『……おやおや、先程言いましたよね? さっくりと行かせて貰いますと~──卍解』
『万駿叢中緑一陣』
『バ、バケ~!?』
『──終わらせます』
「……グラトレはまだ気絶してるの?」
「苦手な幽霊と遭遇したからね……」
「うなされてる訳ではなさそうだし寝かせてたらどうかな?」
「そうしましょうか」
38二次元好きの匿名さん22/08/17(水) 22:47:40
「でも造花セイトレさんが居て助かりました」
「い、いえ私は運んだだけですよ」
「いやいや、造花さんの次はグラトレさんと5㎝差しかないスぺトレさんですからね」
「幾らウマ娘パワーが有っても運び辛いだろうしね」
「……だけど、まさか温泉で怪異と遭遇するなんてな」
「うっ、すみません……」
「ま、まあ、あまり気にしないでください」
「うん、真っ先にグラトレの尻を触りに行ったスケベ霊は流石に転セイトレと関係無いんじゃないかな……」
「ううっ、あの霊消える前に俺のお尻も触って行った……」
「げ、元気出してエルトレ……」
「……でも、凄かったですね除霊」
「……そうだね」
「尻を触る霊に気付いてグラトレが意識を飛ばした直後だったよね黒カフェさんが来たのは」
「……凄かったねケツパンチ」
「霊が憑いて触っていたグラトレの尻にケツパンチが当たった時は何処かで別の怪異が叫んでいた気がするよ」
「あれ? ウチの担当に風評被害が行った様な気が……?」
「気のせいじゃ……無いかな?」
「ま、まあ、取り合えずグラトレが目を覚ましたらもう一度温泉に入ろうか!」
「そうですね、身体も冷めてしまいましたし」
「今度は大丈夫かなぁ」
「今度は黒カフェさんからお札を貰いましたし大丈夫ですよ」
「……ま、大丈夫だろうさ」
「それじゃあ今度はゆっくり温泉を堪能しますかね」
「お~!」
その後お札が貼られていない脱衣所で下着が全てマイクロビキニになる怪異が発生したのは別の話
うまぴょいうまぴょい
≫55二次元好きの匿名さん22/08/18(木) 00:04:57
「……トレーナーさん? トレーナーさんからハグは珍しいですネ?」
「うんにゃ。ただ今日はこんな気分」
「どういう気分デスかー? ショーミーユアフェーイス?」
「だから、こんな気分」ギュウ
「ンー……。オーケー!」
「オッケーかーい。……あんがとねタイキ」
「ノープロブレム! オゥ、もしかして子守唄のデバンですね!?」
「ちょっと違う」
以上、遅筆なりに色々書き溜めてたら今日(昨日)の報道で色々吹っ飛んだ人です。多くは語らないけど実馬の頃から好きでした。
≫65二次元好きの匿名さん22/08/18(木) 07:34:30
──ふぁさりと纏めていた髪を解く。黒髪黒目のウマ娘は、その長い髪を揺らしながら鏡の前に座った。
「これもこれで手入れは大変といえば大変なのよね。すっかり慣れてしまったと言えばそうなのだけど。」
そのウマ娘──キタトレは、シャンプーを手で泡立てて髪を労りつつゴシゴシと丁寧に洗っていた。
長い髪はヘアアレンジするには良く、時々髪型を変えて(弄られて)おしゃれやら変装することもそこそこなのだ。
「〜♪」
勿論時間はかかる。が、そんな手間も込でやってるのだから文句はないどころか寧ろ楽しんでさえいた。
シャワーで洗い流し、念入りにリンスをつけてから体をボディソープできちんと洗って纏めて流す。
「…」
水分を吸った髪の毛は重く垂れ下がる。ウマ娘パワーをもってすれば大したことはないのだが、これが人の身であればその重みを持て余すのは間違いなかっただろう。キタトレは立ち上がって手首につけていたゴムを唇にくわえ、長い髪を纒めようとする。
(やば…大分遅くなっちゃった。あんまり一人は好きじゃないんだけど…お化けとか出そうで)
…そんな風呂場に入ってくる一人の人影。ちょっと怖がりな女性トレーナーが、珍しくとても遅い時間帯に来た訳である。
「…あっ」
そして彼女は見てしまった。お湯の水面に映る真っ黒な影、化け物の如きそれは一瞬だが彼女に霊を連想させるには十分だった。
…不運だったのはその日の天候が大雨で、丁度そのタイミングで雷が落ちたことだろう。キタトレも彼女の足音は聞こえなかった。
「ヒィィィ!!!」
脱兎の如く風呂場から逃げ出す彼女。雷とさっきの幽霊(と誤認したキタトレ)のコンボはパニック状態に陥らせる。
勿論キタトレも誰かが出入りしたのには気づいたが、周りの状況的に追って気にかけることではないと踏んだ。
「着替えを忘れたのかしら…」
まさか幽霊と誤認されたなどとはつゆ知らず、髪を纏めて湯船につかり、温かい感覚を満喫するキタトレ。
──後日、トレセンの風呂に幽霊が湧いたと極一部で噂が広がっていた事を知って、ようやく何が起こったのか把握するのだった。
短文失礼しました
風呂と怪談で一つ、卍解ネタはBLEACH分からんのでパスさせてもらいます…。髪をほどいたキタトレが幽霊に勘違いされる話。
ここまで適応してるのに男性としての人格もきちんと残ってるキタトレ。こいつも大概性別詐欺ではある。
≫90二次元好きの匿名さん22/08/18(木) 18:18:49
尻のデカい和食料理人は語る
セイブルコンボで仕留められたメカ邪竜は不思議と鉄臭さが消えて美味しく調理出来ると──
……しかし我々には疑問が残った
どうしてセイブルコンボを食らったメカ邪竜は鉄臭さが消えるのだろうか?
