登録日:2019/12/04 Wed 22:37:15
更新日:2025/04/27 Sun 01:02:27NEW!
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概要
ここでは、
アニメ化・漫画化・
実写化・
ノベライズなどに伴い
基本的な内容はほぼ原作を踏襲しているにもかかわらず、全くの別人になってしまったキャラクター
を紹介する。
単なる
アニメ未登場キャラクターなどとは異なり、「登場するエピソードはあるのだが、別人がそのポジションを担当している」場合が該当する。
なお、以下のようなパターンについては、「別人化」とは趣旨が異なるのでここでは触れない。
特に
実写化では完全再現はまず無理なのでどこかしら妥協したデザインになり、原作からすると別人としか思えないデザインになっていることが多い。
また
実写化よりはハードルは低い二次元間のメディアミックスでも、作画担当の違いから別人レベルに容姿が変わったりする。場合によっては基本的なデザインすら変わる。
下記
大人の事情に抵触する場合なんかは人格は別人レベルと言わないまでも容姿だけは変えられることも…
ロックマンシリーズのゼロ(
Xシリーズと
ゼロシリーズで大きく見た目が違う)のように、世界観上の都合で意図的に全然違う姿にしているものもある。
しかし、設定上は同一人物なのでここでは取り上げない。
寄生獣の加奈やミツオなど時代背景加味によるものも含まれる。
中にはレーベルや出版社を変えて再販された際
メインキャラの内一人の性別が変更された『トリックスターズ』(久住四季)・『ウは宇宙ヤバイのウ!』(宮澤伊織)なんて例もあったり…
結果、前者は俺っ娘魔女教師と僕っ娘生徒主役コンビが青年教師と僕っ娘生徒、後者はハーレムラノベから百合ラノベにとジャンルが少しずれてしまった。
- ②二次創作・IFストーリー・スターシステム・擬人化・女体化などの作品
製作側は原作を忠実に再現したつもりでも、
ファンからの評価が余りにも低くなってしまった場合、
「同一人物と思いたくない」という意味で蔑称としての「別人扱い」されることもある。
しかし公式設定上では同じ舞台・キャラであることに間違いないので、ここでは取り上げない。
- ⑤原作ゲームで無個性だった登場人物がキャラ付けされた
「プレイヤーの分身」という設定であるため原作の
ゲームでは完全無個性だったキャラでも、
アニメ化する際にはそういうわけにもいかないので明確な個性(デフォルトネームがない場合は名前も)が与えられる。
主人公でなくとも
ゲーム作品ではプレイアブルキャラに個性がないのは割とよくあること(特に昔の
ゲーム)なので、
ノベライズなどにあたりキャラ付けされたりする。
例:プロデューサー(アイドルマスター)、SFC以前の
ファイアーエムブレムシリーズ作品の小説版、
初代ポケモンの主人公→アニメにおける
サトシ、
3以降のペルソナシリーズ主人公
これらは原作
ゲームから考えると別人と言ってもいいが、この場合元になる個性がほぼ存在しないに等しいため、ここでは取り上げない。
別人化する主な理由
「女性が少な過ぎ、キャスト比的なバランスが取れないのでストーリーに絡まない範囲でサブキャラを女性にしてしまう」などというパターン。
西遊記の
実写化で、三蔵法師をあくまで男性と設定したまま女性が演じるという特殊な例も。
実写化に多い。物理的に演じることができる俳優がいないと、仕方なく別人設定になってしまうことがある。
その他に最近では製作者側の都合で役者の方に合わせることも多くなっている。
原作のまま出すと
各方面から怒られる
ことが想定されるキャラなので、渉外問題回避のために全くの別人にしてしまうパターン。
ウルフマンがアニメだとリキシマンになっていたケースの「より怒られないように改変した」バージョンと言えばいいだろうか。
フィクション作品における実在の商品などの言い換え表現も参照。
このケースは真似られたりパロディされた本人がOKの意志を出していても、所属事務所側等周辺関係者によってNGが出される場合もある。
また、場合によってはスポンサーやプロデューサーの意向、監督や脚本家の独断と偏見で変更される事もある。
こちらのケースの場合は原作者とメディア化スタッフとの間で軋轢を生んだりと、色々な問題が明るみになってきている。
別人になったキャラクター例
①キャラバランスを取るため
ほぼ全てが男性→女性への変更。
- レーダー→ベル(レインボー戦隊→レインボー戦隊ロビン)
『レインボー戦隊』は『レインボー戦隊ロビン』の原作というより初期案なのだが、
この間の設定見直しで主人公のロビンの仲間の
ロボット6体のうち、「レーダー」というそのままズバリ索敵などを担当する一輪車のような足を持つレーダー
ロボット(性別は不明)が、能力は同じだが「ベル」という猫型の
ロボット(♀)に変更された。
変更理由はメカっぽいメンバーがペガサス、ベンケイと他に2体居り、設定上全員
ロボットとはいえ、そこまでメカメカしい奴らだらけにする作風でもないだろうと考えなおしたため。
道原かつみ版のみ、「アドリアーナ・ルビンスカヤ」という女性に設定変更されている。
アニメ版・藤崎竜版共にこのような設定変更はないため、ルビンスカヤを見ることができるのは道原かつみ版のみ。
理由はごく単純に「主要キャラの女性不足」。
ただ、そのような経緯から導入された割には原作のルビンスキーの設定を忠実に再現しているため、
黒い肌にスキンヘッドの女傑
というどう見ても萌えれそうにない挑戦的なデザインである(美女と言えば美女ではあるが)。
なお、同盟のホワン・ルイも同様に女性に変更されているが、こっちはルビンスキーよりもやや地味な立ち位置であるためかあまり目立たない。
原作ではサングラスをかけたいい歳したオッサンだったのだが、実写版では「遠藤凛子」という女性にまさかの設定変更(演:
天海祐希)。
帝愛の下っ端金融業者という立ち位置から
利根川に対立する派閥のトップにまで大きくその立場を上げており、
実質的な
メインヒロインに近いポジションである(まぁ原作カイジにあまりに女っ気がなさすぎるので仕方ないところもあるが…)。
ただ、基本的には原作遠藤の立ち位置を引き継いでいるため最後には……
債務者の一人「
石田光司」の息子である「広光」も、実写版では娘の「裕美」に変更されている。
原作小説では男性だったが、ドラマ版では「
時代にそぐわなくなった」という理由で「神戸美和子(演:深田恭子)」という女性になった。
ついでにキャラ付けも原作では金銭感覚を除けば常識人の好青年だったのが、金銭感覚以外も天然気味の
あざといお嬢様に変更されている。
ちなみに2020年放送のアニメ版『
富豪刑事 Balance:UNLIMITED』では原作通りの男性刑事に戻ったが、今度は逆に神戸以外の全人物がオリキャラに変更されている。
エピソード3期における勝太の新たなる
ライバル。
漫画では不良少年だったがアニメでは
ゴスロリ少女として登場した。
女の子の方が人気が高く、相棒の
ブータンも180度異なる性格になっている為、少年の方を話題に挙げる事を忌避されている。
原作の設定が引用されるようになったVS以降でも登場しなかった。
「あれ、ドラマ版でそんなに設定変えられてたっけ?」って思った人、それは二度目のドラマ化『特上カバチ!!』の方(TBS系)。
最初のドラマ版『カバチタレ!』(
フジテレビ系)では田村は「田村希美」という女性に(演:常盤貴子)、
栄田は名前そのままで女性に変更(演:深津絵里)されていた。
キャラクター設定も大きく変更され、田村はその洞察力等を評価されながらも
最終回まで大野事務所に勤めることなく一般人を貫いており、
栄田は原作では補助者(無資格)だったのがドラマ版では行政書士になり、独自の信念を持つ法律家として描かれた。
これにより二人の関係も事務所の先輩・後輩ではなく、正反対の性格から時々衝突したり助け合ったりする親友関係として構築され、
またそれぞれがゲストキャラや大野所長などに淡い思いを抱くラブコメ展開なども追加。
扱う事件は原作のものを再現しつつも、作風全般が大きく異なったものとなっている。
フジ版時点の原作ではまだ女性レギュラーがいなかったため(『特上カバチ!!』編からは居てドラマにも登場)、
『富豪刑事』等のようにキャラバランス的な意味があったと思われる。
上記『カバチタレ!』と同作者による漫画。
こちらもドラマ版で、主人公・神崎守は「神崎薫」(演:尾野真千子)という女性に変更。
立ち位置的には原作とあまり変わらないが、性別変更故に一部展開の違いがあったり(原作では海上のタコ部屋に売り飛ばされたが、ドラマでは…)、
原作で彼に何度も煮え湯を飲ませた結果同じタコ部屋に売り飛ばされることになった悪友・茸本が、彼氏の設定となって幾分かマシな性格になっている。
秘密結社クロノス監察官でガイバーⅡの殖装者だが、1986年公開の劇場版アニメでは役職も物語上の役割もそのまま「バルキュリア」という女性に変更されている。
原作に女性が非常に少なく、特にガイバーⅡの出る序盤では本筋に全く絡まないための処置であろう。
そのためかアニメ版のガイバーⅡの姿も思い切り女性体型を強調したデザインに変更されており、
バルキュリアの殖装シーンも
触手プレイの如く(略
ちなみに原作では、ガイバーⅡから実に20巻余り後、アニメ版ガイバーⅡのデザインを踏襲したガイバーⅡ
Fが登場した。
殖装者はオズワルドの義妹ヴァルキュリア・フォーシュバリ・リスカー。彼女はデザインも性格もバルキュリアとは別人であるが、こちらは殖装を解くと全裸になるという(略
主人公ロレンスの顔馴染にして原作第1巻の敵役。
だが、2008年放送のアニメ第1期では「クロエ」という女性であること以外ほぼ全く同じ立ち位置のキャラクターに差し替えられてしまった。
登場エピソードに相当する原作第1巻ではヒロインのホロ以外に女性キャラクターが全く皆無であり、華が無さすぎるからとの判断だろうか。
