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このページは「おれバカだから言うっちまうけどよぉ…」スレに投稿されたSSをまとめるページ(スレpart401~405)です。
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目次
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part401【TSトレ】
≫31二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 18:22:39
さぁ、週末のトレセンに案内しよう……
見よ、宴会は解き放たれた
トレーナーの理は、唐突に乱れ、ほつれていく……
秩序に用いられてきた生徒会もまた、暴走して獣を生んだ……
≫105二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 19:02:15
「おいフクキタル・ドリーム。さっさと方角を教えろ」
「はいぃわかりましたぁ!ムムッっ出ました!!!」
「うし行くぞ」
「むふふ、敵さんもかわいそうですねぇ!凶の方角が耳の裏なんてわかりにくいところとは!!!あ。」
「おい」
≫189司バ遼太郎21/11/07(日) 19:45:52
文字で作者の区別がつくか。これは難しい問題である。余談であるが背後が爆発を起こした際の文章を書く作家風に書いてみるという試みがあり、それぞれの作者の個性が出ていたことから文章的特徴がしっかりとしていれば見分ける事は可能であるというのが筆者の考えである。閑話休題。
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part402【TSトレ】
≫75二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 20:18:39
『マベトレのマベマベマーベラス☆-生命の誕生の確率-』
トレセンTVを見ているみんなー今日もマーベラス☆
今日は私の担当マーベラスサンデーのとある文中のマーベラスについて解説していくんだよー☆
ではさっそく参考VTRにいってみよー☆
マーベラスサンデーSRサポカイベント世界マーベラス計画☆より
『そこから地球に生命が生まれる可能性は10の4万乗分の1!もう奇跡としか言いようがないよね!?』
マベが、ネイチャに語ってるシーンだねー☆ここでは、生命が誕生する確率に注目してみよー☆
この10のなんとか乗は、10の後ろに何個「0」がつくかを表しているんだー、例えば10の2乗なら100、3乗なら1000っていう具合にね☆
この数字だけ見ているととてつもなく大きな数字であることだけがわかるよねー☆
じゃあこの根拠はって言うと「フレッド・ホイル」っていう天文学者が1981年に書いた本「生命は宇宙から来た」に由来するんだー
え、私達は宇宙からきたの!?私もあなたも宇宙人!?それってすっごいマーベラス☆
なんとフレットさんは生命は自然に誕生したのではなく宇宙から来たって主張したのさー☆
その際に計算されたのが、この10の4万乗分の1なのこんなマーベラスな計算結果から自然に誕生したのはありえないって考えたんだー
わかりやすくするなら、プールの中に飛行機の部品を入れて適当に混ぜたら飛行機が完成したってなかんじ
でも、実際私達がいまこの地球上いる以上、宇宙からやってきたとしてもとぉっても奇跡的な確率を乗り越えたと思うんだーどっちみちマーベラスだよねー
そんなマーベラスに感謝をしないとねー☆
ちなみにフレットさんは「ビッグバン」の命名者でもあるんだー☆これもまたありえないって意味で言ったら逆に大きく使われちゃったんだー☆
いかがだったかなー次は、実際にどれだけ宇宙に生命が満ちているかの計算ドレイクの方程式についてマーベラスにせつめいしていくよー☆
プレゼントキーワードはこちら「マーベラスを言った回数」じゃあみんなまたねーマーベラス☆
≫100二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 20:35:30
「くっ...殺せ」
「アカンで?トレーナー、男なら約束は護らんとなぁ?」
「くっ...」
「そうですよ、タマトレさん。まだ着るべき衣装が残ってますからね?」
「助けてくれ、マクトレ!ルドトレ!」
「自業自得ですわ」
「ブラはした方がいいと思うぞ」
「いやぁァァァ!」
≫105二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 20:37:24
フジトレ「どうフジ。鍛えてみたんだけど割れてる?」
フジ「うっすら……かな?」
フジトレ「そっかー。生まれてこの方ガリガリだったからちょっと割ってみたかったんだけどなあ」
フジ「大丈夫だよ、トレーナーさん。無理なくゆっくりやればいいさ」
フジトレ「そっか」
フジ「それに、どんな体型であれトレーナーさんが綺麗なのもかわいらしいのも変わりないからね」
フジトレ「そーいうのはいいの」
フジ「ふふ。ごめんごめん」
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part403【TSトレ】
≫32ムカデがマスコットになってきた21/11/07(日) 21:16:52
ムカデ「カチカチカチカチカチカチ」
フジトレ「カムちゃん、メッ」
ムカデ「ショーン」
フジトレ「よしよーし。我慢出来てエライエライ」
≫46二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 21:22:14
こっちへ行きませんか?