その疑問にケツがデカい和食料理人はこう答えた
フグの卵巣の糠漬けは解毒方法が不明でして~、同じ様にコレもまた鉄臭さが消える理由は不明なのですよ~
……我々は理解した
美味しかったら良いじゃない
これが食の真髄なのだと──
≫109二次元好きの匿名さん22/08/18(木) 21:21:01
ここで一旦CM
「クスクス、ロレトレおねえちゃん☆ そんなに顔真っ赤にしちゃって★ かわいくてかわいそう~★」
「そんなマベトレ様……おやめになさって」
「意地を張ってないで受け入れて女の子になっちゃおうよ~★ マーベラスに☆」
メス堕ちの階段を登らされるお嬢様!?
マベトレxロレトレ
「あら、いつもの生意気な態度は一体どこにいったんですのマベトレ様」
「そのロレトレおねえちゃんごめんなさい~」
「謝っても無駄ですことよ今回こそはわからせてあげますわ」
それとも王道のメスガキわからせ!?
ロレトレxマベトレ
あなたはどちらを選ぶ?
実際にあったエピソードからねつぞ…創作ストーリーまで多数収録
また会場限定エピソードも少しご紹介
「マヤトレおにいちゃんはもちろん私を選ぶよねー☆」
「マヤトレ様はわたくしを選びなさりますわよね」
「……ま、まてお前ら」
ロリになってしまった同僚に迫られたマヤトレは一体どうする!?
お嬢様とメスガキ(それとイケメン)が織り成すちょっと変わってしまったトレーナー生活
『さんきょうの日常』
初回限定生産はランダムで写真が一枚封入
好評予約受付中
はい、せーのトレセン地下帝国社
≫118二次元好きの匿名さん22/08/18(木) 23:57:35
「グラァスッ! 落ち着くデース!! グラァァァスッ!!」
「くっ! 離しなさいエル!」
「いいから落ち着けデース!!」
「貴女の……貴女のトレーナーが同じ姿だったら! エル、貴女は耐えれるのですか!?」
「エ、エルのトレーナーさんがデスか? ……おおうっ」
「隙有りです!」
「ノオッ! グラス待つデース!!」
「……どうしたのエル? そんなに慌てて?」
「Oh! トレーナーさん実は! ……トレーナーさん?」
「うん、どうしたのエル?」
「あっ、その……」
「困り事?」
「…………エルは」
「?」
「エルはプールにスタミナトレーニングしに行って来マース!!!!!」
「エル!? エルッ!?」
「ノォォォォォ…」
「ど、どうしたんだろうエルは……」
その頃
「さあ、日焼けのケアを致しましょうトレーナーさん」
「あの、グラス? 目が怖いのだけど?」
「しっかり……オイルで焼けた肌の保湿をしましょうね~」
「グラス? グラァスッ!?」
うまぴょいうまぴょい
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part819【TSトレ】
≫41二次元好きの匿名さん22/08/20(土) 17:25:01
「諸君、身長とスリーサイズは好きか」
「大好きに候」「数字だけでエッを感じられる」「まさに数字の魔術よ」
「ではこの数字を見たまえ諸君。今回はあの芦毛のウマ娘だ」
「152-82-57-81!」「美しい……」「儚さも感じる」
「ちなみにこちらの数字は公称されたものであるため実際の数字と異なる場合があるので注意したまえ」
「公称とは?」「我々には見えぬものを見る必要がある故」「おそらくどこかに書いてあるのだろう、たぶん」
「まず胸、数値としてはDK4トップタイになる。だが全体でみれば中央に近い数字だ」
「大きくも小さい、小さくも大きい」「すでにえっち」「スケベ」
「次にウエスト。細めだが間違いなくある」
「たまに増えてるよね」「やめるのだテイトレ殿、そんな風に人前でムニムニするんじゃないのだ」「ああ、脳を焼かれているものが……」
「最後にヒップ、胸よりちょっとだけ小さいところに癖を感じる」
「目に見える範囲で同じくらいの数字が並んでいるという奇跡」「えっちえっち!」「脳みその活動が委縮しておられる?」
「これに152という身長を合わせる……するとどうなる」
「宇宙が広がる……」「えっちっち」「身長小学生と同じくらいな時もあるとか今の子供発育凄くない?」
「これが我々が普段接しているテイトレという者だ。最近は元気になったが、まだまだ見守っていかねばならぬ」
「我々は陰から彼らの幸せを守るもの」「守護らねばならぬ……」「それが我ら影たるものの定め」
「では本日はここまで」
「「「散!!」」」
「……フクトレー、なんかあのあたり変な影いなかった? っていうか、もしかして人じゃないやつ?」
「……まあ無害な奴らだ、放っておけ」
≫52二次元好きの匿名さん22/08/20(土) 18:40:55
べつにおっぱいなんて無くてもいいじゃないですか
───────そう、パチタマは語る。
乳にレゾンデートルを求めるなんて、愚の骨頂ですよ。あんなのは飾り、虚飾の極みです。
───────どこか、悟るように言う。
本当に大切なのは心。感謝の思いなんです。人々はそれを忘れちまってるんですよ。
───────しかし彼は、心の中で悔やんでいた。
そんなんじゃ…………ねぇだろ!彼の求めた、乳の極みは!!
