Myグルーヴレーダー


『Myグルーヴレーダー』は、DDRにおいて実力の指標として用いられていた機能である。
「MGR」と記載することの方が多い。

概要

DDR SN2~DDR2014の間に用いられていた機能。2007年8月~2016年3月と約9年間存在した。
DDR MAXより曲ごとにグルーヴレーダーが表示されるようになったが、それをユーザーに適用したもの。
STRの値が高い曲を上手くできればSTRの値が上がり、AIRの値が高い曲を上手くできればAIRの値が上がり……という具合で、どの要素に対してどの程度できるかが0~200の数値*1として表される。
また、最低値が一定ラインを超えるごとに「足はじめ」「足貴族」「足龍」「足神」などと称号がつけられ、XとX2以外では実質的な段位として扱われていた。*2

0~200ではあるが、全要素が100に達しない限りは上限が100になっており、101以上にするためには満遍なくレーダーを上げる必要があった。
そのため全要素が100以上での最低称号である「足龍」が取れるか否かは実力の判断材料としては使うことが出来た。


称号の内容

SN2の称号

SN2では特定の要素が突出していても「○○の~」というワードは付かず、ただ最小値に応じた称号があるのみとなっている。
また、英語名については当時の公式サイトが日本語版と英語版と存在していたこと、称号の表示は画像で行われていたことからURLをブラウザに直接入力することで確認が可能であった。
称号 英語名 最小値
足の先 Lead Foot 0~ 9
足の虫 Flat Foot 10~ 19
足の人 Good Foot 20~ 29
足の恋人 Foot Lover 30~ 39
足の妖精 Light Foot 40~ 54
足の天使 Angel Foot 55~ 69
足の鉄人 Power Foot 70~ 84
足の鬼 Demon Foot 85~ 99
足紙さま Foot Gawd 100~149
足神さま Foot God 150~197
真・足神さま New God Foot 198~

足紙さまで使用されている「Gawd」についてはGodのスラングであるらしい。


X~2014の称号

X以降は同じシステムが使われ、最大値の項目が最小値の称号の範囲と異なる場合は接頭辞が付くようになった。

最大値の要素 接頭辞
STREAM 激流の
VOLTAGE 爆炎の
AIR 大空の
FREEZE 氷点の
CHAOS 混沌の

称号 最小値
??? 全要素0
足はじめ 0~ 9
足戦士 10~ 19
足侍 20~ 29
足騎士 30~ 39
足貴族 40~ 54
足将軍 55~ 69
足王 70~ 84
足皇帝 85~ 99
足龍 100~119
足鳳凰 120~139
足紙さま? 140~159
足神 160~179
大足神 180~197
真・足神さま 198~

具体的に例を挙げると全項目が110であれば「足龍」であるが、AIR以外の数値は110のままAIRが120になると「大空の足龍」となる。
複数項目が同値となった場合、接頭辞の優先度に応じて表示されるものが決定される。
(AIRとFREEZEとCHAOSではAIRが最も優先度が高いことは確認済み)

真・足神さまについては上位の称号がないため200を超える要素があっても接頭辞は付かない。


各バージョンにおけるMyグルーヴレーダーの働き

SN2

初出のSN2ではこのレーダーの値によって隠し譜面が解禁されるようになっていた。
SN2フォルダで「○○ Special」とついている楽曲が隠し譜面にあたる。

X3

X3ではEXTRA STAGEの進出のために星を集めるシステムになったが、その種類の中に赤色のものが存在した。
当時の赤色の獲得条件は「Myグルーヴレーダーの称号にふさわしい難易度よりも高難易度の譜面を遊ぶ」というものだった。
具体的には「足初めなら足7以上」「足貴族なら足11以上」「足龍なら足15以上」「足神なら足18以上」を遊ぶことが条件であった。

つまり、称号を上げれば上げるほど星が貰いづらくなってEXTRA進出が難しくなるというシステムであった上に、称号を上げたからと言って特に何かが解禁される訳でもなかったため、あえて称号を上げないというスタイルの人も少なからず存在した。

基本的にAIRとFREEZEは特定の曲をやらない限り120を超えないことから足龍で留まることが多く、こういったSTRやVOLの高い足龍をファッション足龍と呼ぶ人も居た。
※この「ファッション○○」という呼び方は、ニコニコ動画外でいわゆる『淫夢語録』を多用する人に対して当時使われていた『ファッションホモ』と同様に「中身は異なるがそのように装う人」という側面で使用された。


Myグルーヴレーダーの問題点

上記の通り、X3ではEXTRA条件のせいであえて数値を上げない人が増え、実力の指標としては全く成り立たなくなった。
というか、そもそも「レーダーを上げる曲がどれだけうまいか」でしかないため、最初から実力の指標としてはあまり使えなかった。
更に、段位と違いVOL値のレーダー上げ課題曲の難易度がコロコロ変わり、前後の作品と比べると上がる・下がるが割と起こった。



余談

DDR2014で登場した『EGOISM440』の登場により、初めてレーダー値が200オーバーになったため、MyグルーヴレーダーもSTRのみ200オーバーが可能となった。
DDR Aで登場した『ACE FOR ACES』でVOL値が200オーバーとなったが、DDR AではMyグルーヴレーダー自体が削除されたためあまり意味はない。

『beatmania IIDX 27 HEROIC VERSE』において『プレーヤーノーツレーダー』という、Myグルーヴレーダーを踏襲した機能が実装された。上昇条件や最高値が200であることも共通している。



最終更新:(2020/04/05)
最終更新:2020年04月05日 02:35

*1 DDR2014以降は201以上にもなる

*2 XとX2にはダンスドリルというモードがあり、4曲を通しで最後までプレーできるかという段位認定のような機能が存在していた