メディアミックスに伴う別人化

登録日:2019/12/04 Wed 22:37:15
更新日:2020/01/09 Thu 22:49:20
所要時間:約 31 分で読めます





概要

ここでは、アニメ化・漫画化・実写化ノベライズなどに伴い 基本的な内容はほぼ原作を踏襲しているにもかかわらず、全くの別人になってしまったキャラクター を紹介する。
単なるアニメ未登場キャラクターなどとは異なり、「登場するエピソードはあるのだが、別人がそのポジションを担当している」場合が該当する。

なお、以下のようなパターンについては、「別人化」とは趣旨が異なるのでここでは触れない。

  • ①単純に外見が変更されただけ
特に実写化では完全再現はまず無理なのでどこかしら妥協したデザインになり、原作からすると別人としか思えないデザインになっていることが多い*1
また実写化よりはハードルは低い二次元間のメディアミックスでも、作画担当の違いから別人レベルに容姿が変わったりする*2(場合によっては基本的なデザインすら変わる)。
下記大人の事情に抵触する場合なんかは人格は別人レベルと言わないまでも容姿だけは変えられることも…
ロックマンシリーズのゼロ(Xシリーズゼロシリーズで大きく見た目が違う)のように、世界観上の都合で意図的に全然違う姿にしているものもある。
しかし、設定上は同一人物なのでここでは取り上げない。寄生獣の加奈やミツオなど時代背景加味によるものも含まれる。

原作とは異なる環境で始まるIFストーリーでは別人になっていることも割と多いが、こういう場合登場キャラのほぼ全てが別人になって当たり前なのでここでは触れない。
例:デスノート(ドラマ)版・機動戦士ガンダム小説版冒険王版
機動戦士Vガンダム(漫画版)餓狼伝説(ボンボン餓狼)平成ゴジラVSシリーズ(坂井孝行版)遊戯王シリーズなどの販促作品全般など
また、「ウルトラ怪獣擬人化計画」などの女体化・擬人化をテーマにした作品は、元になったキャラクターからほぼ完全な別人になっているが、
これらはそもそも原作とは同じ世界観ではないことがほとんどであり、厳密な意味での「別人」には当たらないだろう。

  • ③単なるファンからの揶揄
製作側は原作を忠実に再現したつもりでも、ファンからの評価が余りにも低くなってしまった場合、
「同一人物と思いたくない」という意味で蔑称としての「別人扱い」されることもある。
しかし公式設定上では同じキャラであることに間違いないので、ここでは取り上げない。

  • ④複数のメディアで同時展開された作品
例えばゲッターロボのTVアニメ(さわやか)と原作漫画版(血生臭い)ではキャラクター設定がかなり違うが
最初から連続テレビアニメ・OVA・漫画・ゲーム・小説など、複数のメディアで同時展開された作品については、
どれが原作とは言えないため(公式制作サイドから基幹メディア作品について言及されている場合を除く)、本項目において取り上げないこととする。

  • ⑤原作ゲームで無個性だった登場人物がキャラ付けされた
「プレイヤーの分身」という設定であるため原作のゲームでは完全無個性だったキャラでも、アニメ化する際にはそういうわけにもいかないので明確な個性が与えられる。
主人公でなくともゲーム作品ではプレイアブルキャラに個性がないのは割とよくあること(特に昔のゲーム)なので、ノベライズなどにあたりキャラ付けされたりする。
例:プロデューサー(アイドルマスター)、SFC以前のファイアーエムブレムシリーズ作品の小説版、初代ポケモンの主人公→アニメにおけるサトシ
これらは原作ゲームから考えると別人と言ってもいいが、この場合元になる個性がほぼ存在しないに等しいため、ここでは取り上げない。

  • ⑥別人化以前の問題
実写版ドラゴンボールや実写版デビルマンなど、別人化という以前に作品そのものがほとんど原型を留めていない場合。
これについてはもはや別人化していない存在の方が稀有であり、挙げだすとキリがないため、ここでは取り上げない。
あくまでも大元をきちんと原作に準拠して作られた作品における別人化されたキャラクターに限られる。


