「Idola方式」は、DDR2014~DDR Aで使用された譜面の解禁方式である。
Idolaをカタカナで「イドラ」と書いたり、「方式」ではなく「式」と書いたり表記ゆれがあるが内容は同じである。
DDR2014では『EXTRA ATTACK』という楽曲解禁イベント(?)を実施していた。
その内容は
- 隠し曲は最初の段階ではEXTRA STAGEでしかプレーできない。
- EXTRA STAGEでプレーすると、生存できた期間に応じて楽曲・譜面ごとのゲージが蓄積する。
- ゲージの蓄積量は( (最終到達ノート数)/(最大ノート数) )^2で近似できる。
- ゲージがMAXになったらその曲のその譜面が解禁される。
- 上位譜面を解禁すると、同一曲の下位譜面も同時に解禁される。
というものであった。
上記から上手いプレイヤーはEXPERT譜面を選びクリアすれば1クレで1曲の全譜面(厳密にはSPとDPで別なので2クレ必要だが)が解禁できるという非常に緩いものであった。
(一方で、通常ゲージで挑戦するとちょうどいいレベルの人がプレーすると、ライフ4では難しすぎて中盤までも行けず、ゲージ量の計算式からゲージが全然貯まらなくて地獄なんてこともある方式であった)
そのうち上級者が解禁のためのインカムをつぎ込まなかった当てつけとでも言わんばかりに、
いくつかの曲は「上位譜面は下位譜面を解禁しないとEXTRA STAGEでもプレー不可」という設定でEXTRA ATTACKに追加された。
全解禁のためにはBASICからプレーする必要があるため最低必要クレジット数が3倍になってしまった。
この方式の第一弾となってしまったのがGUMIの5周年記念イベントで収録された『Idola』であったため、「Idola方式」と呼ばれるようになった。
Idola自体には何も問題がないのに……
余談だが、KONAMIはGUMI発売10周年の2019年は特に何も祝っていない。
これだけならまだ「やる気がない曲は解禁しなきゃいいじゃん」でよかったのだが、RDIイベントの終了後にさらなる進化を果たす。
RDI曲はオーブ獲得のお題となる5曲、ボス曲の『EGOISM440』と『MAX.(period)』、『Over The "Period"』と、全部で8曲あるが、
EGOISM440の解禁をするためにはお題曲のすべての同一難易度を解禁していないといけない上、MAX.(period)以降は1つ前のボス曲の同一難易度の解禁が必要となる。
Over The PeriodのEXPERT譜面の解禁のためには最低でも24クレジットが必要となってしまう。
また、EXTRA ATTACKの解禁状況はSINGLEとDOUBLEで別であるため、両方プレーしている場合は48クレジットを必要とする。
このような「出現自体に別の楽曲の解禁状態を参照する」システムは明確な「ボス枠」が必要なためか、あまり行われることはない。
DDR AではEXTRA ATTACKが名称を変えただけの『EXTRA SAVIOR』というイベント(?)を実施していたため、
こちらでも「Idola式」という言葉が継続して使用された。
余談
前述したように、ゲージの蓄積量は( (最終到達ノート数)/(最大ノート数) )^2で近似できる。
「最終到達ノート数」とはリザルト画面での判定数として数えられるノート数のことであり、これにはフリーズアローでのOK数は含まれない。
よって、最後のノートがフリーズアローである場合、NGを出して閉店しつつ解禁することができた。
実は、楽曲をクリアしてリザルト画面を見た場合のゲージ蓄積量は( (最終到達ノート数)/(最大ノート数) )で近似できる。(違いは二乗するかしないかだけ)
クリアしたなら到達ノート数は最大ノート数と等しくなるから意味がないと思いがちだが、CUTやJUMP OFFなどの簡易化オプションを使用してもよい。
これにより「簡易化オプションを使ってアシストクリアするほうが、まじめにやって途中落ちするより解禁が楽」という事態になっていた。
例:アシストなしで60%程度のところで閉店すると36%蓄積だが、アシストの結果ノート数が半分になっても完走すれば50%蓄積する。
クリア時とクリア失敗時で計算式を変えた意図についてはよく分かっていないが、EGOISM440 CHALLENGE(特にDP)の解禁でお世話になると恩恵が大きかった。
DDR A20PLUSでは『EXTRA SAVIOR PLUS』というイベント(?)が実施され、Idola方式から脱却した。
こちらも下位の難易度から順に解禁されるため、やっぱり解禁が面倒ではあるのだが
- 最初からEXPERT譜面が選択可能。
- 上位譜面の解禁に下位譜面をプレーしてもよい。
- BASIC譜面の解禁には5割到達でよく、さらに初心者に優しくなった。
などの変化がありおおむね好評である。
ただし、最短手順は1クレジット増加した。
最終更新:2020年09月25日 14:35