クリスマスイブに間に合わなかったーw
と言うわけで、クリスマス設定でもなんでもないバカップル話。


仲直り  by115さん 投稿日 2011/12/25(日)



遼子は鷹藤の部屋で張り切って手料理を作っていた。
(レトルト)カレーとチキンラーメン以外のレパートリーも多少は増えたが
まだまだ腕前は発展途上である。

「えーっと、塩で味をつけた後は…」
台所で遼子は料理本と首っ引きで、料理と格闘していた。

そして数時間後…

「お!今日はハンバーグ!?」
ダイニングのテーブルに並べられた料理を見て、鷹藤が嬉しそうに言った。
「…てっきり今日もカレーかラーメンだと…」
「ん?何か言った?」
「いやいやいや、何でもない。いただきます。」
「どうぞ召し上がれ♪」
しかし、一口食べた途端、鷹藤の表情が曇る。
「鷹藤くん?…どうしたの?」
「…いや…えっと…ひょっとしてなんか隠し味とか…入れた?」
「え?わかっちゃた?実はね『ジャム』を入れると美味しいって書いてあったから」
遼子が嬉々として答えたが、残念ながら鷹藤のテンションはその逆にしか見えない。
「…あぁ…」
「え?ひょっとして美味しく…ない…とか?」
「隠し味が隠れてない」
「え?」
「はっきり言うと…マズイ」
マズイだなんて、あんまりだ。鷹藤の喜ぶ顔を思い浮かべながら一生懸命作っただけに、
遼子はかなりカチンときた。

「マズイって…そんなにハッキリと言わなくたっていいじゃない!」
「いや、正直に言った方がアンタのためかなって思ってさ。」
「でもそんなにハッキリ言わなくたって…。少しでも鷹藤君に喜んでもらおうと一生懸命作ったのに!」
「それはわかってるけどさ。また同じの作ってもらった時、もっと美味しいの食べたいから。」
「そんなにマズイ?」
「…百聞は一見にしかず。アンタも食べてみろよ。」
遼子は自分の皿のハンバーグを一口切り分けて食べてみる。
「…うぇ…甘い…何コレ…」
口の中に広がるハンバーグには似つかわしくない甘さに気分が悪くなり、
あれだけ頑張ったのに…という自分の情けなさに、遼子は涙がじわりとあふれた。


その夜、遼子は一応鷹藤の部屋にそのまま泊まる事にはしたが、あの夕飯の出来事以降
何となく鷹藤とは口をきかないままだった。

先に風呂も済ませた遼子は、鷹藤が風呂に入っている間に、さっさとベッドに
もぐりこんだが、めずらしく鷹藤と言い争いをしてしまった後味の悪さに
遼子はなかなか寝つかれなかった。

「何よ鷹藤くんったら。彼氏だからって偉そうに!あんなにハッキリと
マズイって言わなくたっていいじゃない!彼女の手料理なんだから、
『美味い!』って言って食べるもんじゃないの!!」
鷹藤への悪口が口からは発せられたが、それとは逆に心の中には情けない思いが湧いてきて、
涙があとからあとからほほをつたい、枕をぬらした。
涙を流すと不思議と眠くなるもので、遼子はいつしか眠りにおちていった。

…ふと遼子が目覚めると、後ろから鷹藤に抱きしめられていた。
ほおや耳を愛撫する唇がはきかける熱い吐息が、これから始まる情欲の時間を予感させる。
「うぅん」
いつもはあれほどいとおしい鷹藤の体重が、今夜はなんだか妙に腹立たしく、
遼子は顔をしかめて身をよじった。
けれど、鷹藤は遼子をしっかりと組み敷いて、平然と肌や唇を追ってくる。
まだよく目が覚めずぼんやりしたまま、のしかかられる重さに身動きがとれず、
遼子はあっさり抵抗をあきらめた。

