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地元でも再放送してくれないだろうか・・・と願いつつ
作品投下が無い今に、駄文を投下。でも未完です、すみません。
メイド遼子話ですが、陵辱系ですので苦手な方はスルーで。



メイドのお仕事 by180さん  投稿日 2012/02/28(火)


「えーっと、ぼっちゃまのティーカップは…」
とある屋敷の厨房で、何故かメイド服に身を包んだ遼子は、
屋敷の主の一人息子がいつも使うティーカップを、探していた。

別に遼子が転職したわけではない。

少し前に「家政婦」が話題になったということで、そのブームに便乗しようとした
編集長が遼子に潜入取材を命令し、さらに「『家政婦』も『メイド』も同じだ!
どうせなら『メイド服』着たメイドさんの方が男性受けはいいだろう!」という
訳のわからない編集長の主張で、現在に至るのである。

その屋敷には、歯に衣着せぬ物言いで最近メディアの注目を浴び、政界での影響力も
徐々に強まっていると噂の政治家の屋敷で、妻と息子とで住んでいた。
しかし、急に力を持つようになった者には、必ずいくつかの黒い噂もつきまとう。
発言力の元になる政治資金の出所に、どうやら探られたらマズイ事情が見え隠れしていた。
遼子にとっては、あわよくば政界の大スクープもモノにできるかも…という目論見もある。

とある筋からこの屋敷でメイドを探している情報が入り、試しに応募したところ
あっさりと採用されてしまったのである。

ただ、潜入取材と言う事で、雑誌記者という身分はもちろん隠し、そして
「名無しの権兵衛」事件で有名になってしまった『鳴海遼子』の名も伏せて、
以前のキャバクラ潜入取材の時に利用した『綾小路文香』の履歴書を流用していた。

「綾小路さん!まだ坊ちゃまにお茶をお持ちしていないの?!」
「は、はい!今すぐ!」
というわけで、遼子は『綾小路文香』と名乗り、28歳の一人息子の担当となり働いていた。

メイドとして潜入してから1ヶ月、漸く名前にも仕事にも慣れてきたが、
しかし、もう1つの目的であるスクープの証拠は全くつかめないでいた。

「決定的な証拠があればなぁ。例えば『黒革の手帳』とか…」
ようやく見つけたティーカップを温め、紅茶の準備をしながら遼子は一人呟く。

そろそろ遼子はこの潜入取材を切り上げたかった。
最近、遼子の主である息子の様子がおかしいのだ。
それはさすがに鈍感な遼子でも気づくほど。

遼子の一挙手一投足をとらえんと絡みつく視線。
そしてまるで獲物を見定めるような視線。
「写真に興味を持った」といって手にしたカメラのレンズは、いつも遼子を狙っていた。

なるべく接触は避けたかったが、息子の担当である以上はそういうわけにもいかない。

「はぁ。早く何とかしなくっちゃ。」
ため息をつきながら、遼子は屋敷の長く、暗い廊下を、ワゴンを押して歩きながら、
遼子は不安も感じていた。

「失礼いたします」
ノックの後、重い扉の奥に足を踏み入れると、ベッドの上で書類に目を通していたらしい
この部屋の主が顔を上げた。
「坊ちゃま、おやすみ前のお茶をお持ちしました。」
「ありがとう、そこに置いておいてくれ」
彼はベッドに上体をもたせ、片足はベッドの上に伸ばし、片足はベッドの下に下ろしてある。
湯上りなのかパジャマにガウン姿だ。
「では、失礼致します。」
そそくさと遼子は部屋をあとにしようとした。

「そんなにすぐに出て行くこと無いじゃないか。君もどうだい?このビスケット美味しいよ。」
「いえ、まだ仕事がありますので。」
「もう夜も遅い、明日にすればいいじゃないか。…遼子ちゃん?」
ここでは呼ばれないはずの名前を呼ばれ、思わず遼子の足が止まる。

