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「CRAZY TAXI 兄リミッター解除ver.」by374さん  投稿日2010/10/24


遼子は空を飛んでいるような心地よさに包まれながら眼が醒めた。
「起きたか」
兄が自分を覗きこんで微笑んだ。
あまりの顔の近さに遼子が驚いた時、自分が兄により抱きあげられていることにようやく気付いた。

「えっ、ええっ?」
「樫村さんが酔い潰れたお前を送ってくれたんだぞ。さっき帰った」
「編集長が?」
遼子はまだ酔っているが、アンタッチャブル編集部の面々と飲んでいる頃よりは酔いも醒めた。
「降りるか?それともこのままベッドまで運んでもいいだぞ」
「お、降りるよ、歩けるから」
リビングで兄の腕の中から降ろしてもらう。
「寝てるお前を動かさなきゃいけないからな。ああやって抱き上げたけど、ホント重くなったな、お前」
「もう、やめてよ!」
「最後に抱き上げたのは小学校の頃だもんな~。お前いくつだっけ」
「わかってるくせに。もうすぐ30歳」
からかう兄に困ったように遼子が言った。

「30か。すっかり大人だなあ…。タクシーで男と変なことする位だものな」
兄の眼が遼子に据えられていた。

ジャージ姿で、口元には笑みを浮かべつつも、眼には肉親の遼子でさえ怖気を振るうような昏い光が宿っていた。
「え…」
兄が遼子に近づく。
仕事をしている時に洸至から感じる威圧感が、今の洸至からも漂っていた。
思わず遼子が後ずさる。だがすぐ背にリビングの壁があたり、遼子はもう退く場所を失った。
兄が迫る。壁と兄の間に挟まれるようにして遼子は立っていた。
まるでキスするように兄の顔が近づく。
鼻先が触れるか触れないかの近さで、兄が止まった。

「わからないか…?」
「な、何が」
「この匂いだよ。お前からすごくいやらしい匂いがしてるぞ」
遼子の頬が一気に赤くなる。恥ずかしさに体が熱を持った。
「何言ってるのよ、お兄ちゃ~ん。そんなわけ…ひっ」
遼子が冗談めかして誤魔化そうとした時、洸至がいきなり遼子のスカートの中に手を入れた。
「駄目!何してるの!」
まるで当然のことをしていて非難されているかのように、洸至が意外そうな顔をした。

「何って、この匂いが俺の気のせいじゃないか確かめてるだけだよ」
太ももの上へ上へと兄の掌が這うのを感じて、遼子は思わず太ももを閉じた。
スカートの上から兄の手を止めようとするが、遼子の右手を兄が取り、遼子の顔の横の壁に押し付ける。
「だって、さっきは史郎ちゃんが…」
「お前が一緒にいたのは樫村さんだろ」
遼子は冷や水を浴びたように息を呑んだ。
遼子の太ももから力が抜けたのを見逃さず、洸至の掌が内腿へと滑り込む。

「お前が酔っぱらって、誤解して樫村を誘ったんだよ。きっと。お前は酔っぱらうと誰でも遠山に見えるんだ。悪い癖だよ」
「そんな、わたし…」
「お前は好きでもない男に触られたんだ。そして」
兄の手が遼子の下着に触れた。湿り気のある部分を指が撫でる。
「こんなに濡れたんだよ。下着の上からでもわかるぞ」
「お兄ちゃん、駄目!何してるの」
「知らない男に抱かれて、こんな匂いさせて帰ってくるのに、毎日顔を合わせる俺がそうしたら駄目なのか」
「駄目にきまってるよ!兄妹なんだから」
「そうだよな、駄目だよな」
だが洸至の指は止まらない。下着の上から、遼子の敏感な場所を過たずに刺激する。

「いゃあ」
「でもお前の躰はお前の言ってることとは別みたいだぞ」
「ふぅっ…。だめ、駄目よ…」
「いつの間にこんなにいやらしい躰になったんだ、遼子」
「いやらしくなんか…あぁん…」
遼子の亀裂を撫でる洸至の腕を遼子が掴むが、それは引き離そうとする動きと言うよりは、
押し寄せる快楽に蕩けそうになるのを恐れて縋りついているようにも見えた。
器用に股の部分を脇に寄せると、直接洸至の指がそこに触れた。

「あっ」
「おいおい…。これじゃ洪水だぞ、遼子。道理で匂うわけだよ。いやらしい匂いが」
兄が遼子の耳元に口を近づけ囁いた。
愛撫のひとつのように熱い息が耳朶にかかり、それだけでもまた遼子は甘い吐息を漏らす。
洸至がひときわ強く亀裂をなぞった。
「ああっ」
洸至が指を抜いて、二人の顔の間にそれを掲げる。
てらてらと光る指が遼子の眼の前にある。
「見ろって遼子。ちょっと撫でただけで、こんなに濡れてるんだ。タクシーでも散々やったんだろ?」
「違う…」
遼子はあまりの光景に眼をそらした。
「じゃあ、これはなんだろうなあ」
湿った音を立てて洸至がそれを舐めた。
「…お前はこういう味なのか。好きでもない男にやられて、濡らして…。恥ずかしくないのか?」

洸至が遼子から離れて、そのまま自分の部屋に入っていった。
遼子の体から力が抜けそこにへたりこむ。
「わたし、何て事を…」
それは三重の意味での狼狽だった。酔った上とはいえ遠山と思いこんで樫村とした行為。
今、兄が自分にした行為。それに対して遼子は背徳感を覚えつつ、途轍もない愉楽を感じてもいた。
兄がまた部屋から出てくると、遼子の前に立った。
妹の手を取り、己の部屋に誘う。
片手には、兄が部屋で時折飲んでいるスコッチの瓶がある。
「来いよ、遼子」
「こんなこと、駄目なんだって!お兄ちゃん!」
「そうか」
表情を変えず、遼子に眼を据えたままの兄が遼子の眼の前でスコッチをあおる。
そしてそのまま遼子に口づけた。
「んっ」
遼子の口の中が熱を持つ。アルコールの度数高い琥珀色の液体がもたらす熱と、兄の舌がもたらす熱。
合わせた唇から、スコッチが漏れる。
洸至はそれには構わず舌を蠢かせ、遼子の舌を捉えると絡め取り、吸った。

「お前は酒があれば、誰でもいいんだろ。そうなんだろ?」
「ち、違う…」
「そんな妹は、俺が少しおしおきしないとな」
そう言って、洸至は遼子を自分の部屋に連れて行こうと手を引く。遼子が暴れ抵抗すると、
洸至はまた遼子を抱き上げ、自分の部屋のベッドまで連れていった。
ベッドに遼子を投げ出すと、スコッチを手にしたまま、遼子に覆いかぶさる。
また洸至がスコッチをあおる。
口づける。遼子の喉を熱いものが通っていく。スコッチをあおる。口づける。


最終更新:2010年11月09日 10:35