グルーヴレーダー


「グルーヴレーダー」は、選曲画面上で表示される譜面傾向を表した五角形のレーダーである。


概要

DDR MAXで初登場したレベルの代わりに難易度の指標となるべく導入された概念。
「レーダーが大きい=難しい」という認識はおおむね間違いないのだが、あまり難易度の指標としては使えなかったためにMAX2ではレベルが復活している。

MAX~2014ではレーダーの形状こそわかるものの、具体的な数値までは分からなかった。
A以降では具体的な数値まで表示されるようになったうえ、CUTなどの簡易化オプションを付けた際にレーダー値も連動するようになった。

WORLDにて削除されてしまった。



レーダー項目

12時方向から反時計回りに
  • STREAM(全体密度)
  • VOLTAGE(最大密度)
  • AIR(ジャンプ度)
  • FREEZE(踏みっぱ度)
  • CHAOS(変則度)
の5項目。
カッコ書きはMAX~EXTREMEの選曲画面で記載されていた日本語表記。

前提知識

グルーヴレーダー関連で「曲の長さ」に言及した場合、音源の長さではなく「HERE WE GO」表示がされてからフルコンエフェクト無しでの「CLEARED」表示がされるまでの時間のことを指す。
(MAX2~EXTREMEの鬼モードでタイマーが動いている時間と同じ)


グルーヴレーダー関連で「ノート数」に言及した場合、単押しや同時押し、ショックアローなどの「ノートが置かれている行数」とみなしてよい。
いずれも1としてカウントする。


SN2以降はレーダーは基本的に0~200の値を取るが、100以下と100以上では異なる計算式を用いて値を算出する。
(100丁度の場合はどちらの計算式でも成立するため、どちらを用いて計算されているのかは不明)


STREAM(全体密度)

ノート数を曲の長さで割った時の数値で決まる値。

なので、曲の長さが同じならノート数が大きい方がレーダー値は大きくなるし、ノート数が同じなら曲が短い方がレーダー値は高くなる。
疲れる疲れないの話では一番参考になると思われる数値。


100の基準値

1分あたりのノート数が300であれば基準値の100となる。


VOLTAGE(最大密度)

1小節中に含まれる最大ノート数と平均BPMによって決まる値。
おそらく、楽曲中の一番キツい(たくさんパネルを踏む場所)所を示したかったであろう数値。
BPM変化がしておらず、STREAMが低いのにVOLTAGEが高いという、『チカラ』のDP-EXPERT譜面のような譜面では参考になる。

また、全体での密度が異なっても瞬間的な密度が同じになる(たとえばMAX300のDIFFICULTとEXPERTはどちらも1小節8個が最大)の場合、レーダー値は同じとなる。


平均BPMによって算出されてしまうため、「ごく短い時間しかない低BPM帯で1小節中に含まれる最大ノート数を記録して、倍取りBPMで平均BPMを上げる」という手法で数値を上げられてしまうため、あまり意味をなしていない。
たとえば『冥』のSP-EXPERTはBPM200の16分が瞬間的には一番キツいがVOLTAGE値としては109しかないのに対し、『POSSESSION』のSP-EXPERTはBPM185の16分でVOLTAGE値161である。


Myグルーヴレーダーが存在した期間では最も最大値が変動した要素であった。
難易度も上下しており、この要素のせいで称号が取れる取れないが決まることもあった。


100の基準値

BPM150平均の時に1小節に16個ノーツがあれば基準値の100となる。
BPM * 最大ノート数 / 24


AIR(ジャンプ度)

楽曲中の同時押し・ショックアローだけで見た全体密度。
同時押しとは「その瞬間に両方の足を着地させる」もののみを指し、片方がフリーズアロー踏みっぱなしでもう片足で通常ノートを踏むようなものはカウントされない。

ショックアローで(かさ)増しできるため、それほどジャンプしないにもかかわらず『†渚の小悪魔ラヴリィ~レイディオ†』のCHALLENGEは値が大きくなる。

たまに「AIRが難しい」という譜面評を見るが、AIRというのはグルーヴレーダー値の名称であって同時押しそのもののことではない。


100の基準値

1分当たりの同時押し・ショックアローの数が55個であれば基準値の100となる。


FREEZE(踏みっぱ度)

フリーズアローの総延長によって決まる値。
この項目のみ、曲の長さが「秒数」ではなく「拍数」となる。

フリーズアローの長さをカウントする場合、同時押しの場合は長い方のみをカウントする。


DDRはPIUにあるような「つま先で踏みっぱなしにして、踵ともう片足で16分を刻む」みたいな譜面が無く、難しさには基本的に直結しない。

『MAXX UNLIMITED(X-Special)』ですら74しかない。
「ああ、フリーズアローが長いんだなあ」とだけ思えばよい。

SN2~A3のグルーヴレーダー値が分かるようになってからに限れば、最大値となる曲が変化しなかった唯一の項目。


100の基準値

フリーズアローの存在する拍の割合が35%であれば基準値の100となる。


CHAOS(変則度)

拍の細かいノートの量やBPM変化量・停止回数によって決まる値。
計算式は非常に面倒。

ギミックがない曲で数値が大きければリズムが難しいと思ってもあまり間違っていないのだが、高難易度で16分滝が多い譜面だと自然と数値が上がってしまう。


100の基準値

非常に面倒な計算式で計算した変則度(CHAOS値とは異なる)が2000の時に100となる。
ちなみに200の基準となるCHAOSの変則度は20000を超える。





最終更新:(2022/11/04)

タグ:

基礎知識 DDR
最終更新:2022年11月04日 11:21