彼は『感謝』した。彼と関わる全てのトレーナー。彼の担当であるタマモクロス。その親友、その他全てのウマ娘へと。
それを重ねる。幾重にも、幾重にも。
祈り、拝み、構えて、打つ。
その一連の動作を、何度も、何度も、気が幾億年先へと遠くなろうとも、ひたすらに感謝をし続ける。
そうして彼が今日も4万を溶かして、パチ屋から帰還した時。
彼は───────音を置き去りにした!!
≫77二次元好きの匿名さん22/08/21(日) 00:06:00
ウオトレ(親父)のバッグの中身
- 財布(予備)&連絡先
- 鍵
- ハンカチ
- 水
- 筆記用具&手帳
- レースに関する理論書
- ジャージ
- 常備薬や絆創膏、ガーゼと言った医薬品
「おお…意外と中身は整ってるっすね」
「「意外と」って何だ「意外と」って。これでもチームの代表でトレーナーだからな。ある程度の備えはしているぞ」
「先輩がそこら辺しっかりとしてるのは昔から知ってるっすよ…ところで、化粧品とかは持ってないんすか?」
「日焼け止めならあるが……化粧品は持ってないぞ。というかあれって外で使うのか?「先輩、準備をしましょう今すぐに。大人の嗜みっすよ」お、おう…」
男の頃からバッグの中身は割と整っていたりするウオトレ(親父)。
化粧品?知らない子ですねぇ…テールオイルなら違いがわかるけども化粧品についてはまだまだです
≫80二次元好きの匿名さん22/08/21(日) 07:20:10
マルトレバッグの中身
タブレット端末
スマートフォン
デジカメ
ポケベル
Switch
ハンカチ
交通安全のお守り
鍵束
リップクリーム
モイストヒーリング系絆創膏
「化粧品とかないの?」
「いや別に化粧してないし……」
「化粧水は!?」
「元から朝と風呂上がりにつけるけど外出中つけないし」
「う……ウワァァァァァァア!!(発狂して倒れる)」
≫88二次元好きの匿名さん22/08/21(日) 10:00:16
おはようございます
カバンの中身は面白そうなのでロブトレのも置いておきますね
- タブレット
- スマホ
- ノート、筆記用具
- ストップウォッチ
- ハンカチ
- お財布
- 携帯裁縫セット
- 化粧道具
- 本(ロブロイからおすすめされた本、日によって異なる)
- お化粧ポーチ
「さすがトレーナーさんです。カバンも整理されていますね」
「ふふ、ありがとうございます、ロブロイ」
「裁縫セットは予想通りですが、ノートは二冊あるんですね」
「ええ、一つはロブロイのトレーニング用ですが、もう一冊は思いついた衣装のデザインをいつでも描けるように常に持っているんですよ」
「あ、私がおすすめした本も入っていますね」
「ええ、ロブロイのおすすめする本はどれも面白いですからね。今読んでいる本もですね……」
「はい!そのシーンは……」
≫89二次元好きの匿名さん22/08/21(日) 10:51:56
キタトレの鞄の中身はこんな感じ(常時持ち歩いてるもの)(ぶら下げれるポーチが別にあるのでスマホとかはそっちに入れてる)
- メモ帳と筆記用具
- 化粧品セット
- 医療品(絆創膏とか消毒液、常備薬)
- 甘味(主に一口キャンディ)
- 予備バッテリー兼充電器
トレーナーとして仕事してる時はここにタオルやストップウォッチ、タブレットとかが追加される感じ。
「正直な話すると、腰につけたポーチだけとかで外出することも時折あるわよ?その場合はスマホと財布、ハンカチと最低限の化粧品くらいね」
「えっ?」
「メモとか鍵とかってスマホで代替出来ちゃうのよね。まあこんな軽装で出る時は遠出とかしないから困ることはないのだけど」
≫91二次元好きの匿名さん22/08/21(日) 13:11:04
タマトレの鞄の中身
•スマホ&ガラケー
「スマホあるのにガラケー?」
「ガラケーは仕事用、スマホはプライベート」
•46スロのメダル&4パチの玉
•特殊景品&お菓子
•6.5号機必勝パチスロマニュアル
「トレーナー?」
「ほら、タマお菓子全部持って行っていいぞ!チビ達も好きだろ!」
「トレーナー?」
「次行くぞ!次!」
•サイフ
•メモとボールペン
•充電器&ケーブル
•タオル&ウェットティッシュ
「まあ、普通やな」
「この辺は特に言うことを無いぞ」
「知っとったけど化粧品とかは無いんやな」
「朝顔洗えば十分じゃない?」
「トレーナー?因みにトリートメントとかは」
「リンスインシャンプー!固形石鹸!」
≫97二次元好きの匿名さん22/08/21(日) 17:58:43
共通はこんなところかな?
