免疫 / BCG

● コロナの謎を解く新たな免疫の概念「訓練免疫」とは? 「ヘルスケア(2020年06月30日)」より
● 免疫は訓練できる? ――自然免疫/獲得免疫のメカニズムを解説 「慢性期,com(2021.07.19)」より
● BCGと訓練免疫 「自然免疫応用技研」より
● エピゲノム記憶によって誘導される訓練免疫 - 多様な病原体による自然免疫記憶 「日本農芸化学会(2021年3月1日)」より





BCGと同様に、他のワクチン(特に生ワクチン)も訓練免疫を誘発し、現在および将来の多くのウイルスから保護します。「BCG誘発訓練免疫の臨床的利点は、現在、保護と重症度に関して第一線の医療従事者で評価されています。
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麻疹・ムンプス・ルベラ(MMR)や破傷風・ジフテリア・百日咳(Tdap)のワクチンを事前に接種しておくと、コヴィドの重症化をある程度防ぐことができるのはなぜですか?
https://cell.com/med/fulltext/S2666-6340(21)00294-4
T細胞の幅
https://cell.com/med/fulltext/S2666-6340(21)00294-4
@MedCellPress

■ 日本人には“訓練免疫”ができている?「第3波は必ず収束する」と免疫学の専門家 「AERA(2020.12.7 08:02)」より
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 本格的な冬が到来し、日本列島がコロナ「第3波」に見舞われている。急増する重症者に医療は逼迫。だが、政治家たちのメッセージは「経済が大事」「感染対策が大事」と、ブレブレで、国民は戸惑うばかり。日本はどのような道を歩むべきなのか。聞いた。大阪大学免疫学フロンティア研究センター招聘教授の宮坂昌之氏に聞いた。
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【写真】コロナ重症化の原因はネアンデルタール人の遺伝子?
(ネアンデルタール人の遺伝子がコロナ重症化の原因 リスク3倍、東アジアとアフリカはほとんどなし)

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 年末年始の帰省や旅行は、感染症が専門の先生方はなるべく控えるべきだとおっしゃいます。原則はそのとおりですが、過度な自粛は経済的な閉塞につながるなど弊害が少なくありません。旅行という行動自体では、コロナの感染は増えません。旅先で羽目を外すから感染を広げてしまうのです。

「Go To」の実施で感染が再拡大するのは想定されていたこと。それでも感染症対策を十分行った上で、経済対策もやっていかざるを得ない。そんな中でも感染症を広げないためには、自分自身で危険を回避する「自己アラート」が鍵。「自己アラート」がかけられれば、旅先でマスクを外し大声で宴会をするようなことはしないはずです。

 直近1週間の新規感染者数を見ると、東京や大阪など多いところで人口10万人当たり20人程度です。そのうち活発に行動して他人にうつす人は1~2割ほどですから、1万人当たり0・2~0・4人。PCR検査の実施数が十分ではないから実態の10%しか把握していなかったとしても、1万人当たり2~4人です。そう考えると、飲食店で感染者に出会う確率はそう多くないはずです。

 店によっても対応はさまざまです。座席の間にアクリル板を設置するなど感染症対策をしっかりやっている店もある一方、密状態で換気が悪く、マイクロ飛沫がたまっているような店もあります。「自己アラート」で慎重に判断すれば、安全そうな場所と危険な場所の判断もできます。

 日本で米国のような感染爆発が起きないのは、複合要因があります。まず、2月にダイヤモンド・プリンセス号の集団感染が起き、みんな怖がって早い段階から対策をとった。海外からの人の流入を止めたので、国内の感染者数が一定規模内で推移しています。マスクと手洗いを徹底し、対人距離を保つなど国民の努力と協力も要因の一つです。
 日本人はこれまで風邪のコロナに何度もかかり、交差免疫により新型コロナの感染や重症化を抑えていると考えられます。まだ証明されていないので断言できませんが、科学的エビデンスは蓄積されつつある。幼いときにBCG接種を受け、インフルエンザワクチンを繰り返し打つ日本人は自然免疫が刺激され続け、“訓練免疫”が起きている可能性がある。ですから、私は第3波も必ず収束すると見ています。

みやさか・まさゆき 1947年、長野県生まれ。スイス・バーゼル免疫学研究所、東京都臨床医学総合研究所などを経て、94年大阪大学医学部教授。2012年、名誉教授就任と同時に現職

(まとめ/本誌・亀井洋志)

※週刊朝日  2020年12月11日号













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最終更新:2021年09月12日 14:15