(※mono....この項は当面新型コロナウイルス関連の「ピークカット」を扱う)
集団免疫

+ ニュースサーチ〔コロナウイルス ピークカット〕





集団免疫】 / 【医療崩壊
■ ピークカット戦略(集団免疫戦略)地獄への道は善意で舗装されている 「Sato Hiroshi(2020.3.14)」より
/
「コロナの感染を止めることは難しいので、ピークをコントロールし、最終的に、ゆっくりとみんながコロナに罹ることによって、集団免疫を獲得しよう」

いわゆるピークカット&集団免疫戦略とよばれるものだ。

先日英国のジョンソン首相がこの路線をとることを表明し話題になった。

私はこの戦略が最終的に破綻し、より多くのコストを払うことになるだろうことを2月の始めから繰り返しツイッターで書いてきた。しかしながら、いまだ多くの政治家やブロガー、識者ですらピークカット&集団免疫路線を支持していていることに驚きを隠せない。

なぜピークカット戦略が破綻するのか。なぜ最終的なコストが高く付くのか? 多少長いが、できるだけシンプルに書いたので最後まで読んで欲しい。



(※mono....中略)
/
この戦略は上記の図で示される。細いピンクのカーブが何もしないときで、太いカーブがピークカットだ。これは良いアイデアのように見えるが、これは一度選択したら元に戻れない地獄への道であることを示す。

ピークカット(集団免疫)戦略のワナ

2つある。このエントリの趣旨である。
i) 医療キャパシティがふんだんにあるように見えてしまっていること
よくあるポンチ絵では医療キャパは余裕をもって書かれており、グラフの真ん中あたりに線がある。しかし実際のキャパは図で示されるより、遥かに小さく、ボトムに張り付いている。具体的にいうと国民の0.96%が同時に罹患すると医療崩壊を起こす。
ii)ピークカットする期間が、実に短く見えてしまっていること
ポンチ絵では、ピークカットで先延ばしに見える期間が明示されていない。多くのひとがこれを数カ月と解釈している。しかし、計算すると必要なピークカット期間は最低でも36ヶ月である。実際はこれより遥かに長い時間がかかるだろう。
順番に解説する。

人工呼吸器というボトルネック


(※mono....中略、必読)
/
しかし、人工呼吸器が足りなくなったらどうなるだろうか。自力呼吸が危うい状態になった場合、どんなに若かろうが、免疫力が強かろうが、呼吸器の補助なしに回復することは無いと聞く。つまり、人工呼吸器がないために、助かるはずだったが死んでしまう。

これにより、死亡率が重篤者と同じ率にまで跳ね上がる。つまり死亡率は5%になる。いまイタリアでおきていることはこれであり、中国で若い人が多数死んだのもこのせいである。

日本の病床は十分たくさんあるから(90万)大丈夫ではないのだ。本当の医療のキャパシティは、病床数ではなく人工呼吸器の数にある。これはどれだけ強調しても強調しすぎることはない。

これに気づいたのか、直近になり全国の人工呼吸器の数の調査が急遽おこなわれた。サンプル調査であるが、そこから総数を推計できる。私の推計では、全国で、現在存在する人工呼吸器※の数は、9万7千。うち現在利用可能な数は、約6万と推計される。

※人工呼吸器=人工呼吸器+マスク専用呼吸器+人工心肺(ECMO)

国民の0.96%が同時に罹患しただけで医療崩壊する


(※mono....以下略、必読)












最終更新:2020年03月19日 07:40