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■ サンカ(山窩)とは?幻の部族の特徴や歴史など解説 「雑学サークル(2020.04.21)」より
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世界にはさまざまな民族がいますが、日本にも大和民族やアイヌ、琉球などの複数の民族が存在します。

かつて日本の山のなかにはサンカ(山窩)と呼ばれた人々がいました。

幻の民族とも捏造された虚構に過ぎないともされるのがサンカですが、その実情は謎に包まれているのです。

今回は幻の民族、サンカについてご紹介します。

サンカとは何か

サンカ(山窩)という言葉
サンカという言葉は元来は警察が使う、山などにいる定住していない犯罪予備軍の人々になります。

近しい概念で言えば「山賊」を指す言葉であり、それ以上の意味を持ってはいない言葉です。

「不定住で山にいるよそ者」のことになります。

現在では差別用語として指定されているため、好んで特定の人々に使われることはありません。

つまりサンカとはそもそも民族名ではなく「警察からの蔑称」のことです。

サンカを民族と規定する根拠はない
サンカは「山にいる怪しげなよそ者」を示す言葉であり、ライフスタイルを定義します。

確立した民族名とは呼び難く、少なくともそれを示す信頼がおける証拠はありません。

サンカと呼ばれた人々は確かに存在しますが、一般的な暮らしから逸脱しているだけで、それ以外に独特の文化や遺跡を形成していた信頼のおける記録は見つかっていないのです。

サンカという言葉の最も古い記録は江戸時代末期
サンカという言葉がいつから使われ始めたのかは分かってはいませんが、江戸時代末期の文献に「サンカと遭遇して助けられたことがある」というものが今のところ最古のサンカです。

記述を残したは江戸時代末期~明治期の探検家である松浦武四郎(まつうら たけしろう)になります。

北海道の名付け親としても知られる著名な探検家であり、北海道を含む日本全土の山々を歩いていた人物です。

彼の書き残した文献にサンカと呼ばれる言葉があるため、江戸末期から明治初期にはサンカと呼ばれる言葉が「山中にいる人」について使われていたと考えられます。

また江戸末期の広島の記録にもサンカが「山に住む犯罪者」を示す用語として使われているのです。

サンカは江戸時代末期には中国地方で使われていた言葉であり、明治政府が作られたときに長州の人々が全国に警察官として雇用されることになり、全国的に警察言葉としてサンカという呼び名が広まったと考えられてもいます。

明治期にサンカについての調査依頼が柳田國男に入る
明治時代に著名な民俗学者である柳田國男(やなぎた くにお)は、サンカについての調査依頼を警察から受けています。

柳田國男はサンカを日本の先住民族かともいう構想を持っていたかのようでしたが、仮説段階でサンカへの研究を放棄しているため、サンカについての実態究明は行われていないも同然です。

明治期には公文書にサンカという山間部にいる犯罪者の記録が公文書には多く残されますが、第二次世界大戦のころには公文書にも登場しなくなります。

戦争のための徴兵や徴税のためにも、定住化して一般的な国民となることが推奨され、警察などがサンカの定住化に積極的になっていったからだと考えられているのです。
サンカの書き方
サンカには決まった漢字表記もありません。

警察では「山窩」と書かれますが、「山家」、「三家」、「散家」、「傘下」、「燦下」とも書かれます。

どの意味も同じで野外に住んでいる浮浪者です。

サンカの人々の暮らし

(※mono....以下副題のみ、若干の引用貼り付け)
サンカの生活様式?
サンカの使用言語は日本語
サンカ特有の道具ウメガイ

サンカの歴史?

サンカを捏造した人物:三角寛
サンカについての誤解が多いのは一人の人物の捏造のせいになります。

三角寛(みすみ かん)という小説家がサンカについての小説を書き、彼の小説が流行したことで、サンカについての三角寛の創作のみが資料として使われているからです。

三角寛は新聞社に勤務していた時代に、警察からサンカのことを聞き、それを自分の小説の題材に使い成功をおさめます。

彼はその後、サンカの研究者としての側面も持つようになり、多くの資料を昭和期に発表していますが、後の研究ではその多くが捏造だと判明しているのです。

しかし第二次世界大戦後にはサンカもほとんどいなくなっていたため、サンカの研究は三角寛の捏造した情報に頼るしかありません。

その結果、サンカについての正確な評価をすることは困難になっています。

サンカと呼ばれる人はいたが異民族ではない可能性が高い
サンカは生活様式以外はとくに文化、宗教、歴史的な特徴はありません。
正体として合理的に判断できるのは、何らかの事情で放浪している日本人です。

サンカは被差別民なのか?
サンカが差別や迫害を受けて野山へ避難していたという証拠は現在のところは確たるものはないのです。

差別や迫害で逃亡してサンカになった人物もいるのかもしれませんが、全てのサンカがそういった起源を持っているとは考えにくいものがあります。


サンカとはそもそも誰なのか?
サンカについての唯一分かっている正しい意味は、「明治の頃から警察が使っていた山にいて危険視されている浮浪者たち」です。

それ以外にも下記のような説がありますが、信憑性は高くないものになります。

(※mono....以下略、詳細はサイト記事で)


※mono....山窩関連記事はウェブ上にいくつかあるようですが、上記記事ほど信憑性の高い記事は、探し方が悪いのか今のところほかに見当たらない。
が、いくつかの記事へのリンクを下に貼る。

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最終更新:2021年02月22日 18:00