『勝手にすればいいわ!でも…感じてなんかあげない!』
鷹藤の好きなようにさせるけれど、悦びの表情を見せないことでせめてもの抗議をあらわすつもりだった。

『声も出すもんですか!!』
そんな遼子の心の声はもちろん鷹藤に聞こえるはずも無く、鷹藤は何も言わず遼子の肌を味わいつづける。

「ん…んん。」
口づけされても、遼子はぎゅっと唇をひきむすんで鷹藤をこばんだ。
鷹藤はそれ以上追わずに唇を離すと、胸へと愛撫の矛先を移した。

「…ふ…ん…」
吸い上げられ、舌でころがされ、遼子の胎内にじわりとした快感がひろがる。
しかし、遼子はそれでも声を噛み殺し、目も閉じたままだった。

「なぁ」
かたくなに横を向いている遼子のあごをつかんで、鷹藤が正面を向かせる。
「ちゃんと、目を見ろよ。」
そう言われて、遼子が漸く目を開け、まっすぐに鷹藤の瞳を見返した。
「アンタって、やっぱりこんな時も意地っ張りなんだな。」
「知らない!」
また遼子はぷいと顔を横に向けて視線をそらす。

鷹藤は苦笑すると、顔を背けている遼子にはかまわずに脚を開かせると、
猛りたつもので強引に侵入してきた。
「あぁぁっ!」
もうずいぶん遼子も鷹藤に抱かれるのは慣れたとは言え、この様に自分の意思とは
関係なく強引に貫かれた経験は無かったため、遼子は思わず声を上げた。
征服されるような恐怖に襲われながらも、鷹藤によって快楽に慣らされた身体の奥からは、
快感が湧き上がる。

「あぁっ…ん」
遼子の声に艶が混じり出したのを確認して、鷹藤は遼子の身体を折り返すほど脚を抱えあげ、
その中心を貫くものを容赦なく上下させた。
「あっ…は…ぅ…ぁ…ぁぁ…。」
自らの脚に胸を圧迫され、遼子が苦しそうに呻くが、身体の悦びを抑えることができない。
しかし鷹藤はさっきの遼子の冷たさに仕返しするかのように、わざとゆっくりと責めた。

「あ…ん!鷹藤君こそ…いじ…わる…」
「ん?」
鷹藤は聞こえない様なふりをしたが、遼子の脚を元に戻すと、ゆっくりと覆いかぶさり
リズミカルな動きが早くなる。

「あ…だ…あぁぁ…ダメ!…もうダメ!!」
遼子はもう意地を張るのも忘れて鷹藤の背中にしがみつき、嬌声をあげてよがった。
鷹藤は、遼子の脚に自らの脚をからめると、二人一緒に身体をふるわせるようにして責めた。
「ひ…ゃ…やぁ…イッっちゃう!…あぁぁぁ!」
激しく身体を戦慄かせしめつける遼子の中に、鷹藤も熱い精を放った。 

遼子は、愛された後の気だるさの中で鷹藤が自分の胎内から引き抜かれた後も脚を閉じることもできず
ぐったりとはしていただが、同時にさっきまでの怒りをほとんど忘れていた。
「機嫌直った?」
「…バカ!」
「ごめんな、オレ、これからもずっとアンタの料理を食べたいからさ。
もちろん、料理が得意じゃないのもわかってはいるし、そんなアンタも好きだけど。」

遼子は、くるりと身を反転させて鷹藤の唇を塞いだ。
正直に気持ちを吐露してくれた鷹藤が、急に愛おしくてたまらなくなったのだ。
「じゃあ、仲直りの印に、もう一回いいか?」
「え…」
「今度はちゃんとアンタの目を見たいし、声を聞きたい。」
そして二人は、顔を見合わせて笑って抱き合うと、いつもの甘い口づけをかわした。





駄文、失礼しました。
ラブラブを書こうとすると、やはり鷹藤がいい思いをすることにw
お兄ちゃんでラブラブエロが読みたい…(他力本願)



甘甘エロGJ!仲直りのために中出しなんて鷹藤ったらw
しかしバカップル話は和みますね~。

クリスマスネタ書いている間にクリスマス終わってた…orz

お兄ちゃんでラブラブエロはハードルが高いけれど、
逆に挑戦し甲斐のあるかもしれませんねえ。


わーい、素敵なクリスマスプレゼントありがとうございます♪
クリスマスには、やっぱり甘甘がいいですね(>▽<)

お兄ちゃんラブラブエロ、いいですね~。
思いっきりお兄ちゃんが張り切って色々ヤッてくれそうww
最終更新:2012年01月04日 15:10