「●」は、Andamiroが2021年12月より稼働開始した音楽ゲーム『Chrono Circle』のことである。
概要
『Chrono Circle』は2021年12月よりラウンドワン専用で稼働した音楽ゲームである。
2021年の6月前後にメーカー不明で唐突にこのゲームのクローズドテストの応募が始まったため、開発期間はかなり短いか大部分が出来上がってからテストされたものと思われる。
メーカー不明とは書いたものの、クローズドテストに参加すると貰えるアイテムがAM.PASSという時点で、分かる人からは即バレしていた。
開発はPump It Upでお馴染みのAndamiroである。
稼働初期はゲームシステムが不安定であり、楽曲を選んだ直後に画面が真っ暗になるが、ゲームそのものはそのまま進行し、リザルトのタイミングで再表示されるというバグが存在していた。
この画面が真っ暗になる現象から「黒のサークル」という愛称(?)が生まれた。
そして、塗りつぶしのされている丸は通常の環境下(白背景に黒文字)では「黒色の丸」ということが出来る。
「●」→「黒色の丸」→「黒のサークル」→「Chrono Circle」
という言葉遊びで、一部の層が略称として使っている。
他の略称は「草」。
ロケテスト時のポップの誤植から「コンドロラー」と呼ばれることもある。
2023年12月14日のアップデートをもって更新終了、2025年01月をもってオンライン稼働終了が発表された。
ゲームシステム
ざっくりと言えば「maimaiからスライドを抜いて、画面タッチ部分はDJMAX TECHNIKAを円形にして、ついでにコントローラが回転するようにした」みたいなゲーム。
外周のコントローラ部分(サークルコントローラ)で操作するノーツの種類が以下。
名称 |
外見 |
操作内容 |
備考 |
TICK |
黄色の斜めに傾いた穴あきの正方形 |
タイミングよくボタンを押す |
|
TACK |
虹色の斜めに傾いた正方形 |
タイミングよくボタンを押す |
TICKのボーナスノーツ |
TOCK |
赤色の斜めに傾いた正方形 |
ボタンを押しっぱなしにして拾う |
基本的に複数で登場する。先頭のTOCKが拾われるまではコントローラの回転に追従するが、拾われてからはその塊は追従しなくなる。斜めに配置されていることも多く、その場合はボタンを押したままコントローラを回転してなぞる必要がある。 |
DRIVE |
水色の太いライン |
ラインをなぞるようにコントローラを回す(ボタンは押さなくてよい) |
先頭が判定エリアに達するまではコントローラの回転に追従するが、先頭に達すると追従しなくなる。ラインが曲がっている場合はラインに合うようにコントローラを回転してなぞる必要がある。 |
SPIN |
赤または青の矢印のついた円 |
コントローラを指定方向に回転する |
赤が時計回り、青が反時計回りで、登場時にはその方向に回転しながら出現する。事前に回っていてもよく、DRIVEと組み合わせて使われることも多い。 |
実質的に4種類のノーツがある。
これに加えてタッチパネル部分でのノーツの種類が以下。
時計回りのものは赤、反時計回りのものは青色なのは共通であり、いずれも同色の時計の針が重なった時に操作する。
時計の針は、基本的には90度で1小節のスピードで回転する。
タッチパネル部分は3レーンとなっている。
名称 |
外見 |
操作内容 |
備考 |
POP |
円 |
タップ |
バージョンアップにより同時押しの場合は中が緑色に塗りつぶされるようになった |
HOLD |
中に「-」が描かれている正方形 |
長押し |
|
KNOCK |
中に「+」は描かれている六角形 |
+記号のある個所で先頭をタップ |
DJMAX TECHNIKAで言う紫ノーツ。ただし長押しはない。 |
SLASH |
矢印の描かれた円 |
フリック |
方向は問わない |
こちらも4種類のノーツがある。
このような複雑なゲームであるため、既存の音ゲースキルがほとんど役に立たない。
そのため刺さる人には刺さるのだが、刺さらない人には全く刺さらないうえにローカライズや説明不足による不親切さやバグが相まって厳しい展開となった。
迷走
バグ
「●」の語源のバグ
稼働開始から1か月以内の初期バージョン(v1.104以前。最初期は筐体でバージョンの値を確認する方法がなかった)では上記の通り画面が真っ暗になるバグがあった。