「どうしたの?遼子ちゃん。」
遼子が振り返ると、彼は笑っていた。くすくすと、さも可笑しそうに。
蛆のように、足元から這い上がる不吉な感覚を遼子が知覚するのとほぼ同時に、彼は言った。
「週刊アンタッチャブルの記者、鳴海遼子さん?」
遼子は、耳を疑う。さあっと体中を寒気が走り抜け、遼子は思考のバランスを失う。

「僕が君の事を気付いてないとでも思ったのかい?」
彼は何でも知っているという口調ではなす。

「…ど…どう、して…」
遼子が思わずよろめきワゴンに手をつくと、茶器がガチャンと粗雑な音をたてた。
「使用人の素性を調べるのは、雇用主としては当然だと思うけど?」
そして、彼は立ち上がる。
「屋敷に変な鼠が紛れていると困るからね。」
ランプの光に照らされ、ほっそりとした長身が、壁に影を映す。
得体のしれないその黒い塊。喉の奥に走る冷たい感覚。

「実はね、君をあのTVで実況された監禁事件で見てから、ずっと興味を持ってたんだ。」
「な…」
「だから君が僕の元に来るように、手をつくしたんだよ。僕は、欲しい物は必ず手に入れるからね。」
「ふ、ふざけないで下さい!私はモノなんかじゃない!」
語気を強めて反論しながら顔を上げた遼子だったが、思わず目の前にいる男の冷ややかな瞳に釘付けになる。

どこかで見たことがある様な瞳。
そして、頭のどこかで「こんな瞳を、前にもどこかで…」とぼんやりと考えていた。

逃げなきゃという感情と、なぜかその瞳に魅せられて逃げられないという諦める思いが同時に遼子の中を駆け巡っていた。

「君は僕のメイドだろう?だったら、僕の言う事は絶対だ。そして、君の仕事は僕の相手をすること。」
そう言って口付ける。
呆けた遼子の顔に驚きが走る。
「な、何するんですか…!!」
「キス。…僕から逃げるのは許さないよ?」
その声で我に返った遼子が、あわててドアの方に逃げようとするが、そんな遼子の行動を見越して、
一瞬早く彼が遼子の前に立ちはだかる。

「無駄だよ、遼子ちゃん」
彼がゆっくりと近づいてくる様子をみて、遼子の女としての本能が危険を察知する。
「ち…近寄らないで…」
「どうするの?」
「人を呼びますよ。」
「呼んでみれば?でも誰かに見られて困るのは僕よりも、君だよ?」
不適な笑みを浮かべながら、じりじりと遼子との距離を縮めていく。

「…そこをどいていただけますか?」
遼子は冷静を装って、静かな口調で語りかける。
「何を考えているかわかりませんけど、からかうだけなら他にしてもらえませんか。」
「遼子ちゃん、君も本当に物分りの悪い人だなぁ。」
「いや!」
遼子は強く腕を捕まれると、ベッドに押し倒される。

手足をばたつかせて抵抗する遼子を体重をかけて封じ込め、手を自身のガウンの紐で縛る。
そして彼の手は強引にワンピース型の制服のスカートをたくし上げる。

「お願い!やだったら!やめて!」
遼子の言葉を無視し、彼は遼子の顎をつかむと、驚くほど冷たい舌が遼子の口の中を犯す。
「んんっ!!!」
「っつ!!」
彼が唇をはなすと、そこから一筋の血が流れる。
遼子が噛み付いたのだ。

ビシンッ!!

遼子の頬をたたく乾いた音が部屋に響いた。
そして、それまで変化のなかった彼の表情が、見たことのない形に歪んだ。
「さっきから君は誰に向かって口を利いてるつもり?」
「…っ!!…」
「いい加減おとなしくしろよ。初めてって訳でもないだろ?」
冷たい微笑みを浮かべて言い放つ。  

最終更新:2012年03月29日 21:29