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このページは「おれバカだから言うっちまうけどよぉ…」スレに投稿されたSSをまとめるページ(スレpart801~805)です。
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目次
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part801【TSトレ】
≫47二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 19:49:48
「何泣いてますのブラトレ。バニーガールやレースクイーンの撮影で履きましたでしょう」
「俺は水着用の、その、下で済ましたんだよ!バニーガールはともかくレースクイーンもフクトレみたいにどうにもならないやつじゃなかったし!」
「ぶっ飛ばすぞ」
「バニーガールはともかくってすごい発言だね」
「露出度とか諸々で言えばそうとう上位のコスプレですのにね」
「まー覚悟しとけ。この調子だとお前もいつか着けるだろ」
「え……?た、例えば?」
「…スリットの深いチャイナドレス、レオタード……あとは派生形にはなりますが80~90年代のファンタジー衣装なんかも怪しいですわね」
「でも俺たちモブトレはブラトレにそこまで露骨に過度な露出のある衣装を着てもらうのは反対だ!!!」
「うわっ!どこから湧いた!?」
「そーだそーだ!!健全かつ健康的エロスを要求するー!!」
「結局エロスを求めるの……?」
「流鏑馬!!チアガール!!競泳水着!!サイクルスーツ!!」
「お前ら俺たちの担当の衣装もそういう目で見てたのかー!?」
「否!!俺たちはあくまでお前たちに着てほしいのだ!!!!着させられなきゃ絶対着ないような衣装をぉ!!」
「フンッ!!」マワシゲリー
「ありがとうございます!!!!!」マワシゲラレー
うまぴょいうまぴょい
≫51二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 20:21:05
A「モブトレ地下帝国会議を始めます!」パチパチパチ
B「今日の議題は!ズバリタマトレに何着せたい!?」
C「ハイハイハイ!俺はパチにえぐいスリット入ったチャイナ服着て欲しい!!チャイナ服に貧乳もこれまた乙なものでな…」
D「俺…最低だけど…許されないだろうけど…小タマにマイクロビキn「つまみ出しなさい」ヤメローシニタクナーイ!!
A「悪は去った。俺はなぁ…黒タマには浴衣を着て欲しいんだ…ちっちゃいタマそっくりな黒タマとタマが2人でリバーシブルの浴衣を着る光景はまさに絵画だよ」
ワイト「ワイトもそう思います」
B「猫には…うん。黒縦セタショートパンツだな。あれで小タマやタマモクロスを膝枕しててほしい」
ワイト「ワイトもそう思います」
E「データキャラの私の分析では…タマトレプラグスーツ概念というものがありまして…」
ABC「「「それだ!!!」」」
ワイト「ワイトもそう思います」
ちくわ大明神「ちくわ大明神」
ABCE「「「「誰だ今の」」」」
≫56二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 20:50:41
書道中のグラトレ(独)とモブトレ
モブ「グラトレさん居ますかー?」
グラ「は~い、居ますよ~」
此処はグラトレのトレーナー室。
和様の物なら大概有るんじゃないかと実しやかに囁かれている場所である。
そしてそんなグラトレの部屋に訪ねて来たモブトレもまた和様の道具を借りに来た一人だった。
モブ「失礼しまーす」
グラ「どうぞ~」
モブ「すみませんグラトレさん、お借りしたい物が~……?」
訪問者と部屋主の遣り取りを済ませたモブトレは本題である頼みたい事を告げながら部屋へと入ったのだが
何故か当のグラトレは此方に背を向け畳の上に正座したままにしている。
モブ「?」
此方に背を向けたままのグラトレと何故か部屋の半分を侵食している畳に疑問を抱きつつもモブトレはグラトレへの方へ近付く事にした。
モブ「……グラトレさん?」
グラ「ああ、申し訳有りませんね~、丁度手が離せない所でして~」
モブ「えーっと、何を……ああ、なるほど」
此方に背を向けたまま畳に正座するグラトレが何をしているのか。
疑問の答えを得るべくグラトレの前を覗いたモブトレは納得がいった。
真剣な面持ちのグラトレの足元には硯が置かれ手には筆が握られている、そしてグラトレの前には大きな和紙が広げられていた。
……つまりグラトレは書を書いていたので此方に背を向けたままだったのだ。
58二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 20:50:51
モブ「書道ですかグラトレさん?」
グラ「ええ、そうですよ~……ですが、読み辛いと言われてしまいまして~」
そう語るグラトレから少し離れた畳に失敗作なのだろうか数枚の和紙が置かれていた。
そしてそこに書かれている文字を見てモブトレは読み辛いと言われた理由が分かった。
グラトレが書いたであろう『不退転』と書かれた書は達筆と言える物だ。
しかしその文字は崩し文字であり、一般的な綺麗な文字とは言えない物だったのだ。
……まあ、知らない人が見たらパッと読める様な代物ではないだろう。
モブトレ自身も担当ウマ娘が書道を嗜んでいたので何とか分かったくらいなのだから。
モブ「たまたま知っていたので僕もすんなり読めましたが、普通の人は崩し文字なんて読み辛いですよね……」
グラ「そうですか~?」
……どうやらグラトレさんに自覚は無いらしい。
しかしそうなると一つの疑問が湧いてくる。
モブ「……普段の業務はどうしているんですか?」
グラ「グラスは問題無く読めているのですが~、事務の方にはパソコンで打てと言われまして~」
……まあ、そうなるな。
それがモブトレの感想だった……
59二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 20:51:08
グラ「それで~、お借りしたい物とは~?」
モブ「あっ、実はですね……」
取り合えずグラトレの文字の事は置いておき本題である借り物へと話を戻す事にした。
正直モブトレにはどうしようもない事なので仕方無い。
グラ「……ふむふむ、それでしたらあちらの戸棚の方に入っていますよ~」
モブ「あちらですね」
グラ「好きに持って行って構いませんので~」
モブ「ありがとうございます」
どうやら無事に借りれる事となりホッと胸を撫で下ろす。
グラトレが貸し渋る事が無いのは分かっていたが、担当にお願いされた事なので万が一借りれないと担当が悲しむのだ。
モブ「それではお借りしますねー」
グラ「どうぞ~」
再び此方に背を向け書を書き始めたグラトレに後ろか借りる旨を伝える。
しかしグラトレは書の方に神経を集中させているのだろう、返事は若干上の空気味だ。
そんなグラトレの背中を見ながら「凄く集中しているなー」なんて軽い感想をモブトレは抱いていたのだが
珍しく無防備なグラトレの背中にモブトレはフッと悪戯心が芽生えてしまった。
60二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 20:51:23
モブ「……上手く書けそうですかー?」
グラ「私的には書けているのですが~、モブトレさんにはどう見えますでしょうか~」
何気も無しに書を書いているグラトレへと近付いて行く。
グラトレ側からも書いた物を見て貰えないかと声が掛かりより自然にグラトレの背中へとモブトレは近付く事が出来た。
そして十分近付いた所でモブトレは腕を伸ばし……
モブ「……」ツツーッ
グラ「うひゃあ!?」
グラトレの背を指でなぞったのだった……
背をなぞられた驚きのあまり筆を落としてしまったグラトレ。
そんなグラトレを見ながら下手人であるモブトレは、思いの外可愛らしい反応をしたグラトレにちょっと性癖が壊れそうになった。
グラ「クッ!」
しかしそんなグラトレの可愛らしい反応をモブトレが噛み締めれる時間などあまり無く。
少し耳が赤いグラトレが、何処からともなく取り出した薙刀の刃がモブトレの首の右側に押し当てられる事となったのだ。
モブ「……その、出来心でして……」
グラ「うう~っ」
モブ「……あの、謝りますのでこの刃をどけて頂きたく……ヒッ!?」
冷や汗をダラダラと流し、突発的なその場の思い付きで行動した数秒前の己をぶん殴りたいと思いながら命乞いをするモブトレ。
そんな命乞い中のモブトレの首に今度は"左側"から右側の薙刀と同じ冷たい感触が伝わって来た。
