+ | ニュースサーチ〔COVID-19と喫煙〕 |
Rarely is such a result seen in medicine https://t.co/TZ8eVrhz8R
— The Economist (@TheEconomist) April 30, 2020
■ 新コロナとニコチン、そういえばWHO 「DEEPLY JAPAN(2020-05-03 02:25:15)」より
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新コロナは馬鹿みたいな騒ぎを引き起こす一方、BCGの効用にあらためて光があたるという面白い側面もある。
タバコ問題も面白い。
中国の感染者で喫煙者が非喫煙者より少なかったという話は前に見て、へぇと思っていたけど、今度はフランスがそれを調査し、そこでもまた喫煙者の方が感染者が少なかった。
ニコチンの感染抑制効果、仏で検証へ 新型コロナ
理由としては、
ニコチンが細胞受容体に付着することで、ウイルスが細胞に侵入して体内で拡散するのを阻止する可能性があるとする説
であるらしい。
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※参考 事情のまとめ記事みたいで便利かも
科学者はどうして喫煙者にこんなにコロナ感染者が少ないのか解明しろ、と(5月1日付け)
Scientists must discover why so few coronavirus patients are smokers
https://www.washingtonexaminer.com/opinion/scientists-must-discover-why-so-few-coronavirus-patients-are-smokers
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個人的には、細胞レベルでのウィルスの侵入の前に、喫煙行為によってウィルスが死んじゃうとかありそうじゃないの?など冗談半分だが思った。
タバコ吸いはインフルエンザにもかかりづらい、とかもしばしば聞く。
新コロナとかインフルエンザって鼻の粘膜から入っていくとかいうでしょ。他方、喫煙するとは、口から鼻、喉にかけて薬草を燻蒸してるようなもの。であれば、ここでウィルスの活動が妨害されたりしないわけ?とか思うの。
ニコチンというよりタールにそういう効能があったりしないんだろうか。世界のあちこちで木タールは殺菌作用の故に重宝がられてたので、タールをすべからくあしざまにいうのは何か違う。
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タバコというと、私としては西邊邁さんを思い出さないわけにはいかない。氏は、繰り返し繰り返し、現代の禁煙運動をなじっていた。WHOのおばさんが何か言ったことをきっかけにこうなった、みたいなことも聞いた(何度も聞いてる割には覚えていない)。
思えば、WHOなわけですよ。現在なんだかおかしなやり玉にあがってるあのWHO。
で、私が禁煙運動はおかしいと思い出したのは、だいぶ遅いんだけど、でも、何かとっても不自然なものは折々に感じていた。
よく言われるように、排ガスの方が害がありそうだろうと思うんだが、タバコには異常な執念をもやすわりには、排ガスにノーなんては言わない。
また、タバコには依存性がありますとか言うんだけど、チェーンスモーカーが暴力をふるいがちだとは聞かないが、アルコール依存症にはその例は多発するんだから、そっちの方は危険ではなかろうか、などとも思った。
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左翼/リベラルは一様に脱タバコ、脱温暖化にひれ伏すが、右派/保守派は世界的にこれに対して反抗的な人たちがいるようにみえるのも現象として興味深い。
まったくまとまりはないんですが、コロナはよくよくWHOと縁があるんだろうか、などと興味深く思って観察してる。
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中身を評価するでもなく全然分野違いのライターが、パスツール研究所がスピンに加担していると決めつけるこの記事もちょとどうなのと思う。この記事こそスピンでしょう。事実を列記して、解釈でひっくり返すよう依頼された通りに書いたと思う。
