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「史郎ちゃんはわたしにそんな気なんかないって…ずっとそう思っていたのよ」
「前はね」
「…お兄ちゃんが史郎ちゃんにあんなことしたのよ…?」
「だけどお兄さんが事件を起していなければ、こうはならなかったよ」
また唇を重ねる。
遼子の下唇をついばみながら、遼子の躰をきつく抱きしめた。
「あっ。史郎ちゃん…!」
「駄目…?」
遼子の温もりも、躰も心も全てが欲しくなっていた。
腕の中で遼子が当惑気味に遠山を見上げる。
「僕を助けてくれ…」
遼子が眼を見開いた。
女を抱きしめながらこんなことを言うなんて甘えた男だと思う。
傍から自分を見ていたら呆れ果てていただろう。
「史郎ちゃん…」
少しの間の後、遼子が遠山の首に手を廻した。
遼子は全てを―――遠山の甘えた心でさえ全て受け入れるような優しさをもって遠山の首を抱いた。


遼子を横抱きにしてベッドルームまで運び、遠山のベッドにそっと横たえた。
純白のベッドリネンの上に遼子の黒髪がさざ波のように拡がる。
ベッドサイドライトのほのかな光の中、微笑む遼子は美しかった。
鷹藤の隣で微笑んでいる遼子に対して自覚しないようにしていた想いが遠山の胸を満たす。
「鳴海君…」
鷹藤がいない時に掠め取る真似など最低だと自覚していた。
しかし遼子の美しさに魅せられたようにその唇を求める自分を止める術などなかった。

遼子の両手が遠山の頬を迎える。そして自分から口づけてきた。
清純な口づけが、遠山の舌が入ることによりすぐに淫らな口づけへと変わる。
舌を絡ませあい、思いを確かめあう。
唇だけでは飽きたらず、遠山は遼子のシャツの下へ手を這わせた。
指先を奥へ滑らせ、ブラの上から乳房をゆっくりと揉み始めた。
「ふぅっ」
記憶が確かならば、そして鷹藤が遼子に手を出していなければ遼子は男を知らないはずだ。
遠山の予想通り、処女ならではの素直な反応を遼子は見せていた。
「怖がらないで」
囁きながらブラの中へ指を潜り込ませる。先端の蕾は存在感を増し、固い感触が指に伝わる。
人差し指で円を描くようにして刺激を与えると、遼子が軽く身をよじった。

「ああっ」
シーツの上で遼子の漆黒の髪が踊る。躰は跳ねるが、時折声を漏らす以外は唇を噛んで堪えているようだった。
初めてなのにこんな声を出す自分に恥入っているのだろう。
その恥じらいが新鮮で可愛らしかった。
「鳴海君、恥ずかしいことじゃない…素直に感じてくれればそれでいい」
遼子の肌に唇を落としながら洋服を脱がせ、ブラとショーツのみとなった遼子の裸体を眺めた。
「…そんなに見ないで」
恥ずかしそうに胸とショーツを手で隠している。
誰も触れたことのない清らかな肌は驚くほど滑らかで美しい。
ゆっくりと腰に手を這わせ、肌触りを楽しみながら臍のくぼみに唇を落とした。
そこから上へと舌を這わせていく。
小さな刺激にも遼子の躰が素直に震え、微かな声が快楽を伝えていた。
「んっ」
片手でブラのホックをはずすと、拘束から解き放たれた柔らかな肉が弾けるように露わになった。
屹立した蕾は薄紅色に染まり、白い肌と好対照をなしている。
「きれいだよ」
「恥ずかしい…」

遼子が自分の両肩を抱き、外気に晒された肌と乳房を隠した。
その手を遠山はひとつひとつ取ると、遼子の顔の横に己が手で縫いとめた。
遼子の恥じらいに満ちた抵抗を封じると、遠山は乳房の蕾を口に含んだ。
「あああっ」
それだけで遼子は顔を打ち振り、嬌声をあげる。
その反応に気を良くした遠山は蕾を舌で嬲り始めた。
遠山に腕を封じられ逃れようのない快楽に身をよじらせ遼子は悶える。
「あんっ、あああっ」
遼子の動きを封じていた片手を外し、わき腹から腰へ指を這わせ叢を手で覆った。
「やあっ、そこ駄目!恥ずかしいところなの」
遠山は叢へ中指を潜り込ませると軽く撫で上げた。
「ひっ!?」
「ここは恥ずかしがってないよ。素直に僕を欲しがってる」
遼子に見えるように、遠山は蜜に塗れた中指を掲げた。そしてそれを自分の口に含む。
甘露な蜜。遠山は音を立てながらそれを嘗めた。
遠山の淫らな仕草に、遼子が信じられないものを見たように目を見開いた。
「美味しいよ。君も味わってみないか」
蜜の味の残る唇を重ねた。

