夢魔 by166さん 投稿日2011/01/23(日)
なんの脈絡も無く、兄×遼子投下。
ちょっぴりダークかも。そして無駄に長いです。
以前の、編集長タクシー話の兄リミット解除ver後の設定です。
作者様、勝手に設定お借りしてすみません。
兄リミット解除verはこちら
「ただいま」
洸至の声が玄関に響く。
他愛も無い言葉なのに、遼子の心臓はドキリと音を立てる。
「お、おかえりなさい、お兄ちゃん」
しかしそれを悟られないように、遼子はつとめて普段どおりに振舞おうとする。
「今日は早かったんだね。仕事は一息ついたの?」
「ああ、とりあえず今日で
張り込みと内偵は終わったよ。」
とある夜、いつもの部屋で、いつも通りに交わされているように見える、兄妹の会話。
「お兄ちゃん、ごはんは?」
「ん、食べてきた。」
「そ、そう。じゃあ私、お風呂先に入っちゃっていいかな…?」
「あぁ、いいぞ。」
気まずい雰囲気になってしまう前に、遼子はその場を離れた。
「はぁ…」
暖かい湯に身を沈めると、強張っていた身体から力が抜けため息が零れる。
「いつも通りのお兄ちゃん…だよね…」
遼子はそっと自分の肩を抱き、肩から肘に手を滑らせる。
遼子の脳裏には、一週間前の出来事がよみがえる。
兄が、自分のこの身体に触れた記憶。
その兄が与える快楽の波に溺れた自分の痴態。
しかし、次の日の朝、遼子が目覚めた時はきちんと服を着て、自分のベッドで眠っていた。
そしてそこには、前夜の享楽の名残の欠片は一切残されていなかった。
リビングで新聞を読んでいる兄も普段とまったく変わらぬ、いつもの兄だった。
だからそれは酔った自分が見た淫らな夢だと思った。
そう、夢に決まってる。
兄が、自分にあんな事する訳が無い。
そう思って、そのことを忘れるように努めた。
幸いそれから一週間、兄は張り込みや内偵やらで忙しいらしく泊り込みが続き、
帰ってきたとしても遼子とはすれ違いの生活だったため、兄と顔をあわせる機会がないまま
遼子は普段通りの生活を過ごすことができた。
しかし、その間も、遼子の脳裏には、兄の唇の感触、指の動き、耳元で囁く声、
自分を見つめる眼差しが、まるで現実のように何度も鮮明に蘇っていた。
「夢!夢!そう!アレは夢!」
そんな淫靡な記憶をあえて無視して、遼子は意識を切り替えようとする。
と、その時、いきなりバスルームの明かりが落ちて真っ暗になった。
「きゃっ、な、なに??停電?」
遼子は慌てて手探りでバスルームから出ようとしたが、浴槽から立ち上がった途端に
眩暈に襲われた。
どうやら考え事をしていた間に、長く湯につかりすぎてしまったらしい。
「おい、遼子、大丈夫か?」
遼子がバスルームの床にうずくまっていると、バスルームの扉の向こうから懐中電灯の光と共に
洸至の声が響く。
「ブレーカー上げたんだがつかないところをみると、停電みたいだな。…おい、遼子?どうした?」
返事がない事を訝しく思ったらしく、洸至が「入るぞ」と声をかけて、バスルームに足を踏み入れる。
「遼子!おい!しっかりしろ!」
顔を上げることも出来ずに床にうずくまる遼子の姿を見て、洸至は状況を把握したらしく、
一端バスルームを出ると、タオルと水のペットボトルを手に戻ってきた。
そして遼子の身体にバスタオルを羽織らせると、ペットボトルを遼子の口元まで持っていく。
「大丈夫か?ゆっくり飲め」
「ん…」