うん →やだ
こっちへ行きませんか?
うん →やだ
こっちへいきませんか?
うん →やだ
こっちへへへへへへへへ
うん →やだ
おいでおいでおいでおいでおいでおいで
やだ
やだ
≫72フジトレの人21/11/07(日) 21:32:25
ネイチャ「ありがたやありがたや」
カムちゃん「シャァ」
ネイトレ「なんでネイチャは平気なの……」
ネイチャ「いやこう……商店街で商売繁盛のシンボルでしょっちゅう見かけるからさー」
ネイトレ「そ、そう……」
フジトレ「いい子なのよカムちゃん」
ネイトレ「ママはなんで平気なの……」
フジトレ「だって可愛くない?アトママジャナイッテ」
ネイトレ「ええ……」
ネイチャ「わかる」
ネイトレ「ネイチャ!?」
≫79二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 21:34:21
「あらカムですわ」シャー
「おーカムちゃんだ…おやつ食べるか?」
「人のペットに勝手に食わせていいのか?」
「そもそもムカデって何食うんだ…」
「…マヤトレ、後ろ」
「なんだよボノトレ…うおっカム!なんの用だ…って俺のハンカチ?拾ってくれたのか、ありがとうな」シャー
「いい子だねぇカム」
「…こうしてみるとカワイイ?うーん…SNSではあれかなぁ」
≫91こんな世界線もあったり21/11/07(日) 21:36:45
「あのね、50cmの百足だよ? ……二回ぐらいはビビらせてよ! こんなのゲームとかじゃないと見ないやつじゃん!」
「そうだネイチャー! もっと言ってやれー!」
「まあ三回目からは慣れたけど」
「うそだネイチャー!? 私まだ無理ー!」
「フジトレさんが躾けてるって話なんだからさ、そこは信じてあげなよ。かわいいよカムちゃん」
「ムリ……ワタシムリ……」フルフル
≫95二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 21:37:49
「進むぞー」
「暗いですわね……口にいきなり無視とか飛んでこないか不安ですわ」
「肝試しを怖がれよ」
「そうだよ……まあ俺はなんとも」
「ばあ」
「きゃああああ!?」
「ひう!?」
「ひゃう!」
「うお!」
〜〜〜〜〜
「ここに悲鳴の録音があります」
「やめて」
≫127二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 21:57:57
某日、トレセン学園にて
ーーーターフの上で、私はキタと並んで身構えていた。私はキタに話しかける。
「…ねえ、キタ。勿論だけど全力で走ってちょうだい。遠慮なんかしなくてもいいわ。」
「もっちろんだよ、トレーナーさん!」
そうやって返してくれるキタに微笑んで返すと、私は思い返した。
ーーー最近またスカウトした子との初めてのトレーニング。慣れてもらうために今日は軽くしたのだが…
『トレーナーさんって知る人ぞ知る強豪ステイヤーなんですよね?』
どこかで知ったのだろう。そう言ってきた子は目を輝かせ私を見つめ、他の子も興味深そうな反応を返してきた。
(まあそれが知られてるのはいいのだけど…いや、折角の機会ね。見せてあげましょう。)
『…ねえ、貴方達。この世界の高みを目に焼き付けたいかしら?』
ーーーということですることになったのがキタとの模擬レースであった。勝負服に着替え、私達はスタンバイしているだった。
「さあキタ、2000mよ。遠慮なんかいらないわ。…思い切り走りましょう!」
「…もちろんだよ!」
用意していたタイマーが鳴り響く。私達は寸分違わずに飛び出していった。
私は走りながら隣で競い合うキタと目を合わせる。キタもまた私を見透かそうと見つめてくる。
「「…ふふ!」」
二人して笑い合うと尚速度を上げて飛ばしていく。風を切り、黒い2つの影となって駆け抜けていく。
(流石ねキタ…!けど私もそう負けてられないわ…
!)
私の中に眠るあの感覚を引き出していく。圧倒的かつ暴力的な奔流を抑えきり、もっと高みへと登っていく。
キタも合わせて登ってくる中で、私は言いしれない高揚感を感じながら駆けていくのだった。
…キタと二人してゴールラインを超えた後、当てられたのか、魅入られたのか、放心してるかのような彼女達に声をかける。
「これがその高みよ。貴方達がいつか届くかもしれない憧れの世界。…どうかしら?」
…彼女達はそれは綺麗で情熱的な目をみせてくれる。その姿を見た私とキタは二人で笑うのだった。
全員のやる気が絶好調になった!
