運命の女 by3さん 投稿日 2011/09/11(日)
スレの即死回避SS投下。
もしもお兄ちゃんと関わったばかりに人生の転落スタートの史郎ちゃんがダークサイドに落ちたら…。
暗いし無理やり描写満載なのでそういったものが苦手な人は読まない方がいいかもしれない。
遠山と遼子じゃラブラブ系が難しかったんでいつものダーク系になってしまった。すいません。
遠山はブラインドを細く開けると、窓から外を見た。
しかしガラス窓の外の景色を見ようにも、激しく打ち付ける雨のせいで滲んで見えない。
時折走る稲光でようやく雷が起きているのがかろうじてわかるが、そうでなければ気付かない程、この部屋に
屋外の音は入っていなかった。
「外は凄い雨なのに、全く音がしないだろう?ここは音楽家専用マンションなんだ。夜間に楽器をかきなら
してもいいように、こちらの音も外に出ないし、外の音もこちらには入って来ない。
音楽家専用とは言っても不埒な目的のために借りている者も多いらしいけどね。音が漏れないんだ、
何でも好きなことを出来るだろう?」
スーツのジャケットを脱ぎ、ネクタイを外したシャツとスラックス姿の遠山がベッドの上の遼子に話しかけた。
少し血走った眼、こけた頬…、そしてその手には強い酒の入ったグラス。
今の遠山は『名無しの権兵衛』事件で父を弔うこととなり、ジャーナリストとしての信念も名声も全て失った男にふさわしい顔をしていた。
「僕はね、正直に言うと、以前の君には女性としての関心は抱いてはいなかったんだ。だからあんな風に冷たく
君をあしらうこともできた」
遠山は手にしていたロックグラスを傾けた。琥珀色の酒を煽るように一気に喉奥に流し込む。
ベッド脇のスタンドライトが遠山を照らしていた。
その表情は喉をアルコールで灼かれたせいなのか、それとも別の理由からか微かに歪んでいる。
もともと整った顔立ちの男であったが、やつれたにも拘わらずその表情のせいで遠山の横顔はある種の美しさを
感じさせた。
「でも今は…。僕も君もあの頃とは変わってしまった」
遠山が手を伸ばし遼子の揺れる漆黒の髪を優しく撫でる。
「僕は…僕は君の兄さんのせいで人生の敗者となった。いや…、君の兄さんが見せてくれたのかな、僕の中に
ある弱い部分を。おかげで自分自身というものを厭と言う程知ることになったよ。自分の信念を失わない者へ
の羨み、妬みそれが僕の中で渦巻いている。…僕にもこんな心があったなんてね。僕からすると、今の君は
眩しい位だ。兄に人生を狂わされ、他人から罵られ謗られても顔を上げて生きている君が。だから君に無関心
でいられなくなった」
遠山が遼子を見つめる。
いつもであれば、遠山の言葉に相槌を打つなり、うるさく一方的に自分の想いを話すはずの遼子は天井を向いたままだ。
遼子は今、遠山の傍らのベッドにいつも着ているシンプルなシャツとスカート姿で大の字になって横たわっていた。
枕の横には少々くたびれた革のボストンバッグが置いてある。
そして遼子の両手両足には鎖。
鎖はそれぞれベッドの支柱につながれ、目元には黒革のアイマスク、そして口元には猿ぐつわがつけられている。
遼子が動かないでいるのは抵抗する気力をそがれる程の長い間、こうして繋がれたせいだった。
当初の抵抗を示すようにひとつに束ねられた髪の毛はほつれ、幾筋か汗で顔に張りついていた。
ベッドの両脇に置かれたスタンドライトの灯りが革のアイマスクで隠された横顔を浮かびあがらせている。
「君に関心を抱いた理由はもうひとつあるけど…それは君自身が考えてみるといい」
遠山は遼子の足元に移動すると、スカートの中に手を這わせる。
遼子の太腿が震え、抵抗を示すように鎖がこすれて微かな音を立てた。
しかし鎖できつく拘束され、抵抗もそれまでだ。
脚は無情なまでに大きく開かれたままだった。
遠山は手の平でゆっくりと太腿をさすり、その感触を楽しみながら、スカートの奥へ奥へと手を伸ばしていく。
遼子は唯一自由になる首を激しく振り、猿ぐつわの横から拒絶の呻き声を漏らした。
遠山はストッキングの股の部分に手を掛け、一気に引き裂いた。
ストッキングの下のラベンダー色のショーツが露わになる。
「いい色の下着だね」
遼子は遠山の冷たい声音に震え、顔を背けた。
「次はどこがいい?この下着も裂いて、すぐに君自身を見てもいいかもしれないな」
遠山が今度はショーツに手を掛ける。
遼子がまたも首を振った。痙攣するかのように速く。
「んんんっ」
唸り声ともつかぬ声を上げ、遼子は必死に拒絶の意を示す。
それを見た遠山は口元をほころばせた。
「じゃあ、楽しみは後に取っておこう」
スカートを腰までたくしあげたままで、遠山が遼子の腰に馬乗りになった。
遼子の清楚な白いシャツの襟元を掴むと、それを一気に引きちぎる。ボタンが弾け飛び、遼子のラベンダー色の
ブラが露わになった。
「僕は君に今後のことで相談に乗って欲しいって連絡したんだけどな…。結構な下着をつけてくるなんて、君の
