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「はぁっん…やん…」
洸至が中指を揺さぶり始めると、泡と激しい水音を立てて蜜が飛び散る。
「いや…あっ…あんあんあんあん!!」
洸至の手の下にある遼子の指が己の秘裂の中とクリトリスを容赦なく責め立てる。
「きゃ…やん…もう…だめ…おかしいの…こんなの初めて…!!!」
遼子がのけぞり兄の躰にもたれかかる。
妹に口づけし、舌を絡めながら洸至が激しく指を突き立てはじめた。
半裸の姿で、兄の膝の上で人形のように遼子が揺れる。
「やん…あん…いく…いいっ…いく、いっちゃうよ…!おにいちゃん、いっちゃう!」
ひと際高い声で遼子が細く啼いた。それから、遼子の躰から力が抜け落ちていく。


「ご褒美はまだあるんだぞ、遼子」
肩で息をする遼子をベッドに横たえると、洸至がジャージを脱ぎ始めた。
「欲しいものがあるんだろ。教えてくれよ」
洸至が全てを脱ぎ、立ち膝で遼子を見下ろす。
遼子が洸至の筋肉、そして股間にそそりたつものを見た時、眼が輝いた。
洸至の肌に遼子が指を這わせる。肌の感触を楽しんでいるかのようにゆっくりと。
そして兄の首に手を廻すと抱き寄せ、貪るように口づけた。
「お兄ちゃんが…欲しいの…ちょうだい」
遼子が唇を離し、猛禽のように眼を輝かせて洸至を見た。
理性も禁忌も恐れぬ遼子の表情はいままで洸至が見た中で一番美しかった。
自分が焦がれたものを手に入れた男は満足げに微笑むと、遼子の脚をゆっくりと押し開いた。

その時、遼子の携帯が震えた。
二人の動きが止まる。
携帯電話のウインドウに映された名前を見た遼子が思わず呟いた。

「鷹藤…くん?」

遼子の眼が大きく見開かれた。遼子の表情から淫らな美しさが消えていく。
「お兄ちゃん…だめよ…やっぱりだめ…兄妹でこんなことしちゃ…」
遼子の手が洸至の胸を押し、逃れようとした。
「いまさら…?」
洸至の声が冷気を帯びた。
これ以上は無い程に大きく妹の脚を開かせると、洸至は己のものを一気に突きいれた。
「だめ…駄目なの…ああああっ…」
理性を取り戻したとはいえ、遼子の躰はまだ悦楽にほだされたままだ。
まだ男の躰を憶えたばかりで、初めてに近い状態で固いながらも遼子の肉の道は洸至の大きなものを締めつけ
ながら迎え入れた。
「きついよ…遼子」
根元まで自身を埋め込むと洸至はゆっくりと息を吐いた。

繋がりあう兄妹の横で、遼子の携帯が寂しそうに震えている。
それに眼を遣った洸至が、悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「まさか…やめ…」
洸至はイルミネーションを光らせながら震える遼子の携帯を手に取ると、通話ボタンを押し遼子の耳に当てた。
『あんた、起きてた?』
遼子の半開きの唇は言葉を紡げないでいる。
恋人から電話を受けた時に、別の男と-―-しかも自分の兄と寝ているのだ。
何を言ったらいいのか、思い浮ぶはずもない。
その妹の様子を洸至が楽しげに見ていた。
「ねて…た…」
ようやく絞り出した声は、いつもより上ずっていた。
『そっか、ごめんな。少しでいいからあんたの声が聞きたくてさ』
洸至が遼子の太ももを抱えた。それだけで繋がった所では潰れるような水音とともに蜜が滴り落ちた。

「きゃっ…」
『どうかしたか。なんか声、変だけど』
「ううん…もう…寝ないと…やんっ」
洸至が遼子と鷹藤の会話を聞きながら、ゆっくりと腰を動かし始めたのだ。
遼子は胸の奥からせり上がる喘ぎ声を堪えようと、必死で歯を食いしばっていた。
しかし歯の間から漏れ出る短く高い声は、肉欲の存在を電話の向こうの相手に伝えていた。
『あんた…まさか…』
「ちが…ちがうの鷹藤君…あん…」
喘ぎながら、遼子の表情が硬くなっていく。

『ひとりで…してたのか…』

鷹藤は恋人の浮気を露とも疑っていないようだった。
遼子の昂ぶった声は己の情事を反芻してのものと誤解しているのだろう。

「えっ…違う…の…んっ」
『声でわかるよ。そういうことしてるって。あんたの声のせいで俺だっておかしくなりそうだよ』
「違う…違…あんっ」
洸至と遼子の繋ぎ目から、ぬちゃぬちゃと音が立つ。
鷹藤と遼子の会話を聞きながら、洸至が抽送のリズムをあげていく。
「やっ…あんっ…」

『すごいな…この間のあんた以上だよ』
電話越しの鷹藤の声も興奮で掠れ、呼吸が荒くなっていた。
「あんつ…違うの…違うの…」
『何想像してそんなになってるんだよ』 
「何…もっあああああっ」
今度は洸至が遼子の太ももを大きく拡げさせより深く繋がると、子宮口にあたるほどの勢いで突き始める。
『俺のアレ思い出してんの?それが入ってる時のこと想像してたんだろ。そういう声だよ…』
「入ってる…入ってるのぉ…あん…だめっ…」
「ほんっと、いやらしいなあんたって…。普段はあんななのに…その声…最高だよ…」
鷹藤が言葉で遼子を責めながら、己も昂ぶらせているらしい。
呼吸がどんどん忙しなくなっているのが、携帯から離れた洸至にも聞えるほどだ。

「やっ…あんっ…あ…」
洸至の刻むリズムに合わせて遼子の啼き声が高まっていく。
鷹藤の方からは何も聞えなくなっていた。聴覚に意識を集中させ、自分ものぼりつめようということなのだろう。
「あっ…だめ…おかしく…鷹藤君、聞かないでお願いっ」
『最後までキッチリ聞いてやるよ。いけって…あんたの声聞かせてくれよ』
「駄目…違うの…鷹藤君、だめ…もうだめ…あああっ…」
遼子がのけぞり胸を震わせながらのぼりつめていく。

『すげえ声…こっちもいきそうだよ…』
「いくいくいっちゃう…だめえええええっ」
洸至が激しく数度突くと弓なりになるほどのけぞった遼子の動きが止まり、それから崩れ落ちた。
気を遣ったらしい。
躰中にしっとりと汗が浮き、妹の白い裸体に淫らな艶を与えていた。
遼子の眼の焦点がゆっくりと結ばれはじめる。

「鷹藤君、おやすみ。わたし…すごく…疲れちゃった」
肩で荒い息をしながら、遼子が携帯電話へ哀しげに囁く。
そして遼子が咎めるように洸至を見てから携帯電話を奪い取ると、通話を切り電源を落とした。


最終更新:2011年06月10日 20:02