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どうしてこうなったのか。
何がきっかけだったのか。
洸至は頭から冷水のままのシャワーを浴びながら考えていた。
―――俺は冷静さを失い、欲望のまま…。
自己嫌悪が洸至に押し寄せていた。
それなのに欲望の火照りはまだ躰から消えていなかった。
何度でも同じことを繰り返せそうなほど、欲望は洸至の中を駆け巡っている。
こんなことでこれからまた、いままで通り遼子と過ごせるだろうか。
洸至にはとてもその自信はなかった。
―――名無しの権兵衛たるものが、なんてザマだ。
洸至は冷水を浴びながら、ひとり冷笑した。

「お兄ちゃ~ん。洗濯機まわしてくれたの?ありがとう。干すのは私がやっておくね」
浴室のドア越しに、妹の寝起きの緊張感のない声が聞こえてきた。
すりガラスの向こうに、パジャマを着た妹のシルエットが浮かんでいる。
洸至はあわてて水を止めて言った。
「いや!り、遼子お前忙しいだろ?締め切り前じゃないか。今日は俺が干しておくから」
「だってお兄ちゃんだって仕事あるでしょ…」
「俺は半休だから。午後出ればいいんだ。だから俺が干しておく」
思わず語気が強くなっていた。
「あ、そう。だったらお願いしちゃおうかな。朝ごはん作るから、それまでにシャワー出てね」
遼子は、洸至の必死さなど気づかずにすりガラスの向こうへ消えた。
髪から水を滴らせながら、洸至は息を吐いた。

どうしてこうなった。
鷹藤のせいだ。
鷹藤と遼子のあの姿を見たからだ。俺は間違いなく嫉妬していた。
兄としてではなく、男として鷹藤に嫉妬していた。

何がきっかけだったのか。
鷹藤のせいだ。
鷹藤が男として遼子を見ていたからだ。
だから俺は内心焦っていた。

だから―――。
洸至は狂ったように遼子を犯した。
泣き顔すら美しく感じ、妹の躰がもたらす快楽に溺れ、何度も、何度も精を放出した。
背徳の快楽に溺れ続けた。

―――夢の中で。

その結果が―――。
いま洗濯機で回っている洸至のジャージとシーツだった。
30過ぎの男が夢精したなど情けなさ過ぎる。
しかも同居している妹で夢精するとは…。
この記憶を脳髄からこそげ落とし、消滅させたい。

「そうだ、それもこれも鷹藤のせいだ…」
行き場のない怒りを向ける先を見つけた洸至は、寒さに震えながら、どうやって鷹藤を追い込むかだけを考える。
そもそもの元凶である自分のよこしまな欲望からは眼をそむけて続けて。
―――こんな夢を見たのも、妹に欲情したこんな夢を見たのもすべては鷹藤のせいだ。
妹への思いを振り切り、まだ兄妹でいつづけるためには人身御供が必要だった。
「そうさ、鷹藤のせいだ…」
それを見つけた洸至の唇はかすかに緩んでいた。




GJ!!!!!!!!!!
エロい兄、最高です、ありがとうございます!!!

夢の中じゃなく、現実でもヤッってもいいとおも…おや、誰か来たようだ。
最終更新:2013年01月03日 00:51