- トレーニング用タブレット(もしくはノート類)
- 細々としたお菓子数個(夏の間は塩分補給飴)
- 財布
- 応急処置セット
ブラトレ
※デッキ
※髪ゴム
「……トレーナー、なんでデッキが入っているんだ?」
「いや今日の夕方ブルトレと一戦交える予定だし」
「家に帰ってからやれ」
ベガトレ
※星座早見表
※ミニクッション
※最低限の化粧用品
「寝るときに敷くことで顔に跡がつかない!」
「額に跡がつくのはみっともないわ」
「ネイトレにまで噴出されたのは流石にショックを受けたわよ」
バントレ
※予備の仮面一枚
※ネイルセット
「爪の保護は大切ですからね。私の場合はほどほどに飾りをつけるので十分ですが」
「そういえば以前仮面が真っ二つに割れたときに瞬時に取り出したのはこれっスか」
「備えあれば患いなしという言葉の通りですよ、バンブーさん」
≫100二次元好きの匿名さん22/08/21(日) 18:31:48
グラトレ(独)の鞄(巾着)の中身
- お昼のお弁当
- 艶紅
「あまり物が入ってないんですね~」
「茶道具や化粧水はトレーナー室にも常備していますからね~」
「では財布等は着物の中でしょうか~」
「ええ、ええ、着物は意外と収納出来るものですからね~」
グラトレ(独)の着物の中身
「胸元」
- ペンとメモ帳
「帯」
- スマホ
「袂」
- 袂落とし(財布、名刺入れ、鍵束を取付)
- ハンカチとティッシュ
- 懐刀(銃刀法に抵触しない刃渡り)
- 小型GPS発信機
- ツェルト
「……トレーナーさん?」
「どうしましたかグラス?」
「GPSは私が持たせましたが……何故袖から短刀とツェルトが……」
「小さい刃物は色々と便利ですからね~、それにツェルトは雨風を凌げるので助かるんですよ~」
「……迷子でビバークしないでください……」
≫107二次元好きの匿名さん22/08/21(日) 20:13:21
ある日のこと。生徒会室に入ろうと扉の前に立つと、何やら話し声が聞こえてきた。
「それで、勘違いされやすいんだけど。だいたい効果が出る前にやめちゃったりとか、方法が間違ってたりして……」
「成程……それでリッキーちゃん、具体的にどういうことを続ければいいの?」
会話内容と声色からして、おおよそ推察が出来る。
トレーナー君と、コパノリッキーだろう。
……生徒会としては、一定の監視をしておきたいウマ娘の一人なのだが。主にファン感謝祭の一件等でだが。
とはいえ、楽しそうな会話の邪魔をするのも不味い。
一先ずは話の一区切りを探すべく、黙って聞くことにしよう。
「うん!それこそ身の回りを綺麗にするとか、観葉植物を置いてみるとか、そういった簡単かつ手軽なことも良い結果を招くから!」
「ふむふむ……それなら簡単に出来るかな?」
「あ、そういえば今困っていることって……」
「それは……あ、お風呂関係とか、そういうこと教えてくれるかな?」
一瞬嫌な予感を感じてドアノブに手をかける。
「成程!それならやはり大事なのは換気!風水的に湿気はNGだけど、お風呂は身を清めるって意味で大事なんだ!
出来るなら昼間は窓を開けておくとか、それこそ換気扇を回して換気とかそういうことからも厄を払い運気を呼ぶ、そういうことの積み重ねが開運に繋がるんだよ!」
「成程……」
筆記具を走らせる音、納得したような声色。
だがしかし、そろそろ入らねばならない。
扉を開けると、そこにいたのは案の定メモを取るトレーナー君と楽しげなコパノリッキー。
「あ、ルドルフ!ちょっとね、お話ししてただけだから!気にしないで!」
「そうそう!ちょっとルドトレさんの相談に乗ってただけなので!」
108二次元好きの匿名さん22/08/21(日) 20:14:34
二人の正しい申告に耳を傾けたあと、一言発する。
「それはわかっているとも。ただ……」
「ただ?」
「こういった個人的な相談については別に構わないが、自作のチラシの配布や掲示については事前に許可を取ること、だ」
少しだけ釘を刺し、風水とある意味相性の良すぎる彼女がどうなるかを考え、私は少し悩ましげに席に向かうのだった。
ということで一本
天然だけどロジカル寄りな魔ルドと、統計的だけどマジカルな風水って相性良いと思うの
≫185二次元好きの匿名さん22/08/22(月) 17:30:13
「もうすぐ夏が終わる」
「終わるとどうなるんですのブラトレ」
「知らんのかマクトレ。地獄が始まる」
「そうなのフクトレ?」
「さあ…俺はあくまでフク専属だからな…なあブラトレ、そんなに地獄なのか?」
「地獄どころか辺獄だぞ?一気に夏休みが明けることによって負荷が一瞬で3倍4倍になるし。夏が明けるってことは重賞がまた再開するだろ?」
「ワ…ワァ……」
「テイトレが泣いてしまいましたわ!」
「どうすんだブラトレ。泣いたぞ」
「…行くか、焼肉。俺が奢るぞ」
「ワァ!!」
「復活ッ!テイトレ復活ッッ!!」
「やはり焼肉ですのね。いつ出発するんですの?私も同行しますわ」
「マクトレ院」
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part820【TSトレ】
