『Chimera』はPump It Up NXに彗星の如く現れたボス曲である。
概要
概要の通り、Pump It Up NXで初登場した楽曲。作曲者はYahpp。
原曲はモーツァルトの『魔笛』より『復讐の炎は地獄のように我が心に燃え』
原曲は専らBPM 140前後で演奏されるミドルテンポの曲なのだが、なぜか本曲はBPM 210までぶち上げられている。
なんでも、歴史に残るボス曲を作りたいと意気込んだYahppが勝手にBPMを210まで上げてしまったんだとか。
その意気込みの通りPIUの歴史に燦然と名を刻んだ惨憺たる譜面を引っさげて今日もプレイヤーを蹂躙し続けている。
譜面(現行作でプレイ可能なもの)
◆S4
Fiestaの追加譜面。作譜者不明。普通の譜面なので書くことがない。
◆S9(旧Normal)
特筆すべき難所もないかなり普通の譜面である。
作譜者はHot Issue D26などで悪名高いJKD氏だが、氏は低難易度だとかなりまともな譜面を作るという
良心がこの譜面からも見て取れる。
Chimeraの中では譜面がまともすぎて忘れられがちな存在。
◆S19(旧Hard)
元S16だったが、S17→S16→S19という複雑な経緯を辿った。
到底S16の範疇ではない16分捻り、超ギリギリまで置いてあるホールド、意味不明な低速、S16適正が踏めるわけがない往復階段など、
S9と比べると特筆すべき箇所しかないような問題譜面。
難易度の大改訂が入ったXXでは当然昇格すると考えられていたが、
「最後の8分を捻り16分滝にして難化させることで難易度のバランスを取る」という斜め上の修正方法でS19に落ち着いた。
譜面作成者はAhgoo氏。いまいちピンと来ない人はDestination S20やGargoyle S18を作った人といえば分かるだろうか。
◆S18
Fiestaで追加された譜面。作譜者はB.P.M.氏。
S19と比べると普通すぎる譜面である。特筆すべきことはない。
むしろS18よりS16のほうがどう考えても難しいという点で存在感を発揮していたようなものなので、
S16が昇格した今さらに空気と化した感がある。
◆S23(旧Crazy)
作譜者はEhne氏。
BPM210での16分捻りや二枚抜きなどが高レベルで入り混じり、
中盤には縦二枚抜きを含む3つ押しが平然と交じる、果ては締めが全押しなどなかなかはっちゃけた譜面となっている。
この時点で前作Exceed2までの全Singleを過去にするインフレ具合だが、D26がはっちゃけすぎている分まだ大人しい印象を与える。
◆D16(旧Another Freestyle)
作譜者はB.P.M.氏。
Doubleの8分捻りが存分に味わえるテクニカル譜面。D16挑戦段階で触れた人も多いのではないだろうか。
D16としては難しめの捻りだが、これを完璧に踏みこなせればDoubleの捻り技術に自信を持っていいだろう。
◆D22
XXでの追加譜面。作譜者はOSING氏。
D22としてはかなりキツイ滝が頻発するが、この後に控えるD26のインパクトが強すぎて追加譜面なのに影が薄い。
◆D26(旧Nightmare)
元D25。作譜者はS23と同じくEhne氏。
Slam、Dignityに続き、PIU史の超越譜面として名を残した名譜面。
基本的な構成はS23がベースなのだが、S23より数段難しい二枚抜き、アホみたいな捻り渡り、超高速往復階段に締めが四つん這いという、
当時としてはあまりにも衝撃的な譜面であった(今でもだが)
当初Ehne氏が提出した譜面に対してYahppがもっと難しくしたいとダメ出しし、その結果人間には不可能な譜面が完成したので結局ナーフしたという逸話がある。ナーフされてこれである。
BPM上昇の件といい、Chimera D26の難易度の9割はYahpp氏の所業に起因するようだ。
譜面(現行作でプレイできないもの)
◆S14(旧Another Hard)
S19と同じく、こちらもS13→S16→S14と複雑な経緯を持つ。挙げ句に削除されてしまった。
作譜者はB.P.M.氏。S14としては延々と降ってくる8分滝が厳しく、更に捻りまくるので現行基準なら詐称だろう。
初出当時S13だったのは気の迷いだと思いたい。
◆S20(旧Another Crazy)
作譜者はS18と同じB.P.M.氏。譜面もS18の延長線上のような内容で、S19よりは譜面の形をしている。
スピンオフ作品であるPump It Up InfinityではS19に改定された。
◆D21(旧Freestyle)
作譜者はWing氏。
D21としては密度が低いのだが、2回ほどD21どころか現行24でもほぼ見ないような形の滝が降ってくる。
初見だとずっこけること必至だろう。
◆D??(旧Another Nightmare)
Co-op譜面なので難易度表記がない。作譜者はB.P.M.氏。
3人用Co-op譜面なのだが、初登場時のNXではノーツの色分けがされていないので平然と降ってくる5つ押しや6つ押しが流れていくのを眺めるだけの譜面だった。
World Tourをある程度進めるか筐体に2万クレ貢いで解禁されるのがこの観賞用譜面だったので、
当時のプレイヤーの心境は察するに余りある。
Fiestaでようやく色分けがなされたが、Primeで削除されてしまった。
一応、Infinityには収録されている。
ミッションでの登場
以下、歴代ミッションで印象的なものを紹介させて頂く。
◆*Yahpp
WorldMAXのMirtainのミッション。
ミッション選択画面では曲名がFinal Audition 3と表示されている。
内容はポーションアイテムを100個以下回収してクリアしろというもので、ポーションの塊をかい潜り踏んでいくだけ。
だがこの曲、Final Audition 3が終わったらなぜかChimeraが始まるという斬新すぎるRemixなのである。
Final Audition 3が終わり「さてリザルトか...」と台降りし休憩していたプレイヤーを抹殺するための罠としか思えない。
後にFiesta 2で復刻したが、選曲画面の時点で「Final Audition 3 & Chimera Remix」とネタバレをかましているため、
ミッションの存在意義が7割は消え去っていると言っていいだろう。
◆[Box To Trophy]
PIU NXAのWorldMAXのABポータルから繋がるWestPalz(離島)に存在するボスミッション。
条件は150ミス以内で、譜面内容はD26をS化したもの。
ある程度しっかり踏めてかつホールドを外さなければ大抵クリアできるボスとしては簡単なミッション。
しかしこのミッションの真価は内容よりもその立ち位置。
NXAのWorldMAXは地上
ステージをある程度進めるとエクストラ
ステージである宇宙に進出できるのだが、
その宇宙をワープ移動するポータルを開くためにこのミッションをクリアする必要がある。
超高難易度領域かつ一つの到達点である宇宙への鍵を握るこのミッションは、
NXA WorldMAXをプレイしたものならば強く印象に残るミッションであろう。
◆More Powerful 2
NXA WorldMAXのArowahiにあるミッション。
ただでさえ超絶難易度を誇るD26を更に強化してしまった譜面。
プレイ推奨人数も2人と明記されている(一応、D25のクリアが狙えるくらいの人なら一人で突破できるが)
D26の項目で書いたナーフ前の譜面がベースになっているという噂もある。
なお、NXAの特定以前のバージョンではこのミッションはバリケードに覆われて到達できない。
バリケードを破壊するにはLadaniaという地域のミッションをすべてクリアする必要があり、
そのLadaniaはかのNXSB含む凶悪なミッション群がごろついてる無法地帯である。
それを必死で突破した報酬がこれって……
補足
最終更新:(2021/12/12)
最終更新:2021年12月12日 13:05