「違う。その好きじゃ…」
遼子の手が服の上から洸至自身に触れた。
「違うのに、どうしてお兄ちゃんのここがこんなになってるの…?」
服の上からでもわかるほど屹立したものを遼子が愛おしげに撫でる。
「だったら抱いてよ…めちゃくちゃにして。躰が変なの。お願い…助けて…」
兄を撫で上げる遼子の腕を鷹藤が掴んだ。
「抱いてやるから。俺があんたをめちゃくちゃにしてやるから、兄さんとそんなことするなって」
鷹藤が後ろから遼子の乳房を揉みあげる。
遼子からすぐに甘い声が漏れ始めた。
「こうして欲しいんだろ。俺で我慢しろって」
洸至の視線を痛いほど感じながら、鷹藤が遼子の汗で光るうなじに舌を這わせ、張りつめた乳房の先を指で弾く。
「ふぅっ」
男からの快楽に遼子は満足そうに喘ぐ。
遼子は身をよじり喘ぎながらも、鷹藤の硬くなったものを求め、左手で服の上から形を辿っていた。
「ねえ鷹藤君、もっと…もっとしよ…」
鷹藤が遼子の亀裂へ指を潜り込ませ、音が立つ程掻き回し始めた。
「きゃあんんっ」
鷹藤の手で乱れながら、遼子が兄へ空いている手を伸ばす。
「お兄ちゃんも来て…私を助けて…」
洸至が音を立てて唾を呑みこんだ。そして伸べられた遼子の手を取る。
「最低だな…俺は」
洸至が自嘲気味にそう言った。
諦めたような笑みを浮かべ、洸至は遼子に口づけをした。
兄妹の立てる舌の音が響く。
自分の恋人が艶めかしく兄と舌を絡め合わせる光景は、おぞましいことのはずなのに鷹藤はひどく興奮していた。
車に引き摺りこまれた時から、鷹藤の理性は掻き乱され続けていた。
遼子の誘惑で洸至が自分を保てなくなった時に、鷹藤の理性も振りきれていた。
この行為の後、自分たちを待ち受けるのは罪悪感と自己嫌悪、そして理性の側に留まれなかったお互いへの
憎悪かもしれないが、鷹藤と洸至は止まれないでいた。
薬で理性を失った遼子の欲望を満たしてやるなんていう詭弁は捨てた。
自分たちもただ肉の欲望に支配されただけだ。
本能を刺激する熱気と遼子の雌の芳香に酔い、堕ちた。
理性の果てへ。
洸至の唇を心行くまで貪った後、遼子が今度は鷹藤の唇を求めた。
遼子の舌がすぐに鷹藤の舌を絡めとる。男の本能に絡みつく淫靡な口づけ。
こんなキスを今まで遼子と交わしたことはなかった。
遼子が唇を離し、鷹藤の唾液を味わうように己の唇を舐めた。
理性を捨てた遼子からは、淫らな美しさが漂う。
その表情で、鷹藤の心が欲望に震える。遼子を今すぐにでも押し倒したかった。
「もっと欲しい…」
だが次に遼子が求めたのは鷹藤ではなく洸至だった。
躰を起した遼子が洸至にのしかかると、兄のベルトを外し屹立したものを引き出す。
血管が浮き立ち、反り返るそれを見た遼子が艶然と微笑む。そして口に含んだ。
「んんっ、っふぅ」
口に含まれている洸至より、奉仕している遼子の方がまさぐられているような声を出す。
首を振り、頬をすぼませながら、兄のものを口で扱きあげる。
「いいよ…遼子…最高だ」
顔を隠すように垂れる遼子の黒髪を、洸至がかきあげた。
「おいひい…」
洸至自身を根元まで咥えると、淫猥な音を立てながら兄を吸いあげる。
遼子が尻をつきあげ、後ろに居る鷹藤に襞の奥まで見せつけるように脚を開いた。
「わかったよ…。こっちも欲しいんだろ。…くれてやるよ」
鷹藤はデニムを下ろすと、一気に遼子の中に己を突きいれた。
「きゃああああっ」
待ちかねた快楽に遼子が口を離し、シーツに顔を擦りつけ喘ぐ。
鷹藤はすぐに激しく腰を送り始めた。
肉と肉のぶつかり合う音と、粘着質の水音を立てながら遼子と鷹藤が揺れる。
「やんっ、あっ、あんっ、すごいっ」
「遼子、俺を忘れるなよ」
洸至が遼子の顎を掴むと、半開きの唇に洸至自身を咥えさせる。
遼子はすぐに口での愛撫を再開したが、後ろから鷹藤に激しく突きたてられ、先ほどまでのようにはできず
ただ咥えながら喘ぐのみだった。
「んっ、んっ、んっ」
「すごい締めてくるぜ、あんたのあそこ」
汗を滴らせながら、鷹藤が遼子を後ろから犯す。
いつものいたわり合い、心を重ね合う行為ではなかった。
遼子の心はどこかに置き去りのまま、ただただ躰をぶつけ合うだけの行為。
「やんっ、んんっ」
「いきまくって、いつものあんたに帰ってくれよ」
鷹藤は腰を突きたてながら、遼子の背筋に舌を這わせる。
「こんなのあんたじゃ…」
薬で狂う遼子を洸至と二人で凌辱していた。
これじゃ、ひので教団のやつらと何も変わらない。
だが本能の狂奔に身を任せ白熱する行為に鷹藤は罪悪感を抱きつつ、猛る躰を止められないでいた。
「んんっ、んっ、ん」
「いきそうだ…」
熱く潤む遼子の内奥がいつも以上に鷹藤を煽り、そして男の精を求め蠢いていた。
