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キスの後には  by280さん 投稿日 2011/05/01(日)


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お待たせしました、「グランバスト」鷹遼編の続きエロ篇です
相変わらず長いので、何回かに分けて投下。





ベッドの上で並んで座る鷹藤と唇を重ねながら、遼子は戸惑っていた。
以前読んだ雑誌では、キスの時鼻の角度に気をつけるとかそう言ったことは書いてあった気がするが、唇を
重ねながら鼻で呼吸をするのかしないのかまで書いていなかった。

―――でも、こんな気持ちのいいものなら、息するの忘れてもいいかも…。

脳に酸素が行かない状態ながら遼子がそんなことを考えていると、鷹藤が唇を離した。
「ぷはっ。く、苦しい!」
遼子が陸に上がった魚のように大きく口を開けて空気を吸い込んだ。
「どうしたんだよ…」
眉間に皺をよせ、鷹藤がその様子を見ていた。

「あ、あのね、別にキスをしてる時息をどうしたらいいかわからなかった訳じゃないのよ。私が息をしてその
匂いでさっきみたいにまた鷹藤君がおかしくなったら困るから、だから息を止めていただけでね」

困ったような顔をしたあと、鷹藤がふっと笑った。
鷹藤の笑顔を間近で見ただけで、遼子の胸が高鳴り、そのことに遼子は戸惑っていた。
「この状況で俺がおかしくなっても、全然困らないだろ」
遼子の黒髪をかきあげると露わになった首筋に唇を落とした。
「きゃっ」
初めて男の唇を首筋にもらい、遼子の躰が軽く跳ねる。
「ところでさ、あんたキスもしたことないのか」
カメラマンとして取材に同行する時に遼子へ軽口を叩くときの口調だが、遼子を見つめる瞳はいつもとは違い
柔らかな光を湛えていた。

「あるわよ!合コンの時のポッキーゲームとか、罰ゲームとか」
「それキスの回数にカウントするのかよ。憐れを催す程あんたモテなかったんだな」
「違う…理想が高すぎただけ!」
「あ、そ。じゃあ俺はそんな理想の高いあんたのお眼鏡にかなったってことでいいんだな」
「え…あ…」
核心をつかれ、遼子が顔を赤らめてたじろいだ。その遼子の顎に手を添えると、鷹藤が顔を近づけてきた。

「キスするときは普通に息、してていいから」
野性的な顔立ちなのに鷹藤くんの睫毛は意外と長いんだな、遼子がそんなどうでもいいことを考えているうちに
鷹藤の唇が触れるか触れないかの距離にある。

「でも、眼は閉じてくれよ」
間近で自分を見つめる視線に気づいた鷹藤が、照れたように眼を逸らす。
遼子があわてて強く瞳を閉じると同時に、鷹藤の唇が触れた。
鷹藤の唇はうっとりするほど柔らかく温かい。
鷹藤の温もりをもっと近くで感じたくて、遼子は鷹藤の背に手を廻した

キスをしながら、抱きしめられた鷹藤の口元が緩んだ気がした。
鷹藤も喜んでくれているのだろうか。だったら嬉しいと思う。
遼子の気持ちに応えるように、背に廻す鷹藤の手にも力が籠められる。
そしてゆっくりと遼子をベッドに横たえた。胸に感じる鷹藤の重みが心地よかった。
鷹藤の開いた唇の間から、舌が遼子の口の中へ潜り込んでくる。
遼子は少し慌てたが、鷹藤に遅れまいと必死で舌を絡ませた。

いつもは憎まれ口しか紡ぎださない鷹藤の舌はベルベッドのようになめらかで心地いい。
唇を離した時、優しくも荒々しい口づけが名残り惜しくて遼子は溜息を吐いた。
「あんたの息が甘い…」
鷹藤が囁く。遼子の耳たぶに唇が当たるほど近くで。
そう言う鷹藤の声も甘い。耳に当たる熱い息に、その声に、遼子の中の熱も上がる。
「なあ…俺達、もう離れないと…」
遼子は離れたくなくて、鷹藤をまたぎゅっと抱きしめた。
「このままだと…俺、止まれないから」

「いいの…」
鷹藤が遼子の顔を見つめた。
「いいのか?だって初め」
「いいの!」
遼子が鷹藤の言葉を遮った。
30近くで処女なんて恥ずかしくて、鷹藤にも言って欲しくなかった。
「でも俺はちゃんとあんたの為にホテルの部屋とって、それで…」
「いまはもう離れたくないの。鷹藤君とずっとこうしていたいの…駄目?」
いつもは虚勢を張るばかりの遼子の口から出た、率直な言葉に鷹藤の瞳が揺れる。

「あんたにこれだけは言っておくよ。今からすることは、薬のせいでもなんでもないからな。俺、本当に
 あんたのことが好きだから…」
最後の方は声が掠れていた。遼子の太ももに、デニム越しに鷹藤の熱く昂ぶったものが当たっている。
遼子もそうだ。生まれて初めて感じる欲望が躰じゅうを駈け廻っている。
欲望だけではない。
男性に対して遼子がこれまで愛や恋だと思っていたものとは違う感情が胸から溢れそうになっていた。


暗闇の中、鷹藤の肌に指を滑らせる。
初めて触れる男の肌は遼子が想像していたより柔らかかった。
鷹藤とそうすることを決意しても、やっぱり恥ずかしくて部屋の電気は消してもらった。
ホテルの遮光カーテンの隙間から入る灯りが暗闇を薄く切り取る。
灯りと言うには頼りない光だ。
だが裸で抱き合う二人に灯りなど必要はなかった。
真の暗闇に近い部屋で姿が見えなくても、手を伸ばせばすぐそばに鷹藤がいる。
静かな部屋にはささやかな吐息と、舌から洩れでる水音だけが響き渡る。
今は言葉よりも絡め合う舌が想いを告げていた。

唇を重ねながら、遼子の肌の感触を鷹藤が指で確かめている。
それから、遼子を驚かせないようにそっと双丘を掌で包んだ。
「んっ」
鷹藤が遼子の胸をゆっくりと下から上へもみ上げる。そして人差し指で、乳房にある蕾を弄んだ。
「や…あっ」
熱く密やかな遼子の吐息が、とろけるような甘さを含んだ声に変わる。

「気持ちいい…?」
「う、うん…」
「じゃ、もっと声聞かせて…」
遼子の蕾を鷹藤が音を立てて口に含んだ。

「ゃあっ」
温かく湿る鷹藤の口内に包まれ、舌先で蕾を嬲られ吸われる。
もう片方の乳房をゆっくりと揉みながら、その先端を鷹藤の指先が円を描くように廻っていた。
鷹藤の舌先のささやかな動きが遼子の本能を乱れさせる。
「感じてるんだ」
「いやっ」

最終更新:2011年05月07日 20:14