≫105二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 19:10:45
「何でなんだよ…テイトレ…お前…自分が何やったかわかってんのか!?」
「おやめなさいブラトレ!」
「黙ってろマクトレ!コイツは…よりにもよって…」
「…仕方なかったんだよ…ッ!!」
「うるせえ!仕方ない訳ねえだろ!?!?」
「…とにかく落ち着けブラトレ。こうなっては何も進まん」
「…ッ…分かったよ…でもな…テイトレ…許さねえからな」
「…あれは仕方なかったですわ」
「んなんで許されるはずねえだろ…」
「俺の楽しみにしてた日本酒3人で俺が来る前に開けやがって!」
「だって…だってマクトレが最初に開けようって言ったし…」
「知りませんでしたもの!私は悪くありましぇんわ!」
「酔ってるだろお前ぇ!」
「そんなブラトレだってガチギレしてますわよ!まだ半分あるじゃないですの!」
「……だから落ち着けって。オラ」(砂肝炒め突っ込む)
「「もぐぅ!?」」
「ごめん…ごめんねブラトレ…ヒグッ僕なんて…いない方が……うぅ…」
「なーかせた!なーかせた!ブラトレがテイトレ泣かせましたわ!先生に言ってやりますわ!」
「バッカお前やめろ!!この前は水着コレクションさせられたんだぞ!!」
「あ、メール…『浴衣、楽しみにしててくださいね』だと。エスパーじゃん…」
皆んなで酒ゴクゴク……
「「「「逃げたいですわ!!」」」」
≫119二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 20:59:33
ロブトレの耳かき
これは、ロブトレがウマ娘になってすぐのこと……
「ん……っ……これは、難しいですね……」
「おはようございます、トレーナーさん……?あの、トレーナーさん、どうしましたか?」
「ん?ああ、ロブロイ、おはようございます。いえ、その、少し耳かきを、と思ったのですが……」
耳かき……それは日常的に行う身体のメンテナンスでもある。
耳の中の垢を取る行為であり、これを怠ると聞こえづらくなったりもする。
そして、その耳かきをいつものように行おうとしていたのだが……
「あ、そうですよね。トレーナーさん、ウマ娘になったから耳の位置も変わってしまいましたから……」
「ええ、頭の上というのはなかなか上手くいかないものでして……」
そう、今の私は数日前にウマ娘になってしまったばかり、当然かつてあった耳はなくなり、頭の上にフサフサとした大きな耳が生えているのである。
横ではなく頭の上についているとなかなか耳垢を取ることができず、先程まで悪戦苦闘していたのである。
現時点でウマ娘から人に戻ったケースはなく、今後もこの体で付き合っていくことを考えると早めに日常的な事もできるようになっておいたほうがいいと考えてしているのだが……
120二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 21:00:46
「ふふ、自分で耳かきをするのには少しコツがいるんですよ」
「そのようですね……頭の上にあるだけではなく、毛で覆われているのもまた困難にしているようですし、どうしたものか……」
そう思い悩んでいると、ロブロイは少しおずおずとした様子で
「……あの、トレーナーさん……もしもよければ、私が耳かきをしましょうか?」
「ロブロイが?いいのですか?」
「はい、いつもトレーナーさんにお世話になっていますから、私に任せてください」
「……ふふ、それならお願いしましょうか」
「!はい、トレーナーさん!では、頭をこちらに乗せてくださいね」
ロブロイの言葉に甘えて彼女の膝の上に頭を乗せる。
彼女の柔らかながらもウマ娘として確かな力を感じられる太ももを感じられる。常に彼女の足は確認しているが、こうして頭を横にすることでもまた異なる感覚が感じられるものだ、と思わず思考がトレーニングに行ってしまいそうになる。
今は耳かきをしてもらうのだから、そのようなことは考えず、リラックスして、と思い目を開けると……
「……なんと言いますか、こうして見つめられながら耳かきをする、というのは恥ずかしく、感じますね」
「そうなのですか?耳かきはずっとこうしてしてもらっていたので、恥ずかしい、と感じることはないと思いますが……」
人の耳が左右にあるのに対して、ウマ娘の耳は頭の上にあり、耳の穴は前側にある。
その関係で耳かきをしてもらうとなると仰向けでしてもらうことになる。それは当然のことではある。
しかし、膝枕されながら仰向けになるということは相手の顔とまっすぐ見つめ合うことになることでもあり……
その状態で耳かきをしてもらう、というのはなんともこそばゆいものを感じるものでもあった。
しっかり私の顔(正確には私の耳ですが)をよく覗き込むようにして見つめてくる。
先程まででも近くに感じられていた彼女の顔がより近くなり、なんだか私の更に奥深くまで見つめようとしているようで、より恥ずかしくなってくる。
そしてそんな私の感情に合わせるかのように……
122二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 21:01:16
ぴく、ぴく
「ん、ふふ、トレーナーさんって耳がよく動きますよね」
