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洸至がほほえみながら視線をベッドサイドテーブルに遣った。
携帯電話。
遼子の動きが止まる。
兄の手が伸びる。
兄が近づけたバイブレーター。
男根の付け根から枝分かれして伸びた細い枝のような突起が震えていた。そこを遼子の敏感な粒に押し当てた。

「ひゃああっ」
突然の刺激に遼子が声を漏らした。
「良い声だ」
「くぅっ…」
兄に声を聞かせたくなくて、遼子は必死にこらえた。この状況で感じるなどあってはならないことだ。
だが性感をもたらす為に作られた機械は無情にも遼子の快感に火をつけた。
押し当てられ、震えるそれのせいで粒が勃起していくのがわかる。
そして勃起すればするほどそこが己に快感をもたらすことも。
「ふっ…ああっ…」
思わず腰が震えた。
ブラジャーの下で乳首が痛いほどに固く勃っているのを感じる。腰が震えるたびに、ブラジャーの布地と乳首が擦れあう。
「いやらしい女だよ…兄貴にこんなことされても、すぐに濡れるんだからな」
「んっ…」
遼子は兄に言葉で責められる度に、自分の秘裂が蜜を吐き出すのを感じていた。
「もう入れられそうだが、ふつうに入れても面白くない。ケツを高く突き出して、後ろから自分に入れるんだ。
犯されてるみたいに。それと…」
洸至の眼がさらに冷たい熱を帯びた。
「いやらしい声を出すな。さもなければ、パーティー会場にいる奴らも、鷹藤も死ぬぞ」



こめかみから汗を滴らせ、遼子は責め苦に耐えていた。
震える腰の先、四つん這いになり、高々と天へ差し出した尻の先から尻尾のようなものが生えている。
それはモーター音をさせながら、かすかに震えていた。
バイブレーターの持ち手部分が遼子の秘裂から突き出ている。
リモコン式になっているらしく、洸至が遼子の腰の動きを見ながら手元のワイヤレスリモコンで動きの強弱を
つけていた。
しかも兄はバイブが遼子の秘裂が締め付けたせいで飛び出ないように、ストッキングを根本に巻き付け遼子の
腰に回し結びつけている。
「んんっ!んんっ」
遼子は歯を食いしばり、押し寄せる快楽にあらがっていた。
洸至の操作により膣道でしなるバイブの動きにより遼子の理性は翻弄されていた。
動きが弱くなり、遼子が気を抜いた次の瞬間、洸至はスイッチをいじり膣道をこねくり回す動きを一気に強くし、
それと同時に遼子の真珠を責めるバイブを強く振動させる。
そうなると脳が痺れるほどの快楽が一気に襲ってくるのだ。
その波の中で遼子の本能が確実に目覚め始めていた。

「ふっ…」
「手がお留守だ。動かしてやらないと、気持ちよくならないだろ」
耐えるだけで精一杯の遼子を見越して、洸至が指示を出す。
遼子が尻の方へ手を伸ばし、バイブレーターの持ち手を掴む。
ゆっくりと抜き差ししはじめると、それだけで遼子の視界が白く飛んだ。
腕の力が抜け、躰が支えていられなくなる。

「おいおい。動かしただけでイったのか。さすが母さんの娘だ」

唐突に出てきた、『母さん』という言葉。
遼子は兄が何を言っているのかわからなかった。

ただ、いまは兄の指示通りにするだけだ。そうしなければ、みんなの―――鷹藤の命が―――。
遼子は後ろから自分を責め立てた。
シーツに顔を押し当て眼を閉じ、後ろから貫かれている自分を想像する。
誰かの命がかかっているこの時なのに、遼子は愛しい人を―――自分を守ると言ってくれた男の顔を思い浮かべていた。

―――鷹藤君。今だけ…想像の中でだけでいいから、あなたに愛されたいの。
声を堪えながら、必死で手を動かす。
バイブレーターが膣道をかき乱し、抜き差しする度に蜜が吐き出される。
奥まで挿入すると、今度は遼子の真珠にバイブレーターの根本から枝分かれした震える部分が当たり強い快楽により脳が痺れた。
その上、声を堪えることで、快楽が一段階上にシフトしたようだ。
全身に汗が浮く。あえぎ声代わりに荒い吐息を絶え間なく漏らす。
絶頂がもうすぐそこまで来ていた。
遼子はいままで感じたことのない程の快楽の波に襲われる予感におののいていた。

恋人でもない男の―――ましてや血を分けた兄の前で絶頂を迎えるなど、あまりに酷い。

しかし、鷹藤の命がかかっていると思えば耐えられた。
鷹藤に貫かれていると思えば、少しは満たされる気がした。

「くっ…ふうんっ」
ストロークを短くする。後ろから自分を貫く鷹藤を想像する。
ぐっちゃぐっちゃぬちゃ、ぬちゃ。
凄まじく破廉恥な音を立てて遼子は絶頂への階段を上っていく。
恥ずかしい。誰にも見られたくない。
それなのに兄の強い視線を感じていた。だからこそ快楽のボルテージがまた上がっていく。
「淫乱な母さんの娘だから、お前の感度はもっといいと思ったんだがなあ。まだ堪えられるのか」
兄の声で遼子が眼を開いた。
「だけど、我慢強いのも考えもんだな」
バイブレーターを持つ遼子の手を兄の大きな手が包んだ。
そして兄はバイブレーターで遼子の最奥を強く突いた。
「ひぃあああっ」
遼子の頭の中が真っ白に飛ぶ。あまりの快楽が衝撃となり遼子を襲っていた。
痙攣する遼子などお構いなしに、洸至が抽送を始めた。
「やっああああんっ」
尻は掲げたままだったが、手の力は抜けきっている。
今や兄に犯されるままの姿勢で、遼子は快楽に翻弄されていた。
膣道だけじゃなく、自分の一番欲しいところに性具があたっていた。
突かれる度に意識が遠のく程の快楽が押し寄せる。
「ひぃっ…!やっああっ!あああああっ」

