フレアゲージ


「フレアゲージ」は、DDRシリーズで使用されているダンスゲージ(体力ゲージ)の一種である。


概要

DDR A3において2023年11月01日より開始された楽曲解禁イベント『BABY-LON'S GALAXY』から使用されるようになったダンスゲージの一種。
BABY-LON'S GALAXYは通常であればEXTRA STAGEとなる4曲目、5曲目を使用して行われていたため初出としては「EXTRA STAGE専用の特殊ゲージ」だった。

大きな特徴としては
  • ゲージは100%からスタート
  • ゲージは回復しない
  • フレアレベルが1~9およびEXの10段階で選択可能
  • フレアレベルと判定に応じて減少量が固定
  • GREATやGOODを出しても減少する
    • 最大レベルであるEXではPERFECTですら減少する
といったところで、ある程度の精度が要求されるゲージとなっていると言える。
ATTACK PERFECT FULLCOMBOでない状態であるにもかかわらずGREATでゲージが減るのは初であり、PERFECTであるにも関わらずゲージが減るのはアーケード作品としては初となる。


A3ではBABY-LON'S GALAXYイベントフォルダ内または360円使用時のギャラクシープレーの場合のみ使用可能であった。
WORLDではプレミアムプレーでいつでも使用可能になったほか、ギャラクシープレーでは最初はEXからスタートするするもののゲージがなくなるとワンランク下のフレアレベルに切り替わるフローティングフレアが新登場した。


A3における減少量

MISSによる減少量を基準にGREATとGOODの減少量が決まっているらしくBEMANIwikiでは以下のように記載されている。
GOODの減少量は1+0.45*(同レベルのMISSの減少量-10)%、
GREATの減少量は0.2+0.09*(同レベルのMISSの減少量-10)%  (同レベルのGOODの減少量の1/5)。

レベル PERFECT GREAT GOOD MISS 推奨スコア
EX 1% 2% 10% 30% 995,000
9 - 2% 10% 30% 990,000
8 - 1.64% 8.2% 26% 980,000
7 - 1.28% 6.4% 22% 970,000
6 - 0.92% 4.6% 18% 960,000
5 - 0.74% 3.7% 16% 955,000
4 - 0.56% 2.8% 14% 950,000
3 - 0.38% 1.9% 12% 940,000
2 - 0.29% 1.45% 11% 930,000
1 - 0.2% 1% 10% 920,000


WORLDにおける減少量

レベル PERFECT GREAT GOOD MISS 推奨スコア 備考
EX 1% 2% 10% 30% 995,000
9 - 2% 10% 30% 990,000
8 - 1.64% 8.2% 26% 980,000
7 - 1.28% 6.4% 22% 970,000
6 - 0.92% 4.6% 18% 960,000
5 - 0.74% 3.7% 16% 955,000 5以上は設定据え置き
4 - 0.29% 1.45% 11% 930,000 A3のレベル2と同一
3 - 0.1% 0.75% 4.5% 900,000
2 - 0.1% 0.63% 3% 850,000
1 - 0.1% 0.5% 1.5% 800,000

(2025年03月29日追記)WORLDのGOODの減少量について計測ミスがあったため修正しました。
ご指摘いただき本当にありがとうございます。


フレアゲージの問題点

ノート数による難易度の変動

前述の通り、フレアレベルと判定によって固定の値で減少する。
よってノート数が多ければ多いほど「ゲージが減少する機会」が増えることになり、クリアが難しくなる。

たとえば、足13をプレーした際におよそ10%の割合でGREATを出してしまうがGREAT FULLCOMBOは出来る人がいたとする。
フレアレベル9を使って300ノーツの譜面をプレーすると4割ほどゲージを残してクリア可能となる。
フレアレベル9を使って500ノーツの譜面をプレーした場合はギリギリクリアできるかできないかとなってしまう。
『dirty digital』のSingle-CHALLENGEが306ノーツ、『Be a Hero!』のSingle-DIFFICULTが562ノーツであり、同一難易度帯で同一のフレアレべルを用いても難易度差が生まれることになる。


