・数千万のアメリカの家庭は経済地獄に突入しようとしているが、殆どの人々はそれに気付いていない。
 ・残念ながら、事態はよくなることはない。多くのビジネスが傾きかけている。多くのアメリカ人が自宅を失いつつある。
 ・4月ではアメリカではたった300万の仕事が空いていただけだ。普通は450万はある。経済は再びゆっくりと下降している。良い仕事は更になくなりつつある。このほかに不完全雇用の数百万のアメリカ人がいる。全米でハンバーガーを焼いたり小売店で仕事を一生懸命している労働者がいるが、そのくらいしか仕事がないのだ。

 ・良い仕事についていなければ、住宅を買うことなどできない。良い仕事についていなければ、今いる住宅からも追い出される。
 ・多くのアメリカ人はこれ以上支払えなくなるまで単に我慢して自宅に留まっているに過ぎない状況にいる。
 ・クリーブランド連邦準備銀行の経済アナリストのブレント・メイヤーによれば、食糧価格とエネルギー価格は過去6ヶ月で年間17%の上昇だという。
 過去6ヶ月、あなたの賃金は17%の上昇をしているか?
 2009年が始まった時、ガソリン価格は1ガロン1.83ドルだった。今では3.77ドルだ。

 ・6人に1人のアメリカ人が少なくとも一つの連邦政府の貧困対策計画の支援を受けている
 ・今では4人に1人のアメリカ人の子供たちがフード・スタンプのお世話になっている
 ・4千400万人のアメリカ人がフードスタンプのお世話になっている。しかしわが連邦政府は永久にこのような支出を続けることはできない。

 ・腐敗がはじまったらそれをストップさせることは困難である、というローマとイギリスの経験が示唆している。それで待ち構えている問題のいくつかを見ることにする:肥大した軍事面、富裕層と貧困層の格差の拡大、へこんだ経済、収入以上の借り入れをする市民、効果のない古い政策、頻繁に起きる暴力犯罪、肥満症の流行、ポルノ中毒、エネルギーの過剰使用などは我々に何かを警告しているだろう。アメリカは進行性の文化退廃状態にある。


■ 悪魔祓いの国・ニッポン 「フリーライター宮島理のプチ論壇(2011.6.12)」より

 ・戦後ニッポンは「悪魔祓いの国」であったが、ここ数年はその傾向をさらに強めている。問題が起きると、問題の存在そのものを見なかったことにして、問題を解決したつもりになる。その結果がこれだ。

 ・厄介なのは、この手の「悪魔祓い」は、素朴な「善意」から行われるものも少なくないということだ。反戦平和も反派遣も反原発も、「善良なニッポン人」が多く加わっている。しかし、その「善良」とは、「リスクを取りたくないから善良」「嫌われたくないから善良」という以上の意味を持たないのである。

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最終更新:2011年06月14日 19:05