なお、ヤレイのアニメへの登場は2024年放送のリメイク版で果たされることになる。
アンドロ軍団の幹部は巨体のバラシン、のっぽのアクボーン、そして小柄なサグレーの3人組だったのだが、
後年作られたOVA版や
実写版ではいずれもサグレーが女性化しており、前者では「サグリア」という名前になっている。
おそらくはアンドロ軍団に女性キャラがいないためと考えられる。
ついでに「キャシャーン Sins」ではアクボーン似の
ロボットとバラシンは出てくるがサグレーだけいない。
それぞれ12使徒の1体。ボンボン版は連載中盤で
アニメ版がスタートしているが、鳥人は鳥乙女、ヨンノはピクシー、人ガマは妖虎に置き換えられている。
これはそれぞれ美少女キャラ・マスコット的キャラ・武闘派キャラへの変更によるアニメ的戦略と
水木しげる漫画大全集で解説されており、原作でも
逆輸入のようにひっそりと交代した。
シリーズにレギュラー出演するメインキャラであり、原作での通称は「ラーメンハゲ」だが、ドラマ2作目では「芹沢達美」という女性へ変更されている。
性別が変わっただけで作中の言動は一切変わっていない事、原作漫画でキツく映る言動が実写化によりさらにキツく映る事態を性別変更により抑制できていた事、読者はおろか主人公にすらホモ疑惑をかけられるレベルで複雑な因縁のあったキャラが実際に元カレという設定になって関係に説得力が生まれた事、
何より「マーケティングの都合で映像化の際自分が女性化されるというのも、ラーメンハゲなら『合理的だ』といって平然と承認するんじゃね?」との声が原作ファンの中で上がり、ある程度認める声も多かったことから、原作ファンからの批判の声は少ない。
元は原作
ゲームで名前だけ少々の設定のみ語られたキャラだったが、アニメで実質のボスキャラクターとして登場。事実上のアニメ
オリジナルキャラクターと言ってよい。
それが後に原作続編である「S」におまけシナリオで登場、更にアペンドディスクの「A」ではヒロイン昇格まで果たした逆輸入キャラクターでもあり、その上で同一人物と明言されながら別人化した稀有な例である。
アニメでは武道四天王の座を剥奪された後に自衛官に入隊したが瀕死の重傷を負い、サイボーグ化したというとんでもない設定。釈迦堂と手を組みつつあえて悪役になる事で自身を見捨てた新総理の汚職を暴こうと暗躍していた。
一方
ゲームではその後がおまけシナリオで描かれたがアニメでクールで冷静沈着だったのがすっかりポンコツかつネガティブ化。
とんでもない不幸体質であり、アニメと全く人格が異なっている(ついでに言えば髪型も服装も違う)。これは不運体質の事を開き直った結果だと説明された。
さらに「A」でのヒロインルートは上記のおまけシナリオとは別時空扱いで、見た目とキャラはS基準のままサイボーグ化設定もオミットされており完全に別人化した。
ちなみに部下の水守紗姫もいるのだが、こちらはおまけシナリオで海外で奮闘している事が語られるのみで登場せず。Aでは存在自体が一切語られない。
紗姫は完全なアニオリキャラというのもあるかもしれないが、実はアニメだと天衣と同性愛関係にある事が描写されており、
ゲームでは(
ネタキャラや既婚者、
スピンオフのキャラを除き)どのヒロインも百合ネタ及び他のキャラとの恋愛を否定されているためその点が引っかかった可能性が高い。
元々『
5億年ボタン』はトニオからジャイ太、スネ郎がボタンを受け取るという内容だったのだが、
アニメ化に伴いジャイ太、スネ郎が美少女のジャイ美、スネ子へと変更され、さらに悪友同士という関係も姉弟へと変わっている。
ついでに言うと、トニオの役割もボタンを渡す側からボタンを渡される側へと変わり、ボタンを渡す役割はこれまた美少女の井上博士が担っている。
変更の理由はあくまで推測だが、はっきり言って不気味ですらある容貌のガキ三人だけでは
アニメ化の際にあまりにも華がなく、視聴者を確保するために美少女が必要と判断されたからではないかと思われる。
諸葛孔明の密偵として陰ながらサポートする月見英子のファン。
原作ではおかっぱ頭に眼鏡姿の男性だったが、ドラマ版では同じ眼鏡姿ながら女性(演:石野理子)に変わり、全体的にポップなビジュアルに変わっているほか、服部という名前が設定されている。
変更の理由は原作では孔明側の陣営に女性が英子しかいないためバランスの問題とされ、ドラマ版では原作よりも喋るシーンが増えている。
「黒死蝶殺人事件」のエピソードに登場する蝶になぞらえた三姉妹だが、
実写ドラマ版(松本潤版)では真ん中の揚羽のみ男性に変更され、
このため三人が女物の蝶の模様の着物を着て出てくる場面で揚羽に対し「お前男だよな?」とツッコミを入れられていた。
原作では女性なのに実写で男性に変更されているという珍しいケース。
演者は成宮寛貴で、後の山田涼介版では高遠遥一役で出演することとなる。
原作では「黒死蝶」の前日譚に当たる「悲恋湖伝説殺人事件」が堂本剛版でしか映像化されなかったことも関与していると思われる。また、それに関連して重要人物の「深山日影」が登場しない代わりに、ゲストキャラの一人「六波羅和馬」が「六波羅舞子」として女性に変更され、深山の役割も一部引き継ぐという状況になっている。
それぞれ、
主人公である海江田四郎の同期にして
ライバルである深町洋の部下で彼が艦長を務めるディーゼル潜水艦「たつなみ」の副長速水健次と、
後に「やまと」と名乗りだす日本初の原子力潜水艦「シーバット」の建造計画に関与している防衛庁長官曽根崎登。
2023年公開の実写映画版では、たつなみ副長の女性自衛官「速水貴子」(演:水川あさみ)、防衛大臣を務める女性閣僚「曽根崎仁美」(演:夏川結衣)に変更されている。
原作は
名前ありの女性キャラクターが皆無であり(せいぜい、最終回に登場した海江田の妻が今も海江田姓のままでいるらしいことが分かる程度)、
戦争にしろ政治にしろ徹底的に男の世界であることを描写していたのだが、原作から映画までの30年間で
自衛隊(軍隊)も閣僚も大きく様変わりしたわけで、
そんな「現代」の物語として映画を作るに当たって、こういった女性化を行ったと見られている。
②役者の都合
原作では三つ子姉妹だったが、
実写化された際は
三つ子の俳優がいない
というリアルな事情で双子に変更。タイトルも「双子探偵」になっている。
ただ、当時人気絶頂であったマナカナこと三倉茉奈・佳奈姉妹に演じさせたかったと言う事情も垣間見え、双子も双子以外も設定が大きく変更されている。
そのため、ドラマ単独ではそれなりに好評ではあったが、「夢水清志郎のドラマ化」かと言われると首を捻るところ。
ちなみに
ミステリーの双子に関する変更点だと、横溝正史の『
八つ墓村』も初めて実写映画化(タイトルは『八ツ墓村』)の際に、双子の婆さんの小竹と小梅のうち「小竹」だけしか出てこず、
この関係で原作では生存していた小竹が小梅さんのように途中で殺されてしまう展開になり、「村の対になる者の片方だけが殺されていく」という見立てや、
「犯人は小竹と小梅をよく間違える人間」という伏線が削除されていた。
原作小説における図書隊の司令の地位にいる人物だが、実写版では「仁科巌(演:石坂浩二)」という別人になっている。
これは原作の時点で作者が稲嶺のキャラクターイメージとして考えていた児玉清氏が実写版撮影前に逝去してしまったため、原作者・
有川浩の希望による設定変更である。
一応実写版でも稲嶺は存在しているのだが、11年前の「日野の悪夢」で死亡しており、写真でしか登場しない。
仁科に稲嶺の設定は受け継がれており、車いすなどのキャラクター設定や、ストーリー内での役割などは原作稲嶺とほぼ同じである。
- 空母ミッドウェイ、戦艦ニュージャージー、原子力潜水艦シーウルフ級(沈黙の艦隊)
人物ではなく実在の軍艦である(
擬人化でもない)が、ここに該当する事例であるため紹介する。
ミッドウェイとニュージャージーは原作での登場からOVA制作までの間に退役しており(ミッドウェイは原作の時点で「退役間際の空母」と呼ばれている)、
原子力空母エンタープライズ、原子力ミサイル巡洋艦ロングビーチがこれらのポジションを担当することになった。
シーウルフ級は当時の最新鋭艦だったため情報がほとんど公開されておらず、実態としては作者の想像を多分に含んだ半
オリジナルキャラクターである。
主人公であるシーバット級「やまと」と互角のスペックを持つという設定にされ、これをもってやまとを撃沈することでアメリカの軍事力を世界に知らしめ、
今後の国際秩序をリードしようというアメリカの政治的意図が、やまととの戦い「オペレーション”
A”」の背景にあった。
それをより明確にするために、OVA版では新たなシーバット級(
やまとの兄弟艦)という原作にもないアニメオリジナルの架空艦がその役割を担ったものと思われる。
軍艦の
代役は珍しくないが、本当に別艦として時代の変化とすり合わせるケースは稀と言える。
③大人の事情
大沢木家の隣に住む動物好きなおじさん。
名前・外見・設定全てがムツゴロウ氏を盛大にパロった
キャラである。
そのままアニメに出すにはあまりに危険すぎたためか、アニメ版では「牛松虎五郎」という名前になり、顔のデザインもかなり変えられるなど、別人扱いでの出演になった。
この他、同じく浦安初期を代表するパロディキャラクターである国会議員(モデル:
アントニオ猪木)、
ボギー愛子(モデル:宜保愛子)といったキャラクターも、
アニメでは松五郎以上の改変を受けて全くの別人になっている。
一方、一応パロディキャラクターながら浦安を代表するキャラクターともなった
春巻龍(モデル:
ブルース・リー)は、
連載が進む毎に全く似てないキャラクターとなった
為か、そのままの姿であった。
後に放送された実写版では春巻とボギーは出番があったものの、国会議員の役割は
真壁刀義が担うことになり、やっぱり松五郎は出番がなかった。
