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「でもお約束と違います。私にはもうできません」
怯えきった遼子は眼に涙を浮かべながら言う。
「本当に?僕はやめられそうにない」
青年が身を起し、またも遼子の足に縋りついた。
「きゃあっ」
遼子が硬直した時、青年が遼子のふくらはぎに舌を這わせる。
「や…やめて…やめなさい!」
主従を忘れて、遼子は上から下へねっとりと舌を這わせる青年の髪を鷲づかみにしていた。

「誰が私に触れていいと?」
青年に顔を近づけ囁くとき、遼子はゲームの時の詰問口調に戻っていた。

―――違う。私こんな人間じゃないのに。
心の奥でそう思っていても、遼子の舌はそれとは裏腹に動く。
「そこをそんな風にするだけでなく、私に縋りつくなんて許されるとでも?」
遼子が吐き捨てると青年の眼が更に輝く。
「では私はどうしたらいいですか、遼子さま」
「自分でどうにかなさい。できたらご褒美をあげるわ」

―――ご褒美なんて考えついていないのに、どうしてこんなこと言っちゃうの私。
遼子の心は乱れに乱れているのに、何故か言葉は滑らかに出てくる。
青年がデニムのトップボタンを外し、ジッパーに手を掛けた。
隆起したもののせいでスムーズにはいかなかったが、青年がジッパーを下ろしきると筍のようなものが
下着を突き破らんばかりの勢いで飛び出した。
しかも隆起した先端には染みがついている。

「そんなもの私に触れって言うの?」
冷然と遼子が言い放つ。しかし内心では―――。
―――いやあっ。何よあれっ。染みがついている!汚い!お、お洸至ちゃん助けて~!!!!!
その洸至も同じものを持っていることなどすっかり忘れて、初めて見るものに狼狽しきりだ。
遼子の心中と口先との乖離がどんどん酷くなっていく。

「では…私が…」
「当り前じゃない。そんな汚いもの触れないわ」
遼子に蔑まれる度、青年の表情が輝きを帯びる。
青年は喜びを顔に浮かべながら下着に手を掛け下ろした。
下着から解放された青年自身が、跳ねかえり青年の腹に当たる。
少年らしさの残る顔立ちには似合わない程、大きく怒張したものの表面には血管が浮いていた。

―――ひえええええええええええ。
初めて見る男根だった。
いや、まだ小学校にあがる前、洸至と風呂に入っていた時に可愛らしいものを見た憶えがある。
しかし、今目にしているものはそんな可愛らしいものではない。
遼子の意識が白く飛びそうになっている。
今、意識を支えているのは記者としての職業意識と、何故かこれを見届けたいと願う妖しい衝動の二つだ。
それがなければとっくに倒れていただろう。

青年が自分自身の亀頭を親指と人差し指で挟み、擦り始めた。
「はぁっ…」
見るからに控えめな動きだが、青年は相当な快感を憶えているらしい。
陶然とした視線を遼子に送る。
「早く終わらせなさい」
遼子は早いところこれを終わらせて、この屋敷を後にしたかった。
が、この言葉が逆に青年の心に火をつけた。
5本の指でしっかりと自分自身を握ると、音が立つほどの勢いで擦り始めたのだ。

「はっ…!はぁっ」

青年の顔から人形めいた美しさが消えた。
とろんとした眼に涎が垂れそうなほど開いた唇。
理知的な普段の表情からは想像もつかない情痴に溺れた人間そのものの顔だ。
青年が自身を激しくしごくと、先端からにじみ出る透明な液もあたりに飛び散った。
今まで嗅いだことのない男の体臭が部屋に濃く立ちこめる。
眼前の光景はおぞましく、激しく嫌悪しながらも遼子は喉の渇きを憶え思わず舌舐めずりしていた。

その遼子の舌の動きを青年の眼が捉えた。
と、彼の手の中のものが大きく膨らむ。
「はぁっ…あああっ」
青年が腰を震わせ、激しいエクスタシーの中で樹液を迸らせた。
1メートル程離れた場所に立っていた遼子の顔にまでそれが飛び散る。
「ひっ…」
頬に飛び散ったそれを遼子は触ることもできない。
慌てふためく遼子と、青年の眼が合った。

「…私の顔にこんな汚らしいものをつけて!自分の始末は自分でつけなさい。あなたがこれを取るのよ」
仁王立ちの遼子の元へ青年が股間を剥き出しにしたまま歩み、遼子の頬へ手を伸ばした。
が、青年の手は頬ではなく遼子の首根を抑えみ、そのまま引き寄せる。
「な、何するの!」
遼子が身を固くした時、青年の絹のような舌が頬に触れ樹液を舐め取った。
それだけではなく、遼子の唇をさっと舐める。

「いやっ…」
驚いた遼子が青年を押すと、青年は抗うことなく床にへたりこんだ。
体から力は抜けているが、青年の剥き出しの男根はまた天を指していた。
「仰る通りきれいにしました。お願いです、またご褒美を…」
青年が縋るような眼で、遼子を見た。
だがこの時遼子は青年の言葉を聞いていなかった。
初めて見る男根、その上男性の樹液で頬を穢され、しかも初めてのキスが男の樹液のついた舌。
これらの出来事で遼子の脳は限界を超えた。
頭の中が完全に白く飛んでいた。

