…妹がこちらを見ていた。
そしてこちらに手を差し伸べる。
今度は服を着た姿で。
これもまた夢の続きか。
洸至は妹の手をとる。
洸至が抱き寄せても、妹から抗議の声はない。
そう、夢だから。
妹の身体はひんやりと冷たかった。
さっきの夢の中で味わった厚みとふくらみが洸至の胸に当たる。
その感触の心地よさに微笑みながら、妹の唇を奪った。
遼子の唇が冷たかった。
それに熱を与えようと唇を開いたとき。
「お、お兄ちゃん!」
腕の中の妹が眼を見開いてこちらを見ていた。
洸至は殴られた様な衝撃を受け、跳ね起きた。
それだけのことなのに、激しいめまいに襲われる。
後を追うようにやってきた、割れるような頭痛に洸至は涙目になった。
「まだ熱が高いんだから、動かないほうがいいよ」
遼子が洸至の額に、ひんやりとしたシートを張った。
「冷たくて気持ちいいでしょ」
「ああ」
「おとといから熱があったのに、無理して仕事に行くからよ。帰ってきたときにはひどい熱だったんだから。
覚えてる?」
遼子が洸至の頭をそっと抱くと、氷枕に当たるように横たえた。
仕事をしているうちに熱など下がると思っていたが、片山の車で移動中に朦朧として動けなくなり、
そのまま家に送られてきたこと、片山の肩を借りてアパートの階段を登ったこと、スーツのまま自分の
ベッドに倒れこんだこと、それらが断片的に記憶の底から浮かび上がってきた。
「おぼろげだが、覚えてる」
「一人暮らしだったら大変だったよ、きっと」
「そうだな、助かったよ」
「あ、でも大丈夫だったかな」
妹が悪戯っぽく笑った。
「なんでだよ」
横たわる洸至の上から、遼子が覗き込んでいる。
「ねえ、お兄ちゃん、今、私のこと誰と間違ったの?」
洸至は押し黙った。
顔が紅潮していくのがわかる。熱があるからだといって誤魔化せるといいが。
「抱き寄せてから、すごく嬉しそうにキスしたのよ。びっくりしちゃった。
こんな風にいつもキスされている人って誰?そういう人がいるんでしょ。お兄ちゃんも隅におけないんだから~、もう」
洸至は兄をからかう遼子に顔を見られないように、背を向けるように寝返りを打った。
間違ってなどいないさ。
間違っていないことが問題なんだがな。
目を瞑ると、熱をもった瞼の向こうに、さっき見た夢が浮かんだ。
腰に籠る熱はまだ消えていない。
遼子に見られないように微笑むと、洸至はまた心地よいまどろみのなかへ落ちていった。
この夢を思い出して兄はきっと自家発(以下略)
あんまりエロくなくてすいません。
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じゅーぶんすぎるほどエロいです、(*゚∀゚)=3ムハー
こんなにエロエロなのにやはり報われない愛だからか、切ない。
夢の中では遼子がいっぱいLikeじゃなくてLoveの好きって言ってるのが、ね。
また切なくさせるんだなー…。
リアルで「私を全部あげるから」なんて言われたら兄壊れちゃうw
でもでも今回はリアルで抱きよせてキスできちゃったもんね、兄よ!
熱出て頭が朦朧としてたって、役得だやくとくーw
とても萌えました、ごちそうさまです!!!
最終更新:2010年11月08日 22:58