別人化する主な理由

  • ①キャラバランスを取るため
「女性が少な過ぎ、キャスト比的なバランスが取れないのでストーリーに絡まない範囲でサブキャラを女性にしてしまう」などというパターン。
西遊記の実写化で、三蔵法師をあくまで男性と設定したまま女性が演じるという特殊な例も。

  • ②役者の都合
実写化に多い。物理的に演じることができる俳優がいないと、仕方なく別人設定になってしまうことがある。
その他に最近では製作者側の都合で役者の方に合わせることも多くなっている。

原作のまま出すと 各方面から怒られる ことが想定されるキャラなので、渉外問題回避のために全くの別人にしてしまうパターン。
ウルフマンがアニメだとリキシマンになっていたケースの「より怒られないように改変した」バージョンと言えばいいだろうか。
フィクション作品における実在の商品などの言い換え表現も参照。
このケースは真似られたりパロディされた本人がOKの意志を出していても所属事務所側等周辺関係者によってNGが出される場合もある。


別人になったキャラクター例

①キャラバランスを取るため

道原かつみ版のみ、「アドリアーナ・ルビンスカヤ」という女性に設定変更されている。
アニメ版・藤崎竜版共にこのような設定変更はないため、ルビンスカヤを見ることができるのは道原かつみ版のみ。
理由はごく単純に「主要キャラの女性不足」。
ただ、そのような経緯から導入された割には原作のルビンスキーの設定を忠実に再現しているため、
黒い肌にスキンヘッドの女傑 というどう見ても萌えれそうにない挑戦的なデザインである(美女と言えば美女ではあるが)。
なお、同盟のホワン・ルイも同様に女性に変更されているが、こっちはルビンスキーよりもやや地味な立ち位置であるためかあまり目立たない。

  • 遠藤勇次(カイジ)
原作ではサングラスをかけたいい歳したオッサンだったのだが、実写版では「遠藤凛子」という女性にまさかの設定変更(演:天海祐希)。
帝愛の下っ端金融業者という立ち位置から利根川に対立する派閥のトップにまで大きくその立場を上げており、
実質的なメインヒロインに近いポジションである(まぁ原作カイジにあまりに女っ気がなさすぎるので仕方ないところもあるが…)。
ただ、基本的には原作遠藤の立ち位置を引き継いでいるため最後には……

  • 神戸大助(富豪刑事)
原作小説では男性だったが、ドラマ版では「時代にそぐわなくなった」という理由で「神戸美和子(演:深田恭子)」という女性になった。
ついでにキャラ付けも原作では金銭感覚を除けば常識人の好青年だったのが、金銭感覚以外も天然気味のあざといお嬢様に変更されている。

エピソード3期における勝太の新たなるライバル。
漫画では不良少年だったがアニメではゴスロリ少女として登場した。
女の子の方が人気が高く、相棒のブータンも180度異なる性格になっている為、少年の方を話題に挙げる事を忌避されている。
原作の設定が引用されるようになったVS以降でも登場しなかった。

  • 田村勝弘、栄田千春(カバチタレ!)
「あれ、ドラマ版でそんなに設定変えられてたっけ?」って思った人、それは二度目のドラマ化『特上カバチ!!』の方(TBS系)。
最初のドラマ版『カバチタレ!』(フジテレビ系)では田村は「田村希美」という女性に(演:常盤貴子)、
栄田は名前そのままで女性に変更(演:深津絵里)されていた。
キャラクター設定も大きく変更され、田村はその洞察力等を評価されながらも最終回まで大野事務所に勤めることなく一般人を貫いており、
栄田は原作では補助者(無資格)だったのがドラマ版では行政書士になり、独自の信念を持つ法律家として描かれた。
これにより二人の関係も事務所の先輩・後輩ではなく、正反対の性格から時々衝突したり助け合ったりする親友関係として構築され、
またそれぞれがゲストキャラや大野所長などに淡い思いを抱くラブコメ展開なども追加。
扱う事件は原作のものを再現しつつも、作風全般が大きく異なったものとなっている。
フジ版時点の原作ではまだ女性レギュラーがいなかったため(『特上カバチ!!』編からは居てドラマにも登場)、
『富豪刑事』等のようにキャラバランス的な意味があったと思われる。