グラス「何だか分かりませんが~、説明を頂けますか?」
そんなモブトレの後ろには何時の間にか来ていたグラスワンダーが薙刀をモブトレの首に押し当てる形で立っていたのでした。
……その後、和菓子詰め合わせを買って来る事を条件にモブトレは許されたとかなんとか
≫67二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 21:48:44
梅雨時期の晴れた日は暑い。湿度がカラッとした暑さを蒸し暑いサウナへと変貌させる。勿論、皆涼しい服装を身に着けていた。
サラシを巻き、半袖半ズボンのドベトレもその一人。勝負服みたくファスナーで前が開けられるそれを開けて顔を手で扇ぐ。
「あつい…」
それでも暑いものは暑い。屋外で立っていたドベトレは、ふと向かってくる見知った人影に声を掛けた。
「ウオシス!こんな日に長袖って暑くないか?」
「私は大丈夫です、日焼けしてはいけませんし、皆さまに選んでもらった薄い服なので涼しいです!」
「おう、ならいいが…」
「それに、マッスルと言って汗をかいてるリャイトレさんとかの方が暑そうですし…」
この暑さだというのによくやる話である。リャイトレのマッスルへの執念はサウナ以上ということだろうか。
しかしまあ暑い。涼しい格好をしているとはいえ、ドベトレとウオシスから注意力と思考を奪いに来る。
──瞬間、二人の背筋をさらっと撫でる…いや、そわせるようにつつっと冷たい何かが触れた。それぞれ悲鳴をあげる。
「ひゃぁっ!!…」
「ッッッゥ!!!」
振り向きざまに反射で振られたドベトレの腕を掴み、抑え込む人。その顔はよく見たことのある…
「なんだ、二人共いい反応をするじゃないか。」
「ファイトレ(女)…」
「…むぅ…なんでやったんですか?」
「ははは、ちょっとした悪戯心というやつだ。…とはいえ、すまなかったな。」
さて、まあ和解する…というか、二人共別に許してはいるがそれはそれとしてやられた以上はやり返したくなる人の性。
「!…私の背中をなぞるのか。とはいえ、大して反応も…」
「ファイトレ(女)さんの体、ひんやりしてます…」
「…じゃあ、この暑い中なら丁度いいな」
「…好きにしたらいいさ」
…ファイトレ(女)の低い体温による冷感を味わった二人だった。
短文失礼しました
ファイトレ(女)に二人の背中をつつってやってもらいました。ファイトレ(女)に対してつつーはそもそも出来る…のかこれ?(感知されるし多分やった瞬間にガチで格闘技決められそうな)暑い時期はひんやりしてる人達は触れると冷感を味わえそう。
≫72二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 22:15:33
『砂の桜冠』
「はぁぁぁああああああ」
トレセン学園の練習場をタッタッタっとリズムよく、そして軽快に一人のウマ娘が駆けていく。
彼女の名はサクラローレル。幾度とない怪我や挫折を乗り越え、今期三強の一角に数えられるまでになった不屈のウマ娘である。
その姿を彼女と同じサクラ型の瞳越しに見るウマ娘が一人。夏日に照らされた栗毛を鮮黄色に輝やかせ、肩口ほどに揃った柔らかな内巻きと頬の両脇にロール状に巻かれた髪が特徴的な。そして背丈は他のウマ娘の胸元ほどしかなく、一見するとどこかの貴族の娘さんかと思えてしまう。
しかしながら、"彼"が着ているスーツとその胸元に光るトレーナーバッチが歴としたトレーナーであることを証明していた。彼は今練習場を駆けるウマ娘サクラローレルの担当トレーナーロレトレである。
サクラローレルがゴール板代わりのヒシアマゾンの等身大パネルを通過する。と同時に「ピッ」という音を立てロレトレは手元のタイマーを止める。
「トレーナーさんどうでしたか?」
「良いタイムですわ。これなら次のシーズンも十分ですわね」
「ありがとうございます」
春の重賞ラッシュが終わり、サクラローレルとロレトレは来るべき次のシーズンに向けての調整中であった。
ロレトレから渡されたドリンクを飲み、サクラローレルは練習場を見る。練習場では今も数々のウマ娘たちが自己トレーニングから集団トレーニングまで様々な練習をしている。その様子を見たロレトレは何かを言いたげそうなサクラローレルに話しかける。
「どうかいたしましたのローレルさん」
「あの……トレーナーさん私と併走してみませんか?」
「併走……ですか?」
「無理にとは言いません。ウマ娘になったトレーナーさんって担当と一緒に走る方が多いですよね。それが少し羨ましいなと、でも走ることで悪い影響も出たりする方も多いので……」
「そうですわね……やりましょうローレルさん。併走ができるようになればより直接的な指導ができますから」
「いいのですか」
「わたくしならご心配なく。それにこの口調も慣れましたのよ」
73二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 22:16:01
――――――――――
「これがっ憧れだったトレセン学園のジャージですの! とコホン。とは言えいくらジャージでも女性用と思いますと恥ずかしいですわね」
開幕何かを口走ったロレトレは若干頬を赤らめながら、トレセン学園指定のジャージに身を包んでいた。身体が変わり必需品のスーツや服などは自身の体格にあったものを用意したのだが、運動用のしかもウマ娘の運動に耐えられる服は持ち合わせてなかった。
そこでサクラローレルの助言により学園においてある予備のジャージを貸してもらうことになった。さすがはというべきかは、今の小さなロレトレにもピッタリと合うサイズがあったことであった。
「トレーナーさんシューズはどうしましょう」
「シューズはイクトレ様謹製の蹄鉄が打ち込んである自前のものがありましてよ。『ウマ娘になったからには……』とついでに作らされましたの」
「イクトレさんもちゃっかりしていますね」
「ですわね」
ロレトレはシューズに履き替えるとコツコツとは履き心地を確認する。シューズはウマ娘のパワーをしっかりと吸収しながら、なおかつ走るための力を返してくれた。
「問題ないですわ。行きましょうローレルさん」
「はい!」
まだ本格的に走ったことがないロレトレを考慮し、まず最初にヒト並の軽いランニング――速歩の速度で二人は練習場を周回する。一周する頃には慣れた様子のロレトレを見てウマ娘達が普段ランニングする速度――駈歩へと切りかわった。
ヒトにとっては7割型全力の速度スポーツ選手でないヒトならば、すぐにバテてしまうようなスタミナ消費量。しかし、ウマ娘にとってはまだまだ序の口、スタミナ消費も多くなくウマ娘になったばかりでまともなトレーニングをしていないロレトレであっても疲れはなさそうであった。
74二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 22:16:25
「大丈夫そうですか? トレーナーさん」
「ええ、平気ですわ。体も温まってきたようですし、そろそろ本格的にいきませんこと」
「わかりました、ではいきますよ」
サクラローレルはそう言うと地面を勢いよく蹴り上げウマ娘の全力――襲歩へと移り変わる。ロレトレも眼の前の担当の後を追い脚に力を入れる。
――此処から先はヒトならざるウマ娘だけが見ることができる世界。ロレトレはその世界に足を踏み入れた。
集中が研ぎ澄まされていくのを明確に感じる。耳に入る情報は無駄な余計なノイズが消えさり透き通った呼吸音と先を走るローレルの息遣いだけが聞こえ。目に入る世界はスローモーションのようにゆっくりながら鮮やかな風景を作り出し、風を切っていく感覚はこの場を支配していくような高揚感。
ロレトレはウマ娘たちが走ることに対し虜となる理由を身を持って体験する。
……がしかし。
「思うように速度が出せません わ」
速度が高まるに従い突然ブレーキが掛かるような。逆にアクセルが掛かりすぎるようなもどかしい感覚にロレトレは襲われバランスを崩し始める。
この速度で転倒するとどうなるかは誰もが知ること、ロレトレはフォームを整え息遣いを正し、なんとかバランスを立て直す。しかし、この脚ではこれ以上はいけないことを本能的に悟る。
そうするうちに目の前にいたはずの担当は光の先へと消えてしまった。
75二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 22:16:40
――――――――――
「申し訳ありませんわローレルさん」
「いえいえ。トレーナさんは全力で走るのは始めてですから気に病まないでください」
「そうですわね。何度もトライして身体を慣らしていくしかありませんですわね」
