『Simply Love』はStepManiaで利用可能なテーマファイルの一つである。
概要
ITG好きの人々が作ったStepManiaのテーマファイルの一つ。
ITGを前提に考えられたテーマであるため、StepMania5で使用可能なバージョンではテーマ側が各判定の幅やライフ増減量をITGと同じ値になるように変更する機能を持っている。
Simplyの名の通り、装飾の少ないシンプルな見た目をしており動作が軽いのがウリ……ではあったが、近年は多機能化によってむしろ動作が重めの部類ではなかろうか。
その多機能さもあって当界隈でもデファクトスタンダードなテーマと言ってもよいレベルで使われている。
ITGmaniaではデフォルトスキンとしてSimply Loveが採用されていることもあり、ITGmania専用の機能が実装されていることがある。
StepMania5系統への対応は2024年05月08日リリースのv5.4.0を以って終了しており、v5.5.0からはITGmania専用のテーマとして開発されている。
なのでStepMania5で使うなら
v5.4.0を使おう。
機能
FA+機能(FANTASTIC+判定)
FANTASTIC ATTACKにあたって便利な機能として、FANTASTIC判定の細分化が出来るようになった。
通常のFANTASTIC判定は±23msの範囲だが、この機能を有効にすると±15msがFANTASIC+判定、それより外側で±23ms以内だと白色のFANTASTICとなりFAST/SLOW表示を行うことができる。
もともとITGモードとFA+モードと分かれていてFA+判定は後者でのみ使用可能だったのだが、v5.3.0をもってFA+モードが廃止されてITGモードでオプション設定で表示のON/OFFを切り替えるようになった。
設定する場合は楽曲選択時のオプション画面で「What comes next?」を「Advanced Modifiers」にして(言語設定を日本語にしている場合「次は?」を「追加のModifiers」にして)画面遷移を行うと、下の方にFA+ Optionsという項目があるのでそこで必要なものを選択するとよい。
FA+判定を表示 |
楽曲プレー中に白FANTASTICが表示されるようになる |
EXスコアを表示 |
楽曲プレー中に表示するスコアをEXスコア(後述)に切り替える。 DDRのEXスコアとは完全に別物。 |
FA+ペインを表示 |
リザルト画面でFANTASTICを青と白に細分化した表示のものを使用するようになる。 コレをONにしても判定数表示に限っては細分化していないものも表示できる。 |
普通は「FA+判定を表示」と「FA+ペインを表示」を選んでおけばよい。
EX scoreシステム
2020年代以降のITG界隈ではFANTASTIC判定では広く、理論値同士で差が付かないということが生まれた。
そこでFANTASTIC+判定とFANTASTIC判定の点数を変更し、HoldやMineやMissによる失点を小さくしたEX scoreが導入された。
これらはITL Online 2022などで用いられた。
Stream Counter
オプション画面で選択した幅(4分とか8分とか)よりも細かい単位で1小節以上連続してノーツが敷き詰められている場合、その滝の長さを小節数で教えてくれる機能。
滝が複数ある場合、次の滝までの小節数も教えてくれる。
Density Graph(密度グラフ)
jubeatのミュージックバーのように譜面のどのタイミングでどれくらいのノート数があるかをグラフで表示してくれる機能。
選曲画面でも楽曲プレー中でも表示が可能。
Tech Analyzer
捻りや縦連、同時押しなどの数を教えてくれる。
GrooveStats連携
ITGのスコア計算に対応したテーマ(このテーマを含む)でプレーしたデータをGrooveStatsというサービスと連携できる。
これにより登録者内でのスコアランキングなどをStepMania内でも参照可能。
単曲リロード
通常、譜面ファイルを編集した場合は全曲リロードを行うか、譜面編集画面に入ってストレージから読み込みなおすかをしないと反映されない。
Simply Loveでは選曲画面でカーソルを合わせて「Ctrl + Shift + R」をすることで該当楽曲のみリロードができる。
選択可能な判定文字
判定文字として使用するファイルをテーマ内の特定フォルダに入れておけばオプション画面から選択して利用可能。
デフォルトで数種類が入っており、自分で何か作らずとも十分にカスタマイズ可能。
巻き込み対策(ITGmania使用時のみ)
巻き込みにより早DECENT、早WAY OFFを出した場合に正しいタイミングで踏みなおした場合、踏みなおした方の判定で続行してくれる。
ただし早WAY OFFが発生していた場合はゲージの減少は発生する。
エラーバー
判定文字ではなく、判定幅を表したバーに対して踏んだタイミングを表す線を表示することでより詳細に判定を知ることができる。
詳細なリザルト画面
左右キーを押すことでリザルト画面に表示する項目を変更できる。
その中には各
パネル別の判定数や、誤差をヒストグラムにしたもの、過去に踏んだ際の記録、GrooveStatsでのランキングなどが表示できる。
共通表示領域としてはDensity Graphの上に出した判定、ゲージ推移が表示されている。
他にもいろいろと便利な機能があるがキリがないので割愛。
最終更新:(2024/10/15)
最終更新:2024年10月15日 15:04