同作の作者。作者なのだが、時折物語の狂言回しとして下手なサブキャラよりも重要な役割を担うことがある。
そのうちのエピソードの一つではなんと
妖怪化して主人公を乗っ取りコントロールする
というとんでもない悪行に打って出た。
流石にこんな設定のまま
アニメ化するわけにはいかなかったか、アニメ版ではこの役割は「パタババ」という全く無関係な妖怪になっている。
主人公(西原理恵子)の夫。
原作ではアルコール依存症により家庭内暴力を振るい離婚、その後復縁するも肝臓ガンで死去という凄惨な運命を辿っている(これでもリアルよりはマイルドにされている)。
実設定のままアニメに出すのは困難だったためか、アニメ版ではデザインこそ同じだが、「酒好きだが普通のお父さん」という完全な別人キャラに変更されている。
そもそも原作では、有名無名問わず実在の人物が実名で登場していたため、彼同様にデザインのみ同じで名前などの設定が変更されている(主人公一家の苗字も西原と鴨志田を混ぜて「鴨原」となっている)。
キャラバランスの項で同作の主人公神崎を例に挙げたが、神崎の勤め先(秦秘密探偵事務所)の所長である彼は事情が異なりそうなためこちらで取り上げる。
原作では「1940年の朝鮮済州道生まれで、1948年来日の在日韓国人」
「
パチンコ業者による『遊戯協会』の役員」「裏社会の各方面に顔が利いて恐れられる一方、異様に
公安警察を恐れている」という設定だったのが、
そのまま映像化はヤバすぎたのか、それとも1クールで描ききれないという判断なのかは不明だが大きく設定変更。
名前は「小清水元」(演:小林薫)という日本人になり、公安を恐れている設定は引き継ぎながらも原作と違う理由付けがされることになった。
なおOPでは原作キャラの顔が貼り付けられた人形による寸劇が差し込まれているが、金子や冬月といった原作と見た目が違う人物も原作絵が採用されているところで、
神崎は性別から違うために新たな似顔絵が書き起こされており、小清水は原作の秦のイラストが使用されている。
アニメ化にあたって、実在人物に近すぎた下記のキャラ達が改名された。
原作 |
アニメ |
元ネタ |
ラベルト・ゲラン |
ロバート・ゲラン |
ロベルト・デュラン |
ローランド・イスタス |
ローランド・グスタフ |
ローランド・ボック&カール・ゴッチ(本名:カール・イスタス) |
アイアン・マイケル |
イアン・マクレガー |
マイク・タイソン |
アンドレアス・リーガン |
アルテミス・リーガン |
エル・ヒガンテ&アンドレ・ザ・ジャイアント |
アレクサンダー・ガーレン |
アンドレアノフ・ガーランド |
アレクサンドル・カレリン |
なお作中では彼らより重要人物の
アントニオ猪狩と
マウント斗羽は、どちらも何故か全く変えられていなかった。
元ネタの人達が散々パロられてるので今さらという判断からだろうか。
原作での教官たちは旧日本軍だのナチスだのがモチーフの、そのまま
アニメ化するにはヤバすぎる個性の持ち主だったため、軒並み変えられた。
鬼ヒゲはドタバタギャグ漫画の頃はレギュラー、バトル漫画になってからも準レギュラーの重要キャラだったため外見のみの変化だったが、
その他名前と外見くらいしか設定されてない教官は影も形もなくなり、
飛行帽は僧兵風の乱気流、鉄カブトはゲリラ風のニンジャというキャラに置き換えられた。
元から脚色が多いが実在人物の伝記漫画という体裁の原作から、
アニメ化される際に容姿と立ち位置は原作とほぼ同じだが架空人物の飛鳥拳とされた。
漫画家
水木しげるの妻のエッセイを原作にした朝ドラ。
流石に実在の人物をそのまま出すのは問題があったのか、登場人物の大部分が架空の人物に変更されており、
原典人物である布枝も漫画家村井しげるの妻・布美枝という別人になっている。
でも鬼太郎はそのまま出ている。
以降の朝ドラの伝記作品でも、「公式な自叙伝や伝記が存在する人物」はある程度脚色する、
そもそもNHKの規定上、商品の実名を利用できないことから会社名や作品名を架空のものとするなどで「ドラマ作品として考えれば別人になっている」形式をとるのが原則になっている。
原作では初登場の事件以外たまに出てくるだけの脇役だったが、
ドラマ版の第一期・第二期(初代・堂本版)では各事件ごとのゲストキャラクターの役割を兼任する形で大幅に出番が増え、主人公&ヒロインの友人ポジションに。
性格も原作と異なり、嫌味な先輩だった真壁はプライドが高いがヘタレな同級生の悪友に、根暗な潔癖症だった友代は勝気な女の子となっている。
これは恐らく、「一回しか出ないゲストキャラクターの数を減らし、俳優のスケジュール調整の手間を減らす」という
大人の事情。
色々なゲストキャラクターの役割を兼任させられた結果、友代に至っては元々の「『天才高校生小説家』のゴーストライター」という設定に、
「ヒロインの親友」「過去に嫉妬から同級生を自殺に追いやり復讐の刃に晒される悪女」「家族や故郷を失い自らの手を血に染めた復讐者」というどう考えてもキャパオーバーな設定が加わり、
通して見ると「一体どんな人生送ってきたんだこいつ」と言いたくなるような事態になっている。なぜよりによって被復讐者と復讐者の役割を兼任させたのか……。
なお、真壁はドラマ第五期(四代目・山田版)では初代以上に親しみやすい好青年に設定されている。
アジア最強のデュエリストで、実在する
Magic the Gatheringプレイヤー及び本作のテクニカルアドバイザーを務める中村聡氏をモデルにしたキャラクター。
デュエマで負けてマジックを辞めようとした男
主人公の立花に食べ物の情報を提供する「檀家」の一人。天下一品をはじめとするコッテリ系
ラーメンチェーン店についての情報をやり取りしているが、
サングラスに剃りこみ
リーゼントといういかつい外見、作中でチンピラ数人に追われるなど、
明言はされていないもののどう見ても
ソッチ系の人物。
刑事である立花がそんな人物と交友を持っているという描写がアウトだったのか、
ドラマ版では女装趣味のオネエというまた別の方向でアウトになりそうなキャラクターに変えられ、
提供する情報も他の檀家が受け持っていた分野を全て任され、外食チェーン店全般を網羅するようになった。
主人公チームが全国大会2回戦で対戦したアンツィオ高校の隊長。
経緯は少々複雑で、初登場したTVアニメではアンツィオ戦の描写がほぼカットされており、登場と同時に自身の戦車が撃破されうめき声を上げるだけ、出番は約10秒のド脇役であった。
その後、コミックフラッパー連載の漫画版ではアンツィオ戦がちゃんと描かれ、彼女は戦車道は勝たなければ意味がないを信条とする勝利至上主義者として登場した。
当時の設定資料集では悪役じみた表情が並んでおり、外見的にもムチを持っているなど冷酷そうなデザインであり、概ね妥当な解釈と言えるだろう。
ところがその後、アニメ本編でカットされたアンツィオ戦がOVA化されたのだが、アンチョビは漫画版の性格とは異なり、
ステレオタイプ的イタリアかぶれ、すなわちノリと勢いとパスタの国の住人な気質になった上、
自分よりもその傾向が強い部員たちを愛しつつも苦労してまとめる姉御肌、かつ、「勝つことだけが全てじゃない」と戦車道を通じた他校との交流も重んじる隊長として描かれ、
漫画とはまるで性格が180度違うキャラとなっている。
アニメ版のロニは大型モビルアーマー
シャンブロのパイロット。
ジオン残党軍のリーダーだった父マハディや家族たちを連邦軍の残党狩りで殺害されており、連邦に激しい復讐心を抱いている。
カークスはマハディの亡き後にロニを引き取った
ジオン残党軍の軍人で、ロニからは父のように慕われているという設定。
トリントン基地襲撃作戦では復讐心が暴走してしまい、市街地を破壊するなど民間人にも多数の犠牲者を出してしまう。
しかし原作小説では
シャンブロに搭乗していることは変わらないものの、メインパイロットは健在である父ガーベイで、怨嗟の暴走により民間人を殺戮するのもガーベイの役回り。ついでにカークスとは一切の絡みがない。
最終的には父を止めようとして銃弾に倒れる。バナージは最後までロニが
シャンブロに搭乗していたことを知らず、物議を醸した「撃てませぇん」も原作には存在しない。
このような設定変更が行われたのは、原作小説におけるガーベイの設定が影響していると思われる。
というのも原作版ガーベイの行動原理は「ムスリムの伝統・文化を奪った白人社会への復讐」で、要はイスラム過激派のテロリストである。
当時はジャスミン革命やシリア内線によるイスラム系難民の欧州流入や彼らに対する排斥運動が深刻な社会問題となっていた時期で、ガーベイのようなキャラを迂闊に登場させると国際問題にすらなりかねなかったのだろう。
また福井氏曰く「1時間の尺で一家を描くのは無理なのでロニのキャラクターに統合された」とのことなので、尺の都合という面も大きいのだろう。
そしてバナージがどう行動するかの議論の末、シナリオ会議にいたメンバー満場一致でリディが撃つ展開となった。
なお、漫画版では一部アニメ版の設定も取り入れられているものの原作に準拠した設定となっており、さらにマハディが行った虐殺が原因で迫害を受けるムスリムたちと
カイ・シデンとの交流が描かれるという、アニメとは逆に社会問題に踏み込んだ展開となっている。
「新」の原作中盤に登場した女優で、右投手として復活した星飛雄馬に一目惚れ、飛雄馬も少なからず想っていた節があったが、伴宙太との
三角関係の末伴との友情を優先し、飛雄馬の方から事実上の別れを告げ去って行った。
実は彼女との関係が進展していくにつれ、読者から「(初代で飛雄馬を想ったまま病死した)日高美奈を一生愛すると誓ったはずだ」と苦情の手紙が殺到したという。
件の結末はこの指摘を受けて未達に終わったとの見方もある。
アニメ「新巨人の星II」では上記の件を受けてか、ストーリーのほぼ同じ時期に同じような女性キャラが登場したが、「咲坂洋子」というラジオDJに変更。