結論から言うとロレトレはこの後何本か走ったが同様のことが起き一定以上の速度が出なかった。不慣れやスタミナ切れといった要因でないことは明白になった。ならばなんだろうかとロレトレは考えていると。
「トレーナーさん」
「どうしましたの?」
「ダートコースを走ってみてはいかがですか?」
「ダートコースですの?」
「私達って最初の試験の際適性を見るために芝やダート短距離から長距離まで様々なコースを走りますよね。それをやってみたらどうかなって」
76二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 22:17:00
適性検査――ウマ娘がトレセン学園に入って最初に行う試験、そこで各ウマ娘は距離やバ場、脚質などを見てもらい各個人に合ったトレーニングメニューを渡され選抜レースへと挑む事となる。
……が、ウマ娘化したトレーナーはぶっつけ本番のレースをしたり、最初から自身の適性がわかっていたり、担当と瓜そっくりの姿からそのまま担当の適性が継承されたりときちんと適性を図るトレーナーは少なかった。
「それはいいアイデアですわ。わたくしたちって担当と似た適性になることが多いですから見落としてましたわ。ローレルさん少しお待ちになさって」
そう言うとロレトレはトレーナー室の方へ向かいしばらくすると1つのファイルと機械類を持って帰ってくる。
「トレーナーさんこれは……」
「簡易的な適性検査に必要なものですわ」
「でも私には使い方がわかりませんよ」
「大丈夫ですわ。ローレルさんにはスタートの合図とタイムを書き込んでくれるだけでいいですの」
すっかり熱が入ったロレトレに押されたサクラローレルは渡されたファイルからメモ用紙と筆記用具を取り出す。そしストップウォッチをカチカチとならし電池や接触の問題がないことを確認をした。その間にロレトレはダートコースのスタート地点まで移動していく。自身の準備が終わった頃にはロレトレの準備運動も終わった様子であった。
77二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 22:17:20
サクラローレルは大声で叫ぶ。
「トレーナーさん行きますよ!」
「はいですわ!」
「よーい……スタート!」
サクラローレルの合図とともにロレトレは砂上を力強く踏み抜いて走る。先ほどとは違う砂の感覚を自身の脚で味わいながら。
ロレトレは砂煙を上げてぐんぐんと加速していき、ついに現状の問題である速度域に達する。三度バランスを失う覚悟をするロレトレだが……。
「あれ……」
芝を走ったときとは全く違う……余計に跳ね返ってきたはずの力がすべて砂が吸ってくれる。まるで跳ねまくって制御できないトランポリンから降り地に足がついたような。
これならばとロレトレはさらに大地を踏みしめそのままウマ娘の最高速度へ達し。
――ゴール板を駆け抜けた。
先程までの不調は嘘だったような走りにサクラローレルは驚きながら喜ぶ。
「トレーナーさんやりましたね!」
ロレトレは振り返って答えた。
「やりましたわお母様!!」
78二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 22:17:34
――――――――――
カリカリとロレトレはベンチに座ったサクラローレルの膝の上で資料に今まで測った数字を書き込んでいく。その資料に計算式と簡易的な心理テストを合わせるとそのウマ娘の適性が大まかにわかるという寸法だ。
サクラローレルはそんなロレトレを抱きながらつやつやな髪やウマ耳を撫でている。ロレトレも最初は嫌がっていたが担当に何度も要求されるうちに諦め……慣れて最早日常的な光景となっていた。とここでロレトレの手が止まる。
「でましたわ」
「えっと……トレーナーさんの適性は」
サクラローレルはロレトレの横から結果欄を覗き見てつぶやく。
「バ場適性はダート、距離適性はマイルから中距離、脚質は……」
「逃げ、先行よりですけどここは実際に競わないとわからないところですわね」
「それにしても私の適性と全然違いますね」
「そうですわね。特にダートですとお母……、ローレルさんと並走するのは厳しそうですわね。これですと今まで通り他のお方の募集や依頼をしませんと……」
ロレトレはくるくるとロール状になった髪をいじりながらこの後の計画についてウンウンと唸る。あわよくば他のウマ娘化トレーナーと同じように自身が併走相手になってやれれば直接担当を見て取れるし、併走相手の募集待ちを別のことに割くことができ時間的余裕が生まれる。だがお互いの適性が合わなく併走どころではなかった。
79二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 22:17:47
「併走相手になるのはご破産ですわね……」
「でも私はトレーナーさんとたまにでもいいから走ってみたいです」
「芝とダートですと共に走れませんよ」
「それならそこの芝コースとダートコースの間のラチを挟めばぴったりじゃないですか?」
サクラローレルがコースとコースの境目を指差す。確かに練習場のダートコースの外ラチと芝コースの内ラチは隣り合っている。
「いいんですの? それだと一緒に走れたとしても併走とは名ばかりで少しも練習になりませんことよお母さ、ローレルさん」
「いえ私はただトレーナーさんと一緒に走りたいだけですから……それと、
"お母様"は無理に訂正しなくてもいいですよ」
その言葉を受けロレトレは恥ずかしそうにローレルに対する口調の改変を訂正するのをやめて言った。
「あのお母様……」
「なんですかトレーナーさん」
「そろそろ撫でるのやめていただきたいのですけど……」
「えぇー」
≫118二次元好きの匿名さん22/07/16(土) 13:25:02
モブ「ナリタブライアン担当トレーナー……良いよな……」
モブ「良い……」
モブ「なんと言ってもその凛々しさに迫力、それにポスターで見たナリタブライアンと遂になるような見事な立ち姿、あれこそまさにチームリーダーとしても三冠ウマ娘トレーナーとしても至高のかっこよさだよ」
モブ「わかる」
モブ「三冠ウマ娘トレーナーと言えばマルゼンスキー担当トレーナーも良いよな……」
モブ「良い……」
モブ「触ったら折れてしまいそうな儚げな雰囲気、でもインタビューで見せる強気なコメントはブラトレとはまた違った形でのベストパートナーって感じがあるよな……」
モブ「わかる」
ブラマル「「────」
モブ達「!!!」
(隠れるモブ達)
マル「梅雨明けたんですか!やったー!」
ブラ「梅雨明けてないじゃないですか!やだー!」
マル「ククク、夏と梅雨、二つの性質を併せ持つ♠︎」
ブラ「そういえば蒸れすぎるとカビが生えるって聞いたことあるぞ」
マル「充満するような谷間ねえじゃん」
ブラ「たしかに」
ぶらまる「「ワハハハハ!」」
ブラ「しかし湿気がすごいな」
マル「髪が跳ねるな」
ブラ「スーパーウマ娘人程じゃないが跡部様くらい跳ねてるマルトレ」
マル「フーン、天パじゃねーの」
ブラ「Natural permじゃないのかよ」
マル「Heaven permじゃねーの」
ブラ「私が天に立つ」
マル「驕ったかブラトレ」
ブラマル「「────」」
(離れていく二人)
モブ「……ギャップ萌えってやつか?」
モブ「わからん」
≫174二次元好きの匿名さん22/07/16(土) 21:14:05
(むぐむぐ…)
(もくもく…)
(ガサガサ…)
豆電球が仄かに輪郭を照らす部屋で、3人のウマ娘は一心不乱にキーボードを叩いていた。
ここは山奥の侘び寂びのある旅館。飴色になった敷居や、流麗な彫り込みのなされた欄間など、歳を重ねたように感じられる。
そんな旅館に泊まっているにもかかわらず、温泉にも入らずに座椅子に腰掛け、座卓の上に資料、論文、クリップ留めされたプリントなどを散らし、仕事をしているのが3人ほど。
1人はおしゃぶり昆布を咥えながらトレーニングの理論を組み立てているタバコ。時折うつらうつらしたところにコーヒーを流し込んでいる。
1人はカロリーメイト片手に研究のためのデータをかき集める不タキ。カロリーメイトは備え付けの緑茶で流し込み、そしてまた資料の山に埋もれるサイクルを繰り返す。
最後はシビトレ。こちらも向こう1週間の雑務やトレーニングメニュー、彼女の担当の爪のケアのため、お菓子をつまみながら世界中から情報を仕入れては吟味している。
「……あ、もう3時半ですね。ちょっと吸ってきます」
「いってらっしゃい。………シビトレさん、そこのアドレナリンのやつ取ってください」
「どうぞ。あ、チョコ食べます?」
「ありがとうございます。頂きますね」