「え、ええ、そうなのでしょうか?私はあまり意識していないのですが……」
「はい、今も小刻みに動いて、ふふ、なんだか恥ずかしそうにしているみたいで、可愛いですね」
「ひゃっ!ロ、ロブロイ……」
ピクピクと動いてしまう私の耳になんとも形容しがたい感覚に襲われる。
まっすぐと彼女の顔は見れるのに、彼女の手は私自身の死角から触れており、突然の気持ちよさでより自身の感覚が研ぎ澄まされる。
ウマ娘になってから自分でもこの耳を触ったりはしたことはあるが、ロブロイの優しい手付きで触れられるとなんとも気持ちよさと暖かさが感じられる。
これは……なんとも……
「よく動く耳はこうして優しく撫でると落ち着くものなんですよ」
「ん……ふあ……ロブ、ロイ……」
「少し溜まっていますね。私たちの耳は毛に覆われていますから、毛の間にも溜まったりするんですよ」
カリ……カリ……
私の様子には気にかけることなく、ロブロイは耳かきを始める。おそらく彼女の中でスイッチが入っているのであろう。
ロブロイの顔ははっきりと見えるのに、手の動きは見えず……だけど見えないその手が私の耳を優しくかいているのが奥底から感じられる。
耳の奥から垢を少しずつ、少しずつかいていく。その少しずつ垢が
とれていく感覚が心地よく感じられる。
ああ、これは……ロブロイの暖かさが感じられる。頭の後ろからも上からも、そしてまっすぐ見つめられるその真剣であり、温かみのある視線からも……
123二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 21:01:52
「……ふふ、たくさん取れましたね。トレーナーさん、ウマ娘の耳になってからあまりできていなかったんです……ね……」
「ん……あ……」
「あ……」ゾクッ
暖かさと気持ちよさで体の力が抜けて夢心地になっていると、どうやら右耳が終わったようだ。
ピコピコッ、と耳が自然と動いてしまう。やはり耳垢が取れたことで先程よりも鮮明になっている。
「あのトレーナーさん……次は左耳をしてあげますね」
「ええ、ではお願いしますね……?」
次は左耳、ということであったが、どうしてでしょう、先程よりもロブロイの顔がより近くに感じたのは……
カリ……カリ……
「こちらの耳も溜まっていますね……ふふ、きれいにしてあげますね」
「ん……ふぁ……」
先ほどと同じようにロブロイが丁寧に私の左耳を掃除していく。
ただ先程と違うのが、ロブロイの顔が近いためか、先程からロブロイの言葉が……息遣いが……すぐ近くで感じられる。
きれいになった右耳にささやきかけるように言の葉を紡いでいく。
左耳はロブロイの丁寧な耳かきが、右耳はロブロイの囁きが、ロブロイのぬくもりとともに感じられる。
これは、いけない……体の力が……抜けて……
124二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 21:02:31
「ふふ……トレーナーさん、とても可愛いです」
「ロブ……ロイ……ん……気持ち、良い……です……」
サラ……
耳かきをしながら優しく髪も梳いていく。
以前よりも長く、つややかになった髪を丁寧に、一つ一つ慈しむように……
音も、視界も、暖かさも……今、このときはすべての感覚がロブロイを感じている。
この暖かさが心地よくて……ずっと、このまま……
─────────────────────────────────
「トレーナーさん、終わりましたよ……トレーナーさん?」
「すぅ、すぅ……」
「トレーナーさん、眠っちゃったんですね」
トレーナーさんの耳かきを終えて声をかけると、ちょうどそのタイミングで眠っていました。
まだウマ娘になったばかりで、今までと変わった体での生活、その上で私のトレーニングのために毎日夜遅くまで頑張ってくださっていて……
「トレーナーさん……いつもありがとうございます」
問題ないように振る舞っているけど、それでもトレーナーさんだって突然体が変わってその体に慣れることも難しく、ずっと疲労が溜まっていたのでしょう。
トレーナーさんが耳かきに苦戦しているのを見て、少しでもトレーナーさんの力になれば、と思ってこうして提案をしたところもあります。
……正直、耳かき中のトレーナーさんはとても体の力が抜けていて、すごく可愛らしくて……そんなトレーナーさんを独り占めしたいな、なんていう気持ちもありましたが……
125二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 21:03:02
サラ……
安らかな寝息を立ててるトレーナーさんの髪を優しく撫でる。
この同じウマ娘である私でも羨むようなつややかな髪も、ピコピコと感情を頻繁に伝えてくれる耳も、以前のトレーナーさんとは全く異なるもの……
それでもいまもそこに変わらずトレーナーさんがいることが伝わる。
どれだけ姿が変わってもいつも私のことを優しく、そして心の底から信じてくれている瞳は変わらないのです。
「そんなトレーナーさんだから、私も信じて走り続けれるんですよ」
物語の英雄のようになりたい、子供のようなそんな夢を、トレーナーさんは笑ったりはせず、それどころか素敵な夢だと言ってくれて……
