「おまえがそれを拒めば、会場の奴らの命が消えるだけだ」
と、洸至が冷たさを帯びた笑みを浮かべた。
「今…どこがいいんだ?」
意外すぎる質問に遼子の思考に空白が生まれた。
「やっ…?」
「言うんだ」
洸至の指がさらに激しく動く。
遼子に泣きそうな程の快楽と羞恥が押し寄せる。
「やっ…あああっ…あ…そこ…」
洸至が再び乳首を責め始めた。
「あそこじゃわからないな・・・」
「やっ、あんっ、おっぱいと…あそこ…」
これだって、やっと絞り出した言葉なのに洸至は人質の命のために虜となった妹をいたぶる手を緩めない。
性感を煽りながら、さらに辱める。
「あそこじゃ答えたことにならないぞ。言うんだ。言えって」
「やっ…あ…」
洸至が乳首から唇を離した。
遼子の肋骨、臍と唇を落としながら下へ降りていく。
そして。
「ひゃあああああああっ」
自慰にふけるときに、遼子が責める真珠に洸至が吸いついた。
蜜を啜ったあと、今度は舌で真珠を唆し始める。
己の指で責めた時とは別種の快楽が弾けるように全身に広がった。
「どこが一番気持ちいいんだ?」
「やっ…いえない…気持ち良すぎておかしく…」
洸至が抽送する速度を上げる。
ぱしゅっ、ぱしゅっと蜜と肉が音を立て、その合間に洸至が蜜をすする音が響く。
「じゃあお前をイかせるのをやめて、電話してもいいんだぞ」
快楽に乱れる最中、鷹藤と会場の人々の顔が遼子の脳裏に浮かんだ。
「いやっ…ああああっ…駄目…いいの…おま…こがいいの!」
遼子が目を潤ませながら卑猥な言葉を絞り出す。
口にしたことなどない言葉を言わせられて遼子はまたも泣いた。
「ああああんっ」
今度はそれが啼き声に変わる。
「やっあっんんんんっ」
洸至の舌が勃起した真珠を唆し、指が秘所をかき乱す。
躰を包む悦楽から、しっとりと汗を浮かべた遼子の躰がまたも痙攣しはじめた。
「どうした…どうなりそうなんだよ」
「ああっ…やんっ…いく…またいっちゃうよ!」
「どこが気持ちいいんだ」
「んっ…いえな・…」
「言わないとイかせないぞ」
洸至が粒から舌を離した。
「やっ…あああっ…」
あと一息で絶頂に達するところで梯子を外されたもどかしさで、兄の指で秘所を深く抉られながら遼子が泣いた。
「言えよ…」
あと少しの快楽が欲しくて遼子の気が狂いそうになる。
「おま…こ…がいいの…お願い…お願い!!」
泣きながら遼子が叫ぶ。
「約束通りイかせてやるよ」
洸至が指で遼子の膣壁のもっとも敏感な部分を責めながら、遼子の粒を甘噛みした。
「ああああああっ」
絶叫とともに遼子の躰が大きく震え、遼子はまたもエクスタシーに包まれた。
「次は、わかってるよな」
洸至がスラックスをおろすと、猛りきった洸至自身をむき出しにした。
荒い息をまだ整えきれていない遼子の脚の間に躰を差し入れる。
「俺にお前を全部くれるんだろ?」
のしかかる洸至を遼子のか細い手が押し返す。
「もうやめて…」
遼子の眼から涙がとめどなく溢れる。
心底恐ろしかった。
妹にここまでの辱めを受けさせる兄が。
その辱めの中で恐ろしいほど感じていた自分が。
兄の躰を理性は拒んでいても、自分の躰は受け入れようとしていることが。
「こんなこと…どうして。どうしてこんなに私を苦しめるの」
「これが俺の苦しみだ。ずっとお前を想っていた俺の苦しみがわかるか…?」
「わからないよ…。兄妹なんだよ。なのにこんなこと思うって…。間違ってるよ…」
その涙を洸至が舐めとった。
「じゃあ間違いが起こる前に戻してくれよ」
洸至が眼を閉じると子供のように遼子の胸に顔を埋めた。
「お前と兄妹になる前に…かあさんが間違いを起こして俺が生まれる前に」
「おかあさんが…?お兄ちゃん、いま何て言ったの」
