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鷹藤も終わりが近くなったのか、腰を叩きつける速度が上がっていた。
「た、たかふじくっ、んんっ」
もうそれから言葉にならなかった。
ただ、吐息と二人の体が立てる淫らな音だけが部屋に響き渡る。
「やんっ、あっ、いきそうっ、あああああぁん」
鷹藤の体が震えると、遼子は体でその重みを受け止めた。

しばらく後。
鷹藤の腕の中の遼子が、鷹藤を睨みながら言った。
「…憶えてようが、憶えてなかろうが、もう一回するつもりだったんでしょ」
「何が。2回やった上にあんなによがっておいて良く言うよ」
「そ、それは鷹藤君のせいよ」
「疲れてんのに、思い出させた俺によく言うな。こんなにやったのはあんたのせいだって」

鷹藤が怪訝そうな顔で遼子を見た。
「…おっかしいなあ」
「何よ」

「さっきまでと、今の俺らの雰囲気、違うよな?」
「そ、そりゃそうよ。さっきまでは…あの、そのあんなことしてたから…」
鷹藤、首をかしげている。
「俺はさっきみたいなあんたも悪くないと思う」
「そ、そう」
遼子は眼をそらすと、毛布に中に逃げ込んだ。

「じゃ、またすれば、さっきみたいな、あんたが見れるんだ」
遼子は鷹藤に背を向けると、聞えないふりをして無言を貫いた。
だが、鷹藤の手が遼子の乳房を撫でると、またも反射的に甘い声が出てしまう。
遼子が咎めるように鷹藤を見ると、鷹藤の笑顔が待っていた。
「今日は休みだろ、お互い」
「無理すると、腰、悪くしちゃうわよ。ねえ、そ、そうなったら仕事に障るわ!だから…」
「俺、そんなに歳じゃねえし。大丈夫、今度はあんたが上に」
「えええええええええええっ!!」
「駄目…?」
鷹藤が甘い声で囁いた。
柔らかな視線に胸の奥がまた疼く。
「だって…」
「大丈夫、俺が教えるから」
鷹藤が遼子の手をとると、また抱き寄せた。


おまけ

洸至の手の中でボールペンが折れていた。
その隣にも折れたペンが2本。
だが本人はそんなことに気付くこともなく、虚空を睨んでいる。
誤算だった。
二人が飲んでいる店のバーテンに金を握らせ頼み、テキーラに仕込んだ薬で遼子は爆睡するはずだった。
それで何度か、二人がそうなることを先延ばしにすることに成功したのだが。
それがまさか、まさかあんなことになるとは。
あの店を出た途端、遼子から鷹藤の唇を奪っていた。
鷹藤はそんな遼子の様子に慌て、タクシーを止めると、大急ぎで自分の部屋へと遼子を連れていった。
タクシーの車内でも遼子の方が積極的に鷹藤に仕掛けていたようだった。
だから、鷹藤の部屋に入ってからの様子は、恐ろしくて想像したくもなかった。

洸至が眼を瞑った。
遼子、眼を覚ませと言ってやりたい。
お前を一番大切に思っているのが誰か教えてやりたい。
お前が会いたい思っている俺が生きていると教えてやりたい。

だが、この悪夢のような展開をもたらしたのが自分のせいだと思うと自分への怒りで
洸至の眼の前が赤くなった。

まったく、薬のせいで。
…薬。
どう考えても、あの状態の遼子に通常の意識があるように思えなかった。
まるで普段の自分から解放されたようなあの振舞い。
つまり、それを使えば…。

一瞬自分を捉えた甘い毒を含んだ妄想から、洸至は己をひきはがした。
だが、その妄想はしばらく洸至を離してくれそうになかった。
越えてはならぬ一線を越えろと、その妄想は妖しく誘う。

兄としての自分と、妄想の誘惑にかられる自分とを行きつ戻りつしながら、夜明けまで、
いや夜が明けても尚、洸至は苦しんでいた。






お兄ちゃんが妄想の誘惑に負けるお話はこちら
                   →叶わぬ願い


胸やけするほどのバカップル&嫉妬する兄。
長くて甘くてすいません。

249
GJです!遼子が積極的になるなんて。
そして兄ちゃんのねちっこそうな鋭い目が想像できますw
今度は自分で仕掛けるんでしょうか?楽しみだw

250
GJ!!!です。
数倍いやらしい遼子…ハアハア
お兄ちゃん編、楽しみにしてます!

251
お兄ちゃん…堪らんw
このドロドロとした心情がなんともいえない

お兄ちゃんが直接エロいことしているわけではないのに
なんとも背筋がぞくりとするようなこのエロい雰囲気はなんなんだろう
最終更新:2010年11月08日 21:54