本項ではFAST/SLOW表示について記載する。
※atwikiの仕様によりページタイトルに半角のスラッシュが使用できないため、ページ名としては全角のものを用いている。
概要
音楽ゲームにおいて、設定された「ぴったり」の判定よりも早く入力したのか遅く入力したのかをゲームプレー中にリアルタイムで分かるようにした機能。
近年の音ゲー史としては2009年10月21日より稼働開始の『beatmaniaIIDX 17 SIRIUS』で導入された、判定タイミング表示機能(青文字でFAST、赤文字でSLOWの表示)が一般的であると思われるが、『判定タイミング表示機能』と言われてもピンとこないと思われるため当wikiのページ名としては実際に表示される文字を用いている。
本項では『設定された「ぴったり」の判定よりも早く入力したのか遅く入力したのかをゲームプレー中にリアルタイムで分かるようにした』という要件を満たしていれば、beatmaniaIIDXと同様の形式に沿っていなくても同様のものとみなす。
踏みゲーにおけるFAST/SLOW表示
アーケード版での実装が早い順に記載する。
ITG・StepMania
2005年06月18日に稼働を開始したIn The Groove 2にて実装。
最上位判定のFANTSTIC以外を出した場合、早く入力すると「-GREAT」と判定文字の前に、遅く入力すると「GREAT-」と判定文字の後にハイフンが付く。
StepMania3.9の段階でProTimngと呼ばれる「判定文字ではなくぴったりのタイミングとの誤差」をミリ秒単位で表示するオプションが存在するため、ITGがStepManiaベースであることを踏まえると機能としてはその段階からあったと言えなくもない。
このオプションを使用した場合、値は判定に対応した色で表示される。
StepMania5向けのSimplyLoveというテーマではバージョン5.0.0で「error bar」と呼ばれる入力誤差を図示したものや、バージョン5.1.0で「judgment tilt」と呼ばれる入力誤差に応じて判定文字を傾けて表示するオプションも実装されている。
DDR
アーケード版での実装
2010年07月07日に稼働を開始したX2にて、beatmaniaIIDXと同様に青文字のFASTと赤文字のSLOWを表示する機能が実装。
ただし表示のON/OFFはWebサイト上でしか設定できなかったため、オフライン稼働している場合に表示する方法はない。
X2~A3までのバージョンにおいての表示位置は、上下位置は判定文字とコンボ数表記の中間の高さで、左右位置としてはCOMBOの1つ目のOにFAST/SLOWの左端が合うようになっている。
そのためコンボ数表記の大きさが変わるにつれて少しずつ右に移動していく特徴がある。
WORLDの稼働初期では通常スクロールだとコンボ数の右下、リバーススクロールだとコンボ数の左上と従来よりも判定エリアから遠くなった上にリバースだと左右位置が全く異なるという誰得仕様であったが、稼働3週間を目前にした2024年07月02日のアップデートより上下位置は従来と同じく判定文字とコンボ数表記の中間になった。
左右位置はレーンの真ん中に変更された他、従来作品だと矢印と判定の描画優先度に影響されていたが本作では(その設定が無いこともあってか)矢印よりも描画優先度が上がった。
Aより表示をONにしていた場合にリザルト画面でもFAST/SLOWの数を確認できるようになった。
WORLDでは表示のON/OFFにかかわらずリザルト画面でFAST/SLOWの数を確認できるようになった。
長らくe-Amusementのベーシックコースに加入していないと変更できないオプションであったが、A3より「コンボ表示の優先度」と併せてコース加入せずともON/OFFの設定が変更できるようになった。
WORLDではついにゲーム上でON/OFFの設定が変更できるようになった。
家庭用での実装
GREATでのFAST/SLOWが分からないという差はあるが、リアルタイムで早かったか遅かったかを表示するという点においては、2005年07月14日にゲームキューブで発売された『Dance Dance Revolution with MARIO』においてGOOD判定、BOO判定の代わりに「はやい」または「おそい」が表示されるという実装がされていた。
また、リアルタイム表記でないため趣旨が異なるが、トレーニングモードを使用時にはプレー後に各ノーツに対する判定を確認する機能があり、そこでは早かったか遅かったかを確認することが出来た。
アーケード版での不具合
理由は不明だが、
ボタン入力 → 入力結果から誤差を計算 → 誤差を基に判定およびFAST/SLOWを決定
という流れではなく
ボタン入力 → 入力結果から誤差を計算してFAST/SLOWを決定 → 再度入力結果から誤差を計算して判定を決定
としていた可能性が想像としてはありえる。
PIU
アンダミロから販売されているメインシリーズとしてはFAST/SLOWを表示するバージョンは2024年06月現在には存在しない。
2013年04月11日に稼働を開始したINFINITYにおいて、PROモードを使用時に追加される最上位判定のSUPERB判定以外を出した場合、ITGと同様にハイフンでFAST/SLOWを表現している。
これは北米シリーズの制作者がITGと被っていることと、北米シリーズのゲームエンジンがStepManiaであることに由来している。
SMX
白PERFECTでなかった場合に表示されるが、表示方法が異なる。
黄PERFECTの場合、早く入力した場合は緑文字で「EARLY」の表記が判定エリアに近い側に表示され、遅く入力した場合は青文字で「LATE」の表記が判定エリアに遠い側に表示される。
黄PERFECTより外れたタイミングの場合、判定文字としてEARLYおよびLATEがそのまま表示される。
最終更新:(2024/07/06)
最終更新:2024年07月06日 14:43