「ああ」
「お願い、抱きしめて…離さないで」
繋がったまま鷹藤が遼子を抱きしめた。遼子の腕が蔦のように鷹藤の首に絡む。
「大丈夫…遼子のこと絶対に離したりしないから」
夢から醒めたような顔で遼子が鷹藤を見た。
「りょ、りょうこ…って」
「あんたの兄さんの代わりに、ずっと俺があんたの傍に居るから…守るから…。だから俺の腕の中だけでも
遼子って呼ばせてくれよ」
「すごく恥ずかしいんだけど…」
鷹藤の首を抱いて、遼子が赤くなった顔を見られまいとするが、逆に真紅に染まった耳たぶをさらけ出した
だけだ。
「ここまでやっといて今更?」
これ以上無い位太ももを開き、自分の最奥まで鷹藤を受け入れておいてなお恥じらう遼子の耳たぶを鷹藤が
甘く噛んだ。
「きゃんっ…だって…」
「俺じゃ兄さんの代わりになれない?」
深みのある黒い瞳が愛おしげに遼子を見ていた。
「そんなことないよ…。代わりじゃなくていい。鷹藤くんがいい…。鷹藤君お願い…ずっと傍に居てね」
「離れないって…ずっと遼子の傍に居る」
鷹藤が腕の中の遼子の髪を梳いて恋人の顔を露わにすると、また口づけた。
「ねえ…相談なんだけどさ」
「なに…」
「動いていいか…?もう限界かも」
遼子が小さく肯いた。
鷹藤が己を引き抜こうと動き始めると、遼子の柔肉が通路を狭めて久々の感触を引き離すまいと抵抗した。
それを圧し広げながら引き抜く動きに、遼子の腰が震えた。
「やあっ…あんっ」
「…くっ締めすぎだって」
「私…なに…も」
「もう駄目だ…動くぞ」
遼子の戸惑いに構う余裕は鷹藤の中に残っていないようだった。抜きさしする強さが上がっていく。
さっきまでの優しさ溢れる抱擁が、遼子を蹂躙し快楽を貪る雄の動きへと変わった。
「やん…あ…あんっ」
遼子の亀裂から溢れ出た蜜を、鷹藤の猛る肉が押しつぶし音を立てる。
鷹藤に抉られ、突かれる遼子の溢路が悦楽で満たされていく。
「すごい!ああ…い…いいの!」
鷹藤の首を抱く遼子の腕から力が抜けていく。
快楽の為投げ出された手に鷹藤が手を重ね、ベッドに埋める。
「あ…あんっ…」
汗を浮かべた二人の躰がぶつかり合う。
先ほどまで冷えていた鷹藤の躰に熱がみなぎり、行き場を求めて体内を駈けまわっていた。
「鷹藤君…好き…好きなの…」
その熱に浮かされた遼子の口から、うわごとのように鷹藤への想いが溢れ出る。
「俺も…遼子が…」
鷹藤も胸の昂まりを抑えることができなくなっていた。
遼子を掻き分ける動きがさらに激しさを増す。
「い…いや…あああ…いい…あ…っ」
鷹藤の作り出す快楽全てに身を任せた遼子の、眼の前が白く眩む。
二人の躰が出す熱のせいで、遼子はもう何も考えられないでいた。
「出すから…全部受け止めて…」
「あ…はぁぁぁぁ…」
喉を震わせながら遼子が弛緩していく。
開いたままの遼子の唇に鷹藤が口づける。遼子も夢見るように眼を閉じたまま舌を絡ませ応えた。
火照った躰と心を離すには、まだ夜は深い。
一度火がついた今、朝までの残りの時間お互いの熱と想いを分かち合いしかなさそうだった。
「取材、うまくいってよかった」
遼子は2世議員の取材帰りに、美鈴と二人並んで歩いていた。
昨夜鷹藤と空が白むまで躰を重ねた割には、目覚めは良く、肌の調子も悪くなかった。
身支度しながら遼子は、美鈴に悪いとは思ったがやはり普段通りの服装でインタビューした。
下品にならない程度のミニスカートを着た美鈴を無視するように、その2世議員は身を乗り出し遼子の質問に
答え、また快活に応対した。
しかも、あなたのような勉強家の方となら有意義な意見交換ができそうだから、と、後日食事会の為に時間を
空けてくれるという。
女に眼の眩んだ二世議員と思っていたら、意外と芯のしっかりした人物のようだった。
今回のインタビューはいい記事になりそうだし、今後もこのコネクションは重宝しそうだ。
…やっぱり、記者って最後は知性がものをいうのよね。
遼子は心の中でガッツポーズをした。
「わたしの思った通りになってよかったわ」
大股で歩く美鈴に落胆した様子はなかった。
「思った通り?」
「そ。気付かなかった?あの人、あなたに夢中よ」
「えええっ?学術書の論文まで読んだリサーチに喜んでたんじゃ…」
美鈴の言葉があまりにも意外で、遼子は間抜けな声を出していた。
