独占欲 by29さん 投稿日 2011/10/04(火)
鷹遼のダークっぽいverを投下。
ダーク鷹遼を楽しみにされている読者様の期待に全く答えられている自信もなく…。
そして、ラブラブバカップル鷹遼がお好きな方は、スルーしてください。
スキナヒトガデキタ
そう彼女の口がつげる。
ダカラ、ワタシトワカレテ
最初は何を言っているのかわからなかった。
それに、なんで彼女はそう言いながらその瞳は潤んでいるんだ?
涙を堪えた顔。それが、彼女の本音を物語る。
「ごめん…鷹藤君…私…好きな人ができたの…」
鷹藤は言葉を失った。そしてしばらくの沈黙の後、言葉を搾り出す。
「……嘘だ」
「嘘じゃないの。もう決めたの。だから……」
鷹藤は遼子の言葉を遮り、肩を掴んで声を荒げた。
「駄目だ……!だったら何でアンタ泣いてるんだよ?急にそんな事言われたって
はい、そうですかって言う訳無いだろ?」
「ごめん、鷹藤君。何も聞かないで、私と別れて。お願い。」
「そういう訳にはいかないだろ!俺は、アンタと……!」
喉元まで出掛けた言葉。勢い余って口走ろうとした言葉を、鷹藤は咄嗟に呑み込んだ。
自分は、遼子と一緒に歩む未来を描いていた。
それは遼子も同じだと思っていた。そう信じていた。
だが、それは違っていたのか? だたの自分の独り善がりな考えだったのか?
今、ここから、自分の前から遼子がいなくなるという現実。
そして、失いかけることで自覚する、独占欲、嫉妬。
自分にもこんな黒い感情があふれてくるのかと鷹藤は戸惑いながらも、やがてその闇は徐々に心を染め始める。
「んっ!!」
考えるよりも早く、身体が動いた。衝動に任せて深く口付ける。
しかしどれほど深く口付けようとも、遼子は逃げようとはしなかった。
その態度から読み取れる、彼女の覚悟。
遼子は、本当にこれを最後に自分から身を引く覚悟でいる。
呼吸を求めて逸らされる唇を押さえ、舌を絡め、互いの粘液を交えた。
息苦しさから胸に手を添えられても、決して離さない。
無理やり顔を逸らされても、決して逃がすまいと執拗に遼子の唇を追った。
時間だけが流れていた。長い口付けを終えても、遼子の表情には変わらず哀愁が漂う。
無理に引き止めることもできるが、彼女の意志を変えなければ何の解決にもならない。
どうしたら良いか。どうすれば、彼女の意志を変えられるか。
何故、こんな事になったのか。
その時ふと、今まで自分がずっと恐れていた事が起きたのではないかと思い当たった。
鳴海洸至。
鷹藤の家族を奪った張本人。「名無しの権兵衛」。そして、遼子の兄。
海に沈んで死んだはずの男が蘇り、今度は鷹藤から遼子を奪いに来たのではないか。
あの日から、いつかそんな日が来るんじゃないかと、心のどこかで恐れていた。
そして遼子は、もし兄が生きている事を知れば、そして兄と出会ってしまったのなら、
鷹藤のためと自らの身を引くという選択肢を選ぶだろう。
「…まさか、アンタの兄さんの事が関係あるんじゃないよな?」
恐る恐るその言葉を口に出す。一瞬、遼子の瞳が揺れる。
「……違う…お兄ちゃんは…関係…ない。」
「だったらどうして!」
「だから…好きな人が…」
「嘘だ!」
湧き上がる不安を払拭するかのように、鷹藤は突然遼子を抱き上げベッドに倒し、
無理やり唇を押し付けて動きを封じながら、彼女の衣服を乱した。
これから何をされるのかを遼子はすぐに察し、慌てて脱出を試みる。
