日時: 2017年 3月17日(金)14時30分〜16時30分
場所: 大阪大学文学部本館2階大会議室

大阪大学大学院文学研究科 哲学哲学史/現代思想文化学
〒560-8532 豊中市待兼山町1-5
Tel.: 06-6850-5095/5096
E-mail: tetzgaku@let.osaka-u.ac.jp, genshi@let.osaka-u.ac.jp
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OCW UTokyo
2020/04/23 UTokyo OpenCourseWare( https://ocw.u-tokyo.ac.jp/ )で公開中の一部のコンテンツをこちらのYouTubeチャンネルでもご覧いただけます。
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コース名:〈偶然〉という回路「知の調和―世界をみつめる 未来を創る」
開講年度:2017年(朝日講座)
タイトル:必然主義の哲学―スピノザと共にあまりに人間的な偶然性概念を消去しよう―
講師名:鈴木 泉
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運営:東京大学 大学総合教育研究センター 高等教育推進部門





【エチカから名言】
● スピノザとはどんな人物?簡単に説明【完全版まとめ】 「歴史上の人物.com(2020.10.28)」より

すぐれたものは、すべて稀有であるとともに困難である

恐れに左右されたり、また悪をさけるために善いことをするのは、理性によって導かれていない

徳を教えるよりは、むしろ罪悪を非難することをこころえている迷信家たち、恐れによって抑えておこうと努める迷信家たちは、ただ自分たち以外の人を自分たちと同じように、みじめなものにしておこうという意図以外に何も持っていない。

自由な人間は何よりも死について考えることがない。そして彼の知恵は、死についての省察ではなく、生きることについての省察である。

盲目的な欲望に左右されている人がたがいに示す感謝は、一般には感謝であるよりは、むしろ取引または罠の誘いである。

人生でもっとも有益なものは、知性あるいは理性をできるだけ完成させることである。そしてこの点にのみ、人間の最高の幸福あるいは至福がある。

人間が妬みや憎しみの感情にかられているときに限り彼らは、たがいに対立的である。

人の心を征服するものは、けっして武力でなく、愛と寛容である。

好意とは、他の者のために奉仕した人への愛である。敵意とは、他のものに禍をもたらした人への憎しみである。

買いかぶりとは、他のものについて、愛のために正当以上に値踏みすることである。みくびりとは、他のものについて、憎しみのために正当以下に値踏みすることである。

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スピノザが超越神を排除した世界観を提示したことは、当時のヨーロッパにおいてはあまりにも過激で常識外れだったため、多くの人にとって受け入れることができないものでした。「聖霊は、精神の中に生み出す心の平安以外のなにものでもない」とまで語ったスピノザの思想は、時代を先取りしていたのです。

スピノザの哲学は、唯一絶対の神の世界に馴染まない人にとっては、「力強く優しい哲学」として自然に受け入れられやすい思想かもしれません。














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最終更新:2022年06月08日 20:16