「ある意味、リサーチの勝利といえるわね。この場合は私のリサーチの勝利。あの男の好きなタイプをぶつけ
た私のね」
「好きなタイプって、どういうこと。わたしはてっきり美鈴さんがあの人のことを狙っているとばかり…」
「いやよあんなシスコン。代議士なんて落選すれば無職だし、金持ちでもパパのお財布をあてにしている
男なんて願い下げだわ」
口に出すのも厭わしそうに美鈴が眉をひそめた。
「シスコン?」
「地方にある実家から離れて東京で活動するときはいつもお姉さんの家に身を寄せてるのよ、彼。
大手新聞のインタビューにしか答えないのも、全部お姉さんの指示。浮いた噂ひとつないのは、彼が
お姉さんに夢中だからよ。これは彼の学生時代には有名な話だったみたい。でね、これがお姉さん」
美鈴が携帯を取り出すと、メールに添付された画像を遼子に見せた。
整った顔立ちの長い黒髪の女性が映っていた。
清楚なスーツに身を包み、墨ですっと描かれたような切れ長の眼のはしを少し下に曲げ微笑んでいる。
「わからない…?彼女あなたに似てるの」
「そ、それで美鈴さん、わたしを指名したの」
「お姉さんに恋焦がれていても、まさか恋人にする訳にいかないじゃない。でも、そんな男の眼の前にお姉さん
そっくりな女性が現れたら、大喜びよね。願望を満たす相手が見つかったんだから。インタビューの時、
獲物にくらいつく男の眼であなたを見ながら政治を語るんだもの、私、笑いを堪えるの大変だったのよ」
「な…」
「今日のためにスキンケアさせておいてよかったわ。あと…誰かさんにかわいがってもらったのもね。
どんな化粧より、一番女をきれいに見せるもの」
その言葉を聞いて、遼子の首から耳までが見事なまでの朱に染まった。
「ミニスカート着て来いって言ったのも…。鷹藤くんの浮気をにおわせたのも…」
遼子の声が低くなったのを知ってか知らずか、美鈴が遼子を見て微笑んだ。
「清楚な服装が好きな人なの。ミニを着ろって言うと、きっとむきになって逆の恰好するじゃない、鳴海さんって。
下手に気合い入れた格好されるより、普通の格好の方が彼好みだから。浮気を匂わせたのは悪かったけど、
おかげで久しぶりに彼に可愛がってもらえたでしょ。結果オーライでどう?」
整いすぎた美鈴の笑顔が、遼子には一瞬悪魔の顔に見えた。
「別にあの議員と寝ろ、とは言わないけど、親交を深めておいて損はないでしょ。あとね、今度の記事は共同
執筆ってことにしましょ」
「それより、美鈴さん…なんで久しぶり…とか知っているの…」
呻くように遼子が言うと、脚を止めて美鈴が遼子を一瞥した。
「呆れるほどわかりやすいのよ、あなたたち。だから見ているとじれったい時もあるわ。そのせいで、おせっかい
しちゃうのよね。あなたたちにずっと続いて欲しいから」
そう言って遼子を見る美鈴に取り澄ました猫のような気取りはなく、その奥に隠していた素顔の美鈴を見せていた。
「柄にもないこと言っちゃった。忘れて」
早足で歩きだした美鈴の耳が少し赤かった。
美鈴の意外な一面を見て遼子が微笑むと、鷹藤の待つ福梅書房へ歩き出した。
154力量不足のため、最初の設定どおりにできずにすいません。
そう言えばまだ鷹藤にヤリながら「遼子」と言わせてなかったので、そのネタもぶち込み、
パイずりもさせてないな、ということでそのネタもぶち込み、
しかも「
倉庫の中」の後日談でもあり、154の妄想を補完した闇鍋のようなブツになりました。
本当はヤってる最中に「俊一」と呼ばせるつもりだったんですが、自分が吹いてしまって挫折しました。
だれか遼子に俊一と呼ばせてあげて下さい。
185
177-184
ぐっじょおおおぶ!です!規制解除、万歳!!
「遼子呼び」ネタも、パイずりも入っていて、
とても充実した素晴らしい内容でした。
闇鍋なんてとんでもないっす!ありがとうございました。
シスコンの2世議員が、ブラコンの遼子に変な気をおこして
遼子がピンチになったりしないだろうか・・・と、「ワクワク」
もとい「ドキドキ」妄想してみたりw
177-184
ありがとう!!154設定少しでも取り入れてくれて
感謝。
次は鷹藤が遼子の浮気を心配するのかな?
とか
遼子が雑誌で勉強したスローセックスを実戦する
のかな?とか
ネタがうかんじゃいました。
美鈴さんには二人をしっかり見守ってて欲しい。
最終更新:2011年02月10日 19:12