気付いた時遼子は靴を脱ぎ、ストッキングを履いた足で青年の男根を踏みつけていた。
「ああっ」
遼子の下で青年が女のような喘ぎ声をあげている。
この光景を見た瞬間、遼子の躰を得も言われぬ快感が貫いた。
「これがご褒美。どう?」
「す、素晴らしいです」
足でゆっくりと青年の男根をなぞった。
足の裏が亀頭部から男根の付け根、そして柔らかい陰嚢に触れる。
陰嚢の上に足を置き、遼子はじわじわと力を籠めた。
「痛い…」
「嬉しい癖に」
「ふ…」
快楽の為か青年の躰が震えている。
「こんなのがご褒美なんて変態ね」
足の親指と人さしを少し開き、男根を指の股でしごき始めた。
「あああっ」
遼子の言葉でいたぶられ、青年の息が荒さを増していく。
「女みたいに喘いで。みっともないわ」
遼子が足に力を籠め踏みつけた時、青年の腰がまた震えた。
「いっ、いくっ」
そして先ほど出したばかりの樹液を、またも迸らせた。
今度は遼子に抑えつけられていたせいで、白濁した液は全て青年の顔に飛び散った。
顔を樹液で穢しながら、青年は陶然とした表情で横たわっていた。


鷹藤の車が夕陽を浴びながら首都高を走っていた。
助手席には普段通りの服装の遼子が乗っている。
鷹藤が運転しながら遼子を横目で見ているが、何か考え込んでいる風情の遼子はその視線に気づいていないようだった。
鷹藤がわざとらしく咳払いをした。
遼子がようやく気付き鷹藤の方を見る。
「なんか悩んでんの?」
「な、なんでよ」
「潜入取材してからあんた変だぜ」
「別に変じゃないわよ。頭の中で記事をまとめていただけよ」
「あ、そ。それならいいけどさ」

先日のゲームの後、遼子は暇を貰った。
青年が引きとめたがこれ以上ここにはいられないと思ったのだ。
汚らわしいゲームに関わるのがおぞましかったのもあるが、これ以上深入りすると後戻りできないような気がしたのだ。
やめた理由のもう一つは記事への突破口が見えたことだった。
青年との最後のゲームをしていた時、ひらめくものがあったのだ。
事情通の中原から情報を得ながら遼子は見当をつけた場所を調べてみた。
遼子の予想通り失踪したメイド達全てが、SM系風俗店に転職していた。
その世界では皆トップクラスの女王様になっていた。
青年とのゲームの中で自分の中に秘められていたサディズムに目覚め、その世界にのめり込むことにしたのだった。
彼女たちは家族のことも忘れ、プレイに没頭していた。

―――ああいう奴はさ、支配されているようで逆に支配してるんだよ。
家族を捨ててまでプレイにのめり込む彼女たちのことを洸至と話していた時、洸至が言った言葉だ。
もちろん遼子自身そのゲームをしていたことは伏せた上でこれまでの経緯を話したのだ。
洸至が言うには、力関係では遼子たち責める側が上のようで、結局責められる側の望むがままに動かされている
ということらしい。
そして自分の内なる衝動も目ざめさせられ、人生までが狂わされる―――。
訳知り顔でそう言った洸至も経験があるのかと遼子が訝しげな視線を送ると、俺に経験はないよ、と笑った。
―――俺とお前の関係もそうだろ。俺が兄貴なのに、結局お前の言うなりだ。
冗談めかして洸至が言うと、遼子も思わずつられて笑っていた。

記者としての意識がとどまらせたのか、遼子は彼女たちのように染まりきっていない。
しかしあの時自分の中を駆け巡ったもの―――、そして遼子がとったあの行動―――。
自分の中にもそんなものがあったとは思わなかった。
あの空間でだけ起きた異常な精神状態のはずだ。
だが…。

「ねえ、鷹藤君」
「なんだよ」
「やっぱりわたし、変かな」
遼子がぽつりと呟いた。
「そうかもな」
瞬時に肯定された。
遼子が驚いて鷹藤を見る。
「あんたが変なのはいつもだろ。別に今更悩む事じゃねえって」
遼子の力が抜けた。
「ふざけないでよ!こっちは真面目に聞いているのに。聞く相手間違えたわ」
「はいはい。そう思うんなら勝手にしろって」
遼子が窓の外へ眼を転じしばらく黙りこんだ。
「…ねえ。変な女でも相棒でいてくれる」
ベイブリッジから望む水平線に夕日が沈もうとしている景色をしばらく眺めた後、遼子がこう呟いた。
「あんたの相棒は俺しかいないだろ。他に面倒見れる奴なんかいないだろうし。それに俺、そういうのを含めた
全部があんたなんだって思ってる」
「…ありがとう」
鷹藤はそれに答えず、ドリンクホルダーにあった飲みかけの缶コーヒーを差し出した。
「これでも飲んで落ち付けって」
遼子は缶コーヒーを手に取り、口に含んだ。
それは少し苦く、そしてとろけるように甘かった。




またも長すぎてごめんなさい。エロく出来なかった…!
やっぱり遼子は責めるのより、責められる方が似合いますね。

メイド遼子キテターーーー!!(゚∀゚)
女王様プレイ、ハァハァしながら読ませていただきました!

そして今度は鷹藤相手に女王様プレイが復活するんですね、わかりますw



メイドさんと坊ちゃまとのプレイ、お待ちしておりました!

GJ!!
ありがとうございます!!

遼子の責める姿も、新鮮で良かったです♪

その後、お兄ちゃんに存分に責められるが良いw


IDがSMってなんかすごいw

確かに遼子は責められる方が似合いますが、
攻めの遼子メイド様も良かったですよ~~。
そろそろCMも第2弾が流れるんでしたっけ?
また色々妄想できますようにww
最終更新:2012年01月04日 14:58