「きゃああっ、壊れちゃう…すごいの…いっぱいですごいの…」
「これが欲しかったんだろ」
遼子の耳を鷹藤が舌で弄ぶ。
「鷹藤君…お兄ちゃん…もっと、お願い…」
こめかみから汗を滴らせながら、遼子が切なげに懇願する。
「滅茶苦茶にしてやるよ」
そう言うと、洸至が猛然と腰を使い始めた。
それに合わせて、鷹藤も後ろを責め立てる。
男二人に貫かれ、髪を振り乱し涎を垂らしながら遼子が悶え続けていた。
「最高だろ。これでいいんだろ。男二人にやられて」
3人の躰は溶け合うほど重なり合うのに、その中心に居るはずの遼子の心はここに無い。
心がここに無いからこそこんな行為が出来ていた。俺たちはまるで獣だ。快楽だけを貪る獣。
「や、うん…好き…ああっん…こうされるの好き…それに二人とも好きだから…」
その言葉に羞恥で鷹藤の耳が熱を持った。
遼子の首筋に額を擦りつけ、目を瞑る。
「あんたの躰でこんなことしてる俺達にそんなこと言うなって」
鷹藤の殊勝な言葉を聞かせたくなかったのか、洸至が遼子の頭を抱き、突きあげるリズムを上げた。
それで遼子の快楽の度合いが上がったのが、鷹藤を締め付ける強さでわかる。
「ああっ、やああっ、いく、いくのお、いっちゃうっ!!!!」
「一緒にいってやる、一緒にいこう遼子」
洸至が遼子と唇を重ねた。もう遼子に舌を絡め合わせる力は残っていないようだった。
兄のなすがままになり、舌を吸われていた。
「んんっ、あんっ、きゃあああああああっ」
唇を離し、遼子がのけぞった。
「中に出してやるから」
洸至が妹の耳元で囁く。
鷹藤も強く抜き差しし打ち付けた。
「駄目…もう駄目…いくっ」
遼子の背が硬直していく。
「そんなに締めるなって、こっちもいきそうだ」
締めつけられ、射精感を堪える鷹藤の額の汗が遼子の背に滴り落ちた。
「きゃああああん、いく、いっちゃう!」
「…っ。こっちもだ」
洸至が内腿を震わせ遼子の中に精を放つ。
遼子はその時既に意識を手放し、洸至の上に倒れ込んでいた。
限界が訪れた鷹藤が遼子の中に全てを放つと、汗にまみれた恋人の背中に躰を預けた。
遼子の枕元にある椅子に座る鷹藤の横に立って、洸至が輸液の滴下速度を調節した。
ベッドのそばに置いたコートハンガーを点滴スタンドの代わりにして、遼子に点滴をしている。
あのあと鷹藤が汗と精液に塗れた躰を拭いたのもあって、安らかな表情で静かな寝息を立てる遼子からは、
憑かれたように男を求めたあの狂態の名残など微塵も感じられない。
「これをひと袋点滴すれば、たぶん大丈夫だろう」
鷹藤が洸至に探るような視線を送った。
「薬抜き用の点滴だ。医師免許を持っている奴に作らせたものだから安心しろ」
一人の女を奪い合うようにして貪った二人の男は、眠る遼子を見つめながらぎこちない会話を交わした。
「あと2時間くらいで眼を醒ますはずだ。使われた薬からすると、記憶が残っている確率は五分五分だ」
もしさっきの饗宴を遼子が憶えていたら。きっと、自分を責め苛むだろう。
現に今、鷹藤も身を焦がす程の罪悪感に苦しんでいた。
表面上は変わりなく見える洸至も、眼の奥が沈んでいるように見える。
「起きるまでここで待ってるよ。あんたは」
「俺もここにいる。もし遼子が全てを憶えていたら…今度こそ永遠に憎まれるだろうな。兄の俺が
あんな最低なことをしたんだ」
椅子をひきずってベッドの傍に置くと、洸至が座った。
「それがわかってて、起きるのを待ってるのかよ」
「今更逃げたってしょうがないだろ」
洸至が遼子の寝顔を見つめた。
「誘惑に負けたのは俺だ。俺が全部悪いんだよ」
薬で理性を無くしたから、誘惑に負けたから、それだけの理由で血を分けた兄妹があそこまでお互いの躰を
貪れるだろうか。
―――ずっと欲しかったよ、お前が、お前だけが。
洸至の言葉が蘇る。
ずっと心の奥底で息をひそめていた想いがあったからこそ血縁の枷を振り切って、あそこまでの行為に至れた
ように鷹藤には思えた。
愛し合う兄妹の痴態が脳裏を過ぎる。
三人で淫らに躰を重ねた時も、自分は疎外されていたように感じていた。
もしかしたら、想いを秘めていたのは洸至だけではなく、遼子もかもしれない。
…これは鷹藤の単なる妄想だ。確証は無い。
この部屋で起こったことも全てが鷹藤の妄想であって欲しかった。
だが見つめ合い躰を重ねた兄妹の発する熱も、あの行為もすべてが現実だった。
男の欲望を全て叶えたようなあの光景、あの体験は地獄の始まりだった。
遼子が眼を醒ました時、都合良く全てを忘れていたとしても、鷹藤はこの部屋で起こったことを忘れないだろう。
あの時憶えた微かな嫉妬と疑念、遼子を凌辱した罪悪感を身中に抱いたまま、これからの日々を送ることになる。
遼子が全てを憶えていたとしたら、今度は別の地獄か始まる。
身を裂くような自己嫌悪で己を責め苛む遼子の苦しみを傍で見つめ、その痛みを分けあう日々が始まるだろう。
―――あんたは俺にどの地獄をくれるんだ?
鷹藤は答えを求めて遼子を見た。
安らかに眠る遼子は、鷹藤のざわつく心とは対照的に満足げな表情を浮かべていた。
…どっちでもいいか。
次にあんたが眼を醒ました時に、またいつものあんたに戻ってくれればそれでいい。
できれば、この部屋での記憶は夢の中に置き去りにして帰ってきてくれ。
そうすればあんたの心だけでも救われる。
この長い夜の果てに、哀しみを抱えるのは俺だけでいい。
祈るような気持ちで、鷹藤は遼子の眼が再び開くのを待ち続けていた。
新春一発目から、サンドイッチしても兄に寝取られるという鷹藤悲惨物語になってしまった。
長すぎてすいません。
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新年一発(?)目に相応しい、兄と鷹藤による豪華なサンドイッチ!
堪能させていただきました、GJです!
これで、兄と鷹藤もきょうだ…ry
最終更新:2011年01月10日 17:20