上記『カバチタレ!』と同作者による漫画。
こちらもドラマ版で、主人公・神崎守は「神崎薫」(演:尾野真千子)という女性に変更。
立ち位置的には原作とあまり変わらないが、性別変更故に一部展開の違いがあったり(原作では海上のタコ部屋に売り飛ばされたが、ドラマでは…)、
原作で彼に何度も煮え湯を飲ませた結果同じタコ部屋に売り飛ばされることになった悪友・茸本が、彼氏の設定となって幾分かマシな性格になっている。

②役者の都合

  • 岩崎姉妹(名探偵夢水清志郎シリーズ)
原作では三つ子姉妹だったが、実写化された際は 三つ子の俳優がいない というリアルな事情で双子に変更。タイトルも「双子探偵」になっている。演じるのはマナカナ。
その関係上、真衣に美衣の設定が統合されており、さらに両親が離婚してそれぞれ片親ずつ引き取られているため名前も「山下真衣」になっている。
オマケに関西育ちなので関西弁を話すなど、完全に別のキャラクターになっている。

原作小説における図書隊の司令の地位にいる人物だが、実写版では「仁科巌(演:石坂浩二)」という別人になっている。
これは原作の時点で作者が稲峰のキャラクターイメージとして考えていた児玉清氏が実写版撮影前に逝去してしまったため、原作者・有川浩の希望による設定変更である。
一応実写版でも稲峰は存在しているのだが、11年前の「日野の悪夢」で死亡しており、写真でしか登場しない。
仁科に稲峰の設定は受け継がれており、車いすなどのキャラクター設定や、ストーリー内での役割などは原作稲峰とほぼ同じである。

秘密結社クロノス監察官でガイバーⅡの殖装者だが、1986年公開の劇場版アニメでは役職も物語上の役割もそのまま「バルキュリア」という女性に変更されている。
原作に女性が非常に少なく、特にガイバーⅡの出る序盤では本筋に全く絡まないための処置であろう。
そのためかアニメ版のガイバーⅡの姿も思い切り女性体型を強調したデザインに変更されており、
バルキュリアの殖装シーンも触手プレイの如く(略
また、原作ガイバーⅡから実に20巻余り後、
オズワルドの義妹ヴァルキュリア・フォーシュバリ・リスカーが殖装するアニメ版ガイバーⅡのデザインを踏襲したガイバーⅡF(フィーメイル)が登場した。
ヴァルキュリア自体はデザインも性格もバルキュリアとは別人であるが、こちらは殖装を解くと全裸になるという(略

③大人の事情

大沢木家の隣に住む動物好きなおじさん。 名前・外見・設定全てがムツゴロウ氏を盛大にパロった キャラである。
そのままアニメに出すにはあまりに危険すぎたためか、アニメ版では「牛松虎五郎」という名前になり、顔のデザインもかなり変えられるなど、別人扱いでの出演になった。
この他、同じく浦安初期を代表するパロディキャラクターである国会議員(モデル:アントニオ猪木)、ボギー愛子(モデル:宜保愛子)といったキャラクターも、
アニメでは松五郎以上の改変を受けて全くの別人になっている。
一方、一応パロディキャラクターながら浦安を代表するキャラクターともなった春巻龍(モデル:ブルース・リー)は、
連載が進む毎に全く似てないキャラクターとなった為か、そのままの姿であった。

同作の作者。作者なのだが、時折物語の狂言回しとして下手なサブキャラよりも重要な役割を担うことがある。
そのうちのエピソードの一つではなんと 妖怪化して主人公を乗っ取りコントロールする というとんでもない悪行に打って出た。
流石にこんな設定のままアニメ化するわけにはいかなかったか、アニメ版ではこの役割は「パタババ」という全く無関係な妖怪になっている。

  • 鴨志田穣(毎日かあさん)
主人公(西原理恵子)の夫。
原作とリアルでは アルコール依存症により家庭内暴力を振るい離婚、その後復縁*1するも肝臓ガンで死去 という凄惨な運命を辿っており、
実名・実設定のままアニメに出すのは困難だったためか、アニメ版ではデザインこそ同じだが、
「鴨原穣」という名前の「酒好きだが普通のお父さん」という完全な別人キャラに変更されている。

