(その他)ヘビーローテーション


「ヘビーローテーション」は、2010年にリリースされたAKB48の楽曲である。
楽曲そのものについてはWikipediaを参照してください。


本ページはKONAMIでコンポーザーをやっていたTAGが退社したにあたり、
「どうせSEGAがKONAMIへの当てつけのように曲を書かせる」という意図のツイートが流れる中、
「PIUもDDRからヘビーローテーションが消えた後で(当てつけのように)収録した」というツイートが流れてきたので収録時期をまとめた例外記事です。




DDRとPIUのヘビーローテーションに関する時系列

日付 DDRの出来事 PIUの出来事 備考
???? 雑誌・オペレータ向け情報よりX3にヘビーローテーションの収録が確定
2011/11/16 DDR X3稼働
2013/03/14 DDR(2013)稼働。ヘビーローテーションの音源変更 開幕の「1、2、1、2、3、4」のコールが削除。当時のセンターが卒業したため。
2015/06 PRIME JE稼働
2016/03/02 ヘビーローテーション含む一部の版権曲の削除告知
2016/03/07 上記告知の対象楽曲削除 午前5時に削除なので、プレーできたのは実質6日まで
2016/04/01 JE 1.11.0のアップデート内容告知 https://twitter.com/piujp/status/715836898040750080
2016/04/08 JE 1.11.0のリリース
2016/04/29 ヘビーローテーション ShortCutを含むJE 1.12.0のリリース


講評

事実として、DDRでの楽曲削除よりも後に追加されているのは確かである。
しかしながら「削除されたから入れてやろう」という当てつけで収録されたものとは考えづらい。

この手の「当てつけ」という話で真っ先に思い当たるのは、SOUND VOLTEXに収録されていたNOMAの『Brain Power』であろう。
本楽曲は2013年に追加され、最終的には2017/3/28に同シリーズから削除となっている。*1
詳細は当ページでは説明しないが、KONAMIとの契約が満了となったために行われた削除である。
そしてSEGAが自社の音楽ゲームにBrain Powerを収録したのは2018年の7月である。厳密に言えば事前の告知動画があったりもしたため、これよりも数か月前になるがこの後の話からすると誤差レベルでしかないため割愛する。
通常は何か収録しようと思った場合、それなりに時間がかかるということはご理解いただけると思う。

ここで出来事一覧を振り返ってみると、DDRで削除告知されてからPIUに収録告知が出るまでは1か月しかない。
これが「韓国の版権曲で、音源や背景ムービーは配信レーベルから貰っているので譜面を作るだけでよい」というのならスピード収録も理解はできる。
しかし、実際には「今までのどの音源とも違い」「背景ムービーも新たに作成されたもので」「譜面数もシングル5個、ダブルが2個、COOPが1個*2」と、そこそこ作成に時間がかかるものであるし、もっと言えば収録の許可も得なければいけない。
これは流石に厳しいものがある。

収録するにあたって最低限得る必要があるのはJASRACの認可であろう。
作品ID 700-8887-0として管理楽曲扱いになっている。
ゲームで利用する際のライセンスによれば
申込内容に基づいて、著作物使用料を算定します。
請求書と、請求内容の詳細を記した請求明細書をお送りします(通常約2週間後の送付となります)。
とあり、ライセンスを取ってからでは2週間しか時間がないことになる。
また、PIUのヘビーローテーションはカバー音源である。
カバー音源は編曲扱いとなり、JASRACだけでなく配信レーベルへの問い合わせが必要になる。
そのうえでJASRACは
翻案権の手続きが完了すれば、次にJASRACに録音の手続きを行ってください。
と書いており、制作に割ける時間はさらに減ってしまう。

しかし、なぜ2016年にもなって2010年リリースの曲をという疑問はある。
だが、同時収録の『Unlock』は2015年初めの楽曲であるし、これも収録するには今更であるし、ヘビーローテーションと比較してどちらが有名かと問われると微妙な所である。
かなり暴言になってしまうが、バクステの曲を入れた時点でかなりの謎である。
「他の機種で収録実績があるから」という一点で考えると、むしろ他より納得感があるチョイスですらある始末である。
これを踏まえると「DDRで削除されたから入れようと思った」というのは、無理筋ではないだろうかと思われる。


なお、真偽は定かでないがPIUには過去日本のアニメソングで先に譜面を作るだけ作ったが、結局権利が取れずに収録しなかったという事例があるらしい。
それと同様に、曲のカットだけ先に決めて、譜面と音源と動画を並行して作成すればギリギリ1か月でデータは間に合わなくも無さそうである。
ただ、版権NGとなった場合のコストを考えると、あまりにもそれはリスキーが過ぎるのではないだろうか。


補足

2025年04月21日にDECO*27の楽曲『テレパシ』がSOUND VOLTEX EXCEED GEARに収録するという告知が行われた。
実際に遊べるようになったのは翌日である2025年04月22日であるが、これは楽曲が投稿されたのが2025年02月21日と1か月強しか経っていないスピード収録となっている。
ただSOUND VOLTEXシリーズは最低3譜面から収録できることやムービーをわざわざ作る必要もない(そもそも収録する必要もない)ことから出来た早さだと思われる。

PIUでヘビーローテーションが収録されたときには8譜面が存在していた*3ことや、
前述したとおりPIUでは専用ムービーの存在は無視するのは難しい。


お気持ち

お話には文脈というものがあるし、前提条件というものもある。
当wikiが言えたことではまったくないが、一部分だけを切り取るのは非常にリスキーである。
「結果的にそういう状況になってしまった」というのと「最初からそういう意図で行った」のは全く別物であるということを理解したうえで発言願いたいものである。
この前提を区別しないで事情を知らない他人に話をしたとき、どう受け取られるかも全く異なるのだ。


最終更新:(2021/09/06)
最終更新:2021年09月06日 23:47

*1 『MUSECA』からも削除されている

*2 のちに譜面が追加されているが、1.11.0当時はこれだけ

*3 最終的にはのちのアップデートで2譜面増えて10譜面にもなっている