「19.2分」とは、音ゲーにおいて五連符を近似して置かれた末に生まれた珍妙なワードである。
概要
おそらく音ゲー的には『beatmaniaIIDX 11 RED』で登場した『FAKE TIME』の後半に存在するトリルが初出。
このトリルは音的には8分5連符(つまり20分)で鳴らされていると思われるが、ノーツが置けるタイミング上では五連符がぴったりのタイミングで置くことが出来ないため近似して配置されている。
19.2などという珍妙な数字になってしまったのは、2025年現在までの音楽ゲームでは譜面の拍数をベースに譜面ファイルが構成されており、その際に4分の4拍子における1小節(つまり4分音符が1個分の長さ)を192分割するのが主流であるからと思われる。
192分割なのは64分も置けるような精度を確保しつつ、三連符も正確に置けるようにするためと思われる。
( 64 * 3 = 192 )
192は5で割り切れないため五連符として正確に配置することが出来ない。
近似して配置しようとすると192分割したときの10番目の位置に来るため192 / 10 = 19.2で19.2分と呼ばれるようになったと考えられる。
原理的には
コナミ三連符に近い。
なお、いわゆるハネリズムのようなタイプの使われ方をしていた場合、16分だと思って押しても24分だと思って押しても前述の1小節を192分割したときの考え方で2コマ(96分音符1個分)だけズレることになる。
BPM150の場合96分音符1個分の長さは0.0166…秒であるため、MARVELOUSやらピカグレやらS-CRETICALやらJUSTICE CRITICALやらを狙う場合はギリギリ気になる場合が出てくるが、そこまで狙ってないなら16分や24分だと思って処理しても問題ない。
補足
ここまで読んで「それなら64 * 3 * 5で960分割したら正確に置けるようになるし、そっちのほうがいいんじゃないか?」と思った方もいると思う。
これは完全に筆者の想像でしかないが、ごく一部の曲でしか使われてない五連符のために譜面データの容量を5倍にしたり譜面の分解能を可変にするようなプログラム改修をしたくないというのはあるのではないだろうか。
それにプログラムの改修をしたところで頭のおかしい作曲者がやれ七連符だの十一連符だの十三連符だのBPM10だの1000だの4096だのとメチャクチャやってきていたちごっこなのは目に見えているため、どこかで諦める必要がある。
計算上、七連符の場合は27.4分となることが想定される。
十一連符だと48分と同じ位置になってしまう。
最終更新:(2025/09/18)
最終更新:2025年09月18日 14:45