中には別の期待でもあったのか。じゃあ、無理に鎖に繋ぐこともなかったかな」
遠山がのしかかるようにして遼子の耳元に唇を寄せると嘲るように囁いた。
そしてブラの上から双房を手で包み、ゆっくりと撫でまわす。
遼子の呻き声が大きくなる。
そんな声などお構いなしに、遠山は胸を上から下へと揉み続ける。
乳房全体を弄んでいた親指が、コリッとしたものに触れた。
「鳴海君、この硬くなっているものは何だい?」
遠山が意地悪く答えが判り切った質問をしながら、ブラの中に人さし指を忍び込ませ、しこったそれを指先で弾いた。
「んっ」
遼子の躰が跳ねた。
「声が変わったね」
ブラをずり上げ、乳房を露わにすると欲望の存在を示すように先端は屹立していた。
「いやらしいね、君は。嫌がっている割に、ここをこんなに硬くして頬だって赤く染めて。もう男が欲しいのか」
遠山が親指で執拗に乳房の先端を弄くりながら遼子に囁く。
まだ遼子は唯一の意思表示の手段として首を振っているが、時折魚のように躰が跳ね、快楽からか揺らめいて
いた。
「僕がやってもいいんだけど、もっといい方法がある」
遠山はそう言って、遼子の傍らに置いてあったボストンバッグを手に取った。
その中からピンクローターを二つ取り出すと、遼子の乳首の上にバイブ部分が当たるように置いた。
ずりあげたブラを少しおろしてそれを挟み、満足げな笑みを浮かべると遼子の猿ぐつわをとった。
「史郎ちゃん…どうして?お願いもうこんなことやめて!!!」
遼子が切迫した声で遠山に懇願する。
「鳴海君、僕がこれを取ったのは君のそんな言葉を聞きたいからじゃないんだ」
「駄目よ…今なら…わたし誰にも言わな…やっああああっ」
遼子がのけぞった。
遠山が手元にあるリモコンのスイッチを入れたのだ。強度のダイヤルはまだ弱に合わせている。
敏感になった先端に訪れた刺激は、まだ弱いものでも遼子を翻弄するには充分すぎる程だったようだ。
「だめだめだめ…っ。ああんっ」
鎖の擦れる音と、快楽を堪え切れず忍び啼く女の声。それは妙なる調べだった。
革のアイマスクで覆われた清艶な頬を歪ませ半開きにして喘ぐその唇に、遠山は吸い寄せられるように
して唇を重ねた。
遼子の胸の奥からの甘い吐息と共にその柔らかな舌を遠山の舌が絡め取る。
「ふっ…んっ」
遼子の口内を蹂躙していた遠山の舌先に鋭い痛みが走る。
「っつ…!」
遠山が反射的に唇を外すと、赤い糸が二人の唇の間で橋を作った。
「昔は僕を追いかけまわしていたのに、年下の恋人が出来た途端簡単に宗旨替えか。寂しいもんだ」
唇の端から流れ落ちる血を遠山は手の甲で拭うと、ダッフルバックを手に取った。
それを逆さまにすると中身を遼子の横にぶちまける。バイブレーター、ローター、ローション、手錠、首輪、
ハサミがベッドの上でバウンドした。
「史郎ちゃん今の何…?」
眼隠しで周囲の様子が見えない遼子が怯えた声で聞いた。
「君の為に買ってきたおもちゃだ。買い物は楽しかったよ。こんな世界もあるなんて今まで知らなかったからね。
年下の恋人に操を立てて僕のことを受け入れる気が無いと思ったから用意したんだ」
鈍感な遼子でも、流石にこの状況下で遠山が言った『おもちゃ』の意味はすんなりと理解したらしい。
快楽で紅潮していた唇は色を失い、微かに震えていた。
「いや…やめて…だめ…お願いよ、いつもの史郎ちゃんに戻って」
遼子の声が湿り気を帯びていた。眼隠しの下から涙がこめかみを伝って耳の上を落ちていく。
「『いつもの史郎ちゃん』はもういないよ。君の知る僕はもういないんだ。知っているじゃないか、君だって。
僕の人生は君の兄さんに破壊されたんだ。父も、キャリアも、自信も全て…」
「そんなこと…史郎ちゃんはそれでもすぐに立ち直って…」
遼子の言葉を最後まで聞くのが面倒になった遠山は、ピンクローターのリモコンの目盛を「強」に合わせた。
「ひゃああっ」
乳房への刺激に、涎をまき散らしながら遼子が首を振り悶える。
「相当いいみたいだね。でももっと良くしてあげよう」
「やっああっ」
鎖を鳴らし、ベッドでのたうつ遼子には遠山の言葉に答える余裕はないようだ。
遠山が鋏を手に取った。
遼子のスカートのすそを掴むと一気に下から上へと鋏の刃を滑らせる。なんのストレスも無くスカートは一枚の
布と化し、遼子の腰の脇へ落ちた。
そしてそれが覆い隠していた下半身が露わになる。
「服は後で買って返すよ」
「きゃっ…やああっやめっああっ」
拒絶しようにも、遼子が言葉を紡ぐ前に漏れ出るのは淫らな喘ぎ声ばかりだ。
遠山の視線から下半身を隠そうと遼子が脚を動かすが、冷たい鋼が無情に拘束し離さない。
遠山はストッキングを股の部分で二つに引き裂き、それぞれを太股の中ほどまでずり下げた。
遮るものが無くなり、ラベンダー色のショーツのクロッチ部分が湿って変色しているのが良く見えた。
「鳴海君、濡れてるじゃないか」
遠山が中指で湿った部分を強く押した。
最終更新:2011年10月05日 20:06