ますます興味深い。
■ 新型コロナ感染症:喫煙も「高死亡リスク」権威ある医学雑誌に新たな研究結果が 「Yahoo!news:石田雅彦(2020/5/3(日) 9:00)」より
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新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症(COVID-19、以下、新型コロナ感染症)の流行が収まらないが、世界的に権威のある医学雑誌に心血管疾患やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の患者とともに喫煙者の死亡リスクが高いという新たな研究結果が出た(この記事は2020/05/03の情報に基づいて書いています)。
喫煙は心血管疾患のリスクを上げる
また、加熱式を含むタバコ製品にニコチンは必ず入っているが、最近になってニコチンとその受容体(α7-nAChR)が細胞へウイルスの侵入を促進し、新型コロナ感染症の感染リスクを上げるのではないかという仮説(※2)も出ている。
一方、タバコを吸うと感染しにくいのではという仮説(※3)も出るなど、一部で議論が起きているが、この仮説の提唱者や同調者は(※4)タバコ産業から研究資金を得てきた研究者ばかりだ。
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同研究グループは、世界11カ国、169病院から新型コロナ感染症の患者さん8910人を抽出し、その中で残念ながら亡くなった515人(5.8%)の患者さんについてその背景を調べた。ICUで治療した24.7%が、ICU治療外の4.0%が亡くなってしまったという。
患者さんの背景は、北米17.2%、ヨーロッパ64.6%、アジア18.2%、年齢は49±16歳で16.5%が65歳以上、女性40.0%、白人63.5%、黒人7.9%、ヒスパニック6.3%、アジア人19.3%だった。
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心血管疾患のリスク因子として挙げられたのが、高脂血症30.5%、高血圧26.3%、糖尿病14.3%、過去喫煙者16.8%、現在喫煙者5.5%だった。また、心血管疾患の既往症として冠動脈疾患11.3%、うっ血性心不全の病歴2.1%、不整脈3.4%が含まれ、その他の疾患としてCOPD(慢性閉塞性肺疾患)2.5%、免疫抑制治療2.8%がいたという。
また、服用していた薬剤として、アンジオテンシンIIの阻害剤8.6%、アンジオテンシン系の遮断薬6.2%、スタチン(コレストロール低下薬)9.7%、ベータ遮断薬(降圧剤)5.9%、抗血小板剤3.3%、インスリン3.4%、その他の抗糖尿病薬9.6%だった。
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また、患者さんの背景ごとに比較したところ、死亡率が高いのは65歳以上(オッズ比1.93、CI:1.60-2.41、10.0%:65歳未満4.9%)、冠動脈疾患(オッズ比2.70、CI:2.08-3.51、10.2%:疾患なし5.2%)、心不全(オッズ比2.48、CI:1.62-3.79、15.3%:疾患なし5.6%)、不整脈(オッズ比1.95、CI:1.33-2.86、11.5%:疾患なし5.6%)、COPD(オッズ比2.96、CI:2.00-4.40、14.2%:疾患なし5.6%)、現在喫煙者(オッズ比1.79、CI:1.29-2.47、9.4%:過去喫煙者か喫煙なし5.6%)だった。
(※mono....下に並べ換えてみたが、これを見ると筆者の意図が良くわからないんだが…)【心血管疾患のリスク因子】
高脂血症30.5%
高血圧26.3%
過去喫煙者16.8%
糖尿病14.3%
現在喫煙者5.5%
【心血管疾患の既往症のリスク因子】
冠動脈疾患11.3%
不整脈3.4%
免疫抑制治療2.8%
COPD(慢性閉塞性肺疾患)2.5%
うっ血性心不全の病歴2.1%
【背景】
心不全 15.3%
COPD 14.2%
不整脈 11.5%
冠動脈疾患 10.2%
65歳以上 10.0%
現在喫煙者 9.4%
心不全疾患なし 5.6%
COPD疾患なし 5.6%