≫145二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 22:13:05
「……なぜ人は恐怖したとき、大声で悲鳴を上げるのか? 一説には『戦うため』と言われています」
「そうなの? 『ウオー!がんばるぞーっ!』ってこと?」
「ふふ、その通りですよウララ。緊張しすぎた身体をほぐして、緊張を逃して、動かしやすい状態にするための……雄叫びに近いものなんです」
「じゃあじゃあ! ずっと大声で歌ってたら怖くない?」
「怖くないかは分かりませんが……声を出しやすいようにしておくと次の行動に移りやすいですね」
「すごーい! だからわたしちゃんとしっかり動けたんだ! じゃあさトレーナー!」
「はい、なんですか?」
「トレーナーが今動けないのは悲鳴を上げなかったから?」
「……ええ。ビックリしたのに声を出さないでいると、いわゆる『腰が抜けた』状態になるんですね。十分な悲鳴をあげていれば本来身体は動かせるものなんです」
「えーっとー。わたしがおんぶしよっか?」
「ありがとう。ごめんねウララ……」
「ううん。トレーナーと一緒だもん! こんな肝試しなんてパーってクリアしちゃうから!」
(スピードアタックするものじゃないんですけどね、肝試しって……)
了
≫176二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 22:43:12
スペトレ「……この二人はどうしたのかな?」
キントレ「部屋を暗くしてホラー映画を観ていたらこんな感じに……」
セイトレ「暗いの怖い……」プルプル
グラトレ「お化け怖い……」プルプル
スペトレ「セイトレが暗いの怖いのは兎も角、グラトレ幽霊ダメなの?」
エルトレ「物理が効く妖怪なら大丈夫らしいよ?」
スペトレ「脳筋……!」
スペトレ「……で、俺等は?」
キントレ「設定が……」
エルトレ「無い」
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part404【TSトレ】
≫99二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 23:38:39
「わたくしはあなたを許さない」
アークワン
「変身」
「俺に……もう心なんて存在しない!そんなもの足と一緒に捨てた!」
ポォイズンヌ……
「ロジカルに考えてくださいよ。何か出来る訳ないじゃないですか」
オーバーザレボリューション!
≫103二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 23:40:28
タマトレ「タマ……お前が、やれって言うことは」
タマトレ「お前が、ホントにやりたかった事なんだろ」
タマトレ「……行くよ!!」タマ!!オグリ!!クリーク!!
タマグリーコンボってとこか
≫110二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 23:47:48
まだわかってないようだな
いいか?消滅した侘助もお前も、ウマ娘になった時点でもう人間じゃないんだよ
だから、お前は『兵器を壊した』に過ぎない
それに……戦争になった今、遅かれ早かれ味わうことだ
それとも?本気で誰も傷つけないとでも思ってたのか?
だとしたら、能天気にも程がある
お前が代表戦に出ないのは勝手だ
けど、そうなった場合、誰が代わりに出ると思う?
テイトレだ
テイトレは今回の件でお前に負い目を感じてるはずだ
だからお前がやらなきゃ、自分から手を挙げるだろう
けど、今のあいつじゃ頭サイゲには勝てない
そうなれば、トレセンの連中は寄ってたかってテイトレを責める……
お前が戦うしかないんだよ!
お前にもわかってるはずだ!
だから何かを期待してここに来たんだろう!
