スーパーロボット大戦の参戦作

登録日:2017/05/07 Sun 21:37:04
更新日:2025/04/23 Wed 23:25:57
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1991年に発売されて以来、30年以上に渡って人々に愛されてきた『スーパーロボット大戦』(通称スパロボ)シリーズ。
当初の参戦作は『マジンガーZ』『ゲッターロボ』『機動戦士ガンダム』の3作ならびにそれぞれの続編のみにとどまっていたが、
1993年にスーパーファミコンで発売された『第3次スーパーロボット大戦』を期に参戦作が大幅に増加。
2021年現在は200以上の作品が参戦している。
現在でこそ高い知名度を持つ作品揃いであるが、それらの中には放送当時「玩具が売れなかった」などの理由で不人気に終わったものも多く、スパロボへの参戦をもって広く認知されたというケースも見られる。
言い換えればそうしたロボットアニメが再注目されたり、若い世代のファンを獲得するようになったきっかけがスパロボであるとも言える。

それぞれの作品については下記を参照してもらうとして、本項目ではスパロボにおける各作品の扱いを大まかに説明する。

参戦年度と参戦作








所謂『御三家』




その他シリーズ作品







変わった所からの参戦

スーパー系、リアル系の項目を見てもらえれば分かる通り、大まかな参戦作は
  • 『超電磁ロボ コン・バトラーV』『無敵鋼人ダイターン3』のような「スーパー系」
  • 『聖戦士ダンバイン』や『コードギアス 反逆のルルーシュ』『機動戦艦ナデシコ』のような「リアル系」
に大別されるが、中には『新世紀エヴァンゲリオン』のようにどちらに区分けしていいか分からない作品も少なくない。なんせ庵野総監督が迷わずスーパー系に入るような作品好きでもあるので…
というか、正式に参戦するまではファンによる予想に挙がる事がなかった作品の方が多い。

  • ロボットは出てくるものの、どちらかと言えば変身ヒーローに近い『宇宙の騎士テッカマンブレード』『デトネイター・オーガン』『戦え!!イクサー1』
  • ロボットの大きさが一般的な小学生よりも小さい身長1mサイズである『メダロット』
  • パイロットは存在せずロボット本人が意志を有する主役であり、それどころか戦闘シーンが殆ど存在しないスポ根アニメでもある『疾風!アイアンリーガー』
  • 申し訳程度にロボットの設定が存在する日常系ギャグアニメの『ケロロ軍曹』『クレヨンしんちゃん』『宇宙戦艦ティラミス』『少年アシベ』
  • 成人向けゲームが原作の『機神咆吼デモンベイン』『マブラヴ オルタネイティヴ』
  • 『ゴジラ×エヴァンゲリオン』(事実上の『ゴジラ×メカゴジラ』の参戦)『恐竜戦隊ジュウレンジャー』『宇宙刑事ギャバン』『海賊戦隊ゴーカイジャー』のような実写特撮作品
    • 派生作品であるため事実上は怪獣映画と見なされる『ゴジラS.P.』
  • 原作アニメでは2分程度の予告しかなかった 『無尽合体キサラギ』や、大半の部分がカードを集めるタイプのソーシャルゲーム内でのみストーリーが展開された『きらりんロボシリーズ』のような『THE IDOLM@STERシリーズ』の劇中劇
    • ある意味これらの作品と共存すること自体が矛盾となる*8『ゼノグラシア』も『X-Ω』では共演が叶っている。
  • 『宇宙戦艦ヤマト2199』『ふしぎの海のナディア』『わが青春のアルカディア 無限軌道SSX』のように「戦艦による艦隊戦がメイン」の作品
  • 『サクラ大戦』『バーチャロン』『ボーダーブレイク』のようにTVや映画ではなくゲームから参戦した作品
  • そもそもロボット成分がない為、作中でオリジナルのロボットを生み出す必要がある『ハッカドール』『セガ・ハード・ガールズ』
  • OPの中でロボットネタをやった程度の『ポプテピピック』
  • CDの応援イラストに描かれたロボットを参戦させた『ゾンビランドサガ』
  • ロボット成分どころかSF系メカニック成分すらない『バトルスピリッツ』『デビルマン(原作漫画版)』
……と、2000年以降(とりわけ『X-Ω』のリリース後)はさらにバリエーションが増えていった

変わった例として、アニメ版と漫画版の両方が参戦を経験した『鉄のラインバレル』や、ベースはアニメ版だが一部漫画版のユニットも参戦した『グレートマジンガー』などもある。
中でもバーチャロンはフェイ・イェンHD』という機体単体での参戦を実現させ、事実上初音ミクをスパロボに出したという快挙を成し遂げ、
『X-Ω』の期間限定ではラノベの幻想殺し禁書目録すら参戦させた
残念ながらこれらの作品は参戦回数こそ少ないものの、長期に渡るシリーズのマンネリ化を防ぐ役目を果たしている。