同様に飛雄馬にほのかな思いを寄せていくのだが、ある試合で花形の打球を頭に受け失神した飛雄馬が無意識のうちに「美奈さん」と呟いていた様子を見て、「飛雄馬さんの中には日高美奈さんが生きている」と結論付け、彼女の方から海外研修として去って行くという結末になり、美奈との悲恋に配慮した結果となった。
アニメ及びアプリで登場したウララは天真爛漫で明るく前向きな子として描かれていたが、こちらのウララは我儘で飽きっぽいなど現在の印象とは異なる人物像で描かれている。
頑張る事で周りが喜ぶことを嬉しがるなど現代に引き継がれている点は残っているものの、どっちかといえばツインターボ寄りの純真だが生意気っ子という塩梅。
これはそもそもこの漫画が連載されたのが2016年という「ウマ娘」という企画の初期も最初期の頃であり各設定が固まっていなかったため。
ゲームの方は学園モノらしき設定の下地こそあったようだが、父も母も現実のハルウララのものと同じ競走馬であることが明言されているなど
こちらはどちらかといえば「ハルウララという競走馬の引退までを擬人化して描いた物語」といった内容であった。
まず、ウマ娘には
「諸事情によりそのままの名前で出せないが、名前をもじってオリジナルキャラとして登場させているウマ娘」という者が何人もいる。キンイロリョテイや
オベイユアマスターあたりが代表的だろう。
競走馬モンジューは1999年凱旋門賞を制したアイルランド産・フランス調教馬。彼がウマ娘化するにあたり、アニメ版では
「ブロワイエ」という金髪碧眼の
ベルばら系ウマ娘として登場した。
ところがアプリ版では真名の
「モンジュー」で登場。容姿も大きく異なり、ピンクブロンドの髪にピンクや黄色が混じった複雑な色彩の瞳で、勝負服もマントを羽織ったトリコロールの軍服調だったブロワイエから一新されて青~紺で統一されたパンツスーツ風になっている。
またブロワイエはフランスウマ娘という事で基本的にフランス語しか喋らない(字幕や通訳が挟まる)が、モンジューは
日本語で意思疎通が可能な程度に
日本語が達者。
競走馬ダンシングブレーヴは1986年
凱旋門賞を制したアメリカ産・
イギリス調教馬で、「80年代欧州最強」とも評される名馬。
彼は
サクラローレルを主人公とするコミカライズ作品「スターブロッサム」において、
「サンダンスブレイズ」という乗馬服風の勝負服を纏うウマ娘として登場した。
アプリ版では
「リガントーナ」という名で登場。史実における馬主がサウジアラビアの王族だったためか、褐色肌でアラビア風の勝負服を纏う妖艶な姿になった。
真名で出てきてくれたらキングヘイロー、カワカミプリンセスと共に親子三代揃い踏みになる所であった
ちなみに挙げたキンイロリョテイも、後にアプリ版のドリームジャーニー育成シナリオにおいて「姿は明かされない」という制限付きながら真名・
ステイゴールドで登場。
デザインが起こされていない理由は不明だが、実際のステイゴールドの戦歴が「国内だとどうにも善戦マンを抜け出せなかったが、最後の最後に
香港でGⅠを獲った」と現在のウマ娘のシステムでは再現困難なのも一因か?
「女性社員の掃き溜めとなる部署『庶務二課』のメンバーが何やかんやで会社の危機を救う」という骨子は同じだが、逆に言うとそれ以外は殆ど別物。
原作のマンガ版とドラマ版は名前こそ引き継がれた…と言いたいが、そもそもフルネームまで改変された人物もおり、実質オリジナルドラマと化している。
しかしながら原作者には好評だったのか、後にマンガ版とドラマ版の
ショムニメンバーが共演する四コママンガを描いている。
…もっとも、マンガ版のままでは明らかにドラマにそぐわない内容もあるため致し方ない点もあるのだが。
キャラ名 |
ドラマ化に辺り変更された点 |
千夏 |
ショートカットだった原作からロングヘアに変更。脚立を軽々と抱えて業務に向かうなど、より「庶務」らしさが増した。 |
塚原 |
実は原作での主人公で、プロレス好きという設定が追加。原作ではイメチェンのために黒縁眼鏡をかけマッシュルームヘアにするなど外見の変化があったが、ドラマ版では大きな外見の変化はない。 なお、原作では処女を卒業しているがドラマ版では処女設定が1話で語られたのみ。 |
徳永 |
原作では「佳代子」という名の軽薄なイメージの関西弁キャラだが、ドラマ版は「あずさ」に変更になり、業務を実質的に仕切るサブリーダー的ポジションに。 また、作中で年下の旦那と結婚している。 |
佳奈さん |
原作通り「男性社員を手玉に取る魔性の女」というポジションのままだが、「占いや宝石鑑定が得意」「血を見ると卒倒する」といった設定はオミットされている。 |
丸橋 |
途中からショムニに加入したという点は同じだが、カエルのようなマンガ版キャラ「由美子」とは違い眼鏡姿で海外事業部配属を希望していた元エリート社員「梅」に。 ただし、シリーズによっては眼鏡をしていない事も。また、シーズンごとに髪型は大きく異なり、千夏の幼なじみという設定が追加された。 |
日向 |
もっとも改変されたキャラ。原作では「知世」という名前で、塚原に「ヒナタチヨさん」と読まれ「どこのチヨさんでしょうね?」と嫌みを言う性格だったがドラマ版では「リエ」という名になり、霊感が強い占いキャラに。 原作ではめでたく(?)他の部署に配属されるがドラマ版は最後までショムニに残り続けた。 |
井上課長 |
「役職的には最も上のポジションだがヒエラルキーで最下層」という点は同じ。 作中で娘が登場するエピソードがあるが原作では高校生、ドラマ版では小学生。また下の名前は「洸二」から「洸一」になっている。 |
ネコ |
性別以外に変化はない。 |
右京 |
ドラマ版は上司からも先輩からも社長からも頼られるエリートサラリーマンで海外事業部のエースだが、 原作では「とても使い物にならないから引き取ってくれ」と日本支社に戻された設定(しかも本人は人事部に掛け合うまでその事を知らなかった。 こちらのエピソードは「海外事業部では全く使い物にならなかったので人事部に引き取られた、ボウリングだけはプロ並みにうまい男性社員・岡野」に変更されている。 また、海外事業部のメンバーと賭け麻雀にハマり高価な財産を取られる等、ドラマ版からは想像もつかないダメ社員ぶりを見せている。 |
海外事業部 |
「佳奈さんにメロメロだが袖にされる眼鏡姿の男性社員・三田村」は同じ。 それ以外の同僚は三田村の妻と実質的に不倫している巨根社員・小堺は第一シーズンにのみ登場する右京の後輩になり、大幅に出番がカット。 「同僚ですら口を開いている所を見たことがない」というオタク系社員・穴熊に至ってはドラマ版に登場すらしない。 |
杉田 |
「千夏のライバルキャラである秘書課の社員で、塚原とは右京を巡る恋敵」というポジションは同じだが、 原作版に登場する後輩の秘書が居ないため女性同士の恋愛に目覚めたりするエピソードはない。 |
寺崎 |
原作では大きなエピソードはないものの、 ドラマ版では高橋克実氏の好演もあり実質的なショムニの敵として毎回様々な策略を巡らせる。そしてだいたい失敗する。 |
社長 |
原作ではアロハシャツにグラサンという初老の男性で、妻公認で何人もの愛人を持っている。 妻は妻で「それならうちも男を呼ぶから」と堂々と浮気をしており、ある意味似たもの夫婦といえる。 ドラマ版は途中で社長が交代しており、第二シーズンまでは典型的な二代目のハゲ老人だが、FINALで外資系の参加になったことで升毅氏演じる真面目で冷静な社長が就任する。 |
なお、ドラマ版の設定が浸透した後に松竹で原作そのままを実写映画化しているがイメージを覆すことは出来ずに興行的には失敗している 。
原語版では女性だったが日本語版では男性に改変。
理由は「男児向け玩具で女性キャラの玩具は売れない」と判断されたから。同時期の男児向け作品でも味方側に女性キャラが登場していなかったり、女性キャラの玩具は他のキャラやアイテムとセット売りする事例があり、珍しくない風潮であった。
無印の時点では(たまに女性的仕草をする程度で)違和感はなくなんの問題もなかった。
ところが続編の『ビーストウォーズメタルス 超生命体
トランスフォーマー』では男性であるタイガトロンと同性同士の恋愛関係というまさかの展開になってしまい、いたいけなチビッ子読者から疑問のお便りが届く羽目になってしまった。
シリーズの常連である
中ボス。
「カーニバル風の極めて露出度が高いコスチュームの巨大娘が、ステージの天井と床に手足を付けながら無表情かつ蟹歩きで迫ってくる」
という強烈極まりないビジュアルで、一目見たらまず忘れる事はないであろう。
腰振りのサービスまでしてくれる
攻撃はしてこないが接触したらミスとなり、倒す事もできないので画面外に出ていくまで股下をくぐるなどしてやり過ごすしかない。
実は、バラエティ番組などでたまに使われる
「あ~ん♡」「わ~お♡」などの女性ボイスは彼女の喘ぎ声だったりする。
そんな彼女だが、ファミコンに移植されるに当たってはこの過激な見た目がいけなかったらしく、アンクル・サム風の男装をした
「ミス・ミシタリーナ」というキャラに差し替えられている。
肌の露出は顔以外皆無、腰振りも
喘ぎ声もなくなったためアーケード版を知るユーザーからはすこぶる不評だったらしい。
一方オリジナルにはない要素として、ミシタリーナは常に笑顔で表情差分もある。まぁまぁ可愛い。
ファミコン版での不評を受けてか、ゲームボーイ版ではちちびんたリカが復活し、腰振りも再現されている。当時のスタッフの努力に脱帽
長編の1つ、ボルボック編において霊長植物ボルボックを現代によみがえらせた人物。原作の吾平は不潔な中年男性だったが、アニメ版ではモエギという名の少女に変更されている。
原作における吾平は知的障害者のように描写されている上(実際には障害者ではないが)、兄から虐待を受けているという描写がマズイと思われたのではないかと言われている。
アニメに登場したモエギという少女は同じ手塚作品の「
ふしぎなメルモ」の主人公「渡メルモ」と髪型などがそっくりであり、外見は「
