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■ 現代版「哲人政治」は可能か? 「アゴラ(2016.02.08 06:00)」より
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「民主主義」が抱える根本的な問題点

古代ギリシャには現在の民主主義の原型の一つとも言える「直接投票制」があったが、小さい社会で具体的な事柄を対象に行われたので、「衆愚政治」の弊害がすぐに露呈した。市民達は何よりも「自分個人の利益」だけを考えたし、「やりたい事」だけを考えて、「実際にそれをやる人」を吟味しなかったので、長期戦略の一かけらも持ち合わせない「無責任な大衆扇動家」が実際の政治を支配するに至り、国家戦略を大きく誤る結果を招いた。

そこで哲学者のプラトン等は、早々と民主主義に見切りをつけて、「賢い人逢が社会全体の長期的な利益を考えて政治を取り仕切る」という「哲人政治」を提唱した。

実は「衆愚政治」は何も「直接民主主義」にのみ当てはまる事ではなく、現在の世界のほとんどの国が採用している「間接民主主義」にも当てはまる。政治家は票を集める為に「出来ない事」を平気で言い、「病気を治す為に飲まねばならぬ苦い薬」については口を噤む。(だから、病気はいつまでも治らず、いつの日か大きな破綻を招く。)

世界の多くの近代国家では、「民主主義」は元々「君主制」に抵抗する概念として出てきたので、当然「独裁制」に反対する。しかし、皮肉なことに、民主主義体制下では、民衆が「英雄的な独裁者」を熱望し、結果として「独裁制」が生まれ、「後で後悔したが既に手遅れだった」という様なケースがしばしば起こっている。

歴史を直視すれば、多くの事が見えて来る

(※ 以下略、詳細はサイト記事で)











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最終更新:2024年12月27日 14:10