≫153二次元好きの匿名さん21/11/08(月) 00:12:56
限界化というだけで配役を決めたよ
ライトレ「ごめんねライス……約束破る」
セルトレ『ボトルキーン!グリスブリザード!』
ベルト『Are you ready?』
ライトレ「できてるよ……!」
セルトレ『激凍心火!グリスブリザード!ガキガキガキガキガッキーン!』
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part405【TSトレ】
≫18ケツフク夜間巡回雑談1/421/11/08(月) 00:47:20
「百足ってモロに害虫なのに怪談とか都市伝説とかにあんまり出てきませんよね」
「どうした急……でもないな……」
夜。霊が見えるのみならず、対処が可能な俺たちは、学園の夜間巡回に今日も今日とて駆り出されていた。
ぶっちゃけ今日は大分疲れていたがそうも言ってられない。男子三日会わざれば刮目して見よ。怪異や幽霊も一日経って急に狂暴化することもある。大体は誰かが知らないうちにトリガーを踏んでたり日にちに法則性があったりするものだが。
俺たちが何となくゲッソリしている理由、それは昼に50cmとかいうもう巨大と言っても差支えの無いムカデが学園内に出現したからだ。勿論学園中大混乱。パニックホラーでも超巨大超危険な一個体よりもちょうどいい感じに脅威の複数個体の方が厄介なことが多い、ということを身をもって知らされた。
まあ騒動もそこそこに治まってはくれたがその間にフジトレさんが1匹手懐けていたのは正直ドン引いた。しかも相当お気に入りなようでたまーに首に巻いていらっしゃる。
「いやあ……殴れば大体何とかなる幽霊とかと違って実害のある害虫ですからね……毒もあれば咬みますしそもそも攻撃性だって強いんですから」
「まあビビるとかじゃなく普通に危ないもんな。死にゃしないとはいえアナフィラキシーの事例もあるし。けど刺激しなけりゃ咬まれないんだぞ?あのデカさだと何が刺激になるかも分からんが」
「え?そうなんですか……そんで冒頭の話ですけど」
「ああ、そういう話に出てこないって?……考えられる理由としては2つだな」
「へえ?」
20ケツフク夜間巡回雑談2/421/11/08(月) 00:47:45
「まず1つ。昔は『ありがたい存在だった』というのがある」
「あー。縁起がいいって言いますもんね」
「足が多いから客足も多くなる。それにおあし、漢字で書けばお銭に繋がる。それに後退しないってことから武将にも好まれたな」
「ああ、グラトレさんがよく言う不退転ってやつですか」
「そしてこの理由で一番デカかったのがおそらく『毘沙門天の使いとして扱われた』ことだろう」
「あれ?毘沙門天の使いって虎とかネズミじゃなかったですっけ?某弾幕STGにもありましたし」
「そうだな。虎は聖徳太子の伝説、ネズミは方位にまつわる使い。一方百足は由来についてよくわかってないが本来の使いだとも言われてるんだ。一戦いと財宝の神だからさっき言った縁起とつながった、という説もあるが。ともかく毘沙門天信仰の総本山、信貴山でも百足は吉虫だから出ても殺すな、という伝えがあるそうだ。」
「なるほど……多方面でありがたがられてたから悪役にされることもあまりなかった……と」
「そうだな。中には見た目が坑道に似てるってことで鉱山の守り神として祀っていたり蚕の天敵のネズミを遠ざけるという言い伝えから養蚕の守り神になっていたりする地域もあるらしい」
21ケツフク夜間巡回雑談3/421/11/08(月) 00:48:03
「で、今まで話した理由とは逆にもう1つ理由が考えられる。『そもそも恐ろしい虫だったから怪談にするまでも無かった』という理由だ」
「あー。ちょっと怖くしたぐらいでは現実を超えられないってことですか」
「現に百足の伝承と言ったら大体俵藤太の大百足討伐ぐらいだ。ほかにも栃木の戦場ヶ原の伝承にも大百足が出てくるがつまるところ大きな、それこそ神に近い存在として描かれてる。アジアや他の国にもたまにあるらしいが大抵が大百足だそうだ」
「でっかくすれば敵として成り立つっていうのは元から怖い動物の特権ですからね。熊しかり猪しかり」
「その辺のラインナップ、あとは鮫なんかは妖怪として出る事例が少ない。やっぱり元々怖い奴らは半端な味付けでは現実でいいじゃんとなるんだろう。国内、海外問わずお化け○○って銘打たれて伝説級ではないにしろ巨大なやつが恐ろし気に語られたりもするがそれは怪異や心霊なんかじゃくて普通の脅威だからな」
「うーん。蜘蛛とか蝶とかの方が結局得体の知れなさやバリエーションから改造が効いて色んな話に出られるってことですか」
「まあそういうこったな。……これを見れば実感もできるがな」
22ケツフク夜間巡回雑談4/421/11/08(月) 00:48:23
フクトレさんが見た先。学園に青白く光る蝶が大勢飛んでいて。学園を跨ぐほどの大百足がそれを次々と捕食していた。
蝶は魂の具象化とよく言われる。ついこの間にハロウィンをやったから、その渡りで流れてきたのだろう。そしてそれにつられてあの大百足がやってきて、現実には結構大きめの百足の群れとして顕れてしまったんだろう。