キャラバランスの項で同作の主人公神崎を例に挙げたが、神崎の勤め先(秦秘密探偵事務所)の所長である彼は事情が異なりそうなためこちらで取り上げる。
原作では「1940年の朝鮮済州道生まれで、1948年来日の在日韓国人」
「パチンコ業者による『遊戯協会』の役員」「裏社会の各方面に顔が利いて恐れられる一方、異様に公安警察を恐れている」という設定だったのが、
そのまま映像化はヤバすぎたのか、それとも1クールで描ききれないという判断なのかは不明だが大きく設定変更。
名前は「小清水元」(演:小林薫)という日本人になり、公安を恐れている設定は引き継ぎながらも原作と違う理由付けがされることになった。
なおOPでは原作キャラの顔が貼り付けられた人形による寸劇が差し込まれているが、金子や冬月といった原作と見た目が違う人物も原作絵が採用されているところで、
神崎は性別から違うために新たな似顔絵が書き起こされており、小清水は原作の秦のイラストが使用されている。

アニメ化にあたって、実在人物に近すぎた下記のキャラ達が改名された。
原作 アニメ 元ネタ
ラベルト・ゲラン ロバート・ゲラン ロベルト・デュラン
ローランド・イスタス ローランド・グスタフ ローランド・ボック&カール・ゴッチ(本名:カール・イスタス)
アイアン・マイケル イアン・マクレガー マイク・タイソン
アンドレアス・リーガン アルテミス・リーガン エル・ヒガンテ&アンドレ・ザ・ジャイアント
アレクサンダー・ガーレン アンドレアノフ・ガーランド アレクサンドル・カレリン
なお元ネタがより目立つ立ち位置にいるアントニオ猪狩マウント斗羽は、どちらも何故か全く変えられていなかった。元ネタのが散々パロられてるので今さらという判断からだろうか。

原作での教官たちは旧日本軍だのナチスだのがモチーフの、そのままアニメ化するにはヤバすぎる個性の持ち主だったため、軒並み変えられた。
鬼ヒゲはドタバタギャグ漫画の頃はレギュラー、バトル漫画になってからも準レギュラーの重要キャラだったため外見のみの変化だったが、
その他名前くらいしか設定なされてない教官は影も形もなくなり、
飛行帽は僧兵風の乱気流、鉄カブトはゲリラ風のニンジャというキャラに置き換えられた。

元から脚色が多いが実在人物の伝記漫画という体裁の原作から、
アニメ化される際に容姿と立ち位置は原作とほぼ同じだが架空人物の飛鳥拳とされた。

原作では初登場の事件以外たまに出てくるだけの脇役だったが、
ドラマ版の第一期・第二期では各事件ごとのゲストキャラクターの役割を兼任する形で大幅に出番が増え、主人公&ヒロインの友人ポジションに。
性格も原作と異なり、嫌味な先輩だった真壁はプライドが高いがヘタレな同級生の悪友に、根暗な潔癖症だった友代は勝気な女の子となっている。
これは恐らく、「一回しか出ないゲストキャラクターの数を減らし、俳優のスケジュール調整の手間を減らす」という大人の事情。
色々なゲストキャラクターの役割を兼任させられた結果、友代に至っては元々の「『天才高校生小説家』のゴーストライター」という設定に、
「ヒロインの親友」「過去に嫉妬から同級生を自殺に追いやり復讐の刃に晒される悪女」「家族や故郷を失い自らの手を血に染めた復讐者」というどう考えてもキャパオーバーな設定が加わり、
通して見ると「一体どんな人生送ってきたんだこいつ」と言いたくなるような事態になっている。なぜよりによって被復讐者と復讐者の役割を兼任させたのか……。

アジア最強のデュエリストで、実在するMagic the Gatheringプレイヤー及び本作のテクニカルアドバイザーを務める中村聡氏をモデルにしたキャラクター。
デュエマで負けてマジックを辞めようとした男