「んんっ」
舌を絡めて蜜を味わわせる。舌の動きから遼子の混乱と当惑が伝わる。
舌先に遼子の意識が集中した隙を見計らい、遠山は中指を叢の奥、秘裂に這わせた。
驚いた遼子が太股を閉じようとしたが、遠山はそれを膝で封じた。
「きゃっ」
初めての官能的な冒険に怯え、遼子は自分が何処へ誘われるか恐れるかのように遠山の肩を掴む。
遠山が中指をねんごろに動かし、花芯にある粒を責めると遼子の吐息が上がっていく。
遠山の肩を掴む指に力がこめられる。
「はあっあっ」
羞恥心の言葉よりも快楽を示す啼き声が部屋に満ち始めた。
指の股まで潤う程蜜が溢れたのを感じて遠山は中指を遼子の秘裂の中へ入れた。
「あああっ」
遠山の肩に痕がつくほど強く、遼子が肩を握った。
「熱くて狭いね…」

指一本ですらようやくの隘路に指を沈めていく。
「怖い…史郎ちゃん…怖い…」
「大丈夫だから…君が僕を受け入れられるようにしてあげるから、力を抜いて」
指の根元まで咥えこんだ秘裂をほぐすように、指をゆっくりと抜き差しし始めた。
ちゅぷっ。
喘ぎ声の合間に、遼子の秘裂が立てる水音が響いた。
「わかるかい?鳴海君、すごく濡れてるんだよ…」
「いや…言わないで」
遠山の肩に顔を埋め、遼子が顔を隠した。

取材の時は臆面もなく質問をし、時には食い下がる遼子が見せる恥じらいの姿は普段とあまりにも違う。
そのギャップが逆に男の征服欲をかきたてる。もっと喘がせ啼かせてみたい。
恥じらいを忘れて悶える姿が見たい。
その想いに煽られ遠山は指を抜きさしする速度をあげる。
ちゅぷ、ちゅく、ぬちゅ、ぐちゅっ…。
溢れる出る蜜のせいで、水音が変わっていく。
「あっあっあっ…」
抜き差しのリズムに合わせて嬌声が上がる。
「感じてるね…僕にもっとその声を聞かせてくれ」
遠山は躰を起すと、遼子を本格的に責め始めた。指を二本に増やし、空いた方の手で乳房の蕾を弄ぶ。
遼子は恥じらうよりも先に、快楽に翻弄され震えることしか出来ないようだった。
「やんっ…はぁっ、すごい…!あああっどうしよう…ああああんっ」
押し寄せる初めての快楽に戸惑いながら、遼子はそれに順応し始めた。
躰に汗が浮かび、吐息が荒さを増す。行き過ぎた快楽のせいで顔は苦悶に歪んでいるようにも見える。


「だめっ…あ、おかしく…おかしくなりそう…」
更なる激しさで抜き差しし、花芯の粒をも親指で責める。
水音が部屋に響き、シーツが濡れるほど蜜が溢れ飛び散った。
遼子の太股の筋肉が震え、遠山に絶頂の訪れを告げていた。
「やあっあっああああああああんっ」
大気を求めて遼子の口が開かれ、背をのけぞらせた。

「史郎ちゃん…わたし…」
「恥ずかしがらないで。きれいだったよ」
遠山はベッドの上で気だるげに横たわる遼子の前でゆっくりと服を脱ぎ、躰を重ねた。
お互いの温もりを分けあうようにして裸で抱きあう。
遼子の太股を抱えると、遠山の屹立したものをあてがった。
その感触に遼子の躰が緊張からか固くなった。
「少し痛いかもしれない。我慢できるか」
「大丈夫。わたしも史郎ちゃんと早くひとつになりたい…」
潤みきった瞳が遠山を見ていた。
見つめあったまま遠山が遼子の太股の間に自身を埋めていく。
遼子の秘所は狭く熱い。

「ふっ」
あまりの快楽に、遠山は思わず息を漏らした。
肉壁が遠山を押し包み、奥へと侵入させるだけで射精感が煽られる。
他の女ではない感覚だった。
理由は遼子が処女ということだけではないだろう。
二人の躰があらかじめそうなる為に創造されていたかのような、そんな一体感を遠山は感じていた。
「鳴海君、ひとつになれたよ」
眉間にしわを寄せ身を裂かれる痛みをこらえながら、遼子が微笑んだ。
「嬉しい…」
その表情を見て、せつなさと愛おしさが胸から溢れそうになる。

「君が好きだ…」
「わたしも史郎ちゃんが好き」
吸い寄せられるように二人は唇を重ねた。
重なり合った躰だけでは足りず、淫らに舌を絡ませ合い想いを伝えあう。
「んっ」
唇を重ねたままゆっくりと律動し始める。遼子の肉壁が遠山を引き離さぬかのように絡みつく。
意思を強固にしないと溺れてしまいそうな程の快楽を憶えていた。
快楽を堪える遠山の全身に汗が浮く。
遼子の躰もしっとりと汗ばみ始めているが、こちらは快楽からではなく痛
最終更新:2011年10月28日 10:15