「…あの蝶。やっぱりあんまり良くなさそうですね」
「まあこんだけ遅れて大群でやってくるやつが迷い魂なわけがないからな」
「あの百足はこっちに危害は無さそうですね。……いや、昼間のあれは十分被害か……」
「単純に餌場として来たんだろうな。商店街にいるやつとは違ってあれも流れだな」
「ある意味自然って感じですね。……益虫害虫も結局僕たちが勝手に言ってるだけですもんね」
「あの蝶は明確に害虫だしまあこっちにとっては総合的には益虫でいいだろ。神性クラスな気もするからちょっと烏滸がましい気もするが。まあこの場合勝手に拝まれても向こうも迷惑だろうしあの勢いなら朝にはどっちもいなくなってるだろ」
「そうですね。仮に僕たちが何とかしなきゃいけないと言われてもあの量と高さで飛んでるやつらの相手をするのは骨が折れそうですしねぇ……」
「じゃあさっさと行くか」
「ええ。今回も特に異常なし、ですね」
≫31チヨノオートレSS21/11/08(月) 00:58:11
あの一件から、トレーナーは私とどこか距離を置いている
心の中で迷いが生じているのは確かだ
しかし、トレーナーはそれを打ち明けてはくれない
ダストレさんに相談にいった
トレーナーと友人である彼女なら、引き出せるかもしれない
そう思っての事だった
「はぁ…やっぱりね」
私から事のあらましを聞いたダストレさんは顔をしかめた
どうやら既にトレーナーの異変に気付いていたようだ
そして暫くの沈黙の後、ダストレさんは立ち上がった
「チヨトレさんを説得しに行く。手伝ってくれるか?」
「はい!」
その目には覚悟のようなものが感じられた
断るという選択肢はなかった
目指すはトレーナー室で一人で作業をしているトレーナーだ
その途中、ダストレさんはスマホを使い何かしていた
一体なにをしていたのだろう
~~~~~~~~~~~
「チヨトレさん、ちょっといいか?」
「なんでしょうか?」
32チヨノオートレSS21/11/08(月) 00:58:51
ダストレさんは単刀直入に話を切り出した
話が進むにつれ顔をこわばらせるトレーナー
私を見るその目には、どうして話したんだという感情が見て取れた
でも、こうでもしないと彼女は話さない
打ち明けてはくれないのだろう
「怖いんです…」
観念したのか、トレーナーはポツリと言葉を紡ぎ始めた
要約するとこうだ
自分に憑りついているモノは良くないものだ
それこそ、私達に話していたトラウマとはわけが違う
2人を傷つけてしまうかもしれない
「だから…そうなる位なら私が一人で…」
一通りの主張を聞き終えたダストレさんは、やれやれとばかりに首をすくめた
私が感じたのは、静かな怒りだ
それは呆れからくるものなのかは分からないが
直後、彼女は場の空気を変える一言を放ったのだ
「そうか、よくわかったよ。君が俺達を舐めてるってことが」
「―――ッ!!?そんなことは…!」
「だってそうだろう?俺達がそんなものに負けると思わなきゃ出ない言葉だ」
「私のこれは、皆を傷つけるんですよ!!?」
33チヨノオートレSS21/11/08(月) 00:59:32
会話が一気に熱を帯びた言い争いに変わる
いや、これでいい
多分今出ているのは二人の本心だ
しばしの言い合いの末、ダストレさんは私に目線を合わせる
「チヨノオーちゃん。君も言いたい事があるんじゃないか?」
さりげなく私に話を振ったダストレさん
これはダストレさんが私にくれたチャンスだ
ならば、私の思いをトレーナーに伝えるのみ
「トレーナーさん。貴女は私に沢山のことを教えてくれました!」
レースに関する知識を、私に戦うための武器をくれた
日本ダービーを勝たせてくれた
その恩は、もはやそう易々と返せる程度のものではなくなった
「だから私に頼ってください!!私に助けさせてください!!」
私は貴女を支えたいのだと、精いっぱいの声で主張する
これは最後の一押しだ
トレーナーの心を動かすための
だから、ここに気持ちの全てを込めた
それを聞いたダストレさんは満足そうに頷いた
「君の担当はこう言ってる。俺も同じ気持ちだ。キンチェムの件で君がそうしたように、俺も君を支える。」
34チヨノオートレSS21/11/08(月) 01:00:09
「チヨノオーさん…ダストレさん…どうして?」
どうしてそこまでしてくれるのかと問うトレーナー
そんなの決まっている
「大切な人だからに決まってます!」
「俺達友達だろう?当然じゃないか」
「――――――」
目から零れ落ちる大粒の涙
私達の思いが通じたのか、トレーナーは声にならない嗚咽をこぼしていた
~~~~~~~~~~
トレーナーさんが泣き止んだ後、私はダストレさんに話しかけた
「でも、どうするんですか?トレーナーの靄の晴らし方が分からないままなのに」
ああ啖呵を切ったはいいが、肝心の解決策が不透明だ
あの黒い靄は常識からは外れた代物であることは間違いない
そう簡単に消せるとは思えなかった
「大丈夫。それについては助っ人を読んである」
助っ人?