10畳ほどの和室はギリギリ足の踏み場がある程度で、しかもどれも色々な言語で書かれている。ママが見たらカンカンに怒りそうだ。
「………」
「………」
ぶっ通しで作業を続け、集中が切れたら倒れ込むように仮眠に切り替え、15分したらまた起きる。そんなサイクルを何度も繰り返していた。
「……あ、おかえりなさい」
「ガムどうぞ。消臭のやつです」
「ありがとうございます」
銀紙からとりだしたガムを噛みながら、また作業に戻る。
しかし、ふと扉が叩かれる音がした。
「どちら様でしょうか…まだ5時半ですが」
もちろん朝の、である。
「私が開けてきますね」
175二次元好きの匿名さん22/07/16(土) 21:14:32
シビトレが立ち上がり、入口の襖を開けようとしたその瞬間……
「いよいしょ」
突如として亀甲に縛られた。瞬きひとつほどの速度だった。まるでこちらに勘付かれず、なおかつそのような迅速な確保をできる人材を、同じ人物を。恐らく彼らは脳裏に描いただろう。
「不タキさん…あなたは先に…」
「そうはいかないよ〜」
ナイトスコープをつけた何者かが、目にも止まらぬ速さでこれまた同じく亀甲縛りに。
マズイ。彼の末梢神経に至るまでがそう警鐘を最大音量で鳴らす。なんとか正面突破で……
「ふふふ、つ、か、ま、え、た」
ぞぞぞぞっと、背筋が一気に収縮する。背中に指を添わされたとわかった時には、もう耳元に誰かの吐息を感じていた。まるで、本当に幽霊に化かされたような心地だった。
「逃がしませんよ?さあ、やっちゃってください」
その声の主が影カフェとわかった時には、もう遅かった。彼(?)はすでに後ろからタバコの華奢、というには細すぎる体を羽交締めにしていたからだ。
タバコも縛り、お仕事終わり、と伸びをしてナイトビジョンをずらし、部屋の電気をつけるはタイキトレ。
「いやー、パチタマさんのコレよく見えるね〜」
「ですね…ところで、この御三方は?」
「この後…あー、いや、今きた。ゴルトレさんのハイエースで回収だって」
「了解しました。……では、お先に撤収をお願いします」
そう言って部屋の外からオベトレが入ってきて、3人を担いでいく。「軽すぎやしないかしら?」って言っていたが、それは彼女が力持ちすぎるだけだろう。
「んじゃ、私もここで撤収するよ。部屋の方はこの後養タキさんと黒カフェさん、義カフェさんが片付けるって」
「了解です。私はパソコンなどを回収して向かいます」
そう言ってすぅ…と姿を消す影カフェに、「便利だねぇ」とうわごとを呟いて部屋から出て行くタイキトレ。
176二次元好きの匿名さん22/07/16(土) 21:14:50
誰もいなくなったのを確認すると、地袋をそっと開ける。途端、ガタンと頭をぶつけるような物音が聞こえた。
「ごめんなさい…怒らないで…ごめんなさいごめんなさいごめんなさい………」
中にはガタガタと震えるニット帽が居た。小タマだ。
「ごめんなさい…怒らないで……」
それを見た影カフェが、そっと声をかける。
「私は幽霊です。決してあなたを怒ったり、食べたりしません。どうしてここに?」
「……タマ、の……役に…立ちたくて……」
「なるほど。それなら、私は怒りません。でも、ほかに、貴女のために怒ってくださる方がいることを、貴女のためにそうやってくださる方がいることを、忘れないでください」
そうして部屋から出てきた時には、側から見れば、小タマトレがひとりでに浮いているように見えたその光景は、どうやら影カフェが抱っこしていたなんてのは、影しか知らないのだった。
後日、ロイヤルビタージュースを飲まされ、いろは坂に声を響かせる3人と、罰としてほか3人のタマトレに抱っこされて寝かされる小タマがいたとか。
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part802【TSトレ】
≫17二次元好きの匿名さん22/07/16(土) 23:13:25
…トントンと優しく背中を叩かれる成人男性。体を色々とおっきなウマ娘に預けて甘やかされていた。
(…なんでこうしてるんだっけ)
───トレセンに所属する一般(モブ)トレーナーである彼。ここ最近、疲れていたが故になんとかしようとしていた。
「誰か甘えさせて…いや無理だな」
普段なら休憩や趣味で解消するのだが、ややテンションがおかしくなっていた彼はふと近くにいたキタトレに聞いた。
「あら、どうしたのかしら。」
「ごめんキタトレ。…甘やしてくれない?」
それでもまあ断られるだろうと駄目元で聞いた彼。…想定外だったのは、彼女からのOKが出た…出ちゃったことであった。
───そして今に至る。白い指でうなじを軽く指圧されて、もう片方の手は背中を服越しにゆったりとさすってくる。
肩から胸にかけてのラインに頭を乗せて、顔をその体に押しつける形で凭れている彼に、キタトレはつぶやいた
「ふふ…心地いい?」
「うい…」
頭上から聞こえる声が虜にしようとしてくる。抵抗する気を失せさせ、取り込まれていくような感触。
「でもこれ、昔を思い出すわ」
「…昔?」
「ええ、学生の頃にちょっと色々面倒くさがりな友人がいてね。よく私に凭れてきてはだるい〜などと言ってきたもの。」
「それは…また…」
なるほど、凭れかかられるのは経験してるらしい。本人曰くその距離感でも別に構わないそうで、改めて懐の広さを感じられる。
「つかれた…」
彼がそう呟くと、伸びてきた手が頭と胸の中央に当てられる。頭をさわさわと優しい手つきで撫でて、胸で下から支えられる。
力の抜けていた体で、なんとか頭を動かして彼女の顔を見れば、目を細めて、しかし優しい瞳が見える。
(あ…)
母親に甘える子供のように、ぐったりと横になる彼を彼女は鼻唄と微笑で見守るのだった。
短文失礼しました
モブトレ(成人男性)に甘えられるキタトレ。普通なら鼻で笑われそうな要求ですが、キタトレだと余裕があればやってくれます。
学生の頃から接触するスキンシップへの耐性…というか忌避感が薄いキタトレ。まあ母親の影響もあるんですが…
≫41言うち戦隊トレンジャイ22/07/17(日) 11:19:30
テテテテテーテテーテッテンッ♪
養タキトレ「……二回目あったんですね」
義カフェトレ「僕も呼ばれるとは思わなかったけど……」
ヒシトレ「俺はこっちで良いのかい?」
養タキトレ「最近暑いから室内待機でお願いします」
ヒシトレ「ありがたいね。それじゃ助けを呼ぼうか」
義カフェトレ「何起きるかは察してるしもう呼ぶね、たすけてー」
「「「「「まてー」」」」」
ビコトレ「アカレンジャイ!」戸棚ガラァー
バクトレ「モモレンジャイ!」クローゼットガチャー
ウラトレ「ウラトレピンク」扉ガチャー
セイトレ「眠いんじゃい!」窓ガチャー
スズトレ「や、やさいっ……!」用具入れガチャー
「「「「「5人揃って、トレンジャイ」」」」」
42言うち戦隊トレンジャイ22/07/17(日) 11:19:43
ヒシトレ「目の前で見ると圧があるね」
義カフェトレ「また色被ってない?」
養タキトレ「色より戦隊モノの体裁を整えてきて欲しかったですね……」
ヒシトレ「それでビコトレが赤継続、結局レンジャイで良いのか」
ビコトレ「ワタシ達はトレーナーだからな、担当とは別の戦隊だ!」
義カフェトレ「えー、バクトレがモモレンジャイ?桃で良いの?」
バクトレ「はい、担当カラーですから」
ヒシトレ「サクラからモモになってるのに?」
バクトレ「そこは合わせただけなので同色扱いで……」
養タキトレ「……ウラトレさんはレンジャイじゃなくてウマソルジャーなんですか?」
ウラトレ「良いでしょう、ウララと同じです」
ヒシトレ「担当と同じにしたいって言うのはわかるけどね、結局レンジャイとウマソルジャーどっち?」
ウラトレ「トレンジャイと名乗りを上げているでしょう?」
養タキトレ「それはそれで色が被って、前もこの話しましたね……」
43言うち戦隊トレンジャイ22/07/17(日) 11:19:53
義カフェトレ「それでセイトレは何になるの」
セイトレ「眠いんじゃいです」
養タキトレ「多くは聞きませんから一言だけ言いたい事言って下さい」
セイトレ「仕事の合間縫って撮れる時って普段仮眠する時間なんで無茶苦茶眠いんです」
ヒシトレ「わかった、もう休んどきな!」
養タキトレ「……スズトレさん。大丈夫ですか?」
義カフェトレ「ちゃんとご飯食べてる?寝てる?」
ヒシトレ「変に気張ろうとして焦ってないかい?」
スズトレ「違うの!最初は順番も前回の予定だったしグリーンのつもりだったよ!?」
ヒシトレ「ミドレンジャイじゃなくて?」
ビコトレ「そこは各々決めてもらっている、己が信じるヒーローで居てもらわなくてはな!」