洸至のあまりにも意外すぎる言葉に、遼子は耳を疑った。
「俺は親父とお袋の間に出来た子供じゃない。お袋が別の男との間に作った子だ。だから親父は俺を憎んだ。
親父だけじゃない、産んでおきながらお袋も俺を厄介者扱いしたんだ。俺は奴らからすると息子じゃなかった。
あいつらにとって俺は怒りを吐き出す為のサンドバックと同じだったんだ。奴らを殺すほどの憎しみは常に
あった。憎しみが殺意に変わるのには、ちょっとしたきっかけがあればいい。俺にはそれが永倉だっただけだ」
「嘘よ…そんなの…おかあさんもおとうさんも優しかったじゃない…」
「覚えてるだろ?俺の代わりにお前が、お前だけが愛された」
確かに――。
毎年自分のバースディパーティはあっても兄のものはなかった。
自分がパステルカラーのきれいな服を着ていても、洸至の服はいつも汚れ鼠色にくすんでいた。
男の子だから服はきれいなものじゃなくていい。父はそう言った。
男の子だから厳しく育てているんだ。そう言って父は兄を殴っていた。
そして自分は違和感を覚えながらも、それを無邪気に信じていた。
だがいま兄の言葉を聞いて自分の記憶に違った方向から光を当ててみると、自分が思っていたのとは全く別の家族
の姿が浮かび上がってきた。
「あの歪んだ家の中で俺もお前を憎んだ。羨ましかった…だけど眩しかった。憎んだはずのお前を守っているうちに俺は…。
おかしいだろ。だからお前の手で戻してくれ…全ての間違いが起こる前に」
「まさか…お兄ちゃん…私に殺して欲しいの…?」
遼子が掠れた声で返す。胸の中の兄がうなずいた。
「その為の道具ならある。そうすればこれから先、お前も誰も傷つかない」
―――また選ばせるの?
誰かの命―――お兄ちゃんの命。
両親も鷹藤の家族も編集長も、罪のない人たちを巻き込み殺した兄だとしても―――、己の手で冷たい骸に変え
ることなどできなかった。
自分にすがりつく兄を見捨てることなど―――。
遼子が洸至の頭を抱いた。
「来て…。もう誰かが死ぬのを見たくない…。」
洸至がゆっくりと唇を重ねた。
想いを込めた静かなキスだった。
遼子も兄の想いに応える。
兄が裁かれるべき罪人だとしても、事件の源があの家の中にあるとしたら―――兄の殺伐とした少年時代をわかって
やれなかった自分にも責任の一端があるとすれば―――自分もその罪人の一人なのだ。
―――ならば共に堕ちよう。
これは誓約のキスだ。
二人は想いと罪を分け合い舌を淫らに絡め合う。
キスをしながら遼子の脚を押し広げると、洸至がとば口に自身を押し当てた。
「んっ…」
一気に圧をかけながら洸至が入ってくる。
合わせた唇から遼子の甘い息が漏れた。
今まで陵辱し続けたはずの兄が、一転して今度は優しく遼子の中へ押し入っていく。
「やっ…あんっ…」
遼子の膣壁を押し広げ、また新たな快感を揺さぶりながら洸至は遼子の奥深くへ自身を進めた。
「からみついてくるよ…お前が」
「すごい…お兄ちゃんのが大きくて…気持ちいい・・・」
投げ出された遼子の手に洸至が手を重ねて指を絡み合わせる。
遼子も兄の手をしっかりと握り返した。
恥骨がぶつかる程深くつながってから、洸至がゆっくりと律動し始める。
「あっ…ああっ…あんっ奥に、あたるっ」
もう二度も絶頂に達したというのに、挿入されただけで身が震えるほどの快楽が襲ってくる。
兄の大きなものが子宮口に押し当たる程の勢いで押しつけられ、そのたびに遼子の眼から涙が溢れ出た。
「やっ…あああっああっ」
涙だけではない。口の端から涎が流れ落ちていた。
自分は汗と涎にまみれたひどい姿に違いない。だがそんな自分を洸至は愛しげに見つめながら腰を送っていた。