首を傾げていると、トレーナー室のドアが開いた
35チヨノオートレSS21/11/08(月) 01:00:51
「お待たせしました」
入ってきたのは黒髪ボブヘアーのウマ娘
マンハッタンカフェさんのトレーナーさん
最初にトレーナーにアドバイスをくれた人であり
その霊感とホラー関連の知識には定評のある人物だ
「それだけじゃないぜ」
カフェトレさんの後から更に入ってくる人影があった
「チヨトレさんの一大事と聞きまして」
「やっほーチヨトレ!困り事のようだね」
「二人とも、よく来てくれたな」
「ロブトレさん…スズトレさん…」
彼女らもまたトレーナーの知り合いだと記憶している
成程、得心が言った
ダストレさんは、助けてくれそうな知り合いに声をかけていたのだ
1人でも多いのはありがたい
「ここにいるみんなで、チヨトレさんを助ける!」
ダストレさんの声に呼応して拳を突き上げるトレーナーさん達
こんな時だというのに、とても心強く感じた
≫53深夜の没SS供養21/11/08(月) 02:24:05
「…………なあボノトレ、カレトレ」
「なにマヤトレ。はーいカムちゃんおやつだよー?」シャー?
「駄目だよボノトレお兄ちゃん。もうおやつ食べさせちゃ駄目だってフジトレお兄ちゃんが言ってたでしょ?」
「むぅ……。仕方ないか、ごめんねカムちゃん」シャー
「あ、大丈夫って言ってくれてるよ♪ よかったねボノトレお兄ちゃん☆」
「いや待って二人とも。順応早くない? あとカレトレはお前絶対適当に言ってるだけだろ。そもそも食うのそのドーナツ」
「でもマヤトレ、マヤちゃんもカレンちゃんも勿論ボーノも直ぐに受け入れたよ?」
「流石に映えは難しいかなって思ってたんだけど、お姉ちゃんと一緒に写真撮ったら『カワイイカムチャン……!』って直ぐ人気になったみたいだよ? ねー」シャー
「カムちゃん洗脳能力とか認識改変能力持ってたりする? ていうかそもそもこの鳴き声(?)何。ムカデからこんな音出るの?」
「酷くないマヤトレお兄ちゃん……。こんなにカワイイ子に向かってなんてこと言うの……」シャー
「最低だねマヤトレ。早く謝ったら?」
「ふふっ、なんか挟まれたりしてるこれ?」シャー?
「でも実際この大きさのムカデって絶対普通の存在じゃないってお兄ちゃん達。あ、やっぱり三女神様の……え、断固として違うしなんか勝手に居付いただけ? そんなに否定しなくても……いや伝えただけって誰から?」
「なんかぶつぶつ呟き始めたカレトレは置いとくとして。意外と大人しいし愛嬌のある子だってのは分かったからね……。ま、結局ただ大きいだけのムカデでボクらが勝手に色々感じてるだけかもだけど」シャー
「そうかなぁ……まあ愛嬌があるのはちょっと分からんでもないが……?」
「それにムカデって昔から縁起物だしね。『最後の神頼み』まで繋ぐのが仕事なボクらからしたら、こうして拝んどいても良いんじゃない。なんかご利益あるかもよ?」
「そうだよマヤトレお兄ちゃん。この子がどういう存在で何を考えているかわからないなら、私達にとってはどう見えて感じるかの方が大事。ふふ、私達って勝手な存在だね?」シャー?