声を堪えることなど不可能だった。
パーティー会場の人々の命。子供たちの命。そして鷹藤の命。
今自分の手の中にあるはずのそれらが遼子の意識からこぼれていく。声を出したなら失われる。
わかっているのに、声は止められなかった。
「やああっ」
「生殺しも可哀想だな…」
そういうや否や、洸至が深く、短いストロークで突き始めた。
「やっああっ、あ、あ、あ、あ、あ、ああああっ!!!」
掲げた尻から、太股へ蜜が垂れている。
これほど濡れたことなどなかった。これほど感じたことも―――。
つぶれるような水音が部屋に響き、遼子のあえぎ声が満ちる。
突かれるほどに、頭の中が白くなる感覚が短くなっていく。もう限界だった。
シーツを強く握る遼子の手がふるえる。
「もうだめ…いっちゃう…お兄ちゃんいっちゃうぅぅぅ…!!」
端から見てもわかるほどに痙攣すると、遼子はシーツの上に崩れ落ちた。


「すごい姿だな。痙攣しながらイってたぞ」
洸至がベッドの上でうつ伏せに横たわり、必死に息を整える遼子の腰に巻き付けたストッキングを外し、バイブ
レーターを引き抜いた。

「やんっ」
つぷっと音を立てて引き抜かれたそれから、蜜が滴り落ちる。
「いやらしい声を出すなって言ったのに。我慢できなかったのか。これじゃお仕置きにならないじゃないか。仕方がないな」
ベッドサイドテーブルに置かれた携帯電話を洸至が見た。

「駄目!やめて!」
遼子が兄の腰にすがりつく。
「何でもするから。だから誰も殺さないで!」
「何でも?」
洸至が口元をゆがませた。
「何でもするから…お兄ちゃんが望むこと何でも。だから…」
洸至が顔を上げた遼子の顎をつかみ、上を向かせた。
「何でもって言ったよな。じゃあお前を全部もらう。全部だ」
「え…」
兄の発した言葉が遼子の脳の中で意味を成す前に、洸至の唇が遼子のものに重ねられていた。

遼子に淫らな行為をさせておきながら、洸至の口づけは青さを感じさせる程淡いものだった。
「駄目!」
遼子が兄の胸を押し逃れようとするが、洸至に強く抱き締められ身動きがとれない。
顔を背けた遼子の頬に、洸至の唇が雨のように降りそそいだ。
洸至が遼子を横たえながら、乳房に手を這わせ耳たぶを甘く噛んだ。

「いや…止めて!」
「何でもするんじゃないのか」
耳元でささやかれ遼子が動きを止めた。
「それとも自分の身を守るために、おまえは他人の命を俺に差し出すのか?」
洸至の手が遼子の太股を撫でている。それは外側から内側へ移り、今はゆっくりと付け根の方へ上がっていく。
「俺はどちらでも構わないさ。どうする。会場の人間の命と引き換えに止めてもいいんだぞ。」
その言葉で逡巡する遼子の心が決まった。
「…止めないで」
「言えるじゃないか。いい子だ」
言うや否や、洸至の中指が遼子の中にすべりこんできた。
「やああんっ」
洸至が中指を膣内で曲げ、膣壁を擦る度に遼子の力が抜けていく。しかも擦られる度に、快楽の為に腰まで震えた。

「散々イキまくった後だ、どうしようもないくらい濡れてるぞ」
足を開き、なすがままの遼子を責めながら洸至が片手で器用に遼子のシャツのボタンをはずした。
そして露わになったブラもはずして、乳房を自由にしてやる。
勃起した乳首を自分を陵辱している兄に見られるのは酷い辱めだった。
拒否の言葉を口にしたいが、遼子は自分の手首を噛んでそれに耐えた。
「いやらしいな、こんなに乳首立てて」
洸至がちゅぷっ…と音を立てて遼子の乳房の頂を口に含んだ。
「ふぅっ!」
えもいわれぬ快楽がそこから広がる。
今度は兄がねんごろに舌を動かし始めた。

「ひゃあっ・・・」
洸至の舌先はまろやかに動き、確実に遼子の理性を追いつめる。
しかも秘裂を責める指は二本に増やされ、遼子の中で蠢いていた。
「ふっ…んんんんっ」
「もっとおまえの声が聞きたいのに…堪えすぎるのもつまらんな」
声を堪えるべく口元を押さえていた遼子の手を洸至が掴むと、遼子の顔の横に押しつけた。

「今からルールを変えよう。俺が聞いたことには素直に答えるんだ」
「お兄ちゃん?」
荒い息を吐きながら、遼子が洸至を見上げた。

最終更新:2012年03月29日 20:25