三つ目になった渡メルモ」となっている。
さらにアニメ版ではこのモエギとボルボックがボルボック編後にも再登場して
ラスボスとなるなど、大抜擢を受けている。
そもそもアニメが放映されたのは原作者の
手塚治虫没後のことであり、「三つ目がとおる」の原作も当然完結していた。
だが原作の
最終回「スマッシュでさよなら」は1話完結の短編であり、作品のテーマの1つだった三つ目族や古代の超文明などとは一切関係のない日常を描く話になっている。内容はともかく、作品全体の〆としてはスッキリしないと、ファンの間でも
賛否両論な評価だった。
そういった背景もあってか、アニメ版はおおむね原作どおりのストーリーをなぞりつつ、
最終回近辺は
アニメオリジナルエピソードに変更されている。
さらに長編の1つ「怪鳥モア編」のヒロインであるセリーナも、モエギの造形に関わっている。
セリーナは「怪鳥モア編」において主人公写楽が
メキシコで出会った少女であり、原作では唯一の
三つ目族の女性の生き残りで、写楽と一時的に協力し合うが最終的には写楽の目の前で死亡するという悲劇のヒロインだった。
このセリーナはアニメ版でも「怪鳥モア編」で同様に登場するのだが、アニメ版のセリーナは
三つ目族ではない普通の人間という設定に変更され、死亡する事なく生き残るも、
メキシコに残って写楽とは別れるという展開になっている。
原作におけるセリーナの「
三つ目族女性の唯一の生き残り」「写楽と一時的に仲良くなるが最終的に死別する」という部分の設定がモエギに統合されるという、少しややこしい設定になっている。
④その他作家性の違いからくると思われるもの、特に理由が思い当たらない案件など
こちらでは、キャラクター造形が変わっていないが根本的な設定などが大きく変わっていて、もはや別人と言えるキャラに多い。
司馬遼太郎の小説に登場した
実在人物。
肥後熊本藩(
熊本県)出身の自由民権運動家で、オリキャラヒロインと交友しつつ市井で今の政府を倒すためもがいていた時に西南戦争が発生。
有志と共に西郷側に加勢するも戦死した。
原作では中盤の主要人物の一人なのだが、大河ドラマ化された際作品全体が「
西郷隆盛と大久保利通の物語」に改定され
かつ原作再現パートが全体の4分の1くらいしかなかった影響か、彼にあたる役割はオリジナルキャラの「矢崎八郎太」(演:堤真一)に変更された。
実写映画化に伴い、特に必要性もないのに改変されてしまった人達。
具体的にはAは原作ではちょい役で爆死するだけの存在で、泉夫妻は主人公の両親。妻・信子は肉体を失ったパラサイトに殺され体を奪われる。
だが、色々省略するためなのか実写映画版では夫は存在ごと消されシングルマザーに、おまけに妻の肉体を奪うのはAである。
…異性の肉体からの「引っ越し」はできないという原作の設定はどこへ?
更にはすでに頭は挿げ替えられ母親の自我がないはずなのに、息子へのAの攻撃を寄生された肉体自身が阻むという事まで起きた。
(原作を踏襲するなら有り得ない設定だが、他にも田宮良子にも生前の願望が投影されたりしている)
主人公の相棒ポジションの新人弁護士で、女→男というわりと珍しいパターン。
原作では女性だったが、ドラマ化にあたって「男女ペアだとどうしても恋愛のイメージが出やすくなる」という理由から男性(演:伊藤英明)に変更された。
また、それに伴って同僚の弁護士である加藤が既婚男性→未婚女性(演:高島礼子)という改変を受けている。
レイは原作では気楽な一人を好むお嬢様言葉を使うクールビューティー。高飛車で警戒心が強く理論派で男とテレビが嫌い。
対するアニメ版は初登場回こそ原作を踏襲していたが、回を重ねるごとにうさぎと同レベルの喧嘩を繰り広げる、アニヲタで自室に漫画本を何冊も置いている。
恋愛にも積極的な(
地場衛と半ば強引にとはいえ一時付き合っていたほど)ミーハーでお調子者で負けず嫌いな
ツンデレという原作とは真逆のキャラに変貌した。
というのもアニメ版は原作と同時進行であり、
木野まことが登場する中盤までうさぎ、亜美、レイの三人で物語を進めなければならなかった。
また前番組の『きんぎょ注意報!』の作風も受け継いでいたので原作のレイでは盛り上がりに欠ける、作風に合わないという理由でアニメ版のレイが生まれたとか。
原作者の武内直子のお気に入りのキャラでアニメ版のレイには苦言を呈しており、彼女のアニメ版に対する不満点の一つである。
アニメ版声優の富沢美智恵女史も「初登場時はかっこよかったのに、だんだん愉快な描写が増えてきた」と苦言を呈している。
アニメ版の
ぶっ壊レイちゃんを生み出したのはあの
幾原邦彦であり、アニメ雑誌で「ギャグキャラとしていく所まで行かせる」と宣言しちゃってる。
ただしシリアスな場面でのうさぎとの関係性は評価が高く必見。
実写版では基本的に原作を踏襲しているが、アニメ版のうさぎのお姉さん的存在と負けず嫌いな要素が盛り込まれたりしている。
また、周囲に振り回されて何故かアイドル「マーズ・れい子」として嫌いなカラオケを歌うことになるなど若干の差異はある。
美奈子は原作では早い段階でうさぎ並みのおバカドジキャラを露呈している。
だがアニメ版無印では、セーラー戦士のリーダーで先輩らしいおしとやかなお姉さんキャラを貫いた(おバカな片鱗は見せていたが)。
しかし続編のRのメイン回以降金メッキが剥がれ
- ことわざを毎回言い間違える
- 栄養ドリンクをがぶ飲みして献血をはしごする
- 二股をかける(しかも逆ギレする)
- 男性アイドルをピンク映画鑑賞に誘う
…と同類のうさぎですらドン引きする程のおバカキャラ(なんなら原作すら超える)になった。
本題は実写版で、なんと原作アニメで本人が憧れで夢であったアイドルになっており10代を中心に大人気でうさぎやまことも大ファン。
難病で余命幾ばくもなく、前世の使命しか見ようとしない冷静で意地っ張りな性格と原作とアニメとは大幅に異なっている。
他の戦士(特にレイ)との衝突を経る度に自分の生き方や戦士との関わりを改めるようになり、終盤でようやく仲間として合流するが…
カードゲーム路線化以降は基本的に漫画版とアニメ版は一種の
パラレルワールドの扱いになっている
遊戯王シリーズ。
しかし、初期路線を基にしている東映版では原作の空気キャラとして名高い本田の設定を思いっきり変更。
生真面目な性格で生徒会を目指すも落選して美化委員になり、
サブヒロインである野坂ミホに一途な恋をするコメディ担当キャラとなった。
まぁ後に
アニメ化された
DMはカードゲーム中心だったので原作同様の空気に戻ってしまったが…
ミホはミホで原作ではあるエピソードに一回登場しただけの名有モブ程度のチョイ役に過ぎず、
DMに至っては本田と違って空気化どころか存在そのものが無くなったが、東映版では「ブリっ娘でお金にガメつい」という強烈な個性を与えられレギュラーキャラにまで昇格した。
他のキャラがレギュラー・ゲストともにあまり変更がない中、この二人はメインライター・
井上敏樹の特色がこれでもかと言うくらい溢れており、
東映版を語る上で欠かせないキャラクターにまで出世している。
常に身に着けた貴金属をギラギラさせているマッチョな社長。
しかし登場人物のほとんどは原作とそれほど変化がない中で、彼のみ原作とは正反対の地味で不気味な風貌となっている。
また、原作では英語が混じるルー語を使っていたが、映画版ではテンションが上がると拡声器を使って博多弁で喋り出す。
フジテレビのドラマ版ではマッシュルームヘアーがチャームポイントの卑怯で強欲な
トリックスター。
鈴木浩介氏のフルスロットルな怪演により主役をも凌ぐインパクトのキャラクターだった。
しかし、原作の漫画版では坊主頭の
ニューハーフという全くの別人である。
新シリーズに登場する犯人だが、ノベライズにあたって「共犯者との関係」
以外のプロフィールがまったくの別人に変更されており、
更にトリックの変更に伴って作中の行動も大幅に変化している。
刑事コロンボの
ノベライズで大幅なアレンジが加えられるのは珍しくないが、ここまで豪快に変更された犯人は彼女だけである。
大なり小なり、漫画原作から
アニメ化されるにあたり設定の変更がある
ラインバレルの中でも、特に(キャラデザイン以外の)変更された面の多い三人。
美海は原作では「アイドルグループの中で苛めに遭い、自殺しようとしていたところを主人公に救われ、後にファクター(作中の
特別な巨大ロボットの操縦者)となった事で、
主人公と純粋な力への
ヤンデレ的依存をしてしまうメンヘラ(一応仲間キャラ)」といった扱いで、なかなか凄惨な展開も待ち受けている。
対してアニメ版は「最初から味方のファクターであり、優しくてちょっと天然気味で、主人公の事が気になる年上のお姉さん」。
主人公に惚れる、と言う以外の設定が全く異なる。
宗美は原作では「奥さんの死をきっかけに、本来村と奥さんを護ること以外に振るうつもりのなかった力を、正義のために振るうつもりになった、優しく頼れるお兄さん」(実際は老人)。
アニメ版では「奥さんの死をきっかけに世界に絶望し、悪辣に力を振るうようになったサディスト紳士」(所属も最初から敵組織)。…変わり過ぎである。
マッケイガンは原作において衛星兵器破壊作戦時に「力の使い方」について説いた米軍の大尉。
アニメ版では女性キャラを増やすためか女性中尉のジュディになり、キリヤマ重工のクーデター時に散る展開となった。
後に外見と声がよく似ている(声優も同じ)姉であるナンシーも登場する展開となった。原作と性別と名前まで完全に変わっている珍しい例である。
なお、
スーパーロボット大戦への参戦において『
L』ではアニメ版名義、
声付きの『
UX』(後のスマホ版『X-Ω』も)では原作漫画版名義で参戦しているが、
『L』では隠し要素で宗美が仲間になると事実上原作版のキャラとなり、『UX』では「原作版キャラ設定でアニメ版の声優が演技する」という面白い事態が発生している。
原作序盤のゲストキャラにして、敵組織「