トレーナーさん、あなたがずっと私を英雄になれる、いえ、トレーナーさんにとって私は英雄だって信じてくれるから、私も私自身を信じて走れるんです。
まだまだ一緒に伴走してくれるクリスエスさんのようにすごい走りはできないですが……
それでも、一緒に物語を紡いでくれるトレーナーさんがいるから……
「きっと、トレーナーさんと一緒に紡ぎますからね、私とあなたの英雄譚を……」
安らかな寝息を立てるトレーナーさんの熱を、音を、世界すべてがトレーナーさんと私だけのように感じる。
これもまた、きっと私たちの物語の1ページなのだから……
「ですが、トレーナーさんの耳かきは、これからもさせてくださいね」
あの可愛いトレーナーさんは他の人には見せたくない……
そんなほのかな独占欲を秘めながら、また1ページ、私たちの物語に紡がれるのでした。
≫138二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 21:39:21
黒鹿毛長髪の髪油
「やはり難儀しますね~」
そんな風に少々困ったかのように小言を言いつつ手を動かすグラトレ。
その動かしている手の先には珍しく髪留めの装飾を全て外した状態の長い長い黒鹿毛の髪が帳の如く広がっていた。
此処はトレセン学園のプールの更衣室。
先程まで泳いでいたプールから上がり濡れた身体や髪をタオルで拭き着替え終わった所。
後は髪留めで髪を留めるだけだと言いたいがそうもいかない、塩素で傷んだ髪のケアが必要だ。
その為に髪油を塗りたい所だが……長い髪はそれだけで塗り辛く苦戦するのだ。
「こればかりは洗髪と並んで慣れませんね~」
ウマ娘となる前には縁が無かった髪の手入れ、それも急にこんな長髪となると苦戦も必至だろう。
それでも綺麗にしていると喜んでくれる担当の為、丁寧に髪油を塗り込んでいく。
そんな時グラトレの前に独りの救世主が現れた。
「あら? グラトレさん?」
「おや? ウオシスさん?」
グラトレと同じ様に長い長い黒鹿毛の髪を持つ救世主もといトレーナー。
ウオシスさんが声を掛けてくれたのだ。
「あらあらウオシスさんも水練に来られたのでしょうか~」
「あっ、いえ、実は忘れ物を取りに来ただけです」
そう言うウオシスの手には確かに小さな巾着袋が一つ。
コレをきっと探しに来ていたのだろう。
「その手に持たれている物でしょうか~」
「はい、無事に見つかって良かったです!」
「それは良かったですね~」
そして予想通り探し物は既に見つかっていた後だったらしい。
それなら手伝う必要も無いので再び髪への髪油塗りへと専念を開始する。
139二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 21:39:34
「…………あの~、グラトレさん?」
「はい? どうされましたでしょうか~」
「私が塗りましょうか?」
「はて?」
グラトレが髪に髪油を再び塗り始めて直ぐにウオシスさんから声を掛けられた。
そしてウオシスさんから出た言葉は髪油塗りを手伝うと言う話。
有難い話ではあるがどうしたのだろう?
「ちょっとグラトレさんが困っている様に見えましたので……あっ、要らなかったら言ってくださいね!」
「いえいえ難儀していた所でして~、お願いしても良いでしょうか~」
正に渡りに船と言った話だ。
普段から長い髪の手入れをしているウオシスさんなら間違いは無いだろう。
「はい! 任せてください!」
「ふふっ、お願いしますね~」
そんな元気なウオシスさんの返事に思わず笑みが浮かぶ。
そういえば以前ウオシスさんは皆の髪を触って周っていたと聞いた気がする。
……もしかしたら髪を弄るのが好きなのだろうか?
「長いと大変ですよね」
「ええ、ええ、この長さとなって大変さが良く分かる様になりましたよ~」
「ふふっ、グラスさんも長い髪をお持ちですしね」
「ええ、大変だとは聞いていたのですが~」
そんな会話に華を咲かせつつウオシスさんは私の髪へ髪油を塗り込んでいく。
やはりグラスから教えられて始めたばかりの私と比べると手際に違いが有るのだろう。
このままいけば私が普段掛ける時間よりだいぶ早い時間で塗り終わりそうだ。
140二次元好きの匿名さん22/08/23(火) 21:39:48
「……これで……よしっ、です!」
「これはこれは、助かりました~」
そしてウオシスさんからの終了宣言と共に私の髪への髪油塗りは無事に終わったらしい。
手で髪の端を持ってみれば髪油によって潤い溢れる見た目へとなっている。
後は髪留めで髪を留めれば終了だ……それも中々大変ではあるのだが……
「…………」
「ウオシスさん? どうかされましたでしょうか~」
さて、と髪留めを手に取ればウオシスさんからの視線が向いている事に気が付いた。
どうやらウオシスさんは何かを言おうか躊躇している様子。
ならばと思い此方から聞いてみる事とした。
「……その……良いでしょうか?」
「はて、何をでしょうか~」
「えっと、髪型を色々と試してみたいなと思いまして……」
ウオシスさんが躊躇していたのは髪型を弄ってみたいと言う話。
なるほど、先程思い出した通りやはりウオシスさんは髪を触ってみるのが好きなのだろう。