「そんなもんかね……。じゃあまあ、俺がしっかり支えていくから、マヤノのことも見守っててください、……なんてな」シャー
その後、誰かが見守ってくれてた……ような気もしたし別に全く一切そんなことも無かった気がするマヤトレでしたとさ
うまぴょいうまぴょい
≫55二次元好きの匿名さん21/11/08(月) 02:50:24
学名、オクルスアルブス・ノオグラドゥスサウルス
和名、メジロサウルス・ナイダン
メジロサウルス・ナイダン(以下、M・ナイダン)は現在も生きる恐竜として学会に強い衝撃と共に発表された存在で、これまで存在が知覚されなかった原因はメジロ国の地下空間、通称メジロ大空洞と呼ばれる巨大な洞窟に棲息していた為てある。
環境変動から逃れる為にメジロ大空洞に逃げ込んだ竜脚類が祖先に当たると考えられており、洞窟に適応する為に様々な進化を遂げたと考えられている。
広大な大空洞とはいえ狭い場所も有る洞窟なので身体は竜脚類とは思えない程に小型化しており細身である、また尻尾を道具として扱う為にか極めて器用に動かす事が出来る様になっており腕としての運用も可能としている。
他にも光の無い洞窟に棲息している為に身体の色素が薄く、目も閉じられている。
食性は草食と考えられており、空想樹ナイダンまたはナイダン山葵を食べているのでは無いかと考えられている。
しかし分かっていない事も多く、恐竜として有り得ない程の尻尾の器用さや、閉じられている目から常に涙を流す理由、哺乳類に似た頭部、そしてマクトレを襲う理由、等の事柄を今も研究が進められている。
1番分からないのはコレを書いた俺である。
≫56二次元好きの匿名さん21/11/08(月) 02:52:13
欲望から作られたメダルを集め 完全なる復活を果たそうとする怪人頭サイゲ
彼らと戦うのはオーズに変身するタマトレと頭サイゲの一人でありながらなぜか右腕のみ復活したタマモクロス
ギブアンドテイクで戦いを続ける二人
メダル争奪戦の渦はさらに激しくなっていた
【カウント ザ メダルズ】
現在仮面ライダーオーズが使用できるメダル
タマモ・コア クリーク・コア オグリ・コア
ナイダン・コア カマドラ・コア メカカマドラ・コア
パラシン・コア カムちゃん・コア
ギガンティックブルー•コア 🐴・コア
≫83二次元好きの匿名さん21/11/08(月) 07:47:53
トレセン学園の一角にて
弓道着を着た一人の影が弓を引き絞る。
ギリギリギリィ…ヒュン!
「…」
弓を放ち、姿勢を崩さずに下がるのはファイトレ。そしてそれを見守るのはグラトレ(独占力)と二人の担当だった。
一連の流れを見たファインは、下がってきたトレーナーに
「わあ…かっこいいですトレーナーさん!」
「ふふ、そっか。」
目を輝かせながら見てくるファインをそばに、グラトレは声をかけた。
「素晴らしい体幹、そしてブレのない動きですね。」
「なんてことはない集中だよ。昔銃を握ってたときの感覚と同じだからね。」
「流石ですね…」
そう言いながらも彼女はふと胸を見る。
「しかし弓道では大きな胸は邪魔って言うのもよく分かるかな。」
「そうですね〜つっかえてしまいますから。」
「私でもこうなのだからこれより大きい人達は厳しいかもね。」
グラトレは会話している中で闘争心が湧き上がってくるのを感じた。
「…ファイトレさん、もう一本してみせんか?今度は私と競ってみましょう。」
「分かった、用意しよっか。」
84二次元好きの匿名さん21/11/08(月) 07:48:32
目を閉じて二人は立つ。まずグラトレは前に歩み出ると弓に矢をつがえる。
(精神統一…)
目を見開き的だけを見る。狩人のように鋭い目つきで撃ち抜くと意識する。
雑念を振り払い引き絞る。弦が張られる音が響く。
ギリギリギリィ…
(…今!)
ヒュッ!
放たれた矢は的の真ん中あたりに突き刺さる。
丁寧な礼儀を行いながらグラトレは下がった。
入れ替わるようにして前に出るのはファイトレ。音もなく動くと、同じように弓を構える。
(風はない、偏差は掴んだ。後は…)
片眼だけで的を見据える。スナイパーをしていた時の感覚で他のことをシャットアウトする。
ギリギリギリィ…
手ブレを抑え、震えのタイミングに合わせて…
ヒュン!