アニメではナイトという設定と立ち位置を受け継いだアニメオリジナルキャラクターに差し替えられた。

  • 竹原(めしばな刑事タチバナ)
主人公の立花に食べ物の情報を提供する「檀家」の一人。天下一品をはじめとするコッテリ系ラーメンチェーン店についての情報をやり取りしているが、
サングラスに剃りこみリーゼントといういかつい外見、作中でチンピラ数人に追われるなど、
明言はされていないもののどう見てもソッチ系の人物。
刑事である立花がそんな人物と交友を持っているという描写がアウトだったのか、
ドラマ版では女装趣味のオネエというまた別の方向でアウトになりそうなキャラクターに変えられ、
提供する情報も他の檀家が受け持っていた分野を全て任され、外食チェーン店全般を網羅するようになった。


④その他作家性の違いからくると思われるもの、特に理由が思い当たらない案件など


  • 宮崎八郎(翔ぶが如く)
司馬遼太郎の小説に登場した実在人物
肥後熊本藩(熊本県)出身の自由民権運動家で、オリキャラヒロインと交友しつつ市井で今の政府を倒すためもがいていた時に西南戦争が発生。
有志と共に西郷側に加勢するも戦死した。
原作では中盤の主要人物の一人なのだが、大河ドラマ化された際作品全体が「西郷隆盛と大久保利通の物語」に改定され
かつ原作再現パートが全体の4分の1くらいしかなかった影響か、彼にあたる役割はオリジナルキャラの「矢崎八郎太」(演:堤真一)に変更された。

実写映画化に伴い、特に必要性もないのに改変されてしまった人達。
具体的にはAは原作ではちょい役で爆死するだけの存在で、泉夫妻の妻は肉体を失った別のパラサイトに殺され体を奪われる主人公の両親。
だが、色々省略するためなのか実写映画版では夫は存在ごと消されシングルマザーに、おまけに妻の肉体を奪うのはAである。
…異性の肉体からの「引っ越し」はできないという原作の設定はどこへ?
更にはすでに頭は挿げ替えられ母親の自我がないはずなのに、息子へのAの攻撃を寄生された肉体自身が阻むという事まで起きた。
(原作を踏襲するなら有り得ない設定だが、他にも田宮良子にも生前の願望が投影されたりしている)


カードゲーム路線化以降は基本的に漫画版とアニメ版は一種のパラレルワールドの扱いになっている遊戯王シリーズ。
しかし、初期路線を基にしている東映版では原作の空気キャラとして名高い本田の設定を思いっきり変更。
生真面目な性格で生徒会を目指すも落選して美化委員になり、サブヒロインである野坂ミホに一途な恋をするコメディ担当キャラとなった。
まぁ後にアニメ化されたDMはカードゲーム中心だったので原作同様の空気に戻ってしまったが…
ミホはミホで原作ではあるエピソードに一回登場しただけの名有モブ程度のチョイ役に過ぎず、
DMに至っては本田と違って空気化どころか存在そのものが無くなったが、東映版では「ブリっ娘でお金にガメつい」という強烈な個性を与えられ
レギュラーキャラにまで昇格した。
他のキャラがレギュラー・ゲストともにあまり変更がない中、この二人はメインライター・井上敏樹の特色がこれでもかと言うくらい溢れており、
東映版を語る上で欠かせないキャラクターにまで出世している。

常に身に着けた貴金属をギラギラさせているマッチョな社長。
しかし登場人物のほとんどは原作とそれほど変化がない中で、彼のみ原作とは正反対の地味で不気味な風貌となっている。
また原作ではルー語を使っていたが、映画版ではテンションが上がると拡声器を使って博多弁で喋り出す。

  • 福永ユウジ(LIAR GAME)
フジテレビのドラマ版ではマッシュルームヘアーがチャームポイントの卑怯で強欲なトリックスター。
鈴木浩介氏のフルスロットルな怪演により主役をも凌ぐインパクトのキャラクターだった。
しかし、原作の漫画版では坊主頭のニューハーフという全くの別人である。

新シリーズに登場する犯人だが、ノベライズにあたって「共犯者との関係」以外のプロフィールがまったくの別人に変更されており、
更にトリックの変更に伴って作中の行動も大幅に変化している。
刑事コロンボのノベライズで大幅なアレンジが加えられるのは珍しくないが、ここまで豪快に変更された犯人は彼女だけである。