養タキトレ「まず緑じゃなくなってますよ。そもそも何故ゆず、いや野菜に?」
スズトレ「確かセイトレが5番目だったんだけどゆずと関連薄いから変えようって……」
ヒシトレ「元々5番目だったね、セイトレ?」
44言うち戦隊トレンジャイ22/07/17(日) 11:20:05
セイトレ「あの土産物屋にそんなお菓子あるんですか、ウラトレさん和菓子先生ですね」
ウラトレ「長く親しみがある分一日の長がありますから、それより呼ばれていますよ?」
セイトレ「あれ、もう出番終わった頃では?」
義カフェトレ「そこまで合わせてなくていいから、何でスズトレと順番変えたの?」
セイトレ「……もし続いても森ビルとフジランドわからないですから。俺記憶ないですし調べてもよくわかりませんでしたから」
スズトレ「嘘でしょ、そんな理由……?」
バクトレ「それでゆずから野菜を関連付けて変わろうと、ご愁傷様です」
養タキトレ「もう戦う相手以前に戦隊なのに足並み揃ってないじゃないですか」
ヒシトレ「一旦解散しよう、ちゃんと体裁整えてきてからだね」
スズトレ「またやるの!?」
義カフェトレ「ないと言われてたのに今回があったからあるかもね?」
45言うち戦隊トレンジャイ22/07/17(日) 11:20:15
テテテテテーテテーテッテンッ♪
ビコトレ「……なぁ、二回目が撮られたという事は前回配信されたんだよな?子供に見られる可能性も……」
バクトレ「教えてないのならチェックしていなければ……」
ヒシトレ「ほら、見られてるかもしれないなら元気だしなって!」
養タキトレ「元気な姿の方が良いのは確かですが、そういう事じゃないと思いますよ」
何故続けた。
動員人数がコンセプト上多すぎてちょっとキャパオーバー気味です、エミュが非常に不安。
三話位までギリギリストック作れるかなーと思ってカフェトレーズ回しをぼんやり考えました。
影カフェトレさんが増えました、一話誰か代わりに作って下さい。
個人的にゴレンジャイは二話までがパロで面白いと思ってるので二話までのネタで回していきたい所存。
なので続いても次がラストのはずです、思ったより疲れるので次があるかは知りません。
≫50二次元好きの匿名さん22/07/17(日) 12:01:11
『こころのえいようそ』
ブラックヴォルフのトレーナー室には、大小さまざまな段ボールが保管されている。
この中に何が入っているのかというと、資料や本、映像媒体などが主なのだが、一部常に上部が開いている段ボールがある。
「トレーナーさーん、在庫切れかけっすよー」
「あーそっか、後で買い出し行くかあ。フラハラウ、ついていくか?」
「これは好きなやつを買っていいというお達しでよろしいっすね?」
「荷物持ちの特権というやつよ」
そう、間食用の駄菓子が大量に突っ込まれているのである。ファンが送ってくるものや学園共産のスポンサーが送ってきたものを配分する、ということもあったりするが、大方の場合はブラトレのポケットマネーから出ている。
程々に、というルールで皆好きなタイミングで食べることができるようになっているのだ。
「りょうかーい、これはちょい高めのやつを……おや、スマホに通知が来てるっすね」
「どっから聞きつけたんだあいつら。どれどれ見せてみ」
『蒲焼きさん太郎補充ヨロシク』
『うまい棒いっぱいお願いします』
『ハーゲンダッツ!!!』
「……」
「……『ダッツはアイスだから駄菓子補充の管轄外』って送っとけ」
「了解っす」
その直後。トレセン学園のとある教室で、「なんとぉー!」という叫びが響いたとか、何とか。
≫68二次元好きの匿名さん22/07/17(日) 19:35:08
「おい」
「はい(トングで肉を威嚇する)」
「そうだ。それとそれを頼む」
「はい(肉と肉の間に玉ねぎをこっそり挟む)」
「おい、玉ねぎは要らん」
「はい…(人参を入れる)」
「そうだ。にんじんだけでいい」
「はい…(玉ねぎを入れる)」
「おい」
「はい?(空を見る)」
「野菜は要らんと言っている。肉をよこせ」
「はい…(野菜をおいおいと涙ぐんだ目で食べる)」
≫134ロマンスの神様フェイスダンス22/07/18(月) 02:29:43
「……なあ、ボノトレ」
「何マヤトレ。ボク今編集作業してるんだけど」
「なんで俺たちこんなことしてるんだろうな?」
「仕方ないでしょ…じゃんけんで決まっちゃったんだから。」
「いやでも…」
「それとも何?ルドトレとかにやらせる?」
「さすがにそれはまずいって俺でもわかるぞ。いやそうじゃなくて」
「じゃあ何?キミがウチのチャンネルに出てくると炎上するとでも思ってる?」
「…」
「あんまりウチのとこのリスナーをなめないでよね。別の子の担当トレーナーが映ったからって皆気にしないよ」
「…そういうものか?」
「そういうもんなの。それに、こういうしょうもないようなものでも、ちゃんと全力でこなさないとそっちの方がリスナーに失礼だと思うよ?マヤトレはこういうのはなあなあで済ませたい?」
「…なあボノトレ」
「何マヤトレ。あとはアップロードするだけなんだけど?」
「さっきのやつさ、撮り直ししたいんだけどだめかな?」
「……仕方ないなぁ!今度なにか奢ってよね!」
「なあボノトレ」
「何マヤトレ。ボク今から機材のセッティングするんだけど?」
「…ありがとな」
「…どういたしまして」
そして公開された動画は、「マヤトレの拒否顔迫真で草」「ボノトレの変顔ぴったりじゃねww」といったコメントが多く寄せられ中々にバズり、パパノトップガンはgoodボタンを押しライブラリに保存し、マヤトレにはサムズアップの写真が送られた。
うまぴょいうまぴょい
≫147二次元好きの匿名さん22/07/18(月) 11:31:07
『つれづれ話~ぶらぼの~』
「ブラトレ、無人島に漂流した時に何が一番重要か知ってる?」
「寝床か?」
「んー、安全の確保された場所っていう意味なら正しいけど、僕としては兎角水の確保かな。単純に脱水症状による死が近づくっていうのもあるんだけど、気力の維持という面でも水はかなり重要だと思う」
「あー、確かに炎天下で水のまないままだとテンションダダ下がりだしなあ」
「考えてもごらんよ。日差しの照る、遮るものも何もない砂浜で作業してください。ただし水は用意しません! なんて言われた日にはどう思う?」
「やる気なくして日陰にこもりたくなるな」
「そ、しかも漂流した後の体力が削られてる状況だからね。体力は無限じゃないんだ、回復と消費のバランスはとらないとね」
「なるほどなあ……で、先週飯に誘おうとしたらトレセンどころか府中にすらいなかったのは?」
「……なんか船がね」
「もう呪われてるんじゃねえの……?」
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part803【TSトレ】
≫21二次元好きの匿名さん22/07/18(月) 20:22:39
●マッスルビーチバレー●
「いくわよ〜!」
「っしゃこーい!!」
「怪我だけは気をつけてくださいっす」
「筋肉の前に不可能は無し!」
太陽の照りつける眩しいビーチ。そこに貼られたネットでは、1組のトレーナー達がバレーを始めようとしていた。
ボールを構えるのはオベトレ。すらりと筋肉質な四肢に、割れた腹筋。そして大きな胸をアメリカ国旗の柄のビキニで包み、下はV字の水着にホットパンツを履いている。
向かいのコートでレシーブの構えを取るのはなぜか参加させられたマヤトレ。昔パパノがビーチバレーをしているのを見たが、それっきりだ。サングラスにグレーの水着、アルミのネームタグを首からかけ、右手にはサポーター、左手にはテーピングを巻いている。
そのマヤトレに声をかけるのは202。彼は恥ずかしいのだろう、上には紺色のオーバーサイズのラッシュガードを纏っている。しかしその裾から時折覗く黄緑の水着と真っ白なふとももが美しく太陽を反射している。
そしてオベトレ陣営のセッターを務めるはリャイトレ。シンプルな大きめの黒いビキニに女性らしさを残しつつも強かな筋肉を露わにしている。
観客はマヤトレを恨めしい目線で眺めつつも、他三人の立派な水着姿に目を奪われている。
「それ!」
ぽーん、と軽く打ち上げたボールがマヤトレのコートに入る。
「そりゃ!」
「頼むっす」
それを綺麗な放物線を描いてセッターへと上げたマヤトレは、202が上げたトスを打つ。
「よ」
「頼むよオベトレさん!」
「はいさ!」
高く打ち上げたボールに向かって、オベトレがばんえいパワーをブーストさせて飛び上がると、捻りを加えた強烈な一撃を直下で叩きつける。
限界までたわみ、圧倒的な加速を見せるボール。それを受けるは202。
「っ、おもいっすね」
結果、何が怒ったかというと…
パァン!!!
