焼き鳥


「焼き鳥」とは、『Pump It Up Phoenix』の蔑称である。


概要

『Pump It Up Phoenix』は2023年07月から韓国で稼働し、8月以降には世界各地で稼働した音楽ゲームであるが、稼働前から評判が良くなかった。
実際に稼働したものもそこまで評価は高くなく、Phoenixのタイトルから「焼き鳥」の蔑称をつけられることになった。



稼働前から評判が低い経緯

2019年01月より稼働を開始していた前作のXXは、2020年8月27日のバージョン2.04のアップデートを最終アップデート*1とする予定だった。
そのため次回作が出ることを2021年には期待されていたのだが、2019年より世界各地で流行したCOVID-19がまだ収まっていないことを理由に先延ばしされていた。
その先延ばしのために2021年01月07日にはバージョン2.05、04月08日にはバージョン2.06、07月08日にはバージョン2.07、2022年4月21日にはバージョン2.08と、2年にもわたって延命が行われた。
そんななかで2021年12月22日に発生したのが記録メディア破損によるデータ消失である。
これによって大半のプレイヤーからはモチベーションが失われていた。

2023年05月11日に韓国で行われた『PlayX4』というイベントで満を持してPhoenixがプレイアブル出展されたのだが、そこにあったのは今までのPIUとは様相が異なるものであった。

まず、スコア計算式が違う。
今までのPIUは1ノートの点数が固定で、コンボやノート数によって譜面ごとに天井スコアが異なる方式を採用していたが、昨今の一般的な方式である満点方式(100万点満点)へと変更された。
これについて賛否両論あるものの、おおむね好意的に受け入れられている。

ただ、スコア計算式の変更を理由に譜面が変更されてしまった。
同じ難易度帯でもホールドによるTICK数が少ない場合、1GREATや1MISSの影響を受けすぎることを理由にTICKやTICK調整用のホールドを追加することでスコアのバランスを取ろうとしてしまった。
逆にTICKが多い場合は1GREATや1MISSの影響を受けなさすぎることを理由にTICK数が大幅に減らされてしまった。
ロングノートポーションというワードもあるように、TICKは難易度調整で大事であるにもかかわらず、難易度値は据え置きでTICKが変更されたことで難易度が上下するようになってしまった。

更に、譜面のギミックをアイデンティティとしていないレべル19以下の譜面から、ほとんどのギミックが削除された。
これは初見でギミックに対応できず理不尽にミスが出てしまうことの対策とされているが、レベル20以上からもギミックが削除された譜面は存在するうえに視覚的に面白かったギミックまで削除されてしまい譜面の面白さを損なうことも多く、賛否両論ではあるが賛か否かがハッキリ分かれたうえで否よりの意見が多い。
そのうえPIUの1人用譜面には通常のSINGLE譜面、DOUBLE譜面の他にSINGLE-PERFORMANCE譜面、DOUBLE-PERFORMANCE譜面が存在したのだが、PERFORMANCE譜面をバッサリと削除した。

また、先述のデータ消失もあいまってPhoenixという名前も「1回死んだことは認めるんだ」と失笑を誘った。


さらにStepMania5をベースとしたPump It Up用のシミュレータである『PumpSanity』は独自スキンを備えており、それを使うとPERFECTが虹PERFECTと青PERFECTに分かれたうえでFAST/SLOWが分かるという機能も盛り込まれていたが、PhoenixではFAST/SLOW機能は付かなかった。
それゆえに先述の賛否両論要素で否よりの人間からは「SANITYのほうがいい」という意見すら出ていた。


これらの要因が重なりPhoenixなどという大層なタイトルは贅沢だとされ、焼き鳥の蔑称が付いた。



余談

2024年05月27日のバージョン2.00のアップデートより各種UIが赤色から青色へと変更された。
炎の色としては確かに赤より青のほうが高温ではあるのだが、見た目が涼しくなってしまったことにより「焼き鳥が冷めちゃった」というワードが生まれた。



最終更新:(2024/05/31)
最終更新:2024年05月31日 10:05

*1 オンラインサービス終了後のオフライン稼働用アップデートを除いて