殺人 / 女性

+ ニュースサーチ〔名誉殺人〕

● 名誉の殺人〔Wikipedia〕
名誉殺人(めいよさつじん)とは、婚姻拒否、強姦を含む婚前・婚外交渉、「誤った」男性との結婚・駆け落ちなど自由恋愛をした女性、さらには、これを手伝った女性らを「家族の名誉を汚す」ものと見なし、親族がその名誉を守るために私刑として殺害する風習のことである。射殺、刺殺、石打ち、焼殺、窒息が多く、現代では人権や倫理的な客観から人道的問題としても議論される。一部の文化圏では父や夫以外の男性と同空間滞在(非隔離)した女性や同性愛者が対象となったとされる。殺害被害者は基本的に女性側であり、男性の場合は同性愛者の場合である。「名誉の殺人」ともいう。




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★■ 「名誉殺人」は終身刑に 年に1100人の女性が親族に殺されるパキスタンで法案可決 「HUFFPOST( 2016年10月07日 19時01分 JST)」より


■ 名誉殺人はイスラム教と関係があるのか?パキスタンや中東だけの犯罪なのか? 「イスラム世界を知るメディア(2020年12月25日)」より
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(※mono....前半略)
世界で年間5千人の女性が犠牲になっていると言われる名誉殺人。

パキスタンや中東などのケースがニュースになることが多く、しばしばイスラム教と関連づけて語られます。

この記事では、名誉殺人とは何か?イスラムと関係があるのか?などをわかりやすく解説し、名誉殺人について知ることのできる本も紹介します。

(※mono....中略)
名誉殺人はイスラム教から来ている?
名誉殺人でよくニュースになるのは、パキスタンやヨルダンなどイスラム社会が多く、イスラム教に関係していると思われています。

しかしそれは誤解です。

(※mono....以下抜き引用)

  • 「今でも名誉殺人は北インドに限らず、南インドや多くの地域で、社会的に支持されて行われていると言われています。」
  • 「このような「処女性の尊重」や「名誉のための殺人」は、アラブ・ムスリム地域に限定されたものではないことである。むしろ、これは地中海の北岸の南ヨーロッパ地域にも共有されている現象なのである。」
(「近代・イスラームの人類学」)
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イスラム教で名誉殺人は許されている?

名誉殺人では、しばしば女性が不貞をしたという「うわさ」を聞いただけで、親族が女性を殺害してしまうケースがあります。

しかしイスラム法では、姦通罪が成立するには4人の証人が必要です。

4人が実際にやった場面を見なければならないのです。

またイスラム教では男女とも貞節の義務があり、不貞行為を行えば男女とも罪に問われます。

しかし上記のような家父長制の強い社会では、力を持つ者がその知識がなかったり、部族の伝統の方を重んじるために、犠牲になる女性が出てしまいます。

しかし殺人、子殺しはもちろんコーランで禁じられています。(→イスラム教で禁止されていることは?)

(※mono....詳細はサイト記事で)


■ 『名誉の殺人 母、姉妹、娘を手にかけた男たち』 「現代ビジネス(2013.9.14)レビュアー:土屋 敦」より
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「名誉の殺人」とは、結婚前に肉体関係を持った女性をその家族が殺し、一族を「名誉を回復する」こと。中東や南アジアなどで行われている。

 こう書けば、『生きながら火に焼かれて』という本を思い出すHONZ読者も多いかもしれない。ヨルダン川西岸地区の若い女性が恋人と肉体関係を持ったため、義兄が彼女にガソリンをかけ、火をつけて殺そうとするが、なんとか助けだされた体験を、火をつけられた女性自身の言葉で綴ったノンフィクションだ。この作品は十分に衝撃的だったが、それでも読み手としては救いのようなものがあった。特異な社会の酷い男たちが女性を苦しめ、虐待し、殺している、と考え、単純にそれを憎み、憤ることで、気持ちを少しは落ち着けることができたからだ。

 しかし主にトルコでの事例を扱った本書の読後はもっと複雑だ。なぜなら本書は、名誉の殺人を行った側、すなわち、かわいがっていた妹や娘、愛していた母親を手にかけ、刑務所に収監されている男たちを取材し、構成されているからだ。そこには愛するものを殺した側の苦しみと、殺さなければ一族皆が社会的に抹殺される共同体社会の現実、そもそもまったく罪のない人達が不幸になっていくあまりの理不尽さが、これでもか、と描かれている。しかも女性たちが「罪」(もし誰かと恋に落ちることを罪というのならば、だが)を犯したとは到底思えない事例も多数あるのだ。

(※mono....以下略、詳細はサイト記事で)


■ インドで止まらない「名誉殺人」、年間80人の女性が犠牲に 「ganas(2013-01-08)」より
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インドではいまも「名誉の殺人」が日常茶飯事だ。名誉の殺人とは、婚前・婚外の性交渉をしたり、異なる宗教・階級の男性と交際・結婚した女性が家族にいた場合、「家族の名誉を汚す存在」ととらえ、父やきょうだいが名誉を守るためにその女性(娘、姉、妹)を殺す風習のこと。パキスタンをはじめとする中東で盛んだが、インドでもこの悪しき習慣はなくならない。その実態をアルジャジーラが12月27日付記事で取り上げた。

インド・コルカタでは2012年12月7日、22歳の女性ニロファル・ビビさんが兄に殺された。

ビビさんは14歳のとき、両親が決めた相手と強制的に結婚させられた。だが嫁ぎ先で長年にわたって暴行を受けたため、実家に逃げ帰った。その後、恋人と一緒に暮らしていたが、ビビさんの兄が突如、ビビさん宅を襲撃。ビビさんの首を切り落としたという。兄は、ビビさんの首を下げて歩いているところを現行犯逮捕された。

この事件についてビビさんの家族は「家族の名誉が傷つけられたから、兄は正しいことをしたまで」と、殺されたビビさんではなく、殺した兄を擁護している。

(※mono....以下略、詳細はサイト記事で)


■ スウェーデンを悩ます「名誉殺人」とは何か 「Foresight(内海夏子 2009年5月号)」より
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北欧や大陸ヨーロッパで、移民が持ち込んだ犯罪が社会問題になっている。被害者はすべて女性――。現地でその実態に迫った。

[ストックホルム発]二〇〇八年三月、スウェーデン南部のマルメ市にある自宅のベランダから十六歳の少女が突き落とされて死亡する事件があり、十九歳の兄と三十八歳の義理の父が殺人容疑で逮捕された。スウェーデンでは〇七年三月から一年間に少なくとも八人の若い女性がベランダから転落する事件が起き、うち四人が死亡した。その不可解な状況から、メディアや人権活動家はこれらの事件が殺人か、自殺を強いられた「名誉殺人」の可能性が高いと声を上げた。しかし、警察はいずれも事故か自殺として片づけた。
 honor killing(名誉殺人=訳語として的確でないかもしれないが、便宜上こう訳す)とは、「一家の名誉を傷つけるような淫らな行為をした」とされる女性(妻や娘)を、その夫や親兄弟など親族の男性が殺害することを指し、パキスタンや、イラクとトルコに広がるクルド人地域などに多く見られる。宗教よりも、部族的慣習に根ざすものだ。彼らは、殺害によって「家族の恥をぬぐい去り名誉を回復できる」と考える。近年、スウェーデンやイギリス、ドイツなどで若い移民女性が「名誉殺人」(及び未遂)の被害に遭っていることがわかり、移民の流入に伴ってこの悪習がヨーロッパにも持ち込まれている事実が見えてきた。

(※mono....以下略、詳細はサイト記事で)











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最終更新:2021年03月13日 10:21