不整脈疾患なし 5.6%
過去喫煙者か喫煙なし 5.6%
冠動脈疾患疾患なし 5.2%
65歳未満 4.9%
{【新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療】
■ コロナウイルス患者のニコチンパッチをテストするフランスの研究者 「The Guardian」より
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喫煙の深刻な健康リスクを強調する研究–タバコ中の物質がコロナウイルスに感染するリスクを下げる可能性があることを示唆
フランスの研究者らは、喫煙者がウイルスに感染するリスクがはるかに低い可能性があることを研究が示唆した後、コロナウイルス患者と第一線の医療従事者のニコチンパッチをテストすることを計画しています。
パリの主要な病院での研究は、タバコ中の物質(おそらくニコチン)が、喫煙する患者がCovid-19を捕まえるのを妨げている可能性があることを示唆しています。ニコチンパッチの臨床試験は、国の保健当局の承認を待っています。
しかし、研究者らは、他の潜在的に致命的な健康上のリスクをもたらし、喫煙する人の50%を殺す喫煙を始めることを住民に奨励していないと主張しました。ニコチンはウイルスからそれらを保護するかもしれませんが、それを捕まえた喫煙者は、たばこの煙の肺への毒性作用のために、より深刻な症状をしばしば発症する、と彼らは言います。
Pitié-Salpêtrière病院のチームは、ウイルス陽性の患者480名に質問し、そのうち350名は入院しましたが、症状の軽い残りの患者は入院しました。
平均年齢が65歳である病院に入院した患者のうち、4.4%のみが通常の喫煙者であることがわかりました。自宅に解放された者の中で、年齢の中央値は44歳で、5.3%が喫煙した。
アカウントへの患者の年齢および性別を取って、研究者は、喫煙者の数は、フランスの保健当局サンテPubliqueによって推定一般集団のそれよりもはるかに低かった発見フランスそれらの高齢者44-53のためにと8.8%の間で約40%で、 65〜75歳は11.3%。
この研究をレビューした有名なフランスの神経生物学者ジャン=ピエール・チェンジは、ニコチンがウイルスが体内の細胞に到達するのを阻止し、その拡散を阻止するかもしれないと示唆した。ニコチンはまた、Covid-19感染の最も重篤な症例で発見されている体の免疫系の過剰反応を軽減する可能性があります。
調査結果は、第一線の医療従事者、Covid-19ウイルスの入院患者、および集中治療中の患者にニコチンパッチを投与する臨床試験で検証する必要があります。
この結果は、3月末にニューイングランドジャーナルオブメディシンで発表された中国の調査で、ウイルスに感染した1,000人のうち12.6%のみが喫煙者であり、中国の喫煙者数は約28%であることが確認されています。
フランスでは、パリの病院の数値によると、Covid-19で入院した11,000人の患者のうち、8.5%が喫煙者でした。フランスの喫煙者の総数は約25.4%と推定されています。
「私たちの横断的研究は、毎日喫煙する人は、一般集団と比較して、症状または深刻なSars-CoV-2感染を発症する可能性がはるかに低いことを強く示唆しています」とピティエサルペトリエールレポートの著者は書いています。
「効果は重要です。外来患者のリスクを5で割り、入院患者のリスクを4で割ります。これは医学ではめったに見られない」と付け加えた。
【COVID-19】
■ 欧州疾病センター「新型コロナウイルス、喫煙者に重症化リスク」 「Newsweek(2020年3月26日(木)09時19分)」より
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欧州連合(EU)の専門機関、欧州疾病予防管理センター(ECDC)は25日、喫煙者、および以前に喫煙していた人が新型コロナウイルスに感染すると症状が重くなる恐れがあるとする研究結果を報告した。
ECDCは、喫煙者、および以前喫煙していた人が新型ウイルスに感染すると呼吸障害が出やすくなるとし、こうした人達を高リスクグループに含めることを推奨している。