放たれた矢は同じように的の中央付近に刺さった。礼儀作法を行い、下がっていく。
「…私の負けかな。」
そうファイトレはつぶやく。二人は向かい合って礼をした。
終わったのを見て二人の担当が寄ってくる。
「かっこよかったです!トレーナーさん!」
「素晴らしいです、トレーナーさん。」
二人のトレーナーは担当に対して微笑んだ後、
「今度も勝負しましょうね〜」
「…もちろんだよ。次は私が勝たせてもらう」
ーーー再戦を誓ったのだった。
短文失礼しました
弓道勝負をするグラトレ(独占力)とファイトレです。書いててよく似合うと思いました。
お互いにそこらへんのメンタル面は強そうなのでこんな感じで武道はしてるかもしれません。
弓道においての胸はよく分かりませんが頭サイゲ勢はきついと思います。
≫98二次元好きの匿名さん21/11/08(月) 08:08:14
月明かりと街灯が僅かに私達を照らす公園。卒業式の後ということもあり、私達の間には"どう攻めるか"といった空気が漂っていた。
「……ルドルフ……いや、ルナ?」
「……どうした?」
「……もし、ルナさえよければ……その、毎日目が覚めた瞬間におはよう、って言って欲しいし、毎日朝と……出来れば昼か夜も二人で食べたいし、毎日二人で寝たい……だから……」
暗がりの中でもわかるくらいに照れた顔、そして捻り出された言葉からそれだとわかる。
「「結婚してください」だろう?」
「……わかってたなら、そっちから言ってよ……」
ぷすり、と音が出そうなくらいに赤い顔の彼女が若干むくれる。それもまた愛おしい。
「すまない。だが……指輪を用意しているのはそっちだろう?」
「あっ……いや、うん、だけど……あー!ちょっと待って!仕切り直させてルナ!」
「はいはい……わかった、やり直すことを許そう」
「……それじゃ……」コホン
「"ルナ。これまでありがとう。君がいなければ僕はここまで来れなかったし、君もまた道半ばで絶望することがあっただろう。故に、僕達は太陽と月のように在り続けないか?"」
「……喜んで……フフッ」
そうして受け入れてから、おかしさからか笑ってしまう。気がつけば彼女も笑っている。
────そうして、二人でずっと笑ってから"二人の"家に戻ることとなった。
≫129二次元好きの匿名さん21/11/08(月) 08:55:31
明日でいいから グルトレ
最近、指輪を渡してからグルーヴが私の家に泊まる頻度が高くなった。と言っても、一緒に晩御飯の準備をして、それを一緒に食べたり、食べさせ合ったり。お風呂を一緒に入って身体を洗い合ったりしている。身体を重ね、愛を確かめ合う日もあれば、同衾するだけで終わる日もある。次の日の予定次第である。そのため、新しく用意した彼女の歯ブラシや食器が私の家に置かれている。私はそれが嬉しくて、増えていく彼女の日用品がもっと増えればいいな、なんて頬を緩ませた。また少しだけ、同棲生活が始まった時のイメージが鮮明になった気がした。
「どうした?」
「なんだか、眠れなくて」
シーツの海で身体を密着させて彼女の手に指を絡めて漂うだけ。同じシャンプーとトリートメント、ボディーソープなのに少しだけ違う彼女の香りが鼻腔をくすぐる。今彼女の左手の薬指にある指輪は普段はネックレスチェーンに通して制服の中へ隠しているものだ。トレーナー室で私とふたりきりの時だけ、制服の外へ出されるそれは本来あるべき左手の薬指にある。ベッドライトのやわらかな光にあてられ輝く指輪を絡めている指でなぞる。愛おしくてたまらなかった。
「今日も疲れただろう、明日も忙しくなる」
「そうなんだけど」
トレーナー業務、生徒会業務の手伝い、花壇の手入れ、そして生活のこと。目まぐるしく流れる世界を歩む。疲れているはずなのに、すっ、と眠りに付けずにいた。絡めていた指から彼女の手が離れると、私を抱き締めた。ふんわりと顔が彼女の胸へと埋まる。胸に埋まる顔をあげて、彼女を見ると優しく頭を撫でられる。とても落ち着く。
130二次元好きの匿名さん21/11/08(月) 08:55:46
「今はゆっくり休め」
「休むから、少しだけお話しよ?」
「なんだ?」
「見たい夢とか?」
「夢を見ている時の眠りは浅いんだぞ」
「そうだけど、見たい夢聞きたい」
「聞いてどうする?」
「一緒の夢見たいなぁって寝るの」
そう言うと、ベッドライトに照らされた彼女の頬が気持ち赤くなったような気がした。私を抱き締める腕が少しだけ強くなって、尾が私の尾へと絡められる。
「教えてくれないの?」
「わかっている癖に聞くのか?」
「グルーヴの声と言葉で聞きたいから」
彼女は私の耳元へと唇を近付けて、見たい夢の内容を話した。言葉は違えど、私が見たいと思っている夢と同じものだった。それがすごく嬉しかった。嬉しくてつい笑ってしまうと彼女が照れ隠しに早く寝ろ、たわけがと頭を優しく小突いた。
「おやすみ、グルーヴ。明日も一緒、ね?」
「ああ、おやすみ。明日も、次も、ずっと一緒だ」
唇が触れるだけのキスをして目を瞑る。どんな目まぐるしく流れる世界も貴女とならカレイドスコープのように鮮やかに煌びやかに美しい世界になる。明日はどんな色になるだろうか。夢の世界へと飛び込みながら私は思った。
≫168二次元好きの匿名さん21/11/08(月) 10:31:46
「……トレーナー君、試しに『可愛い振り付け』をしてみないか?」
「えっ?」
────ルドトレはしっかり踊った。
────ルドルフには破壊力が強すぎた。