「「「あっ」」」
ボールが弾けた。ビニールの切れ端ヘと仕事を全うして姿を変えた彼は、どこか誇らしげに砂浜へと着地した。
「……引き分けっすね」と腕をさすりながら202。
「ノーカンじゃない?」とマヤトレの方を汗ダラダラで見るマヤトレ。
「ごめんなさい!!大丈夫!?」と急いでコールドスプレーを吹きかける筋肉の浮き上がったオベトレ。
「一応手当はすべきだね」とタキトレを呼ぶリャイトレ。
22二次元好きの匿名さん22/07/18(月) 20:23:27
その後怪我はなく、球技は一旦やめようということで海で遊ぶ4人なのだった。
そしてマヤトレはマーベラス⭐︎な罰ゲームを受けたとか。
おしまい
バレーより水着がメインになった気がする…まあいいか。
オベトレはオーソドックスな星条旗柄のビキニ、202さんはシュレディンガー水着を採用させていただいて(恥ずかしがり屋)、マヤトレは…うん。トップガンモロです。リャイトレは筋肉で誤魔化してるけど内心赤面ものだといいよね…
マヤトレさん、リャイトレさん、202さんをお借りいたしました。エミュ等問題あればご指摘お願いします。
忙しくて濃いSSを書けない…申し訳ない…うごごごご
水着はいいぞ!!!(遺言
≫89二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 08:27:36
黒カフェトレ「はい、これで折り鶴完成です。けど鶴の折り方で良かったんです?調べれば出てきますよ」
セイトレ 「だって紙がこんな立体的になるんですよ。知識で知ってても自分の目で見てみたいじゃないですか」
黒カフェトレ「鶴はそんなに難しくもないですよ、折ってみたらどうです?」
セイトレ 「んんー……。もうちょっとこのキレイな奴見てたいです。俺折った事あるのかも覚えてませんし」
黒カフェトレ「そういえばそうでしたね。けん玉も遊んでみますか」
セイトレ 「童心を忘れたお爺ちゃんみたいな扱いは予想外ですよ!?」
黒カフェトレ「お爺ちゃん!?」
セイトレ 「あれそんなにショックでしたかごめんなさい!?」
黒カフェトレ「だ、大丈夫です……でも縫いぐるみと一緒に飾りたいんですよね。服とかアクセサリーの方が良いんじゃないですか?」
セイトレ 「まず定番の定番は見てたいじゃないですか、後からあれもこれも覚える事が出てくるのはほんと大変ですから……」
黒カフェトレ「あー、大変さはある意味一番わかってますよね。じゃあ派手なのより初心者向けの折り方書いてあるサイト教えますね」
セイトレ 「お願いします、ぅ?」
その時俺は折ってもらった折り鶴を目の前に置いて眺めていた。
すると目の前に置いてある鶴が独りでにふわーっと浮き始めた。
スーッと顔が青くなるのを感じ、とっさに周りを見渡す。黒カフェトレさんがいるし部屋も風景も変わってない。
なんともないのかともう一度鶴を見上げると羽を動かさずに浮き続けている。
なんとも幻のような光景だが、何も危なくないか思わず唾を飲み込んでしまった。
すると、つばを飲み込む音に反応し急に糸が切れたように鶴が落ちてきた。ポト、と音を立て床とぶつかった事で少し歪んだ鶴が転がる。
他に何も聞こえない程静かでもないのに何故コチラに反応したんだろうと思っていると黒カフェトレさんが顔を上げた。
黒カフェトレ「どうしたんで、ああ鶴落ちたんですね。気にしなくていいですよ」
セイトレ 「……あの、鶴が今浮いてたんですけど。綺麗に折れたら浮くんですか?」
黒カフェトレ「あれ、セイトレさんって今日何徹目ですか」
セイトレ 「2から先は数えない様にしてるからわかりません、けど今寝る話じゃなくてですね!?」
黒カフェトレ「受け答えは大丈夫そうですね、ちょっと待ってて下さい」
90二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 08:27:48
黒カフェトレさんは椅子から立つと、何かを探すように周りを見渡し始めた。
少しあたりを見渡した後、目を細めて同じ場所をジッと見ている。なんだか珍しい表情の様な気がして少し見入ってしまった。
一息着いた様子を見せた後、視線が戻ってきた。
黒カフェトレ「急ですけど、体調大丈夫ですか?風邪気味だったりとか、悪寒がしたりとか」
セイトレ 「体調?良くも悪くも普段通りというか、特別何もないですよ。それより、はい」
黒カフェトレ「……え、折り鶴?何ですか?」
セイトレ 「綺麗に折った黒カフェトレさんの掌の上に置いたらまた飛んでくれると思いまして」
黒カフェトレ「いやいやいやー、そんな事……」
セイトレ 「…………」ジー
黒カフェトレ「え、本気ですか?」
黙って鶴を見続ける。
先程までは不気味だったが黒カフェトレさんが見てるなら大丈夫だろう、多分。
何の心配もなく見れる折り鶴が空中を浮く様子は是非もう一度見てみたいし、動画にも撮っておきたい。
数秒見続けても何の変化も起きず、ふと面を上げると黒カフェトレさんが俺の後ろの方に顎で何かを指している。
はて、と振り向いてみるも誰も居ない。
どうしたのだろうかと振り返ってみると黒カフェトレさんの掌の上からふわーっと折り鶴が浮き始めた。
セイトレ 「ほら、ほら、ほら!浮きました、今!浮いてます!」
黒カフェトレ「え、ええ……そうですね」
セイトレ 「あ、動画撮りますね!後から見せた、見せて大丈夫なのですかこれ!?」
黒カフェトレ「はい、大丈夫ですよ。ただそんなに長くないと思いますからお気をつけて」
セイトレ 「あ、そうなんです?……あ、ほんとに落ちた」
黒カフェトレ「気まぐれですから。……それにしてもセイトレさんってほんとに鈍かったんですね」
セイトレ 「あれ何か不味かったですか!?」
91二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 08:27:58
黒カフェトレ「おい、さっきの」
オトモダチ 「ゴメンゴメン、黒が僕の相手しないからサ!」
黒カフェトレ「あの人体弱いから変な事するなよ、変な事信じちゃったからお前にも動いてもらったし」
オトモダチ 「霊使いがアライぞ黒ー、でも全然気づかれなかったジャン!」
黒カフェトレ「真横真後ろ通っても全く気づかないのはビビったよ、けど人いる時笑わせるのやめろ」
オトモダチ 「え”ぇー」
黒カフェトレ「や・め・ろ!」
黒カフェトレさんお借りしました。
オトモダチ関係で口調ガラッと変わるの美味しいと思ったけど踏み込んだ感あるのでエミュが非常に不安なのでアレだったら遠慮なく刺して下さい。
でも書いてみたかった楽しいです。悪戯も種がわからなければ奇跡ですよね。
折り紙の話も触れては見たけどゼリーの腕前は折り方見ながら初心者向けを歪に折れる程度です。簡単に特技といえる程身につかない。ので頑張れ。
さっと霊障にも触れたけど感知範囲は心霊側に見せられるor目の前に出てきて何か影響受ける位じゃないと感知出来ません。
横にいるとか物持たれる位なら基本素通りするし何もわからんって言う人、普段から色々いるのかは知りませんわかんないもん。
後書きも大体以上です、そろそろ頭に転か菓か白か付けるか悩んでます。菓は非捕食者側な気がしますが。
≫153二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 23:02:27