ECDCは南カリフォルニア大学の研究結果を引用し、新型ウイルス(SARS─CoV2)がヒト細胞に感染する際に利用するアンジオテンシン変換酵素II(ACE2)が喫煙により肺の中で活性化するため、喫煙者が感染すると重症化する恐れがあると指摘。ACE2は加齢のほか、高血圧の一部治療法によっても活性化するため、これらもともにリスク要因になるとした。
また、ACE2は現在喫煙している人よりも、以前に喫煙していた人の方が活性化している可能性があるとも報告した。
ECDCはこのほか、中国では感染者の80%が軽症だったが、欧州ではこの比率が70%と報告。欧州では感染者10人に3人の割合で入院が必要になっているとした。
さらに、年齢が70歳以上で、高血圧、糖尿病、心血管系疾患などの基礎疾患を持っている人が新型ウイルスに対し最も抵抗力が弱いと指摘。女性よりも男性の方がリスクが高いとも報告した。
■ COVID-19肺炎、最大の悪化因子は喫煙歴か 「CareNet(2020/04/07)」より
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喫煙歴が、新型コロナウイルスによる肺炎(COVID-19肺炎)の最大のリスク因子かもしれない。今回、中国湖北省・華中科技大学のWei Liu氏らは、78例の入院症例における予後別の背景因子を調査した。Chinese Medical Journal誌オンライン版2020年2月28日号に掲載。
本研究は、2019年12月30日~20年1月15日に、武漢の3つの3次病院に入院し、PCR検査で新型コロナウイルス陽性となった患者が登録された。個人データ、臨床検査値、画像所見、臨床データが収集され、統計解析された。患者は臨床タイプによって悪化群と改善・安定群に分類され、ロジスティック回帰分析により、疾患進行のリスク因子を調べた。
主な結果は以下のとおり。
- COVID-19肺炎患者78例が登録された。
- 入院2週間後の状態評価では、11例(14.1%)が悪化し、67例(85.9%)が改善・安定していた。
- 悪化群は、改善・安定群と比較して有意に年齢が高かった(中央値:66歳[四分位範囲(IQR):51~70] vs.37歳[同:32~41]、U=4.932、p=0.001)。
- 悪化群は、喫煙歴のある患者が有意に多かった(27.3% vs.3.0%、x2=9.291、p=0.018)。
- 最も一般的な初期症状は発熱で、入院時の最高体温は、改善・安定群と比較して悪化群のほうが有意に高かった(中央値:38.2℃[IQR:37.8~38.6] vs.37.5℃[同:37.0~38.4]、p=0.027)。
- 呼吸不全に陥った患者の割合(54.5% vs.20.9%、x2=5.611、p=0.028)と、呼吸数(中央値:34回[IQR:18~48] vs.24回[同:16~60]、U=4.030、p=0.004)も、改善・安定群より悪化群が有意に多かった。
- CRPは、改善・安定群と比較して悪化群で有意に上昇した(中央値:3.89mg/dL[IQR:14.3~64.8] vs.1.06mg/dL[同:1.9~33.1]、U=1.315、p=0.024)。
- 血清アルブミンは、改善・安定群よりも悪化群で有意に低かった(36.62±6.60 vs.41.27±4.55g/L、U=2.843、p=0.006)。
- 悪化群の患者は、人工呼吸器などの呼吸補助を受ける可能性が高かった(x2=16.01、p=0.001)。
- 多変量ロジスティック分析によると、年齢(オッズ比[OR]:8.546、95%信頼区間[CI]:1.628~44.864、p=0.011)、喫煙歴(OR:14.285、95%CI:1.577~25.000、p=0.018)、入院時の最高体温(OR:8.999、95%CI:1.036~78.147、p=0.046)、呼吸不全(OR:8.722、95%CI:1.942~40.000、p=0.016)、アルブミン低値(OR:7.353、95%CI:1.098~50.000、p=0.003)、CRP高値(OR:10.530、95%CI:1.224~34.701、p=0.028)が、疾患進行のリスク因子だった。
本研究で特定されたCOVID-19肺炎の予後に対するリスク因子は、今後の疾患管理に役立つ可能性がある。
(ケアネット 堀間 莉穂)
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