仮にもこれを最後としているなら、素直に身体を許しても良いだろうに。
不満を覚えつつ、唇を塞いだまま遼子の内腿を膝で割り、指を忍ばせる。まだそれほど濡れてはいない。
付近をなぞりながら、唇を彼女の胸の膨らみへと移すと、遼子は哀しげな声で弱音を吐いた。
「やだ、やめて…。今、こんなことされたら…」
離れられなくなる。今にも泣き出しそうな遼子の顔が、そう言っている。
ならば、離れられなくしてやるまでだ。
引き金を引かれたように遼子の胸に吸い付き、突起を舌で転がしながら、指で秘裂を撫でる。
「いや!お願い!鷹藤君、やめて…」
遼子からは変わらず、鷹藤を拒む切なげな声が聞こえるが、関係ない。
早く遼子を滅茶苦茶にしてやりたい。抱けば抱くほど、未練を植え付けることができるのだから。
舌を使い、確実に彼女を快感に浸し、湿りを帯び始めた花芯に触れつつ指を秘所へと差し入れた。
既に蜜があふれるその中を指の腹で撫で回し、彼女を十分に昂らせる。
「あ……、ね、やめて……。もう私達別れるんだから、こんなことしちゃ、ダメ……」
「……誰が決めたんだよ、そんなこと。」
「あ、会えなくなるわけじゃ、ないよ。……ね。」
「…………」
「それに…」
「それに?」
「私…鷹藤君に抱かれる資格なんて…無い…の…」
快楽に奔走されながら、遼子が切なげに言葉を紡ぐ。
「何だよ、『資格』って。何があったんだよ、なぁ!」
「ん…ごめん、鷹藤君…ごめん…もう…」
遼子がそばにいない世界で生きていくなんて、死んだのも同然だ。
あの爆発で家族を亡くしたとき、全てを失ったと思った。
しかし今は違う。
自分の人生を共に歩んでいって欲しい、歩んで行きたいと思うパートナーができた。
今、目の前に在る。
失いたくない、離れたくない。
突如荒々しく遼子の中を掻き回し、逃げる唇を捕らえ、重ねた。
最も蜜の滴る場所に指を押し当てて往復させ、その動きに合わせて親指で花芯を愛でる。
舌を絡め取られ思うように声を出せず、それでも悩ましげに息を漏らす遼子を目前に、
鷹藤は最早抑えが利かなかった。
鷹藤は唇を離すと、遼子の脚を強引に開いて抱え込み、我慢の限界に達した自らの欲望を
遼子に無理やり捻じ込んだ。
「ぅあぁっ!あ、あっ……!だ、だめっ!」
いつも以上に激しく腰を打ち付ける。緩急などつけず、急激に速度を上げた。
その動きに情けや容赦は一切なく、本能的な荒々しい動きだった。
突き上げながら膨らんだ胸の先を指で捻ると、遼子は甘い吐息を漏らして身を捩り、ただ拒否の言葉を繰り返す。
「好きなんだ……アンタを離したくない!」
鷹藤の、怒りを抑えるような、悲しそうな低い声が響く。
「なんで…なんで分かってくれないんだよ。」
ぎちりと、肉壁が擦れていく。乱暴に腰を動かし、力任せに突き動かす。
そして、遼子の白い首筋に征服の証として歯を立て、強く肌を吸って跡をつけていく。
「や、やめて……、鷹藤……くん!」
拒絶の言葉を口にする度に一際大きく啼かせ、それでも意志を変えない遼子に募る苛立ちを叩き付ける。
遼子は固く目を閉じ、首を振って悶え、必死に何かを訴え続けていたが、それすら耳に入らない。
鷹藤は、ただひたすら滲み出る焦燥感を誤魔化すように、夢中で突き回す。
気付かぬうちに、相当な快楽を与えていたのだろう。
突如上がった絶叫に、鷹藤は遼子が達したことを知った。
最終更新:2012年04月17日 20:33