「こっちもだ…」
遼子の口を犯す洸至も終わりが近いようだった。
「遼子、離せ…じゃないと…」
洸至が遼子の肩を掴み引き離そうとするが、その言葉を聞いて、逆に遼子が激しく首を振り、兄を扱き
はじめた。
「だめだ、遼…」
洸至の躰が痙攣した。
「畜生…」
虚脱したあと、洸至は上を向いて溜息を吐いた。
妹の唇で洸至が果てるのを見て、鷹藤の中でも何かが決壊した。
最後に遼子の尻に激しく腰を打ち付けると、鷹藤も遼子の中に精を放った。
興奮のあと、肩で息をしながら鷹藤と洸至が遼子を見下ろしていた。
「ねえ…もっと…」
薄く眼を開いた遼子が鷹藤と兄に手を伸ばす。
ベッドにしどけなく横たわる遼子の口元と亀裂からは白濁した液が垂れ落ちていた。
男二人の精を吸いあげた後も、遼子の躰の火照りは収まらぬようだった。
「どうなってんだよ…」
「薬が持続している間は、狂ったように男が欲しくなるんだよ。あと2,3時間は続くな」
「ねえ…3人でしようよ…。もっと楽しくって、仲良くなれる方法があるじゃない…」
半身を起し、遼子が二人を誘う。
「さっきは鷹藤くんがこっちだったから…今度はお兄ちゃんをこっちに頂戴」
遼子が洸至を抱き寄せる。
「遼子、駄目だ」
洸至の口ばかりの抵抗を見透かすように遼子が洸至を押し倒す。
「お前が後で苦しむのを見たくない。だから止めよう」
「ここまで来て、逃げるの?お兄ちゃんらしくないよ」
洸至自身が鎌首をもたげ、天を指す程になっているのを見て遼子が笑みを浮かべた。
「もう今更怖いことなんかないよ」
洸至の上に遼子が跨ると洸至自身に遼子の亀裂を擦りつけた。
「んんっ、やっぱり大きい…。お兄ちゃん、これでも私が欲しくないの?」
「欲しくない訳ないだろ…」
哀しげな笑みを浮かべた洸至が、遼子の腰を掴む。
「…ずっと欲しかったよ。お前が。お前だけが」
「じゃあ、来て…」
見つめ合いながら、洸至が遼子の中に自身をゆっくりと沈めていく。
兄を根元まで咥えこむと、遼子が満足げに息を吐いた。
乳房を晒すようにのけぞりながら、腰を動かし始める。
「ああっ…いっぱい入っているよ…」
兄妹が繋がったところから、鷹藤の樹液と遼子の蜜が入り混ざり合ったものが流れ落ちる。
「きゃっ…んんっ…ねえ、後ろに頂戴…鷹藤君…前にしたよね、こっちで」
遼子が抜き差ししながら鷹藤を求めた。遼子の求めることは明らかだった。
勢いで過去に数度だけした事を求めていた。
「そっちも開発済みとはね…」
遼子の下で腰を動かす洸至の眉間には深い皺が刻まれていた。
鷹藤が洸至のその表情に怯んだ時、遼子が悦楽の声を上げた。
「お兄ちゃんの…すごい…いいっ…奥に当たるの…やんっ、あんっ」
男二人の間にあった剣呑な空気が霧散する。また鷹藤と洸至はまた肉の欲望へと心を囚われていった。
「お前だってすごく締まってるよ…」
「すごくいい…兄妹だっていいじゃない、気持ち良ければそれで…」
洸至が先ほど精を放った遼子の唇に口づけした。口に残る白濁した液を舌で絡めあい吸い合う。
洸至は腰を動かしながら、妹の胸を揉んだ。
血を分けた兄妹が快楽に汗を浮かべ、躰を貪り合っていた。
おぞましくも恐ろしい位淫靡な光景だった。普段自分との行為の時ここまでの熱を遼子が発したことはなかった。
その光景を見た鷹藤の胸の奥が嫉妬に疼きながらも、腰のあたりは熱を持ち、痛いほど張りつめていた。
太ももまで垂れた遼子の蜜を指に取ると、恋人の望みを果たす為に遼子の後ろにそれを擦りつけた。
「もうこっちもヒクヒクしてる…そんなにしたいのかよ、あんた」
この部屋にもう禁忌などない。
禁忌を恐れる心など、鷹藤と洸至は捨てていた。脳髄を爛れさせる程の悦楽を前に、残るのはほんの少し
ばかりの罪悪感のみ。
遼子の心を置き去りにして、踏みにじることへの罪悪感。
―――もしかしたら、この罪悪感すら快感の一部にしてるのかもな。
そう思いながら、鷹藤は遼子のすぼまりへ指をねじ込んでいく。
汗を浮かべた背をのけぞらせながら、遼子が今度は鷹藤の唇を求めた。
洸至の視線を感じながら、鷹藤は遼子の唇を舌で犯す。
薬のせいか遼子の後ろのすぼまりも、すぐに鷹藤を受けいれられるほどほぐれていた。
「欲しい?」
「いっぱい欲しい…」
洸至の胸に遼子の躰を預けさせ、鷹藤をそこに沈めていく。
「あ、ああああっ…」
悲鳴にも似た嬌声を遼子があげた。
鷹藤がゆっくりと抜き差しをはじめると、肉の壁一枚向こうで洸至のものが肉を擦るのを感じた。
流れる汗は、鷹藤のものなのか遼子の汗なのか、それとも洸至の汗なのか判然としないほど3人はもつれ絡みあっていた。
最終更新:2011年01月10日 17:18