奴隷ヒルズ


「奴隷ヒルズ」とはDDR2014にて行われていたイベント『ユニバーヒルズproject』の蔑称である。

『ユニバーヒルズproject』の詳細なルールについてはBEMANIwikiを確認してほしい。
簡単に箇条書きにすれば
  • 平日には1日3曲課題曲が設定され、それを全部クリアすると解禁に必要な「人口」が増える
  • 課題曲は発表された当日中にクリアするとボーナス人口が付く
  • 楽曲の解禁は1週間に1曲ペースで解禁
  • 最低35クレジットで全部で6曲(+4曲分の鬼譜面)が解禁できる
と、そんな感じのイベントである。

上記だけならまだ悪くなさそうな感じがしないでもないが、実際には
  • ボーナスを含めると丁度解禁できるように数値が設定されていたため、1週間で1曲解禁するには、平日には必ずゲーセンに行き当日ボーナスを得ないといけない。
  • 解禁される6曲のうち4曲は家庭用で収録されている曲なので新曲は2曲だけ
  • 後期までは課題曲を遡ってプレーするのに制限がかかっており、どんなに頑張っても最低6日はゲーセンに行かないと解禁が終わらない(6週間かけて6日行くと日数としては最小となる。この場合、毎週4クレ15曲かけて課題曲を選ぶ羽目になる)
  • 課題曲以外をプレーした場合、一切人口は増えないので嫌でも課題曲をやらないといけない
という残念な点があった。

「知らない曲を知る機会になって良かった」とか「特にやりたい曲があるわけではないけどDDRしにきたときに遊ぶ曲を決めるのが楽だった」とかそういう層が居ないでもなかったが、「この曲をやりたい」とか「この難易度のスコア詰めたい」とか目的があってDDRをやりに行く層からしたら課題曲制は「やりたくもない曲を毎日1クレやらされる」という枷でしかなく、それが最小35クレ、最大42クレ続くという苦痛でしかないイベントであった。
そんな苦痛を、このイベントの「ユニバーヒルズを建設する」というテーマに対し「ピラミッドを建設させられる奴隷の気分が味わえる」と表現し、そこから転じて「奴隷ヒルズ」という蔑称がつけられた。

なお、この頃のBEMANIは期間限定イベントが終了すると次に解禁できる機会があるのか一切分からず、場合によっては年単位で一切プレーできない事態に陥ることがあった。
そのため夏休みの宿題がごとく直前になって必死に解禁にいそしむプレイヤーも居た。
しかし、このイベントの終了と同時に隠し曲が解禁されたため、努力が完全に無駄となった。



こんな蔑称がつけられたイベントではあるが、全解禁後も課題曲をクリアすると人口を増やすことが出来る。
この人口の数を公式はランキングにしており(正気か?)、初日から最終日まで272日分すべての課題曲を当日にこなした皆勤賞は57人もいた
プロの奴隷の方々である。



余談ではあるが、このように「とにかくゲーセンに毎日行ける人が解禁できる」「ゲーセンに長く居られる人が解禁できる」という形式のイベントは、この頃のBEMANIからよく行われており、プレースキルは一切問われないことから「解禁だけは上手い人」や「解禁無職」などという言葉が生まれる一端を担っている。
最終更新:2020年02月25日 21:12