参考にならない推奨スコア

そもそもの話として各判定の失点割合が
GREAT : GOOD : MISS = 2 : 4 : 5
というものに対してゲージ減少割合がおおよそ
GREAT : GOOD : MISS = 1 : 5 : 15
と乖離しているため、GOODやMISSを出すほど推奨スコアよりもクリアが厳しくなる。

先ほどの「およそ10%の割合でGREATを出してしまうがGREAT FULLCOMBOは出来る人」を例に考えると、どんな譜面でも96万点前後に落ち着くことになる。
フレアレベル9の推奨スコアは990,000点であるため3万点ほど推奨スコアに届いていないことになるが、「300ノーツの譜面をプレーすると4割ほどゲージを残してクリア可能」なのである。

極端な例だと、フレアレベル1ではMISSで1.5%しか減少しないため、66ノーツ以内の譜面をプレーした場合に無操作でもクリアできてしまう。
推奨スコア800,000に対して0点でクリアも可能。


大味すぎるバランス

A3において

フレアレベル1で許容されるMISSが9個しかなく、BABY-LON'S GALAXY初期値のフレアレベル5と比較して3個しか許容MISS数が増えていない。

LIFE4の代替オプションと考えればMISSに厳しい理由も分からなくもないのだが、このイベントでは初期段階ではフレアレベルを自由に選択することが出来ず、レベル5でクリア失敗すると次回はレベル4、レベル4でもクリア失敗すると次回はレベル3と徐々に下がっていく仕様であった。
また、このイベントに参加するには(プレミアムプレーが120円に設定されている前提で)最低でも360円支払う必要があったため、レベル1で挑戦する頃には1800円支払う必要がある。
このフレアレベル緩和はその楽曲のみに適用される。
そのため別の楽曲でも低いフレアレベルを使用したい場合はまた閉店を繰り返すことになる。

ここまで行くとフレアゲージというよりBABY-LON'S GALAXY(初期)の問題点になってしまうが、イベント進行には「すべての曲で同一難易度をクリアする」のが必要となっているため後半の曲でフレアレベル1でもクリアできないことが発覚した場合、今までの曲を下位難易度の譜面でクリアしなおす手間が発生する。
中期以降はフレアレベル1でもクリアできなかった場合に通常ゲージおよび簡易化オプションが使用可能となったため、この問題は解消されている。

WORLDにおいて

WORLDでは稼働前のティザーサイトでも告知があったようにフレアレベル1~4の減少量が下方修正された。
結果、今度は難易度を下げすぎてフレアレベル1では前述の通り66ノーツ以内の譜面なら無操作でクリアできてしまう。
また、下方修正されなかったフレアレベル5以上については、A3では「解禁イベントで使用する、ちょっとずつ難易度が緩くなっていくゲージ」だったから6~9の減少量が細かく刻んだ数値設定でも許されていた感があったのだが、恒常のシステムとしては細かく刻みすぎになってしまっているため非常にバランスが悪い。

フレアスキルというシステムが導入されたが、これはフレアレベルが1上がるにつき一律6%上昇する。
フレアレベル3と4を比較すると許容MISSが一気に半分以下になるなど、フレアレベル1段階による難易度差が均等ではないため「出来たところで割に合わない」設定が発生してしまっている。
特に足9と足10ではフレアスキルの基礎点がそれぞれ335と400と、1段階で20%以上増加しているため、足9をフレアレベル4でクリアする場合(415)より足10をフレアレベル1でクリアする場合(424)の方が高くなる。

フレアスキルそのものの問題点としては、通常ゲージを用いてMFCを出すよりもフレアレベル1で低スコアでも生き残った方が高くなるという、そもそも腕前の指標として利用できるかどうかが微妙というものがある。



補足

2024年08月時点でどうやって計測したのかについて回答すると、DANGER状態になるのは通常ゲージと同じく28%以下となった時であることを利用して、FAILEDになる直前と直後、ゲージが色が変わる直前と直後の判定数を確認し、その数値から算出していた。
2025年03月以降ではリザルト画面でゲージ残量が確認できるためカウントミスもなく正確な残量も分かり計算しやすくなりありがたい限り。


最終更新:(2025/03/29)
最終更新:2025年03月29日 22:45