ぐちゅっ。ぐちゅっ。ぬちゅっ。
部屋中に響く耳をふさぎたいほどの淫らな音。
悦楽の蜜が洸至と自分のつなぎ目をしとどに濡らしていた。
「いやぁ、すごくいやらしい音がする」
耳をふさごうにも兄の手が遼子の手を封じている。
「お前のあそこの音だ。もっと聞かせてやるよ」
洸至が腰を送るリズムを上げる。
じゅぼっ、じゅばっじゅばっ、ぐちゅぅ。
「やあ!あ…あっ恥ずかしい…もう駄目…」
またも絶頂の白い光が遼子に襲い来る。
「まだだよ…まだ終わらないぞ」
繋がり合ったまま洸至が遼子を抱えると、遼子が洸至に跨がり今度は洸至が下から突き上げた。
「ああんっ、あんっ、あんっあああああっ!」
体位が変わったことで、さらに奥深くを貫かれた遼子はそれだけで達していた。
それなのに洸至が猛然と突き上げるせいで、絶え間ない絶頂のただ中に置かれ首を打ち振り泣き続けていた。
「お兄ちゃん、駄目…!本当に、本当におかしくなっちゃう」
そんな危機感を抱くほどの悦びなど知らなかった。
同じ血を分け合う罪に満ちた抱擁は凄まじい快楽に満ちていた。
「俺の前でいくらでもイっていいんだぞ。恥ずかしがるな…今のお前はすごくきれいだ」
囁く洸至の声も掠れ、額には汗が浮かんでいる。
「やっ…あっ…ああああああああっまたイクッいくぅ!」
洸至がリズムを上げる。乳房を揺らしながら遼子もそれに同調した。
「遼子…こっちもイきそうだ…」
正常位に体位を戻した洸至が躰じゅうに汗を浮かべながら更なる激しさをもって遼子を突いた。
「お兄ちゃん…一緒にいこう…やっああああんっ」
痙攣しながら遼子も腰を同調させる。
「ああ、一緒にいこう、遼子」
「あっ駄目…もう駄目…!」
遼子が白い喉をさらしのけぞり叫ぶ。
「こっちもだ…!」
洸至が遼子から己を抜き出し、絶頂にうち震える妹の腹に大量の樹液を迸らせた。
「すごかった…」
絶頂の名残から醒め、遼子がようやく言葉を発した。
遼子は腹に出された白濁を手の平で愛おしげに塗り広げ、洸至に見せつけるように手に付いたそれを舐めた。
「おいしい…」
艶めかしく舌を動かし、樹液を舐める妹の姿を見た洸至が唾を飲み込んだ。
遼子がけだるそうに躰を起こし、まだ硬さを失わない洸至のものを口に含む。
「遼子…」
自分の蜜と兄の精の味がした。微かに潮の味と、甘さの中に苦さのある味。
背徳の味はこの上なく甘美だった。
新党設立パーティーも、鷹藤のことも遼子の頭の中から消え去っていた。
ベッドの向こうにあるモニターでは鷹藤が永倉を人質に取り何かを叫んでいる姿が映っていた。
だがそのモニターを見つめるものはこの部屋にはいない。
兄との臥所は、恐ろしい程の悦楽に満ちていた。
今は、兄と罪の重さと兄妹で躰を重ね合う快楽を分け合いたかった。
罪におののくのは、お互いの躰をむさぼり尽くした後だ。
全てを捨てた二人に、その為の時間はたっぷりある。
長々と失礼いたしました。ラブラブエロのはずがこんな仕上がりです。すいません。
最終回ホテルと別ホテルにしたのは、化学テロを起したホテルじゃ兄妹がのんびり一発できないだろうと
思ったので変更してしまいました。
うきゃあぁぁぁ!
新年一発目、兄の本領発揮wのエロエロな一発、ありがとうございます!
GJ!GJ!です。
明けまして、大変素晴らしい物読ませていただきました!
堕ちた遼子…エロくて素敵…。
お互いの躰をむさぼる兄妹、是非ともシリーズ化で!!!ww
兄妹ラブラブ、素晴らしい~~(*≧▽≦*)
そうですね、テロの影響が無い所で、
ゆっくりとヤッて欲しいですからねww
遼子もお兄ちゃんも、どちらも新ドラマが始まりますね。
楽しみです♪
最終更新:2012年03月29日 20:27