強制目隠しプレーとなるのも大概酷いのだが、これはまだマシな方で「選曲するとUnityのロゴが表示された後、再起動する」というバグもあった。
ちなみに、同じ筐体でも時間帯によって起こったり起こらなかったりするという、プレイヤー視点では再現性の分からないものであった。
スコア不明バグ
クロノサークルではスコア表示方式が2種類ある。
楽曲開始時には0%でありMISS以外と出すとスコアが加算されていく方式と、楽曲開始時には満点の101%であるがPERFECT以外を出すとスコアが減算されていく方式である。
減算方式を使用すると何故か本来よりスコアが低くなってしまうという不具合がある。
その不具合が発生したままリザルト画面に遷移すると、最終ノートを処理した段階のスコアよりも何故かさらにスコアが減るという現象も起きていた。
位置ズレ
本作はボタンがあるエリア(サークル)を回転させる動作があり、おそらくロータリーエンコーダによって現在の角度を保持している。
このロータリーエンコーダの出来が悪いのか、稼働から1年程度でプレー中にあらぬ角度にノーツが吹っ飛ぶ(サークルを回転させた扱いになってしまう)筐体が登場してしまった。
反応しない(させづらい)ボタン
本作のボタンがあるエリア(サークル)をぐるぐると回転させる都合上、ボタンと筐体を有線接続することが出来ない。
かといってサークル部分から無線でボタン入力を送信するのも遅延が生じるしコストもかかる。
ここで有効活用されるのが本作のディスプレイがタッチパネル搭載であるという事実である。
なんと、本作のボタン一般的なボタンのように中にマイクロスイッチが内蔵されているのではなく、タッチペンを内蔵してタッチパネルをつつくことでON・OFFを検知している。
ボタンをきちんと押し込まないとタッチペンが届かないのでしっかり押さないと反応しない。
また、タッチペンそのものにはタッチされた状態から離す機構が存在しないのが理由かは不明ではあるがバネが強めに設定されており、他の機種と比べると強く押さないと沈まない。
タッチペンを長くしたら画面を点で強打してしまうことが想定されるため調整がシビアで、バネを弱くするとタッチペンが戻ってくるのが遅く縦連が入りづらくなるためこちらも調整がシビア。
難しいデバイスを作ってしまったのが敗因と言える。
ボタンを押しこんだ状態で横からのぞき込むとタッチペンらしき影を確認できる。
一発譜面解禁
クロノサークルでは上位譜面の解禁には下位譜面を何度か遊んでゲージを貯める必要がある。
通常はプレーした難易度にはプレーで得たスコアの100%が、下位譜面には60%が、上位譜面には40%が貯まるようになっているのだが、何故か「その楽曲の完全初回プレー時に101%を取得した場合」には下位譜面にはスコアの50%が、上位譜面にはスコアの100%が加算されてしまう。
ゆえに、とりあえず初回は一番簡単なEASY譜面で理論値狙いをするのが解禁の近道となる。
ノーツ削除からの復活
稼働開始は12月であるが、翌年2月10日のv1.120において「KNOCK」と「SLASH」の2種類のノーツが削除されるという事態に陥った。
想像の域を出ないが、ノーツ種類が(ボーナスノートを含めないと)8種類もあることから「ノーツ種類が多すぎる」「複雑すぎる」「チュートリアルが長すぎる」と言われまくったことが原因だと思われる。
しかしながら、同種の操作だが操作デバイスが異なるだけというものもあり、さほど複雑でもなかった。
特に「KNOCK」プレー感に影響を与えるため、プレイヤーからは復活してほしい旨が伝えられたため、3月24日からのv1.210では上位譜面のみ復活することとなった。
削除・復活したノーツの詳細と削除時の対応
「KNOCK」はロングノーツのような形状だが、先頭以外にもマークがついており、そのマークと判定ラインが重なったタイミングで先頭をタップするノーツである。
『DJMAX TECHNIKA』の「リピートノート」で通じる人は、それと同じだと思ってもらえばよい。
「SLASH」は要するにフリックノーツである。
いずれも基本的には通常ノートの「TICK」に置き換えられたが、それだけだと腕が3本必要になってしまう譜面については個別に譜面変更が行われた。
参考リンク
Chrono Circle【クロノサークル】Wiki
最終更新:(2024/03/26)
最終更新:2024年03月26日 11:02