もはや、「どんな作品なら出られるか」ではなく「どんな制約があると出せないか」を議論した方が早い有様である。*9


とは言え、参戦が望まれつつも未だに叶わない作品が多くあるのも事実。
特にアニメ以外のジャンル(漫画・ゲーム・実写・ノベルなど)はほぼ未開拓のフロンティアと言える。
この様な状況下「1回しか出てない」「スポンサーの都合で参戦が無理そう」「最近参戦してない」という原作ファンやスパロボユーザーもいるが、決して諦めてはいけない。

前述の『ライジンオー』のように「1回きりのみ」と思われていた作品が何度も参戦したり、
『ゾイド』や『ボトムズ』、さらに『グレンラガン』のように他社が開発した作品が出たり、
『Vガンダム』のように『D』から『X-Ω』まで13年かけて久々に参戦した作品だってある。
「今はまだ雌伏の時」と考え、気長に待とう。人生は長いのだ。


関連機体についての扱いだが、昔は同じ作品の漫画版や小説版、その他外伝や設定集由来の機体や換装用装備を、特に公表せずそのまま登場させることができた(Sガンダムのように版権上の問題が全くなかったわけではないが...)。
しかし『スパロボZ』あたりから権利関係の扱いが厳しくなったのか、どの機体も出典は何なのか明記しなければいけなくなった。
このため版権取得費用が増えてしまうために、近年では完全隠し機体の数自体が減っていると噂されている。
また完全隠しにしてしまうとせっかく戦闘アニメを作ったのに見られないという事情もある程度はある模様。

例えば、Hi-νガンダムは元々「逆襲のシャア」の小説版やMSVに登場する機体で、昔は逆襲のシャアで一括扱いになっていた。
『X』からは参戦元が『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』と、映画版の逆シャアとは別個に掲載されるようになっている*10
そのためクレジット表記から「今回もHi-νは居るな」と感づかれてしまうようになっていて、完全隠し自体もやりにくいという事情はある。

最後に、シリーズの項目でも書かれているが、あくまでスパロボにおいてはどの作品も原作とは別物として考える事が望ましい
スパロボでの改変やクロスオーバーに不服なファンもいるし、そもそも外部作品への出張を嫌がるファンもいる。
スパロボにおける各参戦作は「原作を知るための一つの手段」として受け止め、興味があれば原作をレンタルや配信で見たり、DVDやBDを買って楽しんだりしてほしい。
ソフトが古すぎて絶版なうえにBD-BOXの類が出てない・出ててもかなり昔なんてこともあるが。*11
そして原作での一面を知ってから再プレイすると、新たな発見があるかもしれない。


追記・修正は全ての参戦作を見た人がお願いします。

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最終更新:2025年04月23日 23:25

*1 本項ではガンダムF90を主役とする作品群を表す広義及び企画の『機動戦士ガンダムF90』として記載する。現時点でスパロボに参戦している機体の正確な出典は『機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』である。

*2 ただし、システムの都合か『Scramble Commander』では変形も飛行もないという珍しい事態となった。この他、『X-Ω』や『DD』の参戦作品である『ゲッターロボ號』『ゲッターロボ牌』『ゲッターロボアーク』もそれぞれ変形後の機体は未実装。

*3 このために第一部しかやらなかったり(このために號達が出番なし)、第一部で竜馬が行方不明にならずに第二部が始まる(渓は元々第二部と同じくらいの年齢だった扱い)という力技で参戦させている。

*4 なおDEVOLUTIONはこれが初の映像化の上、作者の清水栄一が作曲まで手掛けたことでも話題となった。

*5 なお、旧シリーズ、αシリーズ共に内部改革の兆しはちゃんと出ている。旧シリーズは第4次の正規EDが新体制になった連邦政府とゾヴォークの和平から始まってカミーユらは内部改革に参加した事になっており、αシリーズはむしろ第2次αで連邦内でも内部改革を進めようという流れになっていたのが、第3次αでゼーレがバックに付いたブルーコスモスが台頭してくるという流れになっている。

*6 母艦システム自体が無かったため「一回ホバーカーゴに帰艦しないと換装できない」を実装できなかった可能性が高い

*7 一応、ゲームへの参戦はGBソフト『ブレイブサーガ 新章アスタリア』が先。

*8 当時は文字通り「ナムコに所属するアイドル」としてCVの同一性にすらこだわらずいろんな作品を出す予定があったものの、この『ゼノ』が期待ほどの人気は出せなかった(といっても普通に売れた部類ではあるが…)ことから『765プロシリーズ』に一本化されたことで宙ぶらりんになってしまった

*9 スパロボwikiにも書かれているが、版権関係に問題・支障があると参戦させにくい

*10 一説には巨大からくり雷神王を先述の『ライジンオー(TVシリーズ)』扱いで出した際に版権上ダメになることを指摘されたことで(正確な出典作品掲載は同作の番外編OVA『陽昇城からくり夢日記』)、他作品も正確な出典作品の版権ok取得・掲載に倣っているとも

*11 例としてボトムズの項で言及した『メロウリンク』は現状当時のVHSか「キリコの話全部入りのBOXに一緒に収録」のDVDしか物理ソフトでの視聴手段がなく、現状は実質的にバンダイチャンネルのようなオンライン配信形式のみ。