■ 【福岡伸一の知恵の学校】第1回 動的平衡ライブ |生物と無生物のあいだ
【公式】福岡伸一の動的平衡チャンネル
2024/01/11 #読書 #bookreview #福岡伸一
2015年12月12日に「福岡伸一の知恵の学校」で開催した、福岡伸一による講義、第1回 動的平衡ライブのアーカイブ映像です。

※情報は全て開催当時のものです。

(目次)────────────────────────────

00:00  「福岡伸一の知恵の学校」とは
03:28  建築と生命ー隈研吾さんと対談を経てー
06:31  ネットになくて本にあるもの
08:46  難しいことを分かりやすく伝えるためにー生命論のキーワード「動的平衡」ー
17:26  『生物と無生物のあいだ』と『芸術と科学のあいだ』
22:50  マップラバーvs.マップヘイター
28:45  福岡少年と本の出会いー『原色図鑑 世界の蝶』ー
48:14  高山蝶の観察に生涯を捧げた写真家、田淵行男
58:14  おすすめ本の紹介『よるのおきゃくさま』
1:02:13 おすすめ本の紹介①『かわ』
1:04:27 おすすめ本の紹介②『海のおばけオーリー』
1:06:13 おすすめ本の紹介③『エルマーのぼうけん』
1:07:09 おすすめ本の紹介④『十五少年漂流記』
1:07:46 おすすめ本の紹介⑤『地底旅行』
1:08:28 おすすめ本の紹介⑥『ドリトル先生物語シリーズ』
1:19:49 質問コーナー①「少年の頃に図書館に通い、図鑑などで調べたり、探求するようになったのはどうしてか」
1:22:42 質問コーナー②「福岡先生にとってドリトル先生のような、司書さんとの出会いはあったか」
1:25:38 質問コーナー③「『生物と無生物のあいだ』に書いてあった、幼少期に過ごした千葉県・松戸での体験について教えてほしい」

■ 「生物と無生物」の境界線 「Newspicks(2023年10月25日 公開)」より
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生命とは何か。
人類が長きにわたり答えを導き出そうと挑んできた難題への明確な答えは、まだ存在しない。この究極の謎に対し、生物学者で作家の福岡伸一氏は「生命とは分解と合成を繰り返しながら変化しつつ、かろうじて一定の状態を保っていること」だと定義し、大きな反響を呼んだ。
では、私たちが実際にどう生命を捉えるか、つまり生命観はどうだろうか?画面の向こうには誰もいないのに、なぜか「ありがとう」とChatGPTに打ち込んでしまった経験を持つ人は決して少なくないはずだ。相手がロボットやAIだとわかっていても、つい生命と対峙にするように接してしまう。
落合陽一は、元来の自然と計算機が融合することでもたらさられる新たな自然「デジタルネイチャー」を提唱し、そこでは人間の身体論が大きく変化し存在様式が拡張されるという。
「生物と無生物」の境界線は、今後どうなっていくのだろうか?社会や倫理、文化、そして私たちの日常はどんな影響を受けるのか?AIをはじめとしたテクノロジーが急速に発展するこれからの時代の生命観を巡って対話する。

ゲスト:福岡伸一(生物学者・作家)
出演者:
落合 陽一


■ 生物学者の視点で見る「ワクチン接種」の大前提 - 福岡伸一が説くコロナへ対抗するための出発点 「東洋経済(2021/10/01 8:00)」より
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体を「スマート化」することの危険性
私は、新型コロナウイルスによって明るみに出た種々の問題は、人間が生み出したロゴス(論理)と、そのロゴスと対極にあるピュシス(自然)という概念を用いて理解することが必要だと考えています。

例えばこのコロナ禍で、オンライン化が一気に進みました。あらゆる場面で、技術のスマート化(=ロゴス化)が促進され、私たちの生活は便利になる一方、注意すべき点も含まれていると思います。この事態を、ロゴスとピュシスの観点から掘り下げてみたいと思います。

スマート化が、人間の問題解決能力(力仕事や計算力や計画力といったタスク、あるいは移動、配送、通信、記録、解析といった仕事など)を外部にさらに拡張する・展開する方向に進むことは、一定のコントロールや規制は必要なものの、文化・文明の進むべき方向として、人類が自らの生活を豊かにする方法として選び取ったものだと思いますし、この方向へのモメンタム(大きな潮流)を抑制することはできないと思います。

しかし、このスマート化が、人間の内面、つまり精神や身体性に向かって行われようとすることは大変危険なことだと考えています。人間の内部にあるものは、ピュシスそのものですから、これをロゴス的に制御することは、生命を大きく損なうことになります。
(※以下略、詳細はサイト記事で)



■ 「ウイルスは撲滅できない」福岡伸一さんが語る動的平衡 「朝日新聞(2020年4月6日)」より














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最終更新:2024年04月24日 20:14