「ほー、モン○ン…面白いな。皆やり込んでるのか?」
「俺達は四人ともそこそこやってるな」
…名実共に空の王者を四人がかりで狩るDK4と、それを眺めるファイトレ(女)。なんてことはない休日のワンシーン。
わちゃわちゃする画面の中で、間違えてマクトレをふっ飛ばしたブラトレが怒られてるのを横目に、テイトレは質問した。
「そういえばファイトレ(女)」
「なんだ?」
「このゲーム、結構武器の種類があるけど好きな…いや使おうと思う武器ってどれなんだ?」
「そんなものボウガンか弓に決まってるだろう。」
即答である。迷わずに答えてきたファイトレに聞き返すブラトレ。
「お、おう…理由は?」
「いや…なぜバカでかい得物を振り回して接近する必要があるんだ?距離取って一方的に撃ち続ければいい。」
「近接職全否定ですわね…」
「勿論利点はあるし、ロマンはあるから別に否定はしないぞ。ただ、実際使うなら私はそれを選ぶがな。」
それに大きな刃物を振り回すのは好きじゃないんだ、などとのたまう女。こやつに浪漫はあっても夢はない。
「まあ、本気でやるならな。お遊びとしてやる分には選り好みはしないさ、それではつまらないだろう?」
「意外だな。現実でそういう重い得物でも振り回してそうだと思っていたが」
「そうでもないさフクトレ。そも、私は女だぞ?いくら鍛えてるからといえど、重量物を取り回すのは限界がある」
「…ウマ娘になる前から大半のトレーナーより力強いファイトレ(女)に言われても、皮肉にしか聞こえないですわね…」
比較対象がウマ娘orガチガチに鍛えたマッチョメンだから、ファイトレ(女)は自分を筋力で劣ると評価するが普通にゴリウーである。
そんな価値観の差異に気づいたDK4は、それぞれ何言ってんだこいつ的なやや引き気味の反応をするのであった。
短文失礼しました
DK4とファイトレ(女)で価値観の相違より。楽しむ分には色々使うけど、ガチると遠距離武器しか使わなくなるファイ女。
ちなみに彼女の発言の行間に補語すると、「重量物を(ウマ娘や同レベルに鍛えた男性みたく)取り回すには(性別からくる身体能力差で)限度がある。」となります。うむ、どう見ても比較対象がおかしいな。
≫179二次元好きの匿名さん22/07/20(水) 09:44:22
「……あんた、前からそんなに焼けていたか?」
「わからーん、ウマになってからそういう感じなのかもしれんなぁ。え、もしかしてウマ娘って日焼けしやすいのか?」
「そんな訳はないだろうが、私の場合は単に姉貴から口煩く日焼け止めを欠かすなと言われていただけだ」
「あーそういう? やっぱケア大事なんだなぁ」
「むしろ、雑にしていた癖に焼けなかった頃のほうがおかしかったんじゃないのか?」
「……否定できんなぁ。とりあえずなんか合うやつを探さないとなあ……担当ウマ娘よりも焼けてる小麦色のトレーナーとか遊んでるようにしか見えねえ」
「ん、なら私の使っているものでも使ってみるか?」
「あー、それなら試しやすいし有難いな」
「……トレーナーさんとブライアン先輩って気安くないですか?」
「え、別にそんなことなくない? 多分そんな変でもないぞリボンカロル」
「普通だろう」
「……えっ、これ私がおかしいやつですか?」
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part804【TSトレ】
≫70二次元好きの匿名さん22/07/20(水) 21:13:19
「え、日焼け止めとかしないの?」
「いや、あんまりいらないかなと」
「私は困りませんし…」
「一応、気を遣ってはいるが…」
海辺、水着姿で驚くサトトレと同じく水着の上から黒タマ、黒ダス、黒ルドの黒いの三人衆。その内容は日焼け対策だった。
「焼けたら後で面倒な事にならない?僕、赤くなるから長時間日の下にいるときは塗ってるんだよね。」
日焼けするとまあ後が辛いので、男の頃からスキンケアには気を遣うサトトレ。彼の白くてもちもち肌はそれで保たれていた。
ダイヤにも色々されるようになったんだよね、などと言うサトトレに返事する黒ダス、黒タマ、黒ルド。
「私は日焼けしない体質なので…(そういうの考えなくて済むからありがてー)」
「俺は多少焼けても気にしないし…」
「…長袖をよくつけていたから日焼けはしなかったな」
三者三様の返事。とりあえず必要なかったというのは分かったが、それはそれとしても何もしないというのは問題。
「黒ダスはまあいいとしても、黒タマと黒ルドは日焼け止めしよっか。クリームはあるししっかり塗ろ?」
「はい…」
大人しく従う黒タマ。黒く焼けるだけだが、あんまり焼けてもあれなので渡したクリームを塗ってもらう。一方…
「…」
「黒ルドトレ?あっストップ!」
離れようとした黒ルドをその脚力ですぐに捕まえ、理由を聞く。…ラッシュガードの下にある女物の水着が恥ずかしいという事だった。
とはいえ、いくら外さないといっても肌が見える範囲は多いし、外した時のことも考えて全身に塗ってもらう。
「背中は…多分僕がやった方がいいね。」
「…分かった」
ワンピースの水着姿で恥ずかしさで縮こまる黒ルドトレに、デジャヴを感じながらサトトレはクリームを手に取った。
…その後、ラッシュガードを脱いで色々遊ぶ事になったので、黒ルドは塗っておいて良かったと思ったとか。
短文失礼しました
日焼け対策、ちなみに作者は赤くなってその後が酷いことになるタイプです。サトトレも同じくスキンケアに気を遣う人。
黒いの三人、日焼け対策はそれぞれしてなさそう。黒ダスはともかく二人はしっかり塗ろうな。
≫91二次元好きの匿名さん22/07/20(水) 23:26:06
あなたの夢は?
「…………」
「…………」
中山レース場
それは数多の人々の興奮と期待が喧騒と熱狂となって渦巻く大舞台。
その大舞台へと愛バを送り出した二人のトレーナー
すなわち
スペシャルウィーク担当トレーナー
グラスワンダー担当トレーナー
この二人が会合するのはもしかしたら必然の事だったのかもしれない。
「……何と言って送り出したんだ?」
静かに炎を叩き付け合っていた二人の膠着を先に破ったのはスぺトレ。
既に担当ウマ娘はレース場へ送り出した後なので、相手の出方を伺っても仕方無いと単純な疑問を聞いて場を流そうと考えたのだ。
「……勝ちを取って来いと」
しかし問いに答えるグラトレの言葉は何処までも簡素な、しかし何処までも好戦的な物。
「…………」
「…………」
再びの沈黙が場を支配する。
大勢の人が居る筈だが、この場を通る者は誰も居ない。
それ程までに重く熱い闘志が二人から放たれ渦巻いているのだ。
「スぺは負けないよ」
「グラスが負けるとでも? 」
たった一言の応酬。
その一言に担当への誇りを、信頼を、ぶつけ合うスぺトレとグラトレ。
お互い己の担当の勝ちを信じて疑わない者同士だ、相容れる筈など無かったのだ。
92二次元好きの匿名さん22/07/20(水) 23:26:18
「悪いけど今日はスぺが勝って日本一のウマ娘になるんだ」
「残念ですが今日はグラスが勝ってウマ娘の頂きに立つ日ですよ」
紫炎を滾らせ言い放つスぺトレ
蒼炎を盛らせ言い放つグラトレ
もはや闘志は炎へと変わり相手を飲み込まんと滾り盛り熱を放つ。
互いに譲る気の無い平行線は終わりが見えず
この応酬の果ては何処か……
ワァァァァァァァ!!!!!