大なり小なり、漫画原作からアニメ化されるにあたり設定の変更があるラインバレルの中でも、特に(キャラデザイン以外の)変更された面の多い三人。
美海は原作では「アイドルグループの中で苛めに遭い、自殺しようとしていたところを主人公に救われ、後にファクター(作中の特別な巨大ロボットの操縦者)となった事で、
主人公と純粋な力へのヤンデレ的依存をしてしまうメンヘラ(一応仲間キャラ)」といった扱いで、なかなか凄惨な展開も待ち受けている。
対してアニメ版は「最初から味方のファクターであり、優しくてちょっと天然気味で、主人公の事が気になる年上のお姉さん」。
主人公に惚れる、と言う以外の設定が全く異なる。
宗美は原作では「奥さんの死を切欠に、本来村と奥さんを護ること以外に振るうつもりのなかった力を、正義のために振るうつもりになった、優しく頼れるお兄さん」(実際は老人)。
アニメ版では「奥さんの死を切欠に世界に切望し、悪辣に力を振るうようになったサディスト紳士」(所属も最初から敵組織)。…変わり過ぎである。
マッケイガンは原作において衛星兵器破壊作戦時に「力の使い方」について説いた米軍の大尉。
アニメ版では女性キャラを増やすためか女性中尉のジュディになり、キリヤマ重工のクーデター時に散る展開となった。
後に外見と声がよく似ている(中の人も同じ)姉であるナンシーも登場する展開となった。原作と性別と名前まで完全に変わっている珍しい例である。

なお、スーパーロボット大戦への参戦において『L』ではアニメ版名義、
声付きの『UX』(後のスマホ版『X-Ω』も)では原作漫画版名義で参戦しているが、
『L』では隠し要素で宗美が仲間になると事実上原作版のキャラとなり、『UX』では「原作版キャラ設定でアニメ版の声優が演技する」という面白い事態が発生している。

原作序盤のゲストキャラにして、敵組織「黒の組織」の関係者なのだが、
当の黒の組織がメインに来る話までアニメが続くと思われていなかった事から、彼女に限らず初期の登場エピソードの大半がアニメオリジナルの犯罪者に差し替えられている。
後に重要キャラとしてフィーチャーされる彼女もアニメの登場回では組織とは無関係なキャラに変更されていたため、
辻褄合わせのために原作準拠の宮野明美が登場するアニオリ回が急遽制作されるというややこしい事に。
(この結果、アニメの世界観は「広田雅美という偽名を用いて数億円もの強奪事件を引き起こした宮野明美」が2人存在するというカオスな事態になっている)

  • 紺藤文房(掟上今日子の備忘録)
原作「忘却探偵シリーズ」では語り部の1人である隠館厄介の昔の上司で、一流の企業に勤めており人柄もよく慕われているという設定だが、
テレビドラマ版では企業に勤めているという設定はそのままに、名前が「重信」に変更され、嫌味な感じのするキャラクターに変更されている。
ドラマ版では他に結納坂仲人というキャラクターも大幅に設定が変わっており、こちらはドラマ版独自の結末に合わせて変更されたと推測できるが、紺藤の設定が変更された理由は不明である。

原作ではその名前だがアニメ版では「サブロー(326)」となっている。
共通点としては性格と外見、クルル曹長をパートナーとしている所、そして「623」という芸名で芸能人を務めている点だが、
原作では高校3年生で顔出しも平気、かつ東京のマンションで住んでおり、「サブロー」という名前のキャラが高校の後輩として別途存在していたが、
アニメ版では中学3年生で顔出しNG、実体化ペンで色々放浪している為住所不定と言った面が見られる。
前者では623というニックネームの由来や彼の学校生活に於いては割と不遇されていた事などバックボーンが設けられていたが、後者ではアニメが終わった事もあってそういった描写はあまりされていない。
そういった相違点が見られる彼だが、何故623の設定を大幅に変えたのかは未だに不明。フラッシュアニメーション版では原作を準拠している為、「石田彰が声優務める『北城睦実』」が見られる。


追記・修正は、そういった人たちが共演しているのを見てからお願いします。

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