黒の組織」の関係者なのだが、
当の黒の組織がメインに来る話までアニメが続くと思われていなかった事から、アニメオリジナルの犯罪者に差し替えられている。
後に重要キャラとしてフィーチャーされる彼女もアニメの登場回では組織とは無関係なキャラに変更されていたため、
辻褄合わせのために
原作準拠の宮野明美が登場するアニオリ回が急遽制作されるというややこしい事に。
(この結果、アニメの世界観は「広田雅美という偽名を用いて数億円もの強奪事件を引き起こした宮野明美」が
2人存在するというカオスな事態になっている)
ただし後に制作されたTVSPでは原作準拠のストーリーが採用されており、アニオリの方は無かった事になっている模様。
「吸血鬼伝説殺人事件」の被害者。
アニメ版では何故か性別が逆転して「海谷政夫」と「二神育子」というキャラになっている。
なお、事件の流れ自体は性別に合わせて海谷朝香の代わりに二神育子が殺される形になったぐらいで、性別変更による影響は特にない。
それとは別に尺の都合で第二の殺人がカットされた事で海谷政夫の方は生存しているため、
立場的に「動機となった出来事」を主導していたと思われる二神の方が殺される展開にしたという説もあるが、真偽の方は不明である。
原作「忘却探偵シリーズ」では語り部の1人である隠館厄介の昔の上司で、一流の企業に勤めており人柄もよく慕われているという設定だが、
テレビドラマ版では企業に勤めているという設定はそのままに、名前が「重信」に変更され、嫌味な感じのするキャラクターに変更されている。
ドラマ版では他に結納坂仲人というキャラクターも大幅に設定が変わっており、こちらはドラマ版独自の結末に合わせて変更されたと推測できるが、紺藤の設定が変更された理由は不明である。
原作ではその名前だがアニメ版では「サブロー(326)」となっている。
共通点としては性格と外見、クルル曹長をパートナーとしている所、
日向夏美が憧れている、そして「623」という芸名で芸能人を務めている点だが、
原作では高校3年生でバイクに乗っており顔出しも平気、かつ東京のマンションに住んでおり、「サブロー」という名前のキャラが高校の後輩として別途存在していたが、
アニメ版では日向姉弟と同じ中学に通う3年生で顔出しNG、実体化ペンで色々放浪している為住所不定と言った面が見られる。
前者では623というニックネームの由来(幼少期に貰ったコードネームを人名風にアレンジしてる)や彼の過去、学校生活においては割と不遇されていた事などバックボーンが設けられていたが、後者では原作でそれらのエピソードが出てくる前にアニメが終わった事もあってそういった描写はあまりされていない。
そういった相違点が見られる彼だが、何故623の設定を大幅に変えたのかは未だに不明。
フラッシュアニメーション版では原作を準拠しているため、「
石田彰が声優を務める『北城睦実』」が見られる。
ケロロ小隊に協力するアンゴル=モア、その地球人擬態姿のモデルとなった地球人の少女。
原作ではイライラすると周囲に当たり散らしカツアゲを繰り返す典型的な不良で、当初冷酷な性格だったモアは彼女の自分のために友を裏切る姿に感銘を受けてモデルとした。
冬樹たちの街でもカツアゲを続けていたためモアや睦実たちが一芝居打ったことでお灸を据えられ退散した。
一方でアニメでは友人想いだがそのために振るった暴力が原因で周囲の態度が変化しグレてしまったという、内面は真逆の根は優しい人物として登場。
アニメケロロは視聴者層に応じ子供が見て楽しむことを前提に内容を変更している事が多く、この別人化もその一貫だと思われる。
原作では後に時代に合わせて黒髪になっており、友人たちからは「昔の麻美ドコ?」と言われている。性格までアニメ版のように落ち着いたのかどうかは不明だが。
22世紀で暮らしていた頃のドラえもんのガールフレンド。
当時の原作コミックスや外伝含めてわずか数コマしか登場しておらず、直接的な台詞もないマイナーキャラである。
「耳が無くなったドラえもんの姿を見て大笑いする」「耳が無くなったことでドラえもんは振られた」とやや性格が悪そう。
出番の数が数なのでアニメに登場するとそれだけで実質アニオリキャラと化してしまうのだが、ややこしいことにアニメではノラミャー子に該当するキャラクターはなんと3人もいる。
まず1人目は1988年放送『ドラえもんのガールフレンド』に登場した「ミィちゃん」であり、
名前も容姿も変わっているものの基本的なデザインは原作のそれに近く、上記の大笑いした挙句ドラえもんを振るエピソードを原作通り踏襲している。
原作ではその後の動向は不明だったものの、ドラえもんと別れてからは子守用
ロボットとして一般家庭で暮らしていたものの、
故障して機能を停止した後に修理にも出されずガラクタと一緒に放置されているという悲惨な目に遭っていることが判明した。
その後、ドラえもんの助力によって無事修理されるも、ドラえもんに関する記憶が欠落していたため二人の仲が直ることはなく、その後の出番はなかった。
2人目は『
2112年 ドラえもん誕生』に登場するノラミャー子。おそらくもっとも有名なノラミャー子。というか彼女の存在のせいで上記のミィちゃんは実質存在を抹消されている。
ドラえもんやドラえもんズらと同じロボット学校に通っていた同級生のダンシングロボットで、入学前にトラブルに巻き込まれたドラえもんを助けた縁で仲良くなった。
名前こそ原作と同じなものの、ドラえもん達とは大違いの高い等身とメリハリの付いたボディライン、皆口裕子の妖艶なお姉さん演技で魅惑的美女に仕上がっている。
更に内面も成績優秀で明るく底抜けに優しく、いじめの現場を見たら直接止めに入る度胸も持つ、非の打ち所のない尽善尽美。
なぜ落ちこぼれのドラえもんなんかのガールフレンドなのかわからない原作の面影がほぼゼロのオリジナルキャラクターと化している。
原作通り耳がなくなったドラえもんを笑ったエピソードは挟まれていたものの、すぐにドラえもんに直接謝罪にしているため、関係も修復されている。
だが所謂わさドラに移行してからはアニメの世界観がリセットされたことで、実質オリジナルキャラクターである彼女の存在もリセットされてしまった。
同作が藤子F不二雄氏の
「これまで断片的に出していたドラえもんにまつわる設定の矛盾を整合させたい」というメッセージが込められた作品であることと、何よりこのノラミャー子自体の人気の高さから今なお惜しむ声も多い。
3人目はそんなわさドラに登場するノラミャー子。
一応前述の大山ドラ版のノラミャー子からダンシングロボットという設定だけは引き継いでいるものの、それ以外は原点回帰。
ドラえもんライクの低等身な外見、キツめの性格という名前も含めて概ね原作の描写に近いキャラクターとなった。
こちらは上記のミィちゃんと違って健在で、22世紀を描いたオリジナルエピソードでは度々登場しており、なんだかんだで別れたドラえもんの助けになってくれることが多い。
出番の長さそのもので言えば三名の中で一番なのだが、再視聴するためのハードルがやや高めなTVスペシャル等の出番が主なため、映画に出演していた大山ドラ版ノラミャー子に比べると認知度はやや低め。
- 白木陽子と安川ユミ子(T・Pぼん(89年スペシャル版))
大変ややこしい「どっちが改変されたのか?」が謎の変更。
原作では陽子は主人公のクラスメイト、ユミ子は隣の学校の生徒で、陽子は第1部の第1話からユミ子は第2部の1話から登場し、
陽子は特にタイムパトロール(T・P)とかかわることがなかったが、ユミ子は成り行きでT・P隊員になって主人公と第2部以降行動を共にしていた。
この89年スペシャル版では「安川ユミ子というクラスメイトの女子がいて、彼女がT・P隊員となる。」という設定にされていたのだが、
白木陽子が消されてしまったのかというとそうとも言えず、「安川ユミ子」の外見が完全に白木陽子の顔になっている。
このため「陽子が名前とT・P隊員の立場をユミ子から吸収した」のか「ユミ子が顔とクラスメイト設定を陽子から吸収した」のかがはっきりしない。
これ以外に藤子F作品だと『ポコニャン!』も原作『ポコニャン』でヒロイン枠に「みきちゃん」という子は確かに居たが、
全く外見がアニメ版主人公の木の葉ミキと違うのと原作のポコニャンの飼い主は太郎という少年だったので、
「太郎がアニメオリジナルの木の葉ミキという少女に改変された」のか「原作のみきに太郎の設定を統合し外見が変更された」のかがはっきりしない。
仮面の
奇行子貴公子こと正義超人
ロビンマスクの妻。
キン肉マンに敗れたことで母国から追放されたロビンを唯一見捨てず健気に支え続けた良き妻で、出番こそ多くないが度々登場してロビンを応援している。
彼女自体はアニメにもしっかり登場しているのだが、
追放されたロビンと放浪生活の中で死んだことにされてしまい、ロビンを応援するヒロインキャラとしては
彼女の妹のローラなるオリジナルキャラクターが代役を務めている。
主要キャラの妻をアニメ側で勝手に殺すという大胆すぎる改変の原因は不明だが、恐らく
ロビンマスクの落ちぶれ方に対するフォローのようなものだと考えられる。
当時のロビンマスクのやさぐれ具合はかなり笑えないレベルであり、愛弟子ウォーズマンがキン肉マンとの真剣勝負の末に敗れ友情を結んだ後も
「チッ、ウォーズマンのウスノロ野郎」と詰る程だったのだが、
そこから特に改心イベントもなく七人の悪魔超人編でしれっと友達面をしてるのが度々ネタにされる。
この落ちぶれっぷりを、自身を倒したキン肉マンへの逆恨みで片付けるのは忍びないと判断し
「妻を失った喪失感から自棄になった」と言う形で補強したのだと思われる。
実際アニメでは
ウォーズマンがキン肉マンに敗れた後にキチンとロビン自身の和解イベントを挟んでおり、当時の脚本家がロビンへのフォローを重視しているのはわかるのだが、旦那へのフォローのために殺された挙句妹に出番を奪われるとあってはアリサもたまったものではないだろう。