「……!!」
「……!!」
そんな二人の収まる気配の無い炎を鎮めたのは更なる熱波。
期待と興奮に満ちた熱き声援は担当達の出走時間が来た事を伝えるには充分だった。
「……どうやら時間みたいだね」
「ええ~、早く見に行かないといけませんね~」
お互い熱気を収め平常運転へと移行する。
だが……
「それじゃあどっちが勝つか実際に見てみようじゃないか」
「ええ、ええ、論より証拠というものですよ~」
……どうやら互いの熱は収まり切らなかった様だ。
そうして二人のトレーナーは愛バの勝利を信じてレース場へと足を進めるのでした。
そして、今年も、あなたの、そして私の夢が走ります。
あなたの夢はスペシャルウィークかグラスワンダーか。
私の夢は……
≫116二次元好きの匿名さん22/07/21(木) 08:49:09
「…(ぴくん!)ん?あれ?」
ふと誰かに肩を叩かれた気がしたファイトレ(男)。自らのトレーナー室で、今ここにいるのは自分だけのはず。
気になって振り返るが誰もおらず、代わりに頬を何かで押されたような感触がした。ぶるぶると首を振るファイトレ(男)
「驚いた、心霊現象か…?」
多少なりとも恐怖心はあるが、とはいえ怪奇現象というか理解出来ない事象には現在進行系で巻き込まれてるのだ。
そもそも不意打ち耐性もある。ファイトレ(女)になんども意識外から肩を叩かれたりしてるので跳ね上がるほどじゃなかった。
「…続きするか」
もう一度座り直し、トレーナーとしての仕事に没頭する。少しすれば、また肩が叩かれたような気がした。
今度は顔を上げるが視線だけをキョロキョロとして見回す。見える範囲に何もいないが、また頬をつんつんと突かれた。
「…」
さて、これでは困る。無視してもいいが、何もしない訳にもいかない。そして、そんな時どうすればいいかは知っていた。
「…もしもし、影カフェトレ?」
『はい、どうされました?』
「なんか、幽霊みたいなのが部屋にいるんだが…どうしたらいい?」
『そうですね…電話越しで話しても面倒なので、私が直接見ます。丁度黒カフェトレさんもいますし』
「ありがとう。部屋の位置は…分かるか。それじゃあ切るよ」
解:専門家を呼ぶ。…程なくして(教えた訳でもないが)部屋に迷わず来た二人は、入った瞬間に喋りだす。
「…なんだ、お友だちですか」
「悪戯も程々に、ですよ」
「あ、お友だちなんだ。さっきからカップを動かされたりとベタな怪奇現象ばっかり起きてたんだ」
その後、影カフェトレにも悪戯されたり戻ってきたファイトレ(女)にも驚かされたファイトレ(男)だった。
短文失礼しました
ファイトレ(男)でのネタ、驚かされる耐性はあるのでそこまでびっくりはしなさそう。
一人で解決出来ないと思ったら頼れ、ファイ女がトラブル対策で言ってあるそれをきちんと守っています。
≫123二次元好きの匿名さん22/07/21(木) 12:22:18
「……?」
のんびりと廊下を歩いていたグラトレ
そんなグラトレの肩をポンポンと軽く叩く感触にグラトレは足を止めた。
そして思わず反射的に首を叩かれた肩の方へと向けてしまい……
ムニッ
「むっ……」
グラトレは何とも古典的な悪戯に引っ掛かってしまったのだった。
「やられましたね〜、どちら様でしょうか~?」
相手の思惑にしっかりと乗ってしまったグラトレは相手の顔を見る為に目線を動かす。
今度同じ事をして仕返しをしてやろう。
負けず嫌いのグラトレらしい考えからの行動だったが……
「…………え?」
しかし幾ら視線を動かせども相手の姿は視界に収まらない。
ならばと逆側を見ても姿は見えない。
「じゃ……じゃあ、この感触は?」
姿が見えないが未だ頬に指が当たる感触は残ったまま。
それどころかクリクリと頬を突いて弄られている。
「…………ピィ……」
考えても考えても其処に視えない何かが居るという結論に至る為
グラトレは思考を放棄する事にしたのだった……
その後
立ち往生していたグラトレは悪戯犯であるオトモダチに呼ばれて来たカフェトレに回収されたとさ。
うまぴょいうまぴょい
≫134二次元好きの匿名さん22/07/21(木) 17:07:05
ビーム怪異「SEビィィィーム!!」
義「わっ」
怪異「フハハハさらばだ!」
義「え……何あれ……黒に相談しよ……よいしょ」(立ち上がる)
ゴフォオオォ
義「????」(左足で足踏み)
ブッピガンブッピガン
義「?????」(腕を振ってみる)
カタニデッカイジュウキノッケテンノカイ!
義「????」(背伸び)
セナカニキシンガヤドッテル!!
義「……黒に相談に行こう」(走り出す)
デュクシンデュクシンデュクシン
≫178二次元好きの匿名さん22/07/21(木) 20:58:32
「シビトレさんこんにちは」
「あっこんにちは」
「最近どうですか?」
「論文読んだりシービーに振り回されたりです」
「ほかのトレーナーの方とお話とかしてますか?」
「……それより今度の菊花賞の……」
「またですか……明後日飲み会あるんで、追加しときますね」
「……ハイ……」
うーむわからぬ
男性時代の魔ルドとヒト時代のシビトレがわからん
≫184二次元好きの匿名さん22/07/21(木) 21:14:43
グラスの髪を乾かすグラトレ(独)
「すみませんトレーナーさん、お手数をお掛けして……」
「いえいえ、これもトレーナーの勤めですよ〜……それに私も好きでしてますからね~」
グラトレのトレーナー室で椅子にちょこんと座ったグラスワンダー。
トレーニングを終わらせた後、先程までシャワーを浴びていた彼女の髪はまだまだ水気を多く含んでいる。
そしてそんなグラスワンダーの後ろに立つのはグラトレ。
その手には数枚の乾いたタオルと櫛が持たれていた。
つまりこれからグラトレはグラスの濡れた髪をタオルで拭いて乾かし櫛を通そうとしているのだ。
「それでは始めさせて貰いますね~」
「はい、お願いします」
その声掛けの後、グラトレは乾いたタオルを一枚持ちグラスの長い栗毛の髪を持ち上げタオルで挟む。
そしてポンポンと軽く叩き水をタオルに吸い取らせた。
きっと拭った方が速く終わるだろう。
しかし大事な愛バの綺麗な髪、多少時間が掛かろうとも丁寧に扱いたいのだ。
そんな想いから複数のタオルを使い丁寧にグラスの髪を乾かしていく。
「相変わらず手入れの行き届いた綺麗な髪ですね〜」
「ふふっ、ありがとうございます」
お世辞でも何でも無く、グラスの髪は本当に手入れが行き届いているのだ。
乾いた髪は既にサラサラとした質感を出し、通す櫛は抵抗無く根本から毛先まで通り抜ける。
普段からの手入れが行き届いているからこその質と言えるのだろう。
185二次元好きの匿名さん22/07/21(木) 21:15:03
「さてさて、次は前髪ですね~」
「前髪は自分で出来ますよ?」
「先程も言った通りですが〜、好きでしているのですよ~」
「それなら甘えてしまいますかね~」
日頃のグラスの手入れのお陰か、すんなりと後ろ髪は終わり今度は前髪。
前髪は自分で出来ると遠慮するグラスに好きでしていると伝え、そのまま乾かす作業に移らせて貰う。
好きでしているのは本当だから仕方無い。
それから後ろ髪より短い前髪を同じ様に丁寧に乾かしていく。
偶に合う視線にお互いクスクス笑い合いながら髪を乾かし櫛を通す。
そして最後にグラスの前髪の班に唇を落として、グラスに作業の終わりを告げたのでした。
「もう……」
「ふふっ」
急な事に少し驚いたのか頬をほんのり赤く染めたグラスと、それを楽しげに見つめるグラトレ。
「さて、次はトレーナーさんの番ですよ」
「私ですか?」
「今日も暑かったですからね、シャワーで汗を流して来てください」
「ふむ……それではそうしましょうか~」
「その後今度は私がトレーナーさんの髪を乾かします♪」
「あらあら、甘えてしまいましょうかね〜」
そして、どうやら今度はグラトレの番の様。
この二人の空間はもう暫くの間続きそうなのでした。
うまぴょいうまぴょい
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part805【TSトレ】
≫51二次元好きの匿名さん22/07/22(金) 12:20:33
「おい」
「はい?」
「アレを出せ」
「はい(塩飴)」
「違う。こたつだ」
「……はい?」
「だからコタツだ。コタツに入ってアイス食うぞ」
「はい…(冷房設定28°C)」
「おい!」
「はい……(涙目で節電の呼び掛けのお知らせを見せる)」
「……仕方ない。外で食うぞ」
「はいっ!!(スーパーカップとブラックモンブランを差し出す)」