「EX SCORE」は、beatmaniaシリーズ由来の譜面やコンボ数によらず判定ごとに固定の点数を得点方式である。
概要
beatmaniaシリーズのEXPERTモードで登場した点数方式。
EXpertモードのSCOREだからEX SCORE。
従来のスコアと異なりコンボに点数が依存しないこと、ノート数が多い譜面ほど点数が高くなること、得点計算しやすいことが強み。
以下の2つの理由から『IIDX 28 BISTROVER』以降では通常スコアが廃止されEX SCOREのみが使用されるようになった。
- beatmaniaシリーズでは通常モードにおける通常スコア(20万点スコア)を筐体内ランキングで表示していたが『IIDX 19 Lincle』にて筐体内ランキングが廃止されたため通常スコアの用途がなくなった。
- DJ LEVELの算出には以前からEX SCOREを基準としていた。
DDRにおけるEX SCORE
DDRシリーズにおいてEX SCOREという名称で導入されたのはX2からであるが、同様のスコア計算はEXTREMEのCHALLENGE MODE(鬼モード)から実装されている。
その後も家庭用作品のCHALLENGE MODE相当のコースでは同様のスコア計算が行われていたが、SuperNOVAでアーケードに復活した際のCHALLENGE MODEでは100万点満点の方式に変更されていた。
X2~DDR2014においてEX SCOREを表示する場合はプレースタイル選択画面でテンキーによるコマンド入力を行う必要がある。
基本的には「0573」だが初めて導入されたX2でのみ「X筐体でのみ使用可能で、通常稼働なら3750でイベントモード稼働なら0573」とわざわざ分けている。
そんなに見つけられたくなかったのか。
DDR A以降はリザルト画面で通常スコアとEX SCOREの両方を表示するようになったため、プレイヤーが入力可能な隠しコマンドは削除された。
もしも
KAC等と同様にプレー中もEX SCOREを表示したい場合、店舗側のオプションで選択可能なEVENT MODEにカーソルを合わせた後で2P側の左右ボタンを押してもらう必要がある。
X2~X3でEX SCOREを使用時も点数表記が100万点満点のものと変わりなかったが、DDR2013以降では「EX」と付き使用されていない桁は完全に表示されなくなった。
バージョン |
表示イメージ |
備考 |
X2~X3期のイメージ |
0001234 |
X3では3桁ごとに桁区切りが入る |
2013~2014のイメージ |
EX 1,234 |
|
A以降のイメージ |
EX 1,234 |
EXの文字が黄色に |
補足
MAX~EXTREMEにおいてクリアランクの計算はPERFECTが2点、GREATが1点、GOODが0点と、ここだけ見ればかなりEX SCOREに近い物であった。
ただし、Booは-4点、Missは-8点、OKは6点と比重が異なる。
5th以前のクリアランク計算式は明かされていないが、類似のものと思われる。
MAX2のCHALLENGE MODE(鬼モード)では内部的にはMARVELOUSが存在しないだけのEX SCOREと同じものが使用されている。
ただし表示されるのはそのスコア率であるため、どちらかと言えばSuperNOVAの通常スコアに近い。
EXclamation SCORE?
まれに「DDRのEX SCOREは判定文字の『!』の数と一致するからEXpert SCOREの略ではなくEXclamation SCOREの略だ!」みたいな意見が発生する。
DDR2013以降ではEX SCOREの得点と同じ数だけ感嘆符が付くようになったため、スタッフが意図してそうしているという面はあるが後付けである。
X2とX3ではMarvelousでも感嘆符は2個であったし、OKも1個であった。
DDR2013でEX SCOREと感嘆符の数を合わせたのは未実装に終わったTAG MODEがEX SCOREを使用していたからではないかと思われるが、実際の所は不明。
ちなみに、OKの判定文字の幅はレーン1個分程度にされているのに対して感嘆符が1個から3個に増えた影響で、2013以降のOKは感嘆符によって圧迫されがちになっている。暇だったら確認しよう。
廃止されることはある?
IIDX 28 BISTROVERで通常スコアが廃止された段階で「DDRもEX SCOREだけでいいのでは?」という意見があった。
通常スコアに用途が無かったIIDXと異なりDDRでは通常スコアをクリアランク判定に使用しているため、廃止される可能性は薄そうである。
特に2010年以降に登場しているアーケードの音楽ゲームは満点が決まっていることが多く、現在のDDRも満点制であるため余計に変える理由がない。
ITGにおけるEX score
FANTASTIC+判定が導入され、より精度競争が激化した2020年代以降のITG界隈で用いられる。
配点としてはFANTASTICが3、EXCELLENTが2、GREATが1、それ以下の判定は0とDDRと基本的には同じ。
異なる点としてはFANTASTIC+が3.5、ホールドやロールの成功が1、地雷が-0.5と比重が異なることと、通常スコアと同様に理論値が100%になる割合で表示されること。
最終更新:(2024/03/13)
最終更新:2024年03月13日 16:58