冷たい水が身体に染み込み、漸く眩暈が引いた遼子は、のろのろと顔をあげる。
「あ…り…がとう…おにい…ちゃん…。もう…だいじょう…ぶ」
「無理にしゃべるな。」
「ごめん…なさい」
「まったく…このままじゃ風邪ひくぞ」
そう言いながら、洸至はもう持っていたもう1枚のバスタオルで、濡れた遼子の身体を拭き始める。
「やっ!やだ…!」
「じっとしてろ。」
遼子は驚いて止めさせようとするが、まだ身体は重く、言うことを聞いてくれない。
兄の手を止めることもできず、そのまま身体を預けていると、少しずつ意識が戻ってくる。
「んっ!」
胸の部分にタオル越しの兄の手を感じ、遼子の身体が思わず反応する。
「どうした?遼子?」
「あ…何でも…な…」
次の瞬間、洸至の手のひらが遼子の胸の蕾に押し当てられる。
胸のふくらみをゆっくりと揉みしだく兄の手は、タオル越しとはいえ、先ほどとは違い
あきらかに遼子の身体に快楽を与えようとしている。
「あんっ!」
一週間前の記憶が蘇り、遼子の口から甘い声が漏れる。
「…感じているのか?」
「!?」
耳元に囁かれた言葉に思わず顔をあげた瞬間、遼子は洸至に唇を奪われる。
反射的に唇を閉じたが、洸至の舌はゆっくりと遼子の唇を舐めあげ、思わず吐息を漏らしたときに
スルリと口内へと侵入してきた。
やわらかくて暖かい舌が歯を丁寧になぞった後、戸惑う遼子の舌を探り出し、絡みつく。
流し込まれる唾液が溢れ、遼子の口元から流れるが、それでも洸至は口付けを止めようとしない。
深い口付けに遼子が意識を奪われている間に、洸至の手は遼子の身体を包んでいたバスタオルを
取り払う。
「んんんっ!!」
遼子は「ダメっ!」と叫ぼうとしたが、唇を絡めとられたままでは、それは言葉にならなかった。
そして今度はタオル越しではなく、直接肌を弄ばれる。
人差し指の腹で胸の蕾を優しく弧を描く様になぞられ、優しく摘みあげられると、
その強い刺激に思わず吐息がもれる。
「もうこんなに固くなってる…」
そう耳元で囁き、洸至の唇は遼子の唇から首筋へと流れた雫の後をなぞると、耳朶へ軽く歯を立てる。
「あっ…やだ…やめて…おにい…ちゃ…」
「素直じゃないな、遼子は…」
露になった遼子の白い胸元から鎖骨までを、洸至の唇と舌がなぞり胸元まで降りてくると、
敏感になった蕾に熱い息が吹きかけられる。
そして洸至は、いきなり遼子の蕾に強く吸い付いた。
「ああぁぁ!」
突然の強い刺激に、遼子は身をよじりながら声をあげる。
「あっ…はぁ…ん…」
一度あがってしまった声はもう止める事はできず、甘い響きとなって暗いバスルームにこだまする。
洸至の唇がたっぷりと片方の蕾を堪能し、反対側の蕾への愛撫を始めた時、遼子のわき腹を弄っていた
洸至の手がゆっくりと肌をすべり、太腿から遼子の足の付け根へとたどり着く。
その場所は、すでに熱い蜜が溢れていた。
「いやっ!そんな…触っちゃ…ダメ…んっ!」
次々に与えられる愛撫に意識を奪われながらも、遼子は何とか抵抗を見せる。
「おにい…ちゃん…お願い…やめ…」
けれど、足の間にはいつのまにか洸至の身体が入り込み、足を閉じることはできない。
洸至の指が、花弁の一枚一枚を確かめるように蠢く。
「いや…やめ…て…ああんっ!」
襞をなぞっていた指先が、ゆっくりと遼子の中に埋め込まれると、
遼子はその刺激に嬌声と共に背をのけぞらす。
最終更新:2011年01月28日 16:53