「アニメキン肉マンは原作と違って後期ヒロインのビビンバではなく、初期ヒロインの二階堂マリがキン肉マンと結ばれたため、あのアニメの世界観では
キン肉万太郎が産まれることはなく『
キン肉マンⅡ世』と繋がらない」というのはファンの間では有名だが、実はロビンとアリサの息子である
ケビンマスクも産まれないのである。
アニメでは忍術学園学園長の飼い犬
で何十年も生きて明らかに人語を解す妖犬としてお馴染みのヘムヘムだが、元ネタは原作の悪役の借金取りに変われていた番犬ゼニの花は白い号。
この犬の鳴き声がヘムッヘムッなのでそこから取ってヘムヘムと名付けられた。
原作においてゼニの花は白い号はゲストキャラに過ぎなかったのだが、
アニメ化に伴い全くの別犬になるとともにレギュラーへと昇格した。
「
名は体を表す」名前や、キャラと特に関係なく凄い名前のキャラが多数登場する作品なのだが、
「
能一傑号」「
能高速号」が
ブラックすぎるだけならともかく子供に分かりづらいためか「肥満コレステロール1・2号」に変更されるなど名前の変更が多発している。
多くの場合は名前のみとか、変な口癖の付加(ちなみに
主人公も地味に
一人称(日本語)が変更されている)程度の軽い変更にとどまるが、
中には
忍術学園一年い組の伝七・佐吉から上級生の天才丸・秀才丸兄弟に変更されたり
天座毛粕代という女性にされた天座毛粕十郎など基本設定が変えられる例も。
(この二例の変更は初期の例であり、再登場につれて後に破棄されている)
半沢直樹より。
元々は原作第2巻
のみに登場するキャラクター。
原作の時点で、主人公の協力者を「希望の部署に回す」という力技を駆使し自らの不正を隠し通す冷酷な実力者であり、妻さえいなければ隙が無かった強敵であったが、敗北し出向…要するに物語から退場となった。
しかしテレビドラマにて、香川照之氏が演じる強烈なキャラクターと化し、原作で登場していない時期はおろか
本来なら退場した時間軸でも普通に存在していた。
また半沢役の堺雅人氏の「
ラスボスは強大な方が良い」という意見を得て、主人公直樹とその家族を地獄に叩き落とした宿敵という属性も追加された。
(ちなみにこの設定変更のせいで原作で健在だった半沢父は
死亡、半沢一家を追い詰めた木村という男は
存在を抹消された)。
また、第二部では本来原作にいた半沢の協力者を演じていた俳優が大河ドラマの関係で出演できない為、彼らの役目も大和田が背負うようになった。
…が、頼めば動いてくれる彼らと違い大和田は一応敵の為、原作でスムーズに行ってた案件ごとに漫才じみた押し問答が繰り広げられる結果となった。
しかし最終的には原作のチョイ役だったは思えない重要な役目を担うこととなり…。
同じく半沢直樹より。名字からわかる通り主人公半沢直樹の妻。
なのだが原作では広告代理店で働くバリバリのキャリアウーマンであり銀行という仕事に理解がなく
自己中心的。
疲れて帰った夫に無理難題を言う悪妻で、結果的に半沢は勤め先にも家にも居場所がないという悲しい状態になっている。
対してドラマ版では銀行の仕事の事はわからないながらも夫の事を献身的に支える
良き妻という真逆の存在となっている。
原作では第3部以降、主人公の家族なのに出番がないという状態であったがドラマ版放映後に出版された「アルルカンと道化師」では登場。
相変わらずわがまま三昧であるが、彼女なりに家族のことは大切に思っているというフォローが成された。
ただし性格的にはどちらも「勝ち気で強気」相手に良くも悪くも遠慮がないというのは共通している。
なおドラマ『半沢直樹』は登場キャラほぼ全員が多かれ少なかれアレンジが加えられ原作とは別人となっている。
特に小説で語られた外見特徴はほぼ無視されている。
コミックボンボン誌で連載されていた池原しげと氏によるロックマンシリーズのコミカライズ版に登場するボスキャラは基本的に原作と同様の性別で描かれる事が多いのだが、
「6」で登場したケンタウロスマンだけは何故か性別が女性に変更され、ナイトマンの恋人という設定も与えられた。
主人公が赴任した高校にいる歴史教師。25歳ながら既に妻子持ちで、好物から「かりんとう」なるあだ名で呼ばれている。
だがテレビドラマ版では、あだ名と担当教科こそ同じなものの不運な独身女性教師「藤原道子」(演:綾瀬はるか)に変更。
しかも原作時点で既に「同僚の女性教師」「主人公の担当クラスの意味ありげな女子生徒」と二人ヒロインがいるのだが、どちらも物語への関りを大きくするのが後半からなためか、主人公の協力者となる三人目のヒロインに昇格した(各種宣伝ではヒロインズ担当俳優で一番メジャーなため一番先に表示)。
大手アイドル事務所961プロの社長。
主人公ら属する765プロを(事実とはいえ)弱小と見下し、また率いる
高木社長をやたらに目の敵にしており、度々嫌がらせを仕掛けて来る敵役である。
ゲーム作品では765プロのアイドルにデタラメを吹き込んで引き抜く、配下のアイドルに765プロへの不信感を植え付ける、自社のアイドルすらも駒扱いするなどの悪行を働いたり素行の悪さを見せたりする一方、
妙にナルシストだったりキザだったり
字がやけに丸っこかったり、アイドルプロデューサーとしては真摯であるなどどこかコミカルで憎めない面もあり、
総じて決して善人とは言い難く、いけ好かない嫌な奴には違いないものの、唾棄すべき邪悪のような存在でもなかった。
なんなら明確に961プロ所属のアイドルが増えた近年ではほぼ「妙に~」以降の部分しか描写されず、単に765プロ所属アイドルに対してものすごく口が悪いだけのおじさんになってしまっている作品も見られる
一方でアニメ版では直接的な765プロへの妨害工作を連発しており、765プロの仕事を強引に奪う、その為に配下に765アイドルを実質的に誘拐させる(失敗したら即実行者を切り捨てる)、
パパラッチ行為とデマの流布により765アイドルの一人を活動休止に追い込む、ライブ失敗を狙い音源スタッフを恫喝して妨害させるetc……といった犯罪紛いの行為を含む数々の陰謀や妨害工作を繰り返している。
原作のコミカルな部分がほとんど描写されていない事もあり、「いけ好かない奴」では済まないどうしようもない悪人の感が強く、特に原作プレイヤーからのアニメ版自体の評価にも少なからず影響を落としてしまっている。
もっとも、昨今のシリーズ全体においてパラレル設定が定着している都合上、彼が最も設定のブレが大きいキャラとなっており、
『ステラステージ』や『スターリットシーズン』ではまともな描写が多いのに対して『
学園アイドルマスター』では白草四音と共に初星学園に対して厄介をかけようとする等、キャラが安定していない部分が今でも散見されている。
夢枕獏の格闘小説『餓狼伝』の登場人物。
板垣恵介版に登場する「
クライベイビー(泣き虫)・サクラ」のポジションにいるキャラクター。
バーの
用心棒の黒人で、かつて拳を痛めてボクサーを引退し、掌底がある北辰館空手を学んだ。
マフィアの争いの代理試合に巻き込まれた巽に出国を勧めるなど気遣う好人物。
両方の大筋として、アメリカ修業時代の巽が地下のリングで戦いその手で殺すことになった友情を交わした相手であり、真剣をやりたいという梶原に対し巽に厳しい態度を取らせた要因である。
板垣版では名前や立場なども違い(そも原作では真剣を心の奥底で求めていたにしても恋人を人質に取られていた巽が、漫画では普通に望んで地下試合をしている)、肌は浅黒いが恐らく黒人ではない風貌にえぐり取られた眼、盲目のために他の感覚が異常発達し、言動からもあまりに強烈で異様な個性を見せる。詳しくは個別記事を参照して欲しい。
- ガゼル・ギア、ジミィ、トンブー(スターオーシャン セカンドストーリー)
ゲーム『
スターオーシャン セカンドストーリー』を原作とする、東まゆみ作の漫画版に登場する
オリジナルキャラクター。
クロードたちの旅の先々で出会うも噛ませ犬やトラブルメーカーとなるチンピラ三人衆であり、コメディリリーフであった。
しかし、漫画版では魔族と戦う為に演説している司令官の不自然さに疑問を覚え「俺たちはとんずらしようと思ってる」とクロード達に告げてフェードアウトした。
一方、漫画版を元にしたアニメ版『スターオーシャンEX』では最終的に準レギュラーに昇格し、クロード達と共闘するまでに至った。
もっとも、善人寄りになったとはいえ性格や立場は大きく変わっておらず、根本的な改変というほどではない。
ではなぜこの項目に載せたかというと、彼らの名前が「チン」「ピー」「ラー」という投げやりなものに変えられたからである。あまりに投げやりすぎてトンブーが太陽神の名を冠するようになってしまった。
活躍が増えた代わりに変な名前になってしまったのは果たして幸か不幸か。
大都市アバシティを治める大富豪。
見た目からして肥満体でブサイク、喋れば「ぐぶっ ぐぶぶっ」などと奇声を上げるおっさんだが、中身も陰湿で傲慢。
最後には自慢のアバキャノンが黒幕に通じず精神崩壊するオチを迎えるという、厄介な味方ポジションである。
…しかし、水城葵(現:米山シヲ)版の漫画では
突如美形化。性格も大幅に変化しており、民からも慕われる統治者となっている。
その後配信された携帯アプリ版でもそのまま美形として登場することで逆輸入され、ブサイクアバは完全に存在が消え失せることとなった。
水城版は他にもキャラクターのアレンジが行われているが、どうして身も心も醜いアバを
イケメンにしたのかは不明である。
率直に言って線の細い画風と全く合わない上、当時の水城葵はデビュー直後の新人漫画家だったこともあり、「単にブサイク描きたくなかった(もしくは描けなかった)だけでは」と見られることも多いが、実際のところは不明。
原作のコミック版に登場したヘムルの警官のリーダーが原型なのだが、なぜか
アニメ化されるたびに大分変更される。
まず日本の昭和アニメ版(『ムーミン』)ではヘムルではなく人間(ミムラ系?)のような顔でちょび髭を生やしたおっさんにされる…って、それ
ヘムル署長って名前はおかしくないか?
日本の平成アニメ版(『たのしいムーミン一家』)では原作コミック版に近く、バラを育てるのが好きで、頑固者が多いヘムルとは思えないほど穏やかな性格で基本的に殺伐としたコミックスの世界では貴重な癒し枠。アニオリでミムラといい感じになっていた。
爆発しろ。
原作の『ムーミン谷の夏まつり』に当たる話では、原作で「牢屋番」とされていたヘムルも「署長」と呼ばれていたが、ムーミン達との態度を見る限り同役職の別人。
フィンランドで製作された『ムーミン谷のなかまたち』では、性格も立場も真逆な公園版と兼役にされてしまっている。
そのせいで警官姿の公園番がいるという恐ろしい事態になってしまっている。
ちなみにミムラは存在ごとなかったことにされた。
爆発しろなんて言ってすみませんでした
チーム・バチスタシリーズの主人公である東城医大の「愚痴外来」こと「不定愁訴外来」の医師、田口公平と厚生労働省の役人、白鳥圭輔のバディ。
原作田口は冴えない40過ぎた男性医師だが、そのままの設定ではメディアミックスでは映えないと判断されたのかドラマ版開始前に制作された劇場版では「田口公子」という女性に変更、ドラマ版では原作通り男性だが年齢が引き下げられた。
白鳥圭輔も原作の小太りの男性から映画版、ドラマ版ともに長身のすらっとしたイケオジに変更された。
結果的にドラマ版は4作品、ドラマ版準拠の映画版も作られる
フジテレビを代表するヒット作になったため妥当な改変と言えるだろう。
ある程度原作者の海堂氏もこの改変は好意的に受け入れているのか、ドラマ放送後に執筆された原作続編では二人のキャラが初期に比べるとドラマ版に近いものになっている。
最初に述べたように「
実写化で外見が違う」のは原則乗せないルールだが、特殊なので便宜上ここに記載。
『ワイルド7』の原作漫画では両国は「小柄で丸眼鏡に八の字髭のおじさん」なのだが、昭和実写ドラマ版の両国(演:小池雄介)は小柄と言うほどではなく、眼鏡こそかけているものの丸眼鏡ではなく髭もないなど大分外見が違う。
これだけなら
実写化の限界で済むのだが、なぜか
チャーシュー(チャーシュウとも)(演:花巻五郎)の方が「小柄」「丸眼鏡」「八の字髭」と両国の特徴を持っていた。
両国と
チャーシューをスタッフが間違えたわけではなく、両国の方が爆弾使いで火器搭載バイクに乗るなどの特徴はちゃんと生かされていたものの、中盤(第13話)で原作で先に殉職していた
チャーシューや世界を差し置いて両国が不意打ちで殉職、以後は爆弾使いが
チャーシューになりバイクを引き継いだほか、最終回の敵側の調査ファイルでは
チャーシューが「石頭で爆弾使い」と原作の2人が合体したような設定になっていた。
- 佐東拓真、他キャラクター(異世界に飛ばされたおっさんは何処へ行く?)
「
小説家になろう」で連載された作品が、書籍化を経て漫画になったもの。
原作および書籍では、「異世界に転移してチートパワーを手に入れた35歳のおっさんが、中世ヨーロッパ風の世界で腐敗した貴族相手に世直しを行う」という、「小説家になろう」ではよく言えば人気ジャンル、悪く言えばありきたりな物語であった。
しかし、漫画単行本一巻最後にて、
「主人公の考えなしの暴力行動が原因で、異世界で知り合った女性が怪我をしてしまう」というオリジナル展開が発生。
「力を持った者の責任」「広い視野を持つことの大切さ」が強くクローズアップされるようになり、単なるチートパワーでゴリ押し世直しするという作品ではなくなった。
他の登場人物も、
- 貴族が悪人だけというわけではなくなり、「なぜそうなったのか」背景がきっちり描写されるようになる
- 老人男キャラが、強大な力を行使する主人公を嗜めながらも教え導くようになる
- かませ犬の敵が「研究の果てに主人公と同じ力に目覚めた」として強敵化する
受験を控えた中学生鈴木ナナから、父親が骨董屋で買ってきた「クリスタル・イン」の力で6人が分裂し、オリジナルを含めた七人のナナが騒動を繰り広げるという作品。
漫画とアニメが同時期に展開していたが、漫画がドタバタギャグなのに対しアニメはナナ達が空を飛んだりスーパーパワーを発揮できたりとアクション要素が強く、作風や一部設定が全く異なる。
七人のナナの一人のナナっちは漫画版ではナナの悪の部分が強調された不良少女でありおまけにギャンブル好きの通称「悪ナナ」というキャラだったが、アニメではナナの明るい部分が強調された通称「笑ナナ」という、七人のなかで唯一別物と言っていいキャラ付けがなされている。
変更の理由は不明。
不良少女というキャラがゴールデンタイムのアニメに合わなかったのだろうか?
原作第一話から
ラオウとの初戦までを扱った劇場版。
この作品、原作をリブートしたのと単行本にして約8冊分相当のストーリーを110分に圧縮した事もあり、その影響で登場人物の配置や役割にかなりの変更が加えられている。
+
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主な改変点。ネタバレを含むため格納 |
- まず、この作品の最大の改変点として重要人物のトキが登場しない。そのためトキを収容していた監獄街カサンドラは拳王軍の拠点の街として生まれ変わっている。
- カサンドラが監獄街ではなくなったためウイグル獄長もリストラされた…と思いきや、拳王軍のNo.2になるという大出世をしている。軍を指揮するなど出番はそれなりにあったのだが、ラオウとの決戦の前座としてレイにあっさり倒されてしまっている。ここは拳王侵攻隊隊長ガロンの役回りを引き継いでいたと思われる。
- トキの他にマミヤも登場しない。そのためマミヤの村を狙っていた盗賊集団の牙一族は「辺境の地に住む少数部族」と設定を改め、ケンシロウたちとの接点を持たない。その代わり、拳王軍の侵攻に一族総出で抵抗を試み、作中最大規模の戦闘を行っている。
- 牙一族の設定変更は他のキャラにも影響を与えており、原作でさらったアイリはジャギの元で奴隷として働いている。
アイリが目を潰した理由も原作とは異なり、「自らの境遇と世紀末の世界に絶望して自ら目を潰した」から「ジャギの素顔を見て怯えたからジャギによって目を潰された」に変更されている。
- そんなジャギはアイリを人質にとってレイとケンシロウを戦わせる、原作における牙大王の立ち回りを引き継いでいる。
- ハート様がシンではなくジャギの部下になっている。さらに予告編では「エレファント」という名で紹介されていたが、本編では元の名前に戻っている。
- さらに、原作では独立勢力、TVアニメ版ではKINGの傘下に入っていたジャッカル一味が本編ではジャギの部下として登場。
デビルリバースはいない ジャッカルはジャギの素顔を見て怯えたモヒカン役を引き継ぎ、フォックスはジャギの胸像の前でイキっていたノコ引きモヒカン集団の一人として登場。共に自身の拳法を披露する機会は与えられなかった。
- シンはケンシロウと再会する前にラオウと対面しており、「ケンシロウへの伝言」としてラオウの拳を叩き込まれ致命傷を負っている。
そしてケンシロウに看取られる時に「死ぬならお前の手にかかって死にたかった」と原作とは正反対の発言をしている。
- リンは本編において「死んだ土地を甦らせて花を咲かせる」「ケンシロウとラオウの戦いを仲裁する(原作におけるトキの役割)」など、「真の救世主」とも言える活躍をしている。
またケンシロウとラオウの戦いを止めに入った時はオーラを纏って登場したり、それ以前にもケンシロウやラオウが彼女に何かを感じ取っている描写もある。 実際リンは「天帝ルイの双子の妹」という設定を持っているので超常的な力を秘めていてもおかしくはないのだが、リンの出自が明らかにされたのは原作での天帝編であり、しかも劇場版の公開より後の話である。
- リンが活躍する一方でユリアは空気気味。シンにさらわれサザンクロスの女王に据えられる所は原作準拠だが、本編では身投げをせず城を抜け出してケンシロウに会おうとする。
そして拳王軍に捕まる そしてリンから託された花をラオウに見咎められ、「時代はまだ花が咲く事を望まぬ」「暗黒の時代に愛など無用」として磔にされて処刑されかけるが、ケンシロウとラオウの戦いの余波を受けて消息不明に…原作ではメインヒロイン的な存在だったのにどうしてこうなった。
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追記・修正は、そういった人たちが共演しているのを見てからお願いします。
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最終更新:2025年04月27日 01:02