他のウオトレの方達には私程の長髪は居ないので少々珍しいのかもしれない。
……それなら答えは一つだろう。
「別に構いませんよ~」
「良いんですか?」
「ウオシスさんには今お世話になった所ですからね~」
髪油塗りという時間を取られる事を助けて貰ったのだ、髪型を色々弄られるくらいならば問題は無い。
そう判断し了承と共に髪留めをウオシスさんに渡して後ろを向く。
「では、最初はポニーテイルから始めますね!」
そしてそう言って嬉しそうに大きく尻尾を振るウオシスさんは私の髪を纏め始めるのでした。
うまぴょいうまぴょい
≫163二次元好きの匿名さん22/08/24(水) 10:31:47
『背負い背負われ』
「おわーっ!?」
合宿の休憩がてらと訪れた夏祭りの帰り。後ろから素っ頓狂な声が聞こえたかと思えば、私のトレーナーが突っ伏して倒れていた。
「……大丈夫か?」
何もないところで転ぶやつではないと、とりあえず手を差し伸べる。
「あー大丈、夫じゃねえな。ぶっちぎれてるわ」
手を取り立ち上がったトレーナーが、鼻緒が無残にちぎれた下駄を拾い上げ、ぷらりぷらりとぶら下げる。珍しく互いに着物を着たらこれだ。
「この砂利道を素足で歩いていくのはなかなかに大変そうだな……」
「どうする、まだ距離はありそうだが」
そう聞くとトレーナーは唸り始める。見てくれは少女のそれだが、内面は今でも変わらぬ大人のままだ。
「んー、んんー……こっ恥ずかしいところもあるが、背に腹は代えられんな。背負ってくれると助かる」
「良いだろう」
そう答え、しゃがんでトレーナーに背を向ける。
「……助かるけど即答で良いのか?」
「あんたを放っておくわけにもいかんだろう。それとも私はそんなに薄情者だと?」
「そんなわけないさ、ブライアンはいつも優しいからな」
そんなことを言われるとむず痒くて仕方がない。これ以上要らんことを言われる前に、乗ってもらわなければならない。
「……やっぱり置いて行く」
「あーそれは困る!」
人を背負う、というのもそう何度も機会があるわけではない。時折けがをした者を助けるときに人を背負うということもあるが、今最もかかわっているチームメイトたちは全員怪我をすることなく、元気に練習へと取り組んでいる。
それ以外でいうのであれば、恐らくは子供を背負うことくらいだろう。そういったファンサービスを数人のウマ娘はしているらしいが、私はそういったことは苦手だ。愛想よく振舞うのはどうにも馴染まん。
で、そのように私にとって特に求めているわけでもない貴重なおんぶの機会が今である。しかもそれが、私のトレーナーと来た。
「そういえば背負われるとか何十年ぶりだろうなぁ」
「大の大人がそう何度も背負われるというのもないだろうからな」
「あーでも最近ネイトレは背負ったぞ、なんかよくわからん現象で」
「……トレセンは一体どうなってるんだ」
今更ながら、本当にどうなってるんだ。こいつを含めたトレーナーたちがウマ娘になったことといい、トレセンではおかしなことしか起こらないのか。
164二次元好きの匿名さん22/08/24(水) 10:32:00
じゃりじゃりと靴と小石の擦れる音。ゆさゆさと揺れる、背負ったトレーナー。
誰かの熱が常に背にあるというのも、新鮮なものがある。そうふと思ったときに、幼いころの思い出が朧げに蘇る。
「お袋もこういう気持ちだったのだろうか」
「ん、ブライアンのお母さんがどうかしたのか?」
「お袋は走りすぎて眠りそうな私を、背負ってくれたことがあった」
疲れ果てた私をやさしく背負い、夕暮れ時の街を進むお袋。きっと安心しきっていたのだろうか、私はいつもそういったときにすやすやと寝息を立てていたようだ。
「優しさと愛だったんだろうな、その安心感のもとは」
「……そういうものか?」
「まあ子を思う気持ちってのはいろいろあるだろうけどな」
「じゃあ、あんたは今安心感を覚えているのか?」
ふと思ったことを口にする。我ながら何を言っているのだという気持ちもあるが、どうせこいつ以外に誰も聞いていないだろう。
「そうだなー、まあ安心はできるな。何せ、俺の愛バってわけだしな」
「……人のいるところでは絶対に言うんじゃない」
色恋沙汰は苦手と公言しているくせに、たまにこうやって好意をぶつけてくる。そのたびに私がむず痒い気持ちになるのを、こいつはわかっていないのだろうな。
「冗談冗談。……ま、ブライアンに背負ってもらって不安を感じるってのも失礼だしな!」
「その言葉を聞いて振り落としたくなってきた」
けらけらと笑うトレーナーに、不敵な笑みを返しながら嘯く。
先ほどの仕返しだ。
「やめろブライアン、それは間違いなく腰をやる」
「ふっ、冗談だ」
きっと今鏡をのぞけば、こいつは冷や汗の垂れた顔をしているだろう。
別にこいつが直接言わずとも、どういうことを考えているかはだいたいわかる。だが、態々確認したかったのはなぜだろうか。
ちょっとでも“そういうこと”を聞くと目を輝かせるマヤノに聞くのは癪だ、今度ローレルにでも聞いてみようか。
ふと空を見上げれば、雲に隠れていた月が顔を表す。静かに歩き続ける私と、トレーナーを優しく照らす月光は、束の間のひと時を優しく照らしていた。