お花見 by251さん 投稿日 2011/04/10(日)
遼子が取材先で兄絡みの事でネチネチ責められて、ショボーンと傷ついたエピを
史朗ちゃんを絡ませて書いていたら、その後の誰もいない編集部での鷹藤×遼子が
先に出来てしまいました。
無駄に長いです、すみません。
鷹藤がすでに暗くなった編集部に入ると、机の上で突っ伏して寝ている遼子の顔を
パソコンのモニターの光が照らしていた。
「おい」
鷹藤は、寝息を立てている遼子の頬に手をかけると、その頬はほんのりと桜色に染まっていた。
「こんな所で寝てると風邪ひくぞ?」
闇に浮かぶ遼子の睫毛の長さや肌の白さに思わず息を呑みながら、声をかける。
「ん・・・」
遼子が擽ったそうに微笑む。
「んん・・・鷹藤・・・くん・・・」
遼子が漏らした自分を呼ぶ寝言の甘い声が、行為をしている時のそれととても似ていて
鷹藤は思わず動揺してしまう。
「遼子?」
二人きりの時しか呼ばない恋人の名前を囁きながら、鷹藤は今度はその頬にキスを落とす。
その唇に伝わる感触は予想外に冷たく、今度は耳でそれを確かめる。
耳に口付けて、舌でゆっくりと側線を撫でると、遼子は眠っていても感じているのか
「んん・・・」と声を漏らし身を捩る。
遼子の長い髪に指を絡め、そのまま下までおろしていくと、それは一度も
引っかかる事はなく頼りないまでにストンと解ける。
「キレイだ・・・な・・・」
思わず口をついて正直な気持ちを呟いてしまう。
良い香りのする髪に口付けて、今度は本気で起こしにかかる。
「遼子、起きろ」
普段の寝起きは決して良くない遼子だが、さすがにこの体制での眠りは
浅かったのか、ううんとかわいらしい声を出すと、ゆっくりと目を開けた。
「ん・・・アレ??・・・鷹藤・・・くん??」
まだ寝ぼけ眼で鷹藤を見つめる遼子の唇に、鷹藤は自身の唇を押し当てる。
何度か角度を変えて、柔らかな唇を塞ぎ、戯れに歯を立てる。
「んん!」
鷹藤の早急な口付けに驚いた遼子が、思わず身を捩って唇を離す。
「ちょっと、鷹藤君!いきなり何よ!」
「何って・・・目覚めのキス」
「やめてよ、ココ、編集部よ。それに何で鷹藤君がいるのよ。」
少しむくれた様子で上目遣いに鷹藤を見つめながら遼子が問いかける。
「連絡があったんだよ。遠山さんから。」
「史朗ちゃんから?・・・・・・あっ!」
遼子がはっと何かを思い出したような表情に変わる。
「聞いたよ、今日の取材のこと。で、ヤケ酒あおって酔ったアンタを
家まで送ろうとしたら、編集部に寄って原稿仕上げるって言い張って、
強引にタクシーを降りたからって」
「そう・・・」
遼子はそう呟くと、顔を伏せて鷹藤から視線をそらす。
「なんで・・・」
「え?」
「なんで遠山さんに相談するんだよ。オレじゃダメなのか?」
「そんなんじゃ・・・。しろ・・・遠山さんとは偶然会って、それで。」
「言っただろ?アンタの兄さんの代わりに、ずっと俺がアンタの傍に居るから…
守るからって…。だからさ、一人で抱え込むなよ、兄さんの事も。」
鷹藤は遼子の肩に手を置き、恋人の眼を覗きこんだ。
「・・・」
鷹藤の真剣な眼差しと言葉からあふれる優しさに、遼子は胸がいっぱいになる。
「鷹藤君は、やさしすぎるよ。」
「俺が?」
「鷹藤君も事件の被害者なのに、それなのに変わらずやさしくしてくれるから。
だから私、甘えちゃって。ふえ、ふえええ~ん」
そう言うと、我慢していた涙が堰を切ったように溢れ出す。
鷹藤は、そっと遼子の腰に両手を廻すとやさしく抱き寄せた。
「甘えて欲しいんだよ。」
「でも・・・でも・・・」
「アンタの事が、好きだから。大事だから。それだけじゃダメか?」
鷹藤はそう囁きながら遼子の顔を覗きこむと、そしてそっと口づけをした。
「いいの?」
唇を離した遼子が上目遣いに鷹藤を見つめ返す。
鷹藤は返事の代わりにちゅっと音を立てて唇を吸い、その後に角度を変えながら、
深く遼子に口付けた。
「あ・・・」
鼻に抜ける甘い声が、遼子の喉から耐え切れずに漏れた瞬間には、もうなし崩しに二人は
ソファーへと転がり込んでいた。
弾けとんだ理性と、耐え切れぬ激情の合間に、刹那ゆるく絡んだ視線が最高に甘ったるい。
「鷹藤君、ダメだよ。編集部だよ・・・」
「知ってる。」
鷹藤は短く答えるだけで、手管を留めることは無かった。
遼子の細い手首をしっかりとソファーに縫いとめながら、鷹藤のもう片方の手が、
するりとブラウスをたくし上げてその中に滑り込む。
やわらかく弾力のある双丘のふくらみに触れれば、遼子は小さく身悶え、
熱い息を吐いて、遼子の方から唇を求めてきた。
唇が触れると共に、鷹藤の首に両